韓国の尹炳世外相は１０日、ＫＢＳテレビで、北朝鮮の核実験に対し国連安全保障理事会で強力な制裁決議を採択するため、中国が国際社会に同調しなければならないと語った。

　尹氏は８日、中国の王毅外相との電話会談でこうした要求を伝えたとみられる。王氏は「対話を通じた問題解決」を強調したとされ、一致点を見いだせなかった可能性がある。

　尹氏はＫＢＳで「中国が対外的に公約してきた“北朝鮮の核を容認しない”との立場をどう示すかが極めて重要だ。中国は（約束を履行する姿を）決議案の採択過程で明確に見せなければならない」と主張した。

　一方、韓国国防省は１０日、韓民求国防相が９日に、所在地が公開されていない韓国陸軍のミサイル司令部を訪問したと公表。韓氏は、北朝鮮の挑発にはためらいなく報復すると強調したという。（共同）