新年早々大賑わいは名古屋の東山動物園。
子供たちが見つめる先には…。
今年の干支
子供をびっくりさせて大はしゃぎ。
しかしそのサルよりもお客さんを集めていたのが…
ほのぼの〜。
30年前日本で初めてコアラを公開したのがこの動物園。
今では6匹に増えお客さんを癒やしている
どうだった?コアラ?
しかし園長にはある悩みが
このコアラかわいい顔して
四六時中とにかくムシャムシャムシャムシャ。
しかもエサのユーカリは日本には自生していないので高くついてしまうのだ
この小さな美食家のエサ代は動物園全体のなんと3分の1に。
放っておけない問題となったそこで…
3年前インターネットでエサ代の支援を募集。
コアラを守ってと呼びかけたすると…
こんな声とともに475万円ものお金が集まったのだ
この支援プロジェクトを手がけたのは…
コアラのほかにも支援を呼びかけるプロジェクトがこんなに
例えばこれは…
このときは全国から
多くの人の善意が電車を再び走らせたのだ。
最も多くのお金を集めたのはこちらなんと…
沖縄の離島を結ぶ医療用飛行機の購入プロジェクト。
離島の救急患者を助けるためだ
取材したこの日も医師が乗り込んだ。
救いたくても救えなかった医師不足の島の命が救えるようになったのだ
レディーフォーの仕組みはまず支援を依頼する人が目標金額を決めサイトにプロジェクトを立ち上げる。
それを見て応援したい人が出資
目標額に達すれば支援完了となる。
ではどんな人が支援しているのか。
その1人都内で暮らす
この1年半で3件のプロジェクトにお金を送ってきた
この日も気になるものを見つけた
動物の愛護プロジェクト。
早速支援するという。
このプロジェクトは1口3,000円から
確定ボタンを押せば完了
おまけそうこれも特徴。
例えばあのコアラのエサ代プロジェクトのおまけはこんなしおり。
実はコアラのウンチでできているがユーカリのさわやかな香りがするんだとか
銚子電鉄のプロジェクトでは名物のぬれ煎餅が。
出資に感謝するなんらかのおまけリターンが送られるのだ。
こうしたやり方でレディーフォーは延べ14万人から19億円を集めた。
国内有数の支援金サイトなのだ
とあるビル
小さなベンチャーだ。
収入源は手数料
ではプロジェクトはどんなふうに立ち上げるのか。
こちらは震災で壊れた
この春再オープンをする予定だが内装は手付かずのまま。
予算が足りずレディーフォーを頼ることに。
やってきたのはこの案件を担当するこんにちはよろしくお願いします。
よろしくお願いいたしますようこそ。
レディーフォーではこうしたプロジェクトの立ち上げ担当者をキュレーターと呼ぶ
プロジェクトのことを世に知らせる人物という意味が込められている
そうですね。
まずは現場を見て回る
するとこんなものが…
震災のときにがれきの中から生還したウミガメの
漠然と支援を求めてもお金は集まらないのだ
本社に戻ってもまだ重要な仕事がある
資料を渡した相手はレディーフォーの審査担当者
金融のプロ。
審査の結果見送られることもあるという
水族館の復活プロジェクトは無事カメ吉君の写真とともに公開された。
そこには田才が考えたユニークなリターンも
一方こちらも
(歌声)
現在担当するのはある女性の夢
こんな個人的なことでも支援の対象となる。
しかし…
実はレディーフォーのプロジェクトには期限がある。
通常は
その間に目標金額に届かなければお金は支援者のもとに返される。
ちなみにこの場合は
菊川が担当するプロジェクトは公開から
(歌声)
プロジェクトの主役Sunnyさんのライブ。
ふだんはコーラスの講師をしているがずっとCDを作るのが夢だった
そのライブ会場で菊川が動いていた
支援を求めるチラシ配りだ
菊川の手作り。
ファンに直接訴えたのだ
すると…チラシを見たお客が続々と支援してくれた
頑張ってください。
作戦成功だ
ありがとうございます。
うん。
しました。
なんとか夢を叶えてもらいたい。
キュレーターはここまで寄り添う
嬉しい知らせが…
181万円が集まり目標額をクリア。
CDの製作が決まった
インターネットを通じ多くの人から支援金を集める
