玄界灘に浮かぶ小さな島がある巨大生物の大繁殖に揺れている。
夜な夜な住宅街に現れては破壊と略奪を繰り返すという巨大生物。
恐怖におののく住民たちは…。
取材を進めると増え続ける巨大生物を支える別の怪物の存在が明らかに。
(取材者)ええっ!?所さん!大変ですよ。
明けましておめでとうございます。
あなたよく冷静にそんな事が言えますね。
今すごいVTRから下りてきたんですよ。
巨大生物があなた…住めなくなるとかいう…。
破壊と略奪とか…。
また大げさにやってんでしょ?何をおっしゃいますか。
新年1回目にこの話題でございます。
タイトルはこちらジャン。
今どきこんな事ないでしょ?いやいや。
この怪物に遭遇したのは浜松市に住むこちらの女性です。
まあ散歩していてルンルン気分で笑顔で歩いていたんですがあるものを見て表情が変わります。
ああ〜!そんな変わんの?いやいや。
そして彼女は言ったのです。
「まるでこれは緑の怪物ではないか」。
そう彼女の前に広がっていたのは一面に広がる緑の怪物でありました。
緑の怪物なの?そうなんです。
この緑の怪物は実は浜松だけではなくて全国各地に出没して地域の人を悩ませている事が取材で分かってまいりました。
聞かないけどな〜。
いきます!所さん!大変ですよ。
緑の怪物の正体を探るため目撃した女性に案内してもらう。
そこは浜松駅から僅か10分。
住宅街のど真ん中。
あっうわ〜!目の前に広がる謎のジャングル。
よく見ると一帯を埋め尽くしているのは同じ植物のようだ。
家や周りの木々そこにあるもの全てを覆っている。
これは確かに緑の怪物。
ジャングルに隣接する4軒の家は今にも緑の怪物にのみ込まれようとしている。
あの家とか僕取材に行ってみますね。
すごいぞ下何か…。
家への近道かと思いそばの階段を下りてみると…。
(取材者)うわ〜すごいな。
ツルは長いもので数十メートル。
ほかの木々に巻きつきながら伸びている。
人の太ももほどもあるツルも発見。
この植物は一体…。
ようやく問題の家に到着。
女性は20年前庭から見える景色が気に入りこの家を購入したという。
かつてここには美しい竹林が広がっていたというが今はご覧のありさま。
更に…。
緑の怪物が迫ってくるにつれ夏は虫冬は枯れ葉に悩まされるようになったという。
そんな緑の怪物の正体とは…。
(取材者)?えっ?もちやきりに使われる食べるとおいしいあのの事か?聞けばはとても成長が早くひと夏で10メートル伸びる事もあるのだという。
またそういう訳です。
隣の家では住人が入院していた数か月の間にがアンテナに巻きつきテレビが映らなくなってしまったという。
そのころ一体何があったというのか?近くの店で話を聞いてみると…。
(取材者)道路?
(取材者)花博?聞けば花博とは2004年に浜松市で開かれた花の博覧会。
世界中から5,000種類の植物が集められた。
のジャングルに面した道路はその花博に合わせて広げられたという。
でもそれが…謎を解く鍵を求めてディレクターが訪ねたのは長年雑草の研究を行っている夫婦。
男性は農業用薬品メーカーの元研究員。
女性は京都大学の名誉教授だという。
早速浜松でが突然生え始めた理由の心当たりを聞いてみると…。
聞けば日本の里山では1,000年以上前からが栽培されていたという。
食用としてだけではなく根は薬となりツルは衣類を織るのに用いられてきた。
しかし戦後化学繊維などが普及するとは里山に放置されるように。
そうした里山の土が都会に運ばれ工事に使われると土に残っていた種や根からが繁殖するのだという。
この専門家はが大繁殖した浜松でも道路を広げた際そこに里山の土が持ち込まれたのではないかというのだが…。
数日後問題の道路を広げるのに使った土砂を採取した場所を突き止めたディレクター。
その付近へ向かってみると…。
確かに土砂を削り取っている。
そしてそこには…。
(取材者)あっこれ。
見て左!こっち右側もカメラさん。
なんと周りは緑の怪物だらけ。
このが土砂に紛れて運ばれ道路の土台に。
その後僅かな隙間から芽を出し家をのみ込むほど大繁殖した。
それが事の真相という事か?これ!調べてみると同じような理由で繁殖したが各地で問題を引き起こしている事が分かった。
新潟では伸びたがコンクリート製の護岸を破壊。
更に!全国の鉄道会社は線路に張り出すの刈り取りに躍起。
そして神戸では!なんと歩道が消えてしまった。
新たに道路や線路が造られるとともに恐るべき繁殖力で広がる緑の怪物。
ある試算によれば現在全国で年間166億円以上が対策に使われているという。
このあと!広がり続けるが別の怪物を引き寄せている事が明らかに!ってすごいんですね。
あんなに…。
気が付いた時にはもう歩道がないんでしょう。
すごい生命力だよね。
プロフィールがあります。
の?秋の七草のひとつなんですね。
北海道から九州まで全国各地に分布していてあとこれです。
何?
