がんばりたい「普通の人」へ、修造の日めくり

がんばりたい「普通の人」へ、修造の日めくり

 松岡修造(48)は日本テニス界のヒーローだ。現役時代は「反骨のお坊ちゃん」と呼ばれた。鉄道財閥の孫として生まれ、幼いころからテニスを始めたが、勉強もテニスも兄の方がはるかに上出来で、修造は形無しだった。修造は才能不足を練習で克服した。引き留める両親を後に残して18で単身渡米し、プロになった。

 その後も随分苦労した。デビュー1年目、必死でスポンサーを探したが、協賛金は年間300万円にすぎなかった。資金を節約するため三流モーテルの部屋に別の選手と一緒に泊まり、ベッドに寝られない時は床上で眠った。21歳で初めて世界ランキング100位に入り、25歳の時には日本男子初のATP(プロテニス選手協会)ツアー優勝を成し遂げた。30歳で引退した後、現在までスポーツキャスターとして最高の人気を集めている。

 「修造の日めくり」シリーズは、日付の横に修造の名言を記した「自己啓発カレンダー」だ。「100回たたくと壊れる壁があったとする。でもみんな何回たたけば壊れるか分からないから、90回まで来ていても途中であきらめてしまう」「勝ち負けなんか、ちっぽけなこと。大事なことは、本気だったかどうかだ」。今年もぐっとがんばりたい大勢の「普通の人」が、修造のカレンダーを手に取る。

東京=金秀恵(キム・スヘ)特派員
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