国税局OBが関与したとされる脱税事件を巡り、東京地検特捜部は、男が都内の不動産会社に脱税を指南したとして新たに追起訴しました。
国税局OBの植田茅被告(70)や東京・渋谷区の不動産会社「フォーインクス」社長の丸山洋樹被告(37)ら4人は、おととし2月期までの約3年間で2億8000万円余りの所得を隠し、法人税8400万円ほどを脱税した罪に問われています。また、丸山被告が実質的経営者を務める不動産会社「J&K」に関しても、おととし11月期までの3年間で法人税約800万円を脱税した罪で起訴されています。特捜部によりますと、4人は、植田被告が実質的に経営する不動産会社に対し、業務委託費を支払ったように装うなどして脱税していたということです。植田被告を巡っては、これまでに都内の医療法人など2件の脱税に関与したとして逮捕・起訴されています。