こんにちは。
世界的に株安の流れが続く中、きょうの東京株式市場も、中国経済への警戒感がくすぶって、激しく乱高下する展開になっています。
では東京証券取引所から中継です。
きょうの東京株式市場も、中国の動向に左右される荒い値動きになっています。
世界的な株安の連鎖の中、７日のニューヨーク株式市場は売り注文が膨らみ、ダウ平均は３９０ドル値下がりしました。
こうした流れを受け、東京株式市場は下落して取り引きが始まり、中国経済と中東情勢の不透明感に加え、原油安への警戒感とトリプルパンチの様相です。
円相場が一時、１ドル１１７円台前半と円高に傾いたことも、株安を加速させました。
しかし、中国当局が人民元の基準値を元高水準に設定したと伝わると、流れは一転し、平均株価は２００円を超えるプラスに転じるなど、乱高下の展開となりました。
日本国内経済の影響というよりも、外的要素が非常に大きい株安であります。
日本経済の再生に向けて、最大限取り組んでいくということだと思います。
先ほど開いた上海株式市場は、きょうは値上がりして取り引きが行われています。
東京市場の平均株価、午前の終値はご覧の値になっています。
以上、東京証券取引所から中継でした。
この世界的な株安の震源地の一つである中国では、サーキットブレーカー制度を暫定的に取りやめると発表しました。
このサーキットブレーカーとは、そもそも、過熱を防止するために電源を落とす、電気回路の遮断機を示すんです。
しかし、株の世界では値動きが制限幅を超えると、取り引きをやめて、投資家に冷静になってもらうことをねらった制度なんです。
それでは、中国の株式市場の最新の動きを、上海から青瀧記者がお伝えします。
上海市内の証券会社前です。
取り引きは今から１時間ほど前に始まりました。
急落したきのうとは一転、きょうは２％余り値を戻してのスタートです。
その鍵は当局の方針転換にありそうです。
中国ではことしから、サーキットブレーカー制度を導入しましたが、年明け４営業日のうち、すでに２回発動され、きのうはたった２９分で取り引きが打ち切られました。
もともとは取り引き停止で、投資家に頭を冷やしてもらうためのものなんですが、早く売らないと売れなくなってしまうと、逆に熱くさせてしまう形となり、サーキットブレーカー制度は運用開始から僅か４日で、暫定停止に追い込まれました。
北朝鮮がおととい、４度目の核実験を行ったことを受けて、韓国は、キム・ジョンウン第１書記の誕生日のきょう正午から、拡声器を使った宣伝放送を再開します。
では、緊張が高まる朝鮮半島情勢について、ソウルから中継です。
心理的効果が大きく、北朝鮮が最も嫌がる宣伝放送を、キム・ジョンウン第１書記の誕生日に再開するという、最強のカードをパク・クネ大統領が切りました。
北朝鮮の猛反発は避けられず、一触即発の事態になりかねません。
宣伝放送はまもなく正午から、軍事境界線に近いおよそ１０か所の施設で開始されます。
韓国メディアは攻撃を受けにくい、移動型拡声器６台を追加投入したと伝えていて、韓国の本気度をうかがわせます。
北朝鮮の反発は必至で、ミサイル発射もありうるとの見方もあります。
韓国軍は先ほど、警戒態勢を格上げしました。
一方、核実験そのものについては、アメリカの研究機関が、核実験直後の北朝鮮・プンゲリ付近の衛星写真を公開し、地滑りなどは見られず、水爆実験など大規模な核実験の痕跡は見られないと分析しています。
いずれにしても韓国は北朝鮮のリーダーに、最も嫌がる誕生日プレゼントを贈る形になったわけで、南北の緊張は高まるばかりです。
こうした北朝鮮の動きに対して、安倍総理大臣は衆議院の予算委員会で、一般的な水爆実験を行ったとは考えにくいと表明し、引き続き、分析を行う考えを強調しました。
地震の規模から考えれば、一般的な水爆実験を行ったとは考えにくいものと認識をしております。
安倍総理は、試験のため、通常の水爆よりも爆発の規模を小さく抑えた可能性も否定できないとも述べ、さらに、分析を進める必要があると述べました。
また、北朝鮮の核兵器開発をより一層進展させるもので、極めて強く懸念すべき。