ここにもレディーフォーを通じて支援を得た現場がある
去年11月そこに現れたのは…
よろしくお願いします。
レディーフォーの米良と申します。
実はこのうら若き女性こそ…
院長の廣井さんが案内してくれた
中には真新しい医療機器。
しかしその2か月前は…
関東と東北を襲った記録的な豪雨
鬼怒川の近くにあったここさくら病院も浸水
診療室や病室が使えなくなるなど…
一時は再建を諦めかけたという院長
これで終わりかもしれないって。
そんななかわらにもすがる思いでかけたのがレディーフォーだった
目標金額を
今回の視察はお金の使いみちの確認
そう話す間にも新しい医療機器が次々と運び込まれてきた
ネットの支援がリハビリ室をよみがえらせる
そして病室を覗くと一時避難していた患者たちも続々と戻ってきていた
今夜は
今日本に広がる新しいお金の流れに迫る
はいこちらにレディーフォーが手がけたプロジェクトの一部をまとめてみました。
最高額はVTRにもありました沖縄の離島に医療用飛行機を購入というプロジェクトでこちらですね。
3,629万円集まったということなんですけど他にもたくさんあるんですけども龍さん気になるものとかありますか?あの結構こういうのが人気あるのがいいなと思うんですよね。
くろがね四起っていう。
昔の四駆ですよね?そうですそうです。
日本車の最古の四輪駆動車を日本に1台だけボロボロになってあったということで修理士の方々がそれをひきとってもう1回走らせようっていうプロジェクトで。
お金が1,000万以上集まりました。
ですから趣味的っていうかどうでもいい人はどうでもいいんですよ。
べつにボロボロの車なんか。
ただ大好きな人がいるんですたぶん大好きな人が。
そうなんですよ。
私これもおもしろいですね。
どれ?自身の体験を元にした小説を出版したいって。
そうですね。
早速本人に会いに行くとこんな人だった
ビル清掃のパート従業員
そんな山蔭さんの夢はコツコツ書き溜めてきた小説を出版し世に出すことだった
最高傑作がこれ
ひもじいと引っ掛けたタイトル。
その主役は清掃のパートで暮らす65歳。
そう自分自身をモデルに書き上げた
レディーフォーでの支援達成から1か月。
待ちに待った日がやってきた
ありました。
小説『シモジイ』本当に出版されていた
レディーフォーのようにネットで大勢の人からお金を集める仕組みを実際今進行中のプロジェクトっていうのはいくつくらい?そして支援するとお礼といいますかリターンというものがもらえるということで向こうのテーブルに用意してあります。
VTRにあったやつですねコアラの。
そうですウンチをシェーカーに混ぜて作るっていう。
でも香りが…わかんない。
わかんないな。
ユーカリには結構うるさいの。
コアラに似てますもんね。
どこが似てるんだよコアラに。
米良さんクラウドファンディングっていうのはそもそもはアメリカで始まったことなんですか?そうですね。
あれですね…米良さんおっしゃったインタビューで。
要するにそのプロジェクトの具体性がすごくクリアなことがいちばんの条件でそれがクリアになってるとべつに社会貢献度が大きかろうが小さかろうが趣味的なもんでもいいんだと。
僕それがすごく印象に残ってるんですよ。
そういうことですよね?そうですほんとに私は私すごいなぞなのが…。
目標金額に届かないと返金じゃないですか。
プロジェクトを立ち上げても期限内に目標金額に届かない場合は集まったお金は全額支援した人に戻る。
つまりオールオアナッシング
でもわずかでも集まったらそれを助けになる方って絶対いますよね?そうかそこが最低ライン…。
あと1万円あと1万円で到達するんだけどっていうときもプロジェクト立ち上げた方がじゃああと1万円引き下げますからそれでもっていってもダメはダメなんですね?そうですね最初のルール…。
最初に決めてるんだもん。
そうですよね。
それやりはじめちゃったらもうズルズルになっちゃいますもんね。
若くして新しいお金の流れを作った米良。
その原点がこれだ
(紙を折る音)
(女性)≪遊んでいるようで祈っている≫≪指先から願いを吹きこんでいく≫
