斎藤健一郎
2016年1月11日11時45分
ドラマ「下町ロケット」が人気を博したこの冬、愛知県常滑市にも「ロケット」に情熱を注ぎ続ける男がいた。大企業を辞めて生み出したのは、役割を終え、放置されていた常滑焼の土管を使う「ロケットストーブ」。男もストーブも、熱く燃えている。
ゴーッ。縦にした常滑焼の土管から、熱風が噴き出す。くべた廃材が勢い良く燃え、上昇気流が起こす音からロケットストーブと呼ばれる。鍋を置けば煮炊きができ、網を置けばサンマもイモも焼ける。
一斗缶やペール缶を燃焼筒にするのが一般的だが、この「とこなめ土管ロケットストーブ」は常滑焼の土管を使う。「保温効果と断熱効果が抜群」。開発した同県大府市の金田寿正(かなだとしまさ)さん(49)は自信を見せる。
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朝日新聞社会部
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