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原子力機構など、トンネルの亀裂効率よく検査 レーザーで

2016/1/11 5:00
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 日本原子力研究開発機構とレーザー技術総合研究所などは、コンクリート内部に発生した亀裂をレーザーで効率よく検査する技術を開発した。検査員がハンマーでたたく現在の手法より速い。検査装置は約5000万円で実用化できる見通しで、運用費は1時間に2000円弱と安く済む。2年以内に新幹線のトンネルなどに持ち込み、性能を実証する方針だ。

 鉄道や道路などのトンネルの多くは高度経済成長期に造られ、老朽化が進んでいる。現在は検査員がハンマーでコンクリートをたたき、その音から内部の亀裂を見つけている。作業は一晩で数十メートルしか進まなかった。

 開発した手法はコンクリート壁に強いレーザーを当てて振動させ、別のレーザーで振動を読み取って亀裂の大きさや形などを推定する。強いレーザーを出す際に発生する熱を水で効率よく除去し連続使用できる。データ解析も高速化し、1秒間に25回の検査が可能だ。

 レーザーを使うアイデアは従来もあったが、熱除去に時間がかかり2秒に1回しか検査できず、普及を妨げていた。

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