こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
まずは中東から、大きなニュースが入ってきています。
サウジアラビアが、イランとの外交関係を断絶し、緊張が高まる中、イランの国営メディアは、サウジアラビアがイエメンにあるイラン大使館を空爆したと伝え、さらに両国の対立が深まるものと見られます。
イランの国営メディアは7日、サウジアラビアの軍用機が、イエメンの首都サヌアにあるイラン大使館を空爆し、けが人が出ていると伝えました。
サウジアラビアは、周辺のアラブ諸国と共に、去年3月から、隣国、イエメンで、イランが支援するイスラム教シーア派の反体制派に対し、空爆を続けています。
イラン側の報道について、サウジアラビア側の報道官はロイター通信に対し、調査中だとしています。
サウジアラビアは、イランと外交関係を断絶し、緊張が高まっていますが、さらに両国の対立が深まるものと見られます。
このサウジアラビアとイランの対立ですけど、そもそもシーア派の指導者が、サウジアラビアで死刑になったということがきっかけなんですけど、そのあと、イランで、サウジアラビアの大使館が襲撃された事件がありましたよね。
これでサウジアラビア側が、反発をして、外交関係を絶ったわけですけど、ただ、大使館の襲撃をイラン側は黙認したという責任はあると思うんですが、仮に今回、サウジアラビアのような軍が、サウジアラビアの軍が、イランの大使館を空爆したとなると、これはレベルが違う話ですから、非常にこの対立が深刻化してくるということになるおそれがあると思います。
このイラン大使館のニュースは、新しい情報が入りしだい、お伝えします。
そしてもう一つ、北アフリカのリビアで、警察の訓練学校に侵入したトラックが爆発して、これまでに50人が死亡しました。
リビア北西部のズリテンで7日、警察の訓練施設に爆発物を積んだトラックが侵入して爆発し、地元メディアは、地元政府の情報として、これまでに50人が死亡したと伝えています。
当時、この施設では、警察の訓練生の修了式が行われていて、数百人が集まっていたということです。
リビアでは、1年余り前から、世俗派とイスラム勢力、それぞれが別々の政府を立ち上げて、内戦状態に陥っていて、混乱に乗じて、過激派組織IS・イスラミックステートが勢力を拡大しています。
この爆発について、これまでのところ、犯行声明は出ていません。
先月には、双方の勢力の代表が集まって、40日以内に統一政府を作ることで合意したばかりですが、その後も、テロや襲撃が相次いでいて、合意が守られるのか、危ぶむ声も出ています。
次です。
核実験を強行した北朝鮮に対して、日本やアメリカなど、関係国が連携して、制裁を強化しようという動きが広がっています。
一方、今回の核実験が北朝鮮がいうように、水爆によるものなのか、懐疑的な見方が出ています。
けさのピョンヤン。
街角に張られた新聞には、大勢の市民が。
その見出しには。
さらに、国営メディアでは、歓喜の絶頂でと題した詩が放送されました。
韓国政府は北朝鮮を強く非難。
対抗措置として、これまで中断していた南北の軍事境界線の近くでの北朝鮮向けの宣伝放送を、あすから再開することを決定しました。
北朝鮮が反発するのは避けられず、南北間の緊張が再び高まるおそれが出ています。
北朝鮮の核実験から一夜明けたきょう午前。
参議院本会議で、安倍総理大臣は。
けさ行われたアメリカのオバマ大統領とのおよそ20分にわたる電話会談について、日米両国が国際社会を主導していくことで一致したと述べました。
一方、衆議院議院運営委員会の理事会では、あす、本会議を開いて、核実験に抗議するとともに、政府に対し、国際社会を主導して、問題の早急な解決に努めるよう求める決議を行うことで、与野党が合意しました。
また参議院でも、同様の決議を行うことで、与野党が合意しました。
安倍総理大臣は、韓国のパク・クネ大統領とも電話で会談し、緊密に連携していくことを確認。
一方、オバマ大統領も、パク大統領と電話で会談しました。
さらに、アメリカは中国に対しても。
ケリー国務長官が、中国の王毅外相と、電話会談を行う方向で調整を進めており、中国が影響力を行使するよう、働きかけていく方針です。
これに対し中国は。
中国ばかりに責任を押しつけずに、アメリカなども事態打開に努めるべきだという考えを強調しました。
一方、国連の安全保障理事会は、日本とアメリカ、韓国の要請を受けて、緊急の会合を開催し、北朝鮮を強く非難。
新たな制裁を視野に、協議を行うことにしています。
こうした中、今回の核実験が水爆だという北朝鮮の発表そのものに、懐疑的な見方が広がっています。
水爆なのか、それとも従来と同じ原爆なのか。
核実験に詳しい専門家は、その判断は困難だと指摘します。
ただ、水爆かどうか特定できる可能性があるとすれば、朝鮮半島付近の上空で、アメリカ軍などが行っている観測だといいます。
北朝鮮による核実験に強く抗議します。
国内では、北朝鮮に対する抗議の声が続いています。
そして、拉致被害者の家族は、拉致問題が置き去りにされることがないよう、訴えました。
拉致被害者の家族の方々の声を聞くと、本当に一刻も早い事態の打開が必要だと、改めて思いますけれど、これ、国際社会が一つになって、北朝鮮に対応することっていうのはできるんでしょうか?