(所久保田)はあ〜。
何が怖いってつる性ですから…だらけになっちゃうのね。
へえ〜。
ツルを編んで籠とか作るおかあさんたちいるじゃない。
あれ籠すてきじゃない。
あれがはやりだせばいいんじゃないの?どんどん籠を作るのよ。
来る日も来る日も籠を編むのよ。
さあスタジオには今日も専門家の皆さんにお越し頂いています。
この緑の怪物についてご意見のある方。
(3人)はい。
(久保田)ではモーリーさん。
このなんですが実は…日本から持ち込まれたのはずっと前です。
1876年に開催されたフィラデルフィア万博だったんです。
その今アメリカでも大問題になっています。
四国の面積よりも広い3万平方キロメートルの土地がで覆われていて今なお年々広がり続けているんです。
ええ〜。
今やアメリカでも…大変ですねこれ。
はい実はこちら。
はいこれクマゼミ。
それがですね徐々に関東東京都内でも目撃されるようになってきてるんですね。
西日本から運ばれてきた街路樹の根とかその土にクマゼミの卵とか幼虫が住み着いていてそれが一緒に運ばれてきてしまってでまあ…これあの卵を産む時にグサッと産卵管という管を刺すんですけど光ケーブルをその根っこと間違えてで光ケーブルが全部駄目になっちゃうっていう事故が起こって…。
考えつかないような事が起きるね。
思いつかないような事が。
さあ所さん所さん。
えっ?その考えつかない事が起きてるんです。
えっほかにも?怪物は緑だけではなかったのです。
ディレクターが調べていくとある街では緑の怪物が別の怪物を引き寄せ街の人たちが震え上がっているという情報があります。
何なの?その怪物は。
が緑の怪物というならばこのもう一つの怪物は…茶色の怪物と申しましょう。
茶色の怪物。
さあいきましょう。
所さん!もっと大変ですよ。
ディレクターが訪れたのは茶色の怪物の脅威にさらされているという…街を歩いていると…。
至る所にが。
その時。
これ…。
の下に何者かが掘った穴をいくつも発見。
更に。
あれこれ何か…。
(取材者)何かこれとか。
謎の足跡も!近くのみかん農家に聞いてみると…。
こんにちは。
この辺出るんでしょうか?どうもの下の穴もあの足跡も茶色の怪物によるもののようだ。
その怪物は夜な夜なみかん畑のそばにあるのやぶから現れるのだという。
そこでディレクターは暗闇でも撮影できる赤外線カメラをのやぶに向けて設置。
果たして…映像を確認してみると…。
のやぶから不気味な鳴き声が響いてきた。
その時!
