2016年1月11日00時58分
伊勢崎市内に住むペルー国籍のマスコ・ロドリゲス・ダニエル・フェデリコさん(45)が、別のペルー国籍の男性に車で8日に病院へ運ばれ、9日に死亡した事件で、マスコさんは伊勢崎市昭和町にある民家で刺された可能性があることがわかった。県警の捜査本部が10日夜、発表した。
殺人事件として調べている捜査本部によると、民家は病院に運んだ男性の自宅だ。この男性は30歳代で、マスコさんの知人という。捜査本部の事情聴取に対し、「8日午後8時過ぎに自宅に戻ったところ、マスコさんの乗用車が止めてあった。運転席に出血しているマスコさんがいて、助けを求められたので助手席に移し、自分が病院に運んだ」と説明したという。
捜査本部が男性の自宅内や周辺を調べたところ、複数の血痕が見つかった。マスコさんのものもあるとみられ、ここで刺された可能性があるとみられる。男性が事件に関与したかは不明で、さらに調べる。
マスコさんは太田市内の金属加工会社に派遣社員として勤めている。8日朝に出勤し、午後5時すぎに会社を出て以降の足取りがわかっていないという。
マスコさんは胸を刺されたことによる出血性ショックで9日午前1時半ごろ、死亡が確認された。男性はマスコさんを伊勢崎市内の病院に引き渡した後、車を置いて立ち去っていた。その後、伊勢崎署に自ら出向いて「伊勢崎市内から運んだ」と説明していた。
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朝日新聞社会部
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