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【スポーツ】[バレーボール]下北沢成徳が3度目の日本一2016年1月11日 紙面から
◇春高バレー 下北沢成徳(東京)3−0八王子実践(東京)バレーボールの第68回全日本高校選手権(春高バレー)最終日は10日、東京体育館で男女の決勝を行い、東京勢対決となった女子決勝は下北沢成徳が25−21、25−11、25−18のストレートで八王子実践を破り、3大会ぶり3度目の優勝を達成した。九州勢対決となった男子決勝は東福岡が鎮西(熊本)をストレートで下し、2大会連続2度目の優勝。 優勝がかかったマッチポイント、ボールはまるで導かれるかのように今大会大活躍を見せていた下北沢成徳の背番号1、2年生エース黒後愛のもとに舞い降りた。「絶対に決めてやると思っていたので、セッターに『持ってきて』と言っていた」。強い気持ちとともに右腕を振り抜くと、八王子実践の2枚のブロックを突き破った。「今までつらかったこととかが一気に出て、うれしいとか訳が分からなかった」。最優秀選手にも選ばれた黒後は、笑顔をはじけさせた。 つらかったこと−。名門のエースを任された2年生。だが今大会までチームは思うような結果を残せなかった。昨夏の全国高校総体(インターハイ)は左足首ねんざの影響もあり東京都予選で敗退した。雪辱を期した春高バレー東京都予選も3位とギリギリの通過。「結果が出ずに苦しかった」と振り返る。それでも小川良樹監督(60)の「君たちに力はある」という言葉を信じ、大会ではインターハイベスト4の誠英(山口)、インターハイと国体2冠の九州文化学園(長崎)といった強豪をノーシードからなぎ倒し、勝ち上がった。 迎えた決勝は、小川監督が「何も言うことはない。ベストゲーム。胸を張ってほしい」と称賛する快勝。チームとして強化してきたブロックは黒後の3得点を含む13得点で八王子実践の4得点に大差をつけ勝因となった。黒後も「試合を重ねるごとにスパイクを飛ばせるようになった」と自信を胸に、両チーム最多の20得点をたたき出した。 高校日本一のエースへと駆け上がった180センチの大器。もちろん次なる目標は連覇、そして未来だ。「来年は自分がもっと引っ張らないといけない。もっとボールを呼んで自分が決められる選手になりたい。オリンピックは憧れ。出られるように高校バレーをしっかりやりたい」。高校の大先輩でもあり「雲の上の存在」という木村沙織(東レ)のようにチーム、そして将来の全日本を引っ張る選手を目指す。 (川村庸介) PR情報
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