昨年大みそかの「NHK紅白歌合戦」は第2部(午後9時~)で、記録が残っている1962年(第13回)以降最低となる39・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の視聴率だったが、不振の原因について様々な指摘が出ている。「連続テレビ小説『あさが来た』の特別編は13年の『あまちゃん』コーナーと同じ作り。特別企画『アニメ紅白』は2連続で、一昨年好評だった『妖怪ウォッチ』を再び登場させた。過去にウケた企画の焼き直しだった」(NHK関係者)
そんな紅白スタッフのヤル気のなさを象徴する“ある打ち上げ”も芸能事務所関係者に目撃されていたという。「昨年11月下旬の司会、初出場歌手の発表会見後でした。紅白スタッフ陣がNHK近くの店で打ち上げを兼ね、企画の話し合いをしていたのですが、初出場歌手について『山内惠介って誰だよ。知らないよ』とか笑いながら言っていた。ある紅白スタッフは、落選したアイドルグループのメンバーから『来年こそ出場できるように頑張ります』とメールが来たことを周囲に明かし、『来年頑張るってよ! まあ、頑張れよ!』と信じられないほど“上から目線”で笑い飛ばしていた」(芸能プロ関係者)
酒の席でもあり、難航していた司会者&出場歌手が決まった解放感もあっただろう。しかし、多くの芸能事務所関係者に目撃される場所で、不謹慎ともいえる発言の連発に、NHKスタッフ陣と面識もある前出の関係者は憤りを隠さない。「酒の勢いも手伝って発言が過激になったのかもしれませんが、素直な本音が出たとも言える。あまりの上から目線の発言連発で、ちゃんと曲を聴いて出場者を決めているのか疑問に思ったほど。マンネリ化で視聴率が振るわなかったのも、当然と思いましたね」(前同)。各媒体からブーイングが出た報道関係者多数の締め出しを含め、NHKにはびこる“殿様体質”を直さなければ、未来はない。
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