そうですね。
まさに今それが問われているところなんですけれども、当面の焦点は、こちらに準備しましたけど、やっぱり、国連の制裁決議の採択ができるかどうか、そこで、実効性のある決議案になるかどうかですね。
それで今、鍵を握るのが、北朝鮮の後ろ盾となってきた中国の対応ですね。
中国は制裁については、慎重に対応するというのが従来からの立場なんですね。
ただ今回は、中国が事前に反対していたにもかかわらず、北朝鮮が核実験を行ったと。
しかも事前に通告しなかったということで、中国はメンツを潰された形になってますから、この反対の姿勢が、慎重な姿勢がどう変わるか、そこが注目をされているわけですね。
一方、アメリカなんですけど、同盟国の日本や韓国と共同で、協調しながら対処しようという姿勢で、特に日本と韓国が、先月、慰安婦問題で最終的な解決で合意をして、日韓の関係改善の流れが出来ましたから、この3か国の結束が強まった形になってますのでね、ですから、より強固になった形の結束をうまく使って、中国に対して働きかけを行って、中国の動きを、3か国の側に引き寄せることができるかどうか、そこにかかってると言っていいんじゃないでしょうか。
次です。
国会はきょうから参議院でも論戦がスタートしました。
憲法改正や、TPP・環太平洋パートナーシップ協定などがテーマとなりました。
きょうの参議院本会議。
民主党は、憲法改正についてただしました。
論戦が始まった参議院で、きょう、新たな連携の動きが。
維新の党と、日本を元気にする会は、9人の議員が所属する統一会派、維新・元気の会を結成しました。
維新の党と衆議院で統一会派を結成している民主党からは、不満の声が。
国会はあすから、衆議院予算委員会に舞台を移し、論戦が行われます。
次は、ことし、世界が注目するこの話題です。
今、全米のみならず、世界から注目を浴びる男。
過激な発言を繰り返す、共和党、ドナルド・トランプ氏。
アメリカ大統領選挙の候補者選びで、旋風を巻き起こしています。
対する民主党のヒラリー・クリントン前国務長官。
世界の超大国アメリカの次のリーダーは誰になるのか。
決戦の年を迎えました。
いよいよ、ことし、アメリカの大統領選挙が行われます。
オバマ大統領に代わって、誰が大統領になるのでしょうか。
アメリカの二大政党、民主党と共和党。
各党の候補者は今、与党・民主党が3人、政権奪還を狙う野党・共和党が12人となっています。
来月1日から、それぞれの候補者を絞り込む、指名争いが始まりますが、最新の世論調査で、支持率トップはこちらの2人です。
民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官、共和党ではドナルド・トランプ氏。
いずれも2位の候補を引き離しています。
特に注目されているのが、トランプ氏です。
過激な発言を繰り返し、当初は泡まつ候補と見られていましたが、むしろ勢いを増しています。
なぜ共和党でトランプ氏が支持者の心をつかんでいるのでしょうか。
華やかなパーティーで新年を迎えた、ドナルド・トランプ氏。
マンハッタンなどの一等地に、数多くのビルを所有する、不動産王として知られ、資産総額は5000億円。
政治経験はなく、既存の政治家をことばで一刀両断します。
こうした過激な発言が人気の理由です。
トランプ氏の支援者が集まる会場ですが、演説が始まる4時間以上前から、すでにこのような長い列が出来ています。
支持が集まる背景には、オバマ大統領の時代に、かつての強いアメリカが失われたという批判があります。
われわれはできると訴えて当選したオバマ大統領。