(息を吹きこむ音)
(風鈴の音)≪日本には想いを乗せた鳥が飛びつづけていました≫≪「ひとのときを、想う。
JT」≫
支援金募集サイトレディーフォーを立ち上げた米良
すべての始まりは大学4年生のときにさかのぼる
当時カナダの…
その数か月前米良は代表監督と話す機会があった。
そこで衝撃を受けた
ワックスはスキーの滑りをよくし勝敗を左右する大事なアイテム。
驚いた米良はなんとか力になりたいと立ち上がる
懐かしい。
そこで作ったのが選手たちのスキーの
100円から寄付でき応援メッセージも書き込める。
これがレディーフォーの
米良はこのサイトで
パラリンピックの
そして…
嬉しい結果となったのだ
こちらは帰国後の
真ん中には金メダルをかけてもらった
このときチームの一員として感謝された米良は支援を実感すれば大きな喜びがあることに気づく
支援を実感できる仕組みを作りたい。
米良は
そこで重視したのは支援する側とされる側をつなげるリターン
その例がここ沖縄に
ある支援のリターンを体験しに長崎からやってきた
早速向かった先は…
やんばるの森の中に2年ほど前にできた…
マークはヤンバルクイナだ
館内は木を使った手作りのおもちゃでいっぱい。
自然の温もりと触れ合える美術館だ
山口さん一家はこの美術館を作るプロジェクトの支援者
今回の訪問をいちばん楽しみにしていたのが
その理由は万舟君が家から持ってきたあるもの
支援のリターンとして送られてきた
これを美術館に飾られている木製の枠にはめ込むのだ。
枠には出資者の名前がついていてはめ込まれる日を待っているというストーリー
2年前に自宅に届いた積み木。
以来この日を楽しみにしていた万舟君
さぁ自分の名前を見つけられるかな?
あった!はめられる?よかったね。
よく見つけたね。
これこそレディーフォーが考えた
そしてここにもつながりを生むリターンが!
彼女が応援したのは?
いいじゃないの。
明日だったら私も一緒に東京行くわよ。
(ナレーター)挑戦は平等で美しい。
挑戦は夢を生み時に挫折も生む。
それでも続けた挑戦こそが新しい世界をつくる。
語り:ネイマールJr.
つながりを生む支援で多くの人の共感を呼ぶ
吉崎さんも支援者の一人だ
吉崎さんが
途上国の子供たちを支援するたびにリターンとして届く手書きのメッセージ。
これがつながりを強く実感させるという
こんなリターンも
これは依頼者がカンボジアの子供たちと一緒に作った吉崎さんあてのビデオレター。
こうした声が届くのが嬉しくて今まで…
そしてこの日都内のとあるホールで開かれたのは…
年に一度の支援する側とされる側の懇親会。
つながりをより感じられるようにと米良が実施しているイベントだ。
あの吉崎さんも誰かとお話し中
取り出したのはカンボジアから届いたあのビデオレターだ
吉崎さんこのたびはご支援ありがとうございました。
それを隣で見ていたのはお礼のビデオレターを送った本人
あつくるしい。
つながりを実感できる仕組みが新たな支援の輪を広げていく
米良さんのいろいろお話を今VTRで見ましたけども原点は大学生のときのパラリンピックの支援だったということで何も実績がないなかでどうやってお金を集められたんですか?ご自身では今振り返ってどうですか?そうですか案外シャイなんですね。
私ですか?私結構シャイなんです。
そうですか。
僕以前こういう文章を書いたことあるんですけどこれから日本はね日本というか日本人は誰かの幸福とか何かに関与できるってことがいかに大きな喜びを生むかと。
関与できないってことがいかに悲しいことかに気づかざるを得ないだろうみたいな感じでエッセイを書いたんですけど関与したいっていうことが今僕1つのテーマだというような気がするんですよ。
それは若い人だけじゃなくもう年配の方まで。
何かに関与をしたいんですよ。
実際やっていらしてどうですか?ほんとにそうだと思っていて…。
すてき!
米良がつくった新たなお金の流れに大企業も注目している。
映画会社の大手
こちらは国内の映画フィルムを保管する倉庫。
松竹の膨大なフィルムもここに置かれている。
その1つが…
小津監督の?