日本の安全に対する重大な脅威だと、改めて北朝鮮を非難したうえで、国連での新たな決議の採択に向け関係国と連携して対応する考えを強調しました。
中東のイエメンにあるイラン大使館が、サウジアラビアの空爆を受けたとイランが抗議している問題で、サウジアラビア側は、攻撃を全面的に否定しました。
両国の対立は深まるばかりです。
イラン外務省は７日、イエメンにあるイラン大使館が、サウジアラビア主導の連合軍の空爆を受けて、負傷者が出たと発表し、サウジアラビアを強く非難しました。
これを受けてサウジアラビア側は声明を発表し、調査の結果、大使館周辺で作戦は行われておらず、イラン側の申し立ては虚偽だとして、攻撃を全面的に否定しました。
一方、イラン側は、大使館近くにロケット弾が着弾し、警備員が負傷したと主張を変え、国連安保理に訴える構えを見せています。
イエメンでは内戦状態が続いていて、サウジアラビアなど周辺諸国は、政権側を支援し、武装組織を狙った空爆を行っています。
フランス・パリで起きた、風刺週刊紙、シャルリ・エブドの編集部が襲撃された事件から、１年を迎えた７日、パリ北部の警察署前で、警察官を襲おうとした男が射殺されました。
パリ北部の警察署前で７日、肉切り包丁を持った男が警察官２人に襲いかかり、その場で射殺されました。
警察によりますと、射殺されたのは、モロッコ生まれで２０歳のサラ・アリ容疑者で、犯行時にアラビア語で、神は偉大なりと叫んだほか、爆発物と見せかけた装置を腰に巻きつけていました。
男は、過激派組織イスラム国に忠誠を誓い、シリアでの殺りくに対する報復だと書かれた犯行声明を持っていたということです。
この日はシャルリ・エブド編集部の襲撃事件から１年に当たり、警察はパリ市内での警戒を強めていました。
大手製薬会社、化血研が、未承認の方法で血液製剤などを製造していた問題で、厚生労働省はきょう午後、過去最長の１１０日間の業務停止処分を出します。
熊本市の製薬会社、化血研では、血液製剤や一部のワクチンなどを未承認の方法で製造するなど、不正が４０年以上続いていました。
厚労省は長期的に隠蔽工作を行っていたことから、きょう午後、化血研に対し、過去最長の１１０日間の業務停止命令を出します。
塩崎厚生労働大臣は、業務停止期間後の化血研について、組織の抜本的見直しが不可欠という考えを改めて示しました。
化血研という組織のままで、製造・販売することはないということでありまして、会社や組織を守るということは、二の次であるということを明確にしておきたいと。
化血研のシェアが高い一部の製品は、患者への影響を考慮して、
来週１１日の成人の日を前に、一足早く、バスガイドの成人式が行われました。
にっこりですよ、笑顔のままで、まいります！
あでやかな晴れ着姿で成人式を迎えたのは、はとバス入社２年目のバスガイド２２人です。
成人の日も業務があって、ふるさとなどで行われる成人式に出席できないため、毎年一足早く、会社が成人式を行っています。
いつも制服なので、やっぱりなんか、新鮮です。
去年までは先輩の姿を見ていたので、ことしは自分たちもこの舞台に立てたなっていううれしさがあります。
記念撮影を行った後は、おなじみの黄色いバスで移動して、明治神宮を参拝しました。
絵馬に仕事の目標や願い事を書き込んで、終始、笑顔あふれる成人式が行われました。
さて、新春デスクリポート、最終日のきょうは、企画取材部です。
アベノミクスも４年目に入ることし、景気や私たちの生活はどう動くのか。
智田解説委員の報告です。
株価が大幅に落ち込み、波乱の幕開けとなった年明けの東京株式市場。
中国経済や中東情勢の不透明感に、北朝鮮の核実験という懸念材料が加わり、株安の流れが続いています。
景気の好循環を目指す安倍総理大臣は、４年後の２０２０年ごろに、ＧＤＰ・国内総生産を現在のおよそ５００兆円から６００兆円に引き上げることを目標にしています。
企業の競争力を高め、賃上げを一層促して、消費の拡大につなげるというのが青写真ですが、消費税増税の影響が残る中、消費支出は前年割れが３か月続き、振るわない状態です。