しかし、外交では思うような成果を残せていないとも、指摘されています。
ロシアによるクリミア併合を止められず。
中国も南シナ海で人工島を造成。
過激派組織IS・イスラミックステートにも、有効な対策を打ち出せていません。
指導力を発揮できず、国際社会でのアメリカの存在感が低下したという批判が高まる中で、トランプ氏は一貫して、強いアメリカの復活を訴え、支持を集めているのです。
これに加えて、トランプ氏の追い風となっているのが、アメリカ社会に広がる、テロへの不安です。
それを裏付けるデータがあります。
フェイスブック社が先月、有権者がソーシャルメディア上に書き込んだことばを集計しました。
多かったのは、トランプ氏の名前。
それにテロに関連することばでした。
このトランプ氏の発言とは、差別的とも受け止められるものでした。
これには、アメリカ国外からも批判が相次ぎました。
ところが、発言のあとも、トランプ氏の支持率は伸びていたのです。
ラスベガス郊外に住む、カーツ・ハンソンさんです。
隣のカリフォルニア州で起きた銃撃テロ事件をきっかけに、トランプ氏に一層引かれるようになったといいます。
トランプ氏は、言いたくても言えない本音を代弁してくれると評価するハンソンさん。
周りでもトランプ氏の主張に理解を示す人たちが増えていると感じています。
民主党の討論会場です。
まもなく論戦が始まります。
与党・民主党でトップを独走している、ヒラリー・クリントン前国務長官です。
クリントン氏は、トランプ氏の人気が侮れないところまできていることに危機感を覚えています。
世論調査でも、大統領選挙でトランプ氏とクリントン氏が戦うことになった場合、どちらに投票するかという質問で、ほぼ互角となっているのです。
先月の民主党のテレビ討論会の視聴者は、全米でおよそ785万人。
トランプ氏が登場した、共和党の討論会と比べると、半分以下。
今回の大統領選挙の中で、最低を記録しました。
全米から殺到すると思われた報道陣の数もまばらでした。
さらにオバマ大統領のテロ対策への不満を背景に、共和党はクリントン氏も弱腰だと批判しています。
強い指導力をアピールする必要に迫られたクリントン氏。
新たなテレビCMを公開しました。
民主党の指名獲得を確実視されるクリントン氏と、勢いを維持し続けるトランプ氏。
民主、共和両党の候補者選びは、来月1日から本格的に始まります。
ここからはワシントン支局の田中支局長に聞きます。
田中さん、トランプ氏ですね、いずれ失速するだろうと、いろんな専門家が言ってて、正直、私もそう思ってたんですけれども、ついに予備選挙まで1か月を切るというところにきても、まだトランプ氏は支持率があると。
これ、トランプ氏、このまま行きそうなんでしょうか。
そうですね。
1か月を切った候補者選びには、このまま突入する勢いですが、その後はトランプ氏に飽きが出てくるという見方もあります。
ただ、有権者の不満や不安が、今回の選挙の鍵を握ることには、変わりありません。
今後のポイントは、共和党内で、トランプ氏の対立候補が一本化されるかどうかです。
有権者の不満を受け止めつつ、具体的な政策などを、説得力を持って提示できる候補が、徐々に浮上してくるのではないかと思います。
ちょっと、徐々に浮上するかどうか、待ちたいところなんですけれども、民主党はこれ、クリントン氏で決まりだというふうに思うんですけれども、少し気は早いかもしれません。
仮にクリントン氏対トランプ氏となった場合、これ、トランプ氏が勝つと、トランプ大統領誕生というシナリオはどうでしょうか?考えられるんでしょうか?
