昨年1~11月に全国の警察が受理した110番通報のうち、相談や苦情など緊急性のない通報が21.9%に上ったことが警察庁のまとめで分かった。前年同期の24.3%から2.4ポイント減ったが、依然として高い水準となっている。
警察庁は1月10日を「110番の日」と位置づけ、緊急の通報以外は相談専用電話「#9110」の利用を呼びかけている。
警察庁によると、受理した110番通報は前年同期より1.2%減の841万9738件。うち緊急性のない通報は同11.0%減の184万1757件だった。
具体例では、「高速道路の渋滞情報を教えて」「持ち物をなくしたが、どうしたらいいか」といった相談などのほか、「一人でいるのがさみしい」「パソコンに文字が入力できない」など警察の対応とは関係ない通報もあった。
通報内容を分類別でみると、交通事故などの交通関係が全体の31.9%で最も多く、犯罪や不審者などの各種情報が13.4%で続いた。
通報を受けて警察官が現場に到着するまでの時間「レスポンスタイム」の全国平均は、前年同期より4秒遅い7分4秒だった。
一方、スマートフォンや携帯電話からの通報は587万8357件で全体の69.8%を占め、件数と割合はいずれも過去最高を更新した。
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