安倍政権は３年連続で経済界に賃上げを要請していますが、ことしの春闘では好業績の大企業だけでなく、中小企業や非正規の従業員にどこまで賃金や待遇改善の動きが広がるかが焦点です。
こうした中、経済の活性化や成長の後押しを期待されているのが、電力小売りの自由化とＴＰＰ発効に向けた攻めの農業です。
４月の全面自由化により、さまざまな業種が電力小売りでしのぎを削ることになり、家庭にとっては料金やサービスの選択肢が広がります。
またＴＰＰ・環太平洋経済連携協定では、日本以外の１１か国で、農林水産品の関税撤廃率が９８．５％と、日本の農産物に大きく門戸が開かれ、輸出増加へ攻めの態勢を整えられるか、国内農業にとって大事な助走期間です。
さらに日本を訪れる外国人旅行者は年間２０００万人達成が視野に入るほか、２０２０年の東京オリンピック・パラリンピックに向けては、春に新エンブレムの決定、年末に新国立競技場の着工とイベントが相次ぎ、景気への波及効果が見込まれます。
一方、財政面では大きな宿題が残っています。
来年４月に消費税率を１０％に引き上げる際の軽減税率は、飲食料品の対象が、酒類・外食を除く全般と決まりましたが、１兆円の財源が必要で、政府・与党には財政再建と両立できる知恵が求められます。
成長の底上げを実現し、デフレ脱却への道筋を確実なものにしていけるのか。
４年目に入ったアベノミクスは、実行力を問われる正念場が続くことになります。
続いてワールドトピックスです。
ベルギーの動物園で、
去年１月、神戸市長田区の集合住宅で３人が死亡した火事で、警察は火災報知器の管理を怠り住人を死なせたとして管理会社社長の男らを書類送検しました。
去年１月、神戸市長田区重池町の集合住宅「コート上沢」から火が出て３階の２部屋が焼け、住人の男性
（当時６０）ら３人が死亡しました。
この火事では、建物に設置されている火災報知機の電源が切れていたことが分かっています。
警察は、３人のうち２人は火災報知器が作動しなかったことで火事に気付かなかったと判断し、報知機の点検を２年以上怠っていたとして大阪市の管理会社社長の男
（６１）を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
また、「音がうるさかった」との理由から火災報知器の電源を切った住人の男
（５６）も書類送検しています。
けさ早く、大阪府寝屋川市のコンビニエンスストアに刃物を持った男が押し入り現金およそ１０万円を奪って逃げました。
その後、京都府内で逮捕された３３歳の男が事件への関与を認めたということです。
午前５時ごろ、寝屋川市寝屋のローソンに男が押し入り、レジにいた女性店員
（１８）に包丁のようなものを突きつけて金を要求し、レジから現金およそ１０万円を奪って、逃げました。
店員にケガはありませんでした。
この事件のおよそ１時間後、奈良県警は京都府精華町にあるコンビニエンスストアの近くで刃物を持っていた磯井由彦容疑者
（３３）を強盗予備の疑いで現行犯逮捕しました。
磯井容疑者は先月、奈良県生駒市で起きた強盗事件への関与が疑われているほか、「寝屋川でもやりました」と供述していて、警察は余罪があるとみて捜査しています。
けさ、兵庫県丹波市で木造２階建ての住宅が全焼する火事があり、焼け跡からこの家に１人で住む９２歳の女性とみられる遺体が見つかりました。
午前５時４５分ごろ丹波市氷上町石生で「パチパチと音がして、外を見たら家が燃えていた」と近所の住民から警察に通報がありました。
消防が駆けつけて消火にあたり、火はおよそ１時間４５分後に消し止められましたが、木造２階建ての住宅およそ１３５平方メートルが全焼しました。
この火事で、焼け跡から１人の遺体が見つかりました。
この家に１人で住む長澤美津子さん
（９２）と連絡が取れていないことから、警察は遺体が長澤さんとみて身元の確認を進めるとともに、出火の原因を調べています。
2016/01/08(金) 11:30〜11:55
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