現段階の世論調査では、きっ抗しています。
ただ、実際には、真ん中に、どちらにも決めきれてない人が、まだ数多くいまして、その右と左できっ抗しているという状態だと思います。
そうなんですね。
クリントン氏がトランプ氏に勝つには、何がポイントになってくるんでしょうか?クリントン氏の課題っていうのは、何なんでしょうか。
そうですね。
1つはやはり、オバマ政権3期目というふうに攻撃されるのを、いかに避けるかという点だと思います。
そこで基本路線は継承しつつ、具体的な政策で、少しずつ独自色を出そうとしています。
それからクリントン氏が、既存の政治家の代表と見られている点です。
特に選挙の行方を左右する中間層が、既存の政治家への不信感を募らせているため、クリントン氏の経験や実績が必ずしもプラスに働いていないんです。
クリントン氏がいかにこの不信感を払拭して、頼れるリーダー、そして女性初の大統領への期待を盛り上げることができるか、これが鍵ですが、その道筋はまだ模索中という印象です。
田中さん、8年前の大統領選挙は、私も現地で取材をしたんですけれども、当時は、泥沼のイラクとか、経済再建といった課題があって、それでチェンジというのがキーワードだったんですけれども、今回の選挙はどうなるのか、仮にキーワードがあるとしたら、何になるでしょうか?
今回のキーワードは指導力だと思います。
世界は今、アメリカの一極支配から次の時代への過渡期を迎え、テロの拡散など、多くの脅威に直面しています。
誰が大統領になっても難しい時代だと思いますが、次の大統領の指導力によって、世界がより安定に向かうのか、または、さらに不安定になってしまうのか、大きく左右されると思います。
すでに選挙戦では、共和党、民主党ともに、この強いリーダー像が焦点となっています。
アメリカが、どのようなリーダーを選ぶのか。
選挙戦での議論が、今後の世界に大きな影響を与える、重要な選挙になると思います。
アメリカ大統領選挙についてお伝えしました。
続いて特集です。
ことしの政治を語るうえで、重要なキーワードとなる若者の声。
夏の参議院選挙から選挙権が得られる年齢が引き下げられて、18歳以上になります。
18歳と19歳のおよそ240万人が、新たに有権者となるんですが、この世代の若者たちは、どんな思いで政治と向き合おうとしているんでしょうか。
今回、こちら、AKB48のメンバーのところにお邪魔して、NHKが10代の男女を対象に行った世論調査をもとに、等身大の思いを聞いてきました。
去年の大みそか、紅白歌合戦。
この中に、夏の参議院選挙から新たに選挙権を得るメンバーがいます。
岡田奈々さん、小嶋真子さん、茂木忍さん。
失礼します。
失礼します。
よろしくお願いします。
こんにちは、よろしくお願いします。
どきどき。
若者の政治や社会への意識を探ろうと、新たに選挙権を得ることになる10代の男女を対象に、NHKが初めて行った世論調査。
その調査結果をもとに、政治参加や、将来の日本の姿などについて、率直に意見を聞かせてもらいました。
まず世論調査の質問なんですけど、こちら、自分は大人だと思いますか?
難しいな。
一度、○×を一斉に挙げてもらおうかな、いいですかね?では、せーの。
おっ!
一致ですね。
3人とも×。
世間の18歳、19歳はどう思っているかというと。
やっぱり思わないですね。
圧倒的にね、こっちが。
リアクションがそれぞれあったけど、どうですか?岡田さん。
自分のことを、まだ大人ではないと考えていた3人ですが、日本の将来の姿を、どんなふうに思い描いているのでしょうか。
世論調査では、日本の将来は明るいと思うと答えた人は38%。
明るいと思わないと答えた人は61%でした。
個人的にはどうですか。
日本の将来、明るいと思いますか?
