【衆参同日選可能性は?】浅川博忠50%「伊勢志摩サミットが鍵」

2016年1月10日6時0分  スポーツ報知

 自民党の二階俊博総務会長は9日午後、7月予定の参院選と合わせて衆院選を実施する衆参同日選の可能性があるとの認識を示した。和歌山市内で記者団に「(政権幹部が)しようと思っているから、あるかもしれない。同日選をしたいのは間違いない」と述べた。一方で「私は従来通り反対だ。大義名分もないのにあおり立てるのはどうか」と強調した。

 衆参同日選が実施されれば、1986年以来、30年ぶり。果たして実現するのか?

 ◆浅川博忠氏に聞く

 可能性は、現在のところ50%。

 自民党としては、同日選挙で野党の分断を狙いたい。共産党が軟化しており、参院選での野党の選挙協力の機運が増している。しかし、衆院選も行うとなれば、統一候補を立てることは難しくなるため、参院での協力ができなくなる。

 安倍首相は否定しているが、官邸側はダブルで圧勝できると考えているようだ。でもまだ慎重で、二階さんたちにしゃべらせて、観測気球を上げている段階。春闘の賃上げ幅が増えれば景気が良くなる。

 また、5月の伊勢志摩サミットが成功すれば、内閣支持率も上昇する。そこを見極めながら、踏み切るのではないか。

 有権者は安保法制などより、景気を優先するはず。こうしてうわさが広まるうちに、候補者が動き出し「解散風」が強まっていく。実際、私のところにも『3月の決起集会で講演をしてほしい』という依頼が4件ほどきており、衆院議員たちも気をもんでいるようだ。(政治評論家)

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