開始して1時間は、絶対に面白いゲームだと思っていたのにな…
[女子プロレスラーを育成するという斬新な企画 それを破壊する最低なシステム]
[白いリングへ ポニーキャニオン スーパーファミコン]
1995年発売 ジャンル 育成シミュレーション 参考価格600円
記事のネタバレ度 高め 攻略に必要なプレイ時間 30時間
世間のこのゲームに対する評価 知る人ぞ知る名作ゲーム
バーチャルコンソールで配信無し
白いリングへとはどんなレトロゲーム?
この白いリングへですが、
1995年にポニーキャニオンから発売された、
スーパーファミコン用の育成シミュレーションでした。
ゲームの目的は、
女子プロレスが最高に熱い時代を、
1人の女子プロレスラーとして生き抜いていく。
立身出世の物語でした。
ゲームのシステムは、オーソドックスなシミュレーションゲームで、
ダービースタリオンだったら、競走馬
モンスターファームだったら、モンスター
ときめきメモリアルだったら、高校生
白いリングへだったら、女子プロレスラー
こんな、遊び応え抜群の育成シミュレーションゲームでした。
18歳のかよわい女の子を、
「男よりも強い」と呼ばれる、最強の女子プロレスラー、
「神取忍」を倒すべく、最強のプロレスラーに育て上げるという作品でした。
このゲームでは、実名のプロレスラーが数多く登場しまして、
大仁田厚
イーグル沢井
紅夜叉
青野敬子…等々、
とにかく豪華なゲームでした。
めちゃくちゃカッコイイ「大仁田厚」さんや、
めちゃくちゃ美人な「紅夜叉」さんなど、
「このまま恋愛シミュレーションで出してください」なんて程の、
美男美女ばかりのゲームでしたね。
「LLPW」や「FMW」というプロレス団体が協力していたらしく、
実名でもOKだったそうです。
そんな団体で、切磋琢磨しながら最強のプロレスラーを目指す、
1995年というプロレス全盛期に発売された、
一風変わった育成シミュレーションなのでした(^◇^)
白いリングへの感想でもあり レビューでもあり
[女子プロレスでお馴染の三禁はもう古い?]
私が女子プロレスと聞いて、真っ先に思い浮かべたのが、
「三禁」という制度でした。
飲酒 タバコ 彼氏
この三種類を禁止して、プロレスに打ち込むという制度だそうです。
しかし、この制度は古いそうで、
今ではほとんど無くなっているそうなんです。
そしてこの1995年当時でも、
既に廃止されていると表現していました。
「クリスマスにバーベルを上げている先輩に近づくな」なんて格言も、
最高に女子プロレスの世界を表現していて面白かったですね。
強いレスラーは息抜きも必要、
こんな今までは知らなかった世界を、このゲームで教えて貰えたのでした( ゚Д゚)
[育成シミュレーションとしては かなりの名作ゲーム]
このゲームでは様々なパラメーターが設定されていまして、
体力 根性 筋力 パンチ力 キック力…などの
戦う為に必要なパラメーター
スタミナ ストレス プロポーション 人気 体重…などの、
1人の女の子としてのパラメーター
こんな、沢山の能力を管理しながら、
最強のレスラーを目指していきました。
足腰を鍛えるのが得意な先輩
格闘技のテクニックを教えてくれる先輩
プロレスとは何かを教えてくれる先輩
そんな先輩について行きながら、体を鍛えて行きます。
ゲームを進めていくと、
ベビーフェイス(善玉)
ヒール(悪玉)
どちらのレスラーを目指すのかという選択も、
最高にゲームを盛り上げてくれました。
正統派の道でエースを目指すのか
邪道の道で、悪の華を咲かせるのか
こんな燃える展開も最高でしたね。
「いつまでも育成していたいな…」
こんなことを思わせてくれる、素晴らしい作品なのでした(*´з`)
[そんな育成ゲームを破壊する 試合のシステム]
そんなこんなで、厳しいトレーニングを耐え抜きまして、
ようやく初めてのデビュー戦を戦う事ができました。
心のどこかで、
「こんだけ鍛え上げたら、先輩を圧倒できるのでは?」なんて思っていましたね。
このゲームの試合は、
日程が進むことで、マッチングされていきますので、
自分では選ぶことが出来ません。
オートで試合が進んでいきますので、