核心の部分に触れていきたいと思うんですが、次です。
今の日本の政治に関心がありますか、という問いに対してなんですけど。
これ、もう結果、こういうふうに出てるんだけど、せーの。
あっ、一致ですね。
3人とも。
これはやっぱり。
ありますね。
じゃあ、具体的にどういうテーマに関心があるのかっていうのを、こういうふうにカードにしてきたので。
難しい。
いっぱいありますね。
景気対策や雇用・労働環境、財政再建、教育政策など、11のテーマから、彼女たちが手に取ったのは。
岡田さんと小嶋さんが、子育て支援や少子化対策。
全然詳しくないんですけど。
茂木さんは、雇用・労働環境を選びました。
ふだん、政治について話題にすることは少ないと言いながらも、社会をよくしていきたいと考えていることが、しっかり伝わってきました。
アイドルだけど、普通の18歳でもある3人。
どんな社会にしていきたいのか、こんな質問を投げかけてみました。
チャンスが平等なら、競争で貧富の差がついてもしかたがない。
格差をなくしていくことのほうが大切だ。
えー?難しい。
いいところ取りたいです。
ちょっと答えは出ないっていうかね。
どっちかにはなんかできないですね。
最後に、夏の参議院選挙で投票に行くかどうか尋ねました。
いきます、せーの。
3人は○と。
で、こういう結果にはなったんだけど、投票への戸惑いとか、不安はありますかっていう問いに対しては、大いにある、ある程度あるが、これくらい。
3人はちょっと戸惑いみたいなものはある?
いよいよ始まる18歳からの投票。
教育評論家の尾木直樹さんは。
その上で、尾木さんは、今後、問われるのは大人の姿勢だといいます。
こう言うと、上から目線としかられるかもしれませんけど、彼女たち、しっかりしてますね。
そうなんですよね。
私も刺激を受けて帰ってきたんですけれど、最初はまだ、大人じゃないと答えていた彼女たちだったんですが、話を聞いていくうちに、今の日本社会の何が問題で、どう変えていかなくてはいけないのかというのを、彼女たちなりに、本当に真剣に考えていて、とても頼もしく感じましたね。
今回のこの選挙権年齢の引き下げですが、若い人はもちろんなんですけれども、選挙権を持っている私たち大人も、1票の意味、その重さを、もう一度、考えるきっかけにしたいものです。
お伝えしていますように、サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶し、緊張が高まる中、イランの国営メディアは、サウジアラビアの軍用機が、イエメンにあるイラン大使館を攻撃したと伝えました。
イエメンでは、イランが支援しているとされる武装勢力と、サウジアラビアが支援する政権側との間で、内戦状態が続いており、両国の対立がさらに深まる懸念が強まっています。
イラン外務省の報道官は、大使館の建物に被害が及んでいると明らかにしたうえで、意図的に狙ったものだなどと主張して、サウジアラビアを厳しく非難しました。
サウジアラビアは、周辺のアラブ諸国とともに、去年3月から、隣国イエメンで、イランが支援するとされる反体制派の武装勢力に対し、空爆を続けています。
イラン側の報道について、サウジアラビア側の報道官は、ロイター通信に対し、調査中だとしています。
サウジアラビアは、イランと外交関係を断絶し、緊張が高まっていますが、今回の事態を受けて、両国の対立がさらに深まる懸念が強まっています。
ではここからは、中東情勢に詳しい国際部の太デスクに聞いていきます。
太さん、まず、ここまでに分かっていることを改めてまとめてもらえますか。
イランの国営テレビが伝えているということです。
イラン側はそのサウジアラビアの軍用機が、イエメンの首都サヌアにあるイラン大使館に攻撃をしたと。
そして、大使館のスタッフにけが人が出ているということで、これはサウジアラビアが意図的に狙ったものだというふうに非難をしているという状態です。
それからサウジアラビア側としては、まだ調査中だというふうにしていまして、この大使館が空爆された、攻撃されたのか、されてないのか、そこもまだ調査中だとしたうえで、現在、内戦状態にあるイエメンの中で、反体制派が、武装勢力が、一般的にこういう大使館、外交施設に逃げ込んでいるということを主張したうえで、今回の攻撃は、自分たちは、誤った攻撃ではないということを主張していると。
