情報戦の側面がさらに強まってくる。
2016年度入試からはすべてが新課程になります。
過去問の信頼性が例年よりも低くなり、「自分たちの受験には出題されないものが過去問に掲載されている」または逆に「過去問には掲載されていない(出題されていない)ものが自分たちの受験には出題される」ことや、重要とされる単元も変わってくることが予想されます。
また、新課程による変更が反映されたため、2015年度試験では17年ぶり史上2度目の「科目間得点調整」が行われました。
これは選択科目間で平均点に20点以上の差が出た場合にその差を縮める措置です(2015年度は旧課程の「物理I」と新課程の「生物」の間で行われました)。これらのことから分かるように、今後数年間は、大学受験における「情報戦」としての側面が非常に強い期間となります。
受験の変化を見逃さない
そうした「受験の変化」に、城南予備校と講師陣は常に目を光らせています。大学側も「いろいろ試す」期間になると予想されますが、城南予備校では最新の受験情報をいち早く得て、授業や面談、校舎掲示物などさまざまな場でお知らせしていきます。
経験がないと、易しくても高得点が取れない特有の難しさ。
センター試験は、難易度は高2レベルで、教科書レベルを逸脱した難問は出題されないという易しい試験です。ところがこれを高3生、高卒生が受験して平均点の得点率は各科目だいたい60~65%にしかなりません。易しいのに、なぜ高得点が取れないのでしょうか?
ここには「センター試験特有の難しさ」があります。それは次のようなものです。
センター試験の難しさとは?
受験生にとって意地悪な問題が多い
教科書レベルを出ない基本的な知識を問う問題で、あまりにも素直な出題にしてしまうと、「みんなが高得点を取り、東大に出願」ということになってしまいます。得点を分散させるため、「紛らわしい選択肢」「ひっかけ問題」など、出題の仕方を工夫する必要があるのです。その結果、試験後に答え合わせをした際にガッカリしてしまうような「初歩的なミス」に気づくことも。
制限時間に対して問題量が多い
センター試験や、センター試験のための模擬試験が終わった後によく聞かれるのが「時間が足りなかった」です。この制限時間のタイトさも、受験生の得点を分散させるための手立て。センター試験の問題は、「考え込んではいけない」のです。問題を見た瞬間に「ああ、このパターンの問題か。定番だなぁ」と思ってすぐに手が動く状態をつくらなければ、なかなか解き切れません。
経験があればひっかからない、戸惑わない
このような特徴があるセンター試験で得点するためには、何が必要なのでしょうか。その答えは「問題を解く経験を積むこと」にあります。意地悪な問題に引っかかってしまうのは「意地悪の手口を知らないから」「意地悪された経験が足りないから」です。
事前に何度か引っかかったことのある問題であれば、当日も「これは前にやられたパターンの問題だ」と気づいて正しく解答できるようになります。また、制限時間についても、問題を見たときに考え込んでしまう人と、すぐに手が動き始める人の違いは、頭の良し悪しではなく、「その(ような)問題を解いたことがあるか否か」です。何度も同じタイプの問題を解いてきて、正直なところもう飽き飽きだというレベルで経験を積んでいれば、考え込む間もなく手が動くはずです。こうした違いが1問、2問・・・と続いていくことで大きな時間差が生まれます。さらにそれが本当に厄介な問題に時間をかけられるかどうかという違いにもなります。
センター試験には5つの教科があり、その中でいくつかの科目に分かれています。国公立大学志望か私立大学か、また文系か理 系かで、受験する科目は異なります。どの科目を選ぶかは、基本的には自由ですが、大学や学部ごとに制限を設けている場合があるため、志望大学の指定科目のチェ ックが必要です。
それぞれの志望系統における「典型的な受験科目」をまとめました。
基本的に英、数、国、理(基礎のつかない2科目)、地歴・公民(1科目)
【難関大では】
- 数学 … 数学①の科目からは数学ⅠA、数学②の科目からは数学ⅡBに限定される傾向があります。
- 理科 … 基礎のつかない科目に限定される傾向があり、一部の大学では地学の選択ができません。
- 地歴・公民 … 地歴のA科目、公民の現代社会と倫理、政治・経済の選択ができない傾向があります。
基本的に英、数、国、理(基礎科目2科目or基礎のつかない1科目)、地歴・公民(2科目)
【難関大では】
- 数学 … 数学①の科目からは数学ⅠA、数学②の科目からは数学ⅡBに限定される傾向があります。
- 地歴・公民 … 地歴のA科目、公民の現代社会と倫理、政治・経済の選択ができない傾向があります。
基本的に英、数、理(基礎のつかない科目)
【難関大では】
- 数学 … 数学①の科目からは数学ⅠA、数学②の科目からは数学ⅡBに限定される傾向があります。
- 国語 … 受験科目に指定される傾向があります。範囲は「現代文」のみ、「現代文と古文」「現代文、古文、漢文」と様々です。
- 理科 … 一部の大学、学科において「基礎のつかない科目2つ」の指定がかかります。
基本的に英、国、地歴・公民(1科目)
【難関大では】
- 数学、地歴・公民 … 英語、国語に加えて数学と地歴公民の両方が必要になる大学・学科が一部であります。
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