長かった休職期間も今日でおしまいである。ついでに楽しかったブコメ大喜利も今日でお開きである。この4ヶ月の間に星をいっぱいくださった皆さん、本当にありがとうございました。
年末に滑って転んで肘の骨を損傷するというアクシデントもあったが、当初の目的だったメンタル面の回復はまあまあ達成された。先日、会社で復職のための面談を受け、めでたく明日から元の職場に復帰することになった。
正直に言ってしまうと、この休みに入った時には、この日が来るとは思っていなかった。自分自身、4ヶ月前のあの状態だと「もう社会復帰は不可能なんじゃなかろうか」と感じていたのだ。
実際、元々の休職予定は2ヶ月のはずだった。だが、現在の主治医の見立てで、まだとても普通に働くのは不可能ということになって、更に2ヶ月延長になった。その時には、「もうこのまま自分は社会に復帰できないのではないか」という不安に駆られた。
「ブログ飯を目指せばいいじゃない」
そういう事をいう人もいた。だが、どう控えめに見積もっても現状ではブログで生きていくのなんて不可能だ。この4ヶ月、ほぼ毎日ブログを更新していたが、どう計算しても今の倍以上はアクセス数が無いと「ブログで生きていく」のは到底不可能だ。おそらく、それでもギリギリである。
基本給が決められている会社勤めと違って、「ブログ飯」は外部要因による収入のブレ幅が大きすぎる。それは、ブログのアクセスに限った話ではなく、広告を出す企業側の懐具合や、季節的要因に左右される。現状では、家賃とお小遣いを稼ぐのが関の山といったところだ。
そりゃ、広告の種類を増やしたり、アフィリエイトを狙った記事をバンバン書いたり、それ専用のサイトを立ち上げたりすれば違うのだろうけども、そこまでやる気力と時間は自分には無いし、そうなると一日中その事を考えて生きなきゃならないので、それはかなり辛い。というか、やりたくない。
それに、「◯◯円稼ぎました!」と高らかに宣言している人って、たいていブログだけが収入源じゃなかったりする。自分をレンタルするだとか、サロンの受講生を募ったりしている。中には自分の持ち物をオークション的なもので売っている人すらいる。正直それってどうなのかな?と思う。とくにサロンは信者増やして小金を幅広く稼ぐ…みたいで、なんか肌に合わない。
時々見かけるけど、ブログでブログの話ばっかりしてる人もいる。自分の方法論の素晴らしさを伝えようとしているようだが、アクセス数が大して何も考えずにやっている自分の数分の一だったりする。そのブログ論は本当に役に立つものなんだろうか。その中にはサロンを受講してたり、あまつさえ運営してたりする人もいる。マジか。
ブログを書くだけでなく、自分を資本にして遠征なんかしていると、例えば家事育児なんかはなかなか難しくなるような気がする。時にはブログのネタのために無謀なこともやってみたりするようになるだろう。そこまでする費用対効果ってなんだろうか。そこまでやっても、必ずしも報われるとは限らないのがブログの収益だったりするのだ。
不安定要素が大きいと、長期的な計画が立てにくくなる。例えば、数年ローンなどを組んで、その後に外部要因で収入が激減した時に対応出来なくなる。
「それは会社勤めでも同じだろう。いつ潰れるかわからんぞ?」という意見もあるだろうけど、少なくとも自分が勤めている会社は、親会社が有名企業なので毎度何らかの救済策がある。何もなしに放り出される可能性はかなり低い。
しかも、先日の復職面談の時に聞いた限りだと、むしろ今は忙しくて仕方ないらしい。早速、今までやってた仕事に加えて、別の業務を言い渡された。おい、こっちは肘が割れてるんだぞ。
ブログは明日にでもBANされたり、Google先生から警告が来たりして立ちゆかなくなる可能性はあるが、今のところ会社はそうではない。だから、自分はこの4ヶ月の休職を経て、会社員として社会復帰する。
ずっと家にいてブログを更新し続けていて、「これで食っていけたらな」と考えたことが無いわけではない。だが、それはやはりはばかられた。なぜなら、ブログを更新することがわりと楽しいからだ。
だったらその楽しいことを仕事にしてしまえば一石二鳥じゃないかと思う人もいるだろう。しかし、これがその後何年もの間変わらないという保証はない。面白いと思った事が、そうでは無くなってしまうのが怖い。
このブログを1年とちょっと続けてきて、自分の人生は変わった。変わったというと大げさすぎるかもしれないが、少なくともこの1年ちょっとの間に、自分の人生に対してかなりの影響をもたらした。それは、ブログを通じた不特定多数の人との交流や、SNSでのやりとり、そしてそれが現実の世界と繋がる驚きだったりした。
ブログでPVとお金の話はしないと決めているが、一つだけ感謝を兼ねて言わせてもらうと、昨年は累計で200万を超えるアクセスがあった。ありがたいことである。
しかも、夏くらいまでは大したアクセス数ではなかったことを考えると、下半期の伸びが凄かった。なにしろ、このアクセス数の9割は下半期での数字なのだ。
今にして思えば、そういう下地が出来たからこそ、いろいろな人と関わることができたのだと思う。率直に言って、素晴らしく楽しい日々を過ごさせてもらった。
だからこそ、自分はブログで生きていくという生き方を選ぶのはやめた。そんな実力が自分にあるのかという大問題はさておいて、とにかくその世界に足を踏み入れる様な真似はしなかった。
以前にも書いたが、過去に執筆依頼が来たりして、ちょっと実践してもみたのだが、どうもしっくり来なかった。やはり自分が本当にいいと思ったものでなければ、やってて面白くない。そんなものを読んでいてもおそらく読者だってつまらないだろう。
趣味としてのブログは、自分の書きたいことを書きたいように書けるのがいいのだ。自分で選んだ事に対して書くから(書く側が)面白いのだ。
自分は、楽しいものを楽しいままにしておきたい。
この1年、とくに直近の4ヶ月で手にしたものを失いたくない。
ひょっとしたら、社会復帰したことによって、ブログの更新頻度は減るかもしれない。怪我もしているし、出来る範囲で娘の世話もしたいので、単純にキーボードを叩く時間は確実に減るはずだからだ。
でも、やめることはないと思う。
その為に、自分は社会へと戻っていくのだから。
PS.ブクマカの皆さん。楽しい日々をありがとうございました。この4ヶ月、id:potatostudioことゆきぼうは星を沢山もらえて嬉しかったです。
ゆきぼうは時々ブログを書いて、気に入ったブログにブコメするだけの普通の会社員に戻ります。でも、気まぐれで増田や時事ニュースにコメントつけるようなことがあったら、またお相手してくださいね。
時々ストレートに「ほしください!」っていうこともあるかもしれません。
その時は、またこいつこんなこと言ってやがるよポチッ…とかしてもらえると喜びます。
それでは、またいつかどこかの増田で会うときまで…