ちょっと整理したいんですけど、ここで、なんでイエメンで、こういうことが起きているのかということを整理したいんですが。
こちらの図を見ていただきたいんですけれども、イラン、サウジアラビアですね。
現在、イエメン、こちらです。
現在はこの反体制派、これはシーア派です。
イエメンは今、内戦状態になっているわけですか。
政府と反体制派。
今、内戦状態で戦っているという状況です。
この反体制派のシーア派を、同じイラン、シーア派が支援をしている。
これ、ピンクがシーア派ですね。
それから政府、こちらはハディ大統領がいますけど、こちらはスンニ派サウジアラビア、それから湾岸諸国、周辺諸国が支援をしている。
支援をしていると。
こういう状態で、いわば代理戦争が、ここのイエメンで起きているということです。
代理戦争で、これまでイランもサウジも、それぞれ支援をしてたわけですよね。
代理戦争になってたのが、ところが今回は、イエメンのイランの大使館が攻撃されたということなわけですね。
もともと首都サヌアに、このシーア派、反体制派が攻め込みまして、今、首都サヌアを中心に、シーア派が支配をしていると。
これに対して、政府側はこの首都をなんとか取り戻そうと、また南部のほうに今現在、いるんですけれども、首都を取り戻そうと、内戦状態になったと。
この政府側を、このサウジアラビアを中心とした周辺諸国が支援をして、さらに去年3月から、空爆を開始しています。
このシーア派の反体制派に対して、空爆を続けているという状況です。
でもサウジアラビアは、これまで、反体制派を攻撃してたのが、今回はイランの大使館に攻撃をしたということになると、直接対決するような形になりかねないっていうことですか?
そうですね。
サウジアラビアとしてみますと、このイエメンでの空爆は、国際社会にも認められたものだとして、攻撃をしているわけですから、その中で、もし仮に、イランの大使館を空爆をしたということになりますと、サウジアラビアが、イランに対する、ある意味、直接的な攻撃を行ったということになります。
もちろん、今、サウジアラビア側の主張は、反体制派の、このシーア派を攻撃したんだというふうにしていますけれども、実際にそのイランの大使館が、攻撃に遭ったのかどうかというのは、現在、サウジアラビアは、まだ調査中だというふうにしています。
そうであれば、かなり深刻な事態になりかねないということですね。
そうですね。
直接、イランとサウジアラビアが衝突した形に、結果的にはなったということになるかもしれません。
ここまで国際部の太デスクに聞きました。
ではニュースを続けます。
株価の下落が止まりません。
きょうの東京株式市場は中国経済の先行きへの懸念から、円高が進んだことなどから、ほぼ全面安の展開となり、日経平均株価は400円以上、値下がりし、終値としてはおよそ3か月ぶりに、1万8000円を割り込みました。
また、21年ぶりに、年明けの取り引きから4日連続の値下がりとなり、去年の年末の終値と比べた下げ幅は、1200円を超えました。
今後の見通しについて、専門家は。
こんばんは、気象情報です。
暖冬の影響で、各地の雪の量が少なくなっています。
午後9時現在の積雪を見ると、北海道は最近の寒気で、ほぼ平年どおりの雪が積もっています。
こちら、層雲峡ですね。
ただ、東北から西日本の日本海側にかけては、かなり平年と比べて、雪の量が少なくなっているんです。
新潟の湯沢町、7センチです。
平年ですと、83センチの雪が積もっている所です。
また鳥取の大山も、平年ですと64センチ、全く雪が積もっていません。
ただ今夜からは寒気が強まって、日本海側の雪もだんだんと増えていきそうです。
その寒気ですけれども、きょうは東北の北部にかけて、流れ込んできています。
今夜からだんだんと南下してきまして、あすには東北の南部から西日本の日本海側にかけて、そして、あさっての土曜日には、関東から西日本の日本海側にかけて、流れ込んでくる予想です。
各地で気温も下がってきますので、体調管理にも気をつけてください。
冷たい空気を持った高気圧が、大陸のほうには張り出します。
また北陸付近には、低気圧が発生するでしょう。
寒気はきょうよりも強まってきますので、特に低気圧に近い北陸の周辺では、雷を伴って、雪の強まる所がありそうです。
あすは北陸周辺で雪の強まる所がありそうです。
気象情報でした。
思ってたよりもずっと縦長に見えるというか。
縦長、はい。
結婚、誰とするんですか?