昭和24年に完成した『晩春』。
監督は巨匠小津安二郎
いいじゃないの明日だったら私も一緒に東京行くわよ。
主演は去年亡くなった伝説の名女優
しかし製作されて60年以上。
フィルムには劣化が目立つ。
実は松竹
そこで松竹が頼ったのがレディーフォー。
小津作品を未来に残そうと『晩春』の修復費用の一部を募ると映画ファンからの支援が殺到。
605万円が集まったのだ
こうコメントしたのは…
本人を訪ねてみた。
クラシック映画のファンだという三橋さんは
こうした映画ファンの後押しで『晩春』のフィルムは海を渡りニューヨークへ
持ち込まれた先は映画の修復や保護を専門とする
この分野では世界でも屈指の技術を持ちハリウッド作品も手がけている会社だ
見せてもらった
フィルムには汚れだけでなく大きな傷がついてしまっているカットも
ひとコマひとコマこうして修復。
膨大な時間と手間がかかる。
だから費用も高くなるのだ。
しかしファンから集まったあの605万円が松竹の背中を押した
縦に走っていた傷は消え袖についていた黒い汚れもきれいになくなった。
松竹は修復されたフィルムをもとに『晩春』のブルーレイディスクを発売できた
伝説の名女優が美しい映像でよみがえる
大丈夫ですか?疲れませんか?ううん平気よ。
そして支援した三橋さんのもとには
映画が終わったあともひとつ楽しみが。
画面に出てきたのはたくさんの名前。
1万円以上の支援者には名前がありましたね。
三橋さんの名前もしっかりと確認
『晩春』は発売から1か月…
僕は個人的にクラウドファンディングはもっともっと普及していくと思うんですよ。
それでそのなかで多様性とかその間口が広いとか参入しやすいっていうのがすごい大事でそれが僕はクラウドファンディングいちばんの強みで爆発的に普及してる原因だと思うんですよ。
それは決して銀行の融資とかヘッジファンドとか投資ファンドの出資とかに負けない力があると思うんですよ。
実際レディーフォーは金融機関からも熱い注目を浴びている。
去年
その存在感を増している
こうした新たなお金の流れを作ることこそ重要なのだと村上龍は指摘する
お金が動くっていうことが僕はある意味社会を活性化すると思うんですよ。
滞留しているお金じゃなくてお金が動くってことは人間の意思も動くしコミュニケーションも動くわけですよね。
村上龍のいうとおり
浅草で人力車を引いている
もともとは車椅子の友人が立ち上げたバリアフリープロジェクトを支援していたのだがそのうちある感情が
そこで長年の夢だったというこのへんです。
すると頑張れの声とともに
なんとほんとに北極圏を歩くことに
よいしょはい!
そして見事夢を叶えた
イエース!
誰かの夢に関与したことで今度は自分の夢を追いかけたくなる人が増えているという。
阿部さん次の夢は?
収録を終えて村上龍はこんなことを考えた
2016/01/07(木) 22:15〜23:09
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【あなたの1000円が世の中を変える!新しい“お金”の流れ】[字]
日本初、そして最大のクラウドファンディング「READYFOR」は、1000円程度から出資し、支援することができる。4年で13万人から18億円を調達した28歳の女性経営者に迫る!
詳細情報
番組内容
「自作の小説を出版したい」「災害で壊滅した病院を復旧したい」などなど、世の中で様々な理由でお金を必要としている人に、共感した人が一口1000円程度からネットを通じて出資し支援する…、そんな仕組みが今広がりを見せている。こうしたインターネット上で多数の人から資金を調達する仕組みを「クラウドファンディング」という。
番組内容続き
日本で初めて、そして最大のクラウドファンディングを提供するのが「READYFOR」。創立から4年。述べ13万人から18億円を調達するまでに成長した。率いるのは28歳の若き女性経営者。世の中を変えるお金の流れをつくろうと奮闘する姿を描く。
出演者
【ゲスト】
READYFOR(レディーフォー)代表 米良はるか
【メインインタビュアー】
村上龍
【サブインタビュアー】
小池栄子
関連情報
【ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
【公式Facebook】
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