蹴球探訪
手倉森監督 リオへの道はベンゲル流
来年1月五輪アジア最終予選
(10月7日)
トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事
【大相撲】白鵬 ヒヤヒヤ初星2016年1月11日 紙面から ◇初場所<初日>
(10日・両国国技館) 天覧相撲で3横綱は安泰。3場所ぶり36度目の優勝を目指す白鵬(30)=宮城野=は再小結の勢を辛うじて突き落とした。一方、日本出身力士として10年ぶりの優勝を期待される大関稀勢の里(29)=田子ノ浦=は安美錦に押し倒され、痛い黒星となった。2連覇が懸かる日馬富士は小結栃ノ心を上手投げで退け、鶴竜は3連敗中だった新関脇嘉風をはたき込んだ。照ノ富士が松鳳山をきめ出し、琴奨菊は宝富士を突き落とし、豪栄道が碧山を引き落とした。 ◇ 日本出身力士が賜杯から遠ざかって10年。その理由を垣間見たかのような初場所初日だった。 目の前で稀勢の里が物言い取り直しの末に黒星を喫した。2番後に登場した白鵬は、過去7戦負けなしの勢を土俵際で突き落とし。これにも物言いがついたが、白鵬の足が残っており、軍配通り白鵬の勝ち。稀勢の里とは対照的な土俵際の強さを見せつけた。 「(腕をたぐった)2回目で、ちょっと食ったかと思ったけど」と白鵬は振り返ったが、「よく体が動いて対応できた」。物言いこそついたが「(残っていた感触は)全然ありました。確認かなと思った」と平然としていた。この10年間、日本出身力士が優勝していないことについては「言われてみたらそう思うけれど、本人の努力がなくてはいけないし」と話した。 朝稽古では土俵際で腰を下ろす動作を繰り返した。「(勢は)土俵際がうまい力士。万全の寄りを意識して」と警戒。稽古後には痛めている左肘の電気治療を施した。取組を終えて「(左が上手に)届きそうで届かなかった」とまだ不完全のよう。 だが、昨年初場所8日目以来の天覧相撲が、いい流れをもたらしてくれた。天皇、皇后両陛下が国技館に到着された映像が流れると、支度部屋で準備運動をする手を休め、着席されるまでずっとモニターを見つめてお迎えした。 前回は序盤でバタバタした相撲が続いていたが、8日目に勝ち、全勝優勝で締めくくった。「そこ(8日間)からよくなりました」と感謝を口にしたが、今場所は初日。「次に来られたときは、ヒヤヒヤさせないような相撲を取りたい」と反省しつつも、新年初白星に上機嫌だった。 (岸本隆) PR情報
|