結婚しないよ、まだ。
子どもたちのストレートな質問。
スポーツ、お伝えします。
そのフィギュアスケートの羽生結弦選手。
東日本大震災の復興を支援するアイスショーが、あさって、盛岡市で行われるのを前に、被災地の子どもたちと交流しました。
羽生選手がまず向かったのは、岩手県大槌町の中心部。
仙台出身の羽生選手は、みずからも被災し、これまで復興の支援活動を続けています。
このあと、被災して統合した小中一貫校を訪れました。
座れないですよ、これ。
ちっちゃい。
子どもたちと触れ合う中で、改めて強くした思いがありました。
寒そうだね、大丈夫?
ショーに出演する宮原知子選手や本郷理華選手などは、復興した三陸鉄道で、大船渡市などを見て回り、最後は、釜石市の仮設住宅に。
アメリカ野球殿堂に、ことし、新たに2人の名前が刻まれました。
いずれも日本と縁の深い選手でした。
マイク・ピアッツァ氏。
野茂英雄さんとバッテリーを組み、日本のファンに親しまれました。
ドラフト62巡目からはい上がった苦労人。
通算427本のホームランを積み重ねました。
そして、ケン・グリフィー氏。
美しいスイングから、630本のホームランを量産しました。
さらに、広い守備範囲。
ゴールドグラブ賞には10年連続で輝きました。
イチロー選手にとっては憧れの存在で、チームメートの信頼もあつかったグリフィー氏。
殿堂入りの記者投票では、過去最高となる99%を超える表を獲得し、最高の栄誉だと話しています。
プロ野球・ソフトバンクのドラフト1位、高橋純平投手。
福岡市の選手寮に入りました。
学生服姿の高橋投手。
去年まで、武田翔太投手が使っていた部屋に入りました。
岐阜から持ち込んだのは、工藤監督の博多人形。
高校のコーチから譲られたということです。
西武の10人の新人たちが、合同自主トレーニングをスタート。
ドラフト1位の多和田真三郎投手は、エースナンバー18番のビブスです。
右肩を痛めた影響で、去年秋のリーグ戦は登板なし。
きょうは田邊監督が見守る中、およそ80メートルを投げ、順調な回復ぶりを見せていました。
続いては、リオデジャネイロオリンピックで活躍が期待される、陸上短距離のエース、桐生祥秀選手です。
日本陸上界で戦後、オリンピック100メートル決勝の舞台に立った選手はいません。
その舞台にかける、桐生選手の強い思いを聞きました。
先月、20歳になった桐生選手。
日本陸上界で9秒台に最も近い男です。
その速さの秘密とは。
私は、ある場所に注目しました。
お尻から太ももにかけて、盛り上がった筋肉。
これが爆発的なパワーを支えています。
去年3月の国際大会では、追い風参考記録で9秒87をマークしました。
しかし、手応えをつかんだやさきの5月に、右太ももの肉離れ。
練習すらできず、8月の世界選手権にも出場できませんでした。
そんな中、16歳の高校2年生、サニブラウン選手に世間の注目が集まりました。
焦らずリハビリに専念した桐生選手は、9月に復帰。
シーズン最後の記録会で、10秒09を出して、オリンピック参加標準記録をクリアしました。
戦えるという手応えをつかみ、初のオリンピックへ気持ちが高まっています。
9秒台、もうそろそろ、手が届くと言ってましたよ。
わくわくするひと言ですけれども、目標はあくまで決勝なんですよね。
というのは、9秒台は決勝で戦うための最低条件で、目標ではないんだそうです。
6月にはオリンピックの代表選考会を兼ねた日本選手権があります。
誰にも文句を言われないような順位で出場を決めると、力強く宣言していました。
いや、本当にいいお尻してましたけどね、あのお尻で走るんだなと。
すごい迫力でしたよ。
頑張ってほしいですね。
2016/01/07(木) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽本当に“水爆”?核実験の成果強調する北朝鮮を世界が非難[二][字]
本当に“水爆”?核実験の成果強調の北朝鮮を世界が非難▽全米の関心集まる大統領選挙・過激発言トランプ氏かクリントン氏か▽18歳選挙・若者の思いAKBの18歳に聞く
詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
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