2016年1月10日07時22分
長野県・志賀高原のホテルで高校生約170人分の財布などが盗まれた事件は、ホテル側が昨年も盗難被害に遭い、複数の防犯カメラを設置するなど対策を強化していた中で起きたことがわかった。財布などはホテルがまとめて保管していたが、7日深夜から8日朝までの間に盗まれた可能性が高いという。県警中野署は、防犯カメラを解析するなどして捜査している。
事件があったのは「ホテルサニー志賀」。署によると、6日から3泊4日の予定で宿泊していた私立桐光学園高校(川崎市)2年の女子生徒らの財布やスマートフォンなどが盗まれた。
ホテル側の説明では、児玉茂社長が7日午後11時半ごろ貴重品を保管していた事務所を確認した際は異常がなく、8日午前7時半ごろになくなっているのに気づいた。ドアがこじ開けられたり、室内が荒らされたりした形跡はないという。
同ホテルでは昨夏にも、宿泊していた中学生約340人分の財布などが盗まれる事件があった。ホテルはその後、複数の防犯カメラを設置。団体客などから預かった貴重品は、昼間はスタッフが常駐するフロント奥の事務所に保管し、夜間は施錠するなど防犯対策を強化していたという。
桐光学園高校の今井雅也教頭は取材に「昨年12月にホテルの下見をし、防犯上問題がないと考えていた。動揺している生徒もいるようなので、しっかりケアをしていきたい」と話した。
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朝日新聞社会部
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