(取材者)あっ来た来た来た…。
茶色の怪物その正体はイノシシだった。
イノシシ…。
イノシシが出た辺りを調べてみると…。
収穫を控えたみかんがイノシシによって食い荒らされていた。
イノシシは…身体能力が高く僅か20センチの隙間をくぐり抜ける事ができ更に1メートル以上の柵も軽々と飛び越す事ができる。
まさに茶色の怪物だ。
そんなイノシシととの間にどんな関係があるというのか?すると男性がのやぶの奥へ案内してくれた。
聞けばこの場所かつてはみかん畑だったが持ち主が高齢化し耕作放棄地に。
そこへいつの間にかが生い茂ってしまったというのだが…。
更に!の根?実はデンプンが豊富なの根はイノシシにとって冬場欠かせない食料になるのだという。
その時に…どうやら耕作放棄地を乗っ取ったが餌や住みかとなって茶色い怪物イノシシを引き寄せてしまった。
それが事の真相のようだ。
聞き込みを続けると唐津市内でが大繁殖している耕作放棄地を次々発見。
市によるとに覆われた耕作放棄地が広がるとともにイノシシもその数を増やしているのではないかという。
つまりと共に生きるイノシシ。
番組ではイノシシと呼ぶ事にした。
調べてみるとイノシシの被害はの繁殖地が広がったせいか最近は市街地でも増えているという。
中には…。
この男性は去年9月唐津市内の中心部で突然後ろから現れたイノシシに両足を噛まれたという。
3か月たった今も傷口が痛むというのだが…。
被害を食い止めようと唐津市も必死だ。
市によるとこの6年で2万頭を超えるイノシシを捕獲したという。
しかし…。
えっ?聞けばもともとイノシシが一頭もいなかった離島でなぜか今大繁殖しているのだという。
真相を確かめるためディレクターは問題の島へ。
すると…。
(取材者)やばいやばいやばい。
昼間はほとんど姿を現す事のない野生のイノシシに遭遇。
(取材者)いた〜。
その後も次々発見。
(取材者)あっ逃げた。
イノシシが現れた辺りを調べてみると…。
この島にも大量のがあった。
しかも!
(取材者)これ下!やはり根を食べた跡が。
つまりこの島のイノシシもイノシシという事か?
(取材者)いたいたいたいた…。
調べてみると10年ほど前初めて島にたどりついた2頭のイノシシがその後人口の3倍にあたる300頭以上に増加。
島民の暮らしを脅かしている事が判明した。
(鳴き声)イノシシ!はい。
がすごいイノシシの役に立ってんだね。
夏隠れ家冬は餌に。
ねえ〜。
あとあの離島に行ったらいきなりもういるんでしょ。
何万頭って捕まえてんのにまだあんなにいるんだね。
すごいね。
ただイノシシって泳いで離島に渡ったって言ってましたよね。
これその島が九州の本土とどれぐらい離れているか。
その距離なんと…。
え〜?4キロもあるんですよ。
乗って…。
そ〜っと親子で。
突然ですが…所さんイノシシ泳ぎうまいんです。
こちらはおととし瀬戸内海で釣り人が撮影した映像。
2頭のイノシシが足を巧みに使って泳いでいます。
専門家によれば…。
続いてはなぜか警察に追い詰められたイノシシが海に飛び込む瞬間の衝撃映像。
(取材者)イノシシが海の中に飛び込みました。
海を泳いで逃げています。
海を泳ぐイノシシは各地で目撃されていて長崎では30キロ離れた島へたどりついたという記録まで残っているんです。
私吉田鋼太郎も…侮らないで頂きたい!泳ぐね〜。
はあ〜。
ちょっとかわいいなと思ってしまうんですけどでも行っ2016/01/07(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
所さん!大変ですよ「衝撃映像!“緑の怪物”が家をのみこむ!?」[字]
浜松市内を散歩していた女性。眼前に現れたのは、住宅をも呑(の)みこむ勢いで広がる“緑の怪物”。各地で目撃情報が相次ぐ怪物の正体とは?正月から衝撃映像満載です。
詳細情報
番組内容
浜松市内を散歩していた女性。眼前に現れたのは、住宅をものみこむ勢いで広がる“緑の怪物”。各地で目撃情報が相次ぐ怪物の正体とは?更に、九州からは、緑の怪物が、別の巨大生物を引きよせているという報告が寄せられた。正月から、衝撃映像満載です。
出演者
【司会】所ジョージ,久保田祐佳,【ゲスト】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【リポーター】徳永圭一,【語り】吉田鋼太郎
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:8527(0x214F)