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国産ジェットMRJの初飛行に沸いたばかりの三菱重工業で、2015年末にかけて異変が相次いだ。
子会社の三菱航空機が開発する国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の納期を延期すると思えば、長崎造船所で建造中の豪華客船の納入が大幅に遅れ、巨額の損失を出している。提携するフランス原子力大手の経営不振を巡っては、支援要請を受けてハムレットのように悩む......といった具合だ。日本を代表するハイテク製造業で何が起きているのか。
MRJは当初、2011年の初飛行、2013年の1号機納入を計画していたが、設計の見直しなどで初飛行が5回延期され、2015年11月11日にようやく初飛行に成功、日本初のジェット旅客機ということで大いに注目された。
それからわずか1か月半。三菱航空機は15年12月24日に、2017年4~6月としていた初納入を1年程度延ばし、2018年半ばとすると発表した。国土交通省から安全性の証明を得るための主翼の強度不足がわかり、全体の計画を見直し、強度を測る地上試験の数や、今後の改修時間を確保する必要があると判断した。納期延期は4度目。
MRJの製造を担当する三菱重工は「2020年に月産10機を目指す計画にほとんど影響はない」と強調。これまでに日米を中心に407機(キャンセル可能な184機を含む)を受注しており、現時点で納期の遅れによるキャンセルはないという。初納入先の全日本空輸も「納期の遅れは残念だが、完成度の高い安全な機体を納入してほしい」と、25機の発注契約に変更の予定はないとしている。
問題は、競合する海外勢と比べ優位性が確保できるかだ。このクラスの航空機では、ブラジル・エンブラエルとカナダ・ボンバルディアの両社が2強。エンブラエル社はMRJと同じ最新鋭エンジンを搭載した新型機を2018年以降に販売する計画で、米航空大手と大量納入の契約を交わしたと伝えられる。今のところMRJの開発が先行しているとはいえ、今後、MRJに、さらに想定外の不具合が出ないとも限らないだけに、「優位性が揺らぐリスクは残る」(業界関係者)との声がある。
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