笹川翔平
2015年10月24日23時17分
自民党岸田派(宏池会)会長の岸田文雄外相は24日、宏池会を創設した池田勇人元首相の没後50年を記念する広島県竹原市での式典であいさつし、「池田氏の足跡を振り返り、今の日本の政治において我々はどうあるべきか思いを巡らせたい」と語った。
岸田派内には、党内で宏池会の流れをくむリベラル派として独自色を示せていないとの指摘がある。岸田氏の発言は今後、党内で同派の存在感を高めたいとの考えを示したものとみられる。岸田氏は式典後、記者団に「宏池会のメンバーが大勢かけつけ、たいへん刺激を受けた。50年前の状況と、今の日本の状況はよく似ていると言われる。時代の流れのなかで、どう我が身を考えるのか、こうした機会を大事にして努力をしていきたい」と語った。
式典には、池田氏と会談したこともあるケネディ元米大統領の長女キャロライン・ケネディ駐日米大使も出席。ケネディ氏は「半世紀前に池田氏が下した決断が今日なお、日米両国民に恩恵をもたらしている。安倍晋三首相のもとに日本がさらに大きな国際的責任を担っているときに、池田氏のリーダーシップに私たちは学ぶことができる」と述べた。(笹川翔平)
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