今回も「株式投資」の記事を書こうかと思います。以前こんな記事を書きました。
僕は個人的には投資信託よりも株式の方が好きなのですが、どのような金融商品で運用するかは好みなので、投資信託でもご自身で検討されたり、本を読んで勉強されてから購入されるのであれば、全然良いと思っています。
最近は投信信託でも下記のような購入時手数料が無料のサービスも多いので、勉強のために一度少額で購入してみるのは良いのかもしれません。
ですが、その少額のお金も出さずして無料で投資体験をしたい方もいるかと思うので、今回は「株式投資のシュミレーションサービス」などの無料ゲームをいくつかご紹介します。
株式投資のシュミレーションサービス9選 
1. トレダビ
恐らくこちらのサービスが有名かと思うのですが、15年間で45万人超の利用実績を誇る「日本最大のバーチャル株投資シミュレーションゲーム」とのことです。登録は無料で、現実の株銘柄を使用するので知識は身につきやすいかと思います。日経新聞のグループ会社が運営しています。
ただ、この有名なサービスでさえ「15年間で45万人しか利用実績がない」という点も、個人的には着目すべきかと思います。日本人と株式投資とは相性が悪いということなのかもしれません。
2. トレダビロイド
トレダビ-55万人が利用する株式投資シミュレーションゲーム - Google Play の Android アプリ
こちらは、Android版の株式投資シミュレーションゲームです。初期資金1000万円を元手に、実在する上場企業の株式をチャートの動きを見ながら売買できます。2014年のリニューアルを経て、アプリ版が誕生したようです。
ちなみにこちらのアプリでは収益率で上位に入賞すると、iPadやルンバ、実際に証券会社で売買できる株ももらえるようです。また、仮想銘柄「トレダビ銘柄」では、夜間休日でも取引可能とのことですので、実際の市場が空いていない時も練習できます。
3. 株式学習ゲーム
こちらも1995年と古くから提供されているサービスになります。東京証券取引所と日本証券業協会が共同で運営する学生向けのサービスで、学校の授業などでも使われているようです。
正直サイトを見れば分かりますが、これでは僕みたいな凡人は学習意欲を持つことはできないでしょう。次は民間企業のサービスを見てみることにします。
4. 株式投資とれーにんぐ
こちらは「みずほ証券」さんが提供する株式シミュレーションゲームです。UIは上記のサイトよりも大分今時な気がします。
- セミ・リアルタイム(20分遅れ)での取引ができる
- 1千万円の仮想マネーを元手に様々な株式を売買できる
- お友達と順位を競って遊べる
特徴はこのような感じで他社と似ていますが、FX取引などの投資に役立つ動画コンテンツも別途提供中のようです。
5. 選抜株式レース〜全日本株式投資選手権
こちらも老舗のサービスですが、株式投資選手権なるものを開催しています。選手権は年4回あり、途中参加はできません。株の売買を体験するというよりは予想ゲームに近いようです。
株式投資の宮本武蔵を発掘するとのことで、成績優秀者には商品が授与されるようです。ご関心のある方はぜひご参加を。
6. ゲーム株マップ.com
- 実在の銘柄を20分遅れの株価で売買可能
- 初期の元手は1,000万円で運用期間は3ヵ月間
こちらも他のサービスと類似したサービスとなります。関係ないですが運営会社の取引先が大手金融機関だらけと、気になるところではありました。
7. iトレ
こちらはLinkagePlus社が提供する「iPhoneアプリ」です。ネット情報によると、前述のトレダビロイドよりもゲームとしての完成度は高いようです。
8. 株クリッカー
株クリッカーは「過去の株価を使って株を売買するゲーム」です。見ての通りすぐ始めることができ、チャートを見ながらリアルタイムに株を売買できます。
9. あすかぶ!
最後に「あすかぶ!」さんをご紹介します。
こちらは若年層の株取引に興味がある人や、株の初心者などをターゲットとした、株に特化した「教養アプリ」とのことです。大分他のサービスに比べて今時感があります。
1日1つ銘柄が指定され、翌営業日の株価が上がるか下がるかを予想します。アプリ上では、初心者でも判断しやすいように、指定銘柄のチャート、企業の説明、ニュース、他のユーザのコメントを確認できる機能などが用意されているとのことです。
消えていったサービスと提供会社の例
ネットで色々と調べていると、下記のようなサービスがリリースされては消えていったようです。
- 野村證券:野村のバーチャル株式投資倶楽部
- 大和証券:ダイワの証券投資ゲーム
- 日興コーディアル証券:ストックウェビーシミュレーション
- 三菱UFJ証券:ペットDE株式
- マネックス証券:バーチャルトレード クラブ
- マネックス証券:トレーディング・スター
- 日興アセットマネジメント:投信王
- 豊証券:シミュレーション投資ゲーム
- 日本証券業協会:TENTOU THE MARKET etc...
何となくですがこの歴史を見ると、大手金融機関がリリースしたサービスは数年経ったら消えていくという流れなのかもしれません。詳細を調べていないので分かりませんが、「プロダクト」と「マーケティング」の両方に問題があるような気がします。
内部的な観点から物申すと、優秀な若手がどんなに良い提案をもっていったとしても、頭の固いおっさん(決裁権限者)が承認しなければサービスがリリースされることはありませんので、大手金融機関内部から画期的な商品がリリースされる可能性は極めて低いのでしょう。
ただ、最近日本の金融機関も、ようやく中堅社員の中途採用等を始めたり、スタートアップと協業姿勢を見せ始めましたので、もう少し時が経てば変わっていくのかもしれません。それでは今日はこの辺で。