その時までに、いかに屈強なレスラーに育て上げるかが重要な作品でした。
これが自分で操作できるなら、
アクションのテクニックを磨けば対処できそうですが、
完全なオートですからね、最高にドキドキできました。
記念すべき初戦は、
先輩レスラーに、顔面を蹴られまくって、
48秒で負けるという、圧倒的な瞬殺でしたね。
次の試合は、
同期入門の可愛らしい女の子に、2分で負けました。
次の試合は、ヒールの先輩に50秒で負けました。
今までは、結構な人気レスラーだったのですが、
この相次ぐ連敗で、駄目レスラー街道一直線といった感じでしたね。
それでもいいんです。
追いかける展開の方が、最高に燃えますから。
そして、毎回2分くらいで負ける展開を繰り返しながら、
その時が、遂にやって来たんです。
今までは、こちらが攻撃できる回数が圧倒的に少なかったのに、
こちらも反撃しています。
今までは顔面を蹴られまくっていたのに、
今度はこちらも、相手を蹴りまくります。
まさに熱戦、まさに死闘、
こんな白熱の展開でした。
それでも5分ほどで負けてしまったのですが、
この時になって、ある疑問点が浮かんできました。
「あれ?これって実際の時間戦ってない?」と。
普通のプロレスゲームならば、
3倍速くらいで流れるものです。
「15分の試合でも、実際は5分」みたいな感じです。
しかし、このゲームでは、
「5分の試合を、5分」で戦っています。
今までは2分でやられていましたので、
あまり気にすること無く進めて行きました。
しかし、5分になった時に、
「あれ?少し長すぎかな?」とおもったわけです。
そんな不安が的中したのが、
「タッグマッチ」という試合でした。
タッグマッチというのは、2対2の試合です。
つまり、試合時間も、単純計算で2倍です。
そして、今までは自分の体力が低かったので、
直ぐに終っていましたが、
今回は自分以外の3人は、屈強な先輩たちです。
その結果どうなるのか?
試合時間が「25分掛かる」という、悪夢になるわけです。
25分間一切の操作を受け付けず、
ただ試合を見ているだけ。
こんな展開が、エンディングまで何十試合と続くわけです。
3試合見るだけで、1時間は軽く吹っ飛ぶ。
一週間を勧めるのに、2試合こなさなければいけない時もある。
最強のレスラーを育成したいのに、
大半の時間は、ただ試合を見ているだけ。
エンディングまでに掛かる時間は、30時間から40時間…。
あ!これってクソゲーだね!!
女子プロレスラー育成シミュレーションという、
せっかく面白いシステムだったのに。
「試合をスキップできない」という、問題点のおかげで、
全ての要素をダメにしてしまいましたね。
これが、「ファイアープロレスリング」の様に、
自分でレスラーを操れたとしたら、なんの問題もなかったと思います。
ただ画面を見ているという、
どう考えても欠点しかないシステムだったからこそ、
クソゲーになってしまったのかもしれません。
ただ、この見ているだけというシステムが好きな人も居るそうで、
「ベストプレープロ野球」などの、奥深いシミュレーションゲーム好きには、
かなり高評価だったそうですね。
「せっかく育てたんだから、長時間見ていたいよね」こんな感じだったそうです。
ただ一般的なプレイヤーにとっては、
苦痛でしかありませんでしたので、
知る人ぞ知る名作ゲームとなってしまったのでした。
断言します、
育成シミュレーションとしてはかなりの名作です。
ただ、ゲームとしては最低です(/・ω・)/
白いリングへのまとめ
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最初は45キロくらいだった、かよわい女の子が、
一年後には70キロまでたくましく成長するのですから、
いかに過酷な世界なのかはご理解いただけると思います。
格闘タイプのレスラーにしようかな?
ルチャ系のレスラーにしようかな?
完全なる極悪非道なレスラーにしようかな?
こんな楽しみを、試合時間の異常な長さで消し去ってしまった。
「物凄く惜しい」という言葉が、最高に似合い過ぎるゲームでしたね。
そんな今回の、開始1時間は超名作ゲーム 試合を見たらクソゲーに早変わり
白いリングへの感想でした(*^▽^*)