タクシーのドライバーが乗客から暴行を受けているとの一報。
兵庫県警察機動パトロール隊が現場へ向かった直後。
途中で切れた電話からは罵声が聞こえていたという。
どんな状況なのか?トラブルの現場となった交差点には数名の男性がいた。
手を振るタクシーのドライバーの背後でスーツ姿の男が男性を突き飛ばした。
一体何があったというのか?男は酔っている。
(警察官)ちゃんと聞きますから。
このスーツ姿の男がタクシーのドライバーに暴行したようだ。
現場到着時に突き飛ばされた男性はトラブルの一部始終を目の当たりにした目撃者。
タクシーのドライバーからは…。
かなりの暴行を受けた事が見て取れる。
話ではスーツ姿の男を乗せタクシーを走らせていると突然…運転席を蹴ってきた。
男が寄せろと指示をしたためドライバーはタクシーを路肩に止め降りるよう促す。
すると今度は顔面を押さえつけ胸ぐらをつかみ暴行してきたのだという。
運転中のドライバーの背後から蹴りを入れたこのキック男を追及する。
キック男は知らぬ存ぜぬをつき通す。
だが現場の状況と被害者目撃者の証言が男の犯行を裏付けた。
この期に及んでキック男は激しく抵抗する。
突きつけられた現実から逃れたいのか。
キック男をタクシードライバーに対するキック男に反省の色はない。
自分の犯した罪がわかっていないのか。
連行されるパトカーの中でも…。
その時…。
(蹴る音)
(警察官たち)おい!キック男が背後から…。
(蹴る音)
(警察官たち)おい!蹴りを入れた。
(警察官)次やったら縛るぞ。
(警察官)やめとけよ。
タクシーの中でもこうだったのか?
(蹴る音)
(警察官たち)おい!
(男の騒ぎ声)そして葺合警察署に到着。
最後まで暴れ続けた男だったが翌朝酔いが覚めると全く記憶がないと語った。
これまでも酒に酔うと暴力的になっていたらしくしきりに反省していた。
後を絶たない犯罪。
女が盗んだのはボーイズラブと呼ばれる人気コミック。
大暴れする強盗致傷女の素顔とは?女性をはね飛ばして逃げ去った卑劣なひき逃げ犯。
容疑者の証言のウソを暴け。
無許可で営業するガールズバーに潜入捜査。
の実態とは?続発する事件事故。
愛知県警察に挑戦状を叩きつけた男がいた。
一般道を120キロで爆走。
制限速度を60キロも超える危険極まりない運転。
この男ただのスピード違反者ではない。
ナンバーをつけていない。
さらに挑発するかのようにカメラに向かってまるで警察をあざ笑うかのような行為。
そんなピースサイン男を捉えたのは路上に設置された速度の測定だけではなく車のナンバーや顔なども…。
このとおり鮮明に記録する。
ピースサイン男を追い詰めるのは…。
卓越した運転技術で路上の安全を守る精鋭部隊。
彼らの任務はバイクに乗って違反者を取り締まるだけではない。
警察を挑発するピースサイン男の捜査を指揮するのは…。
ナンバーが外されたこの車の写真から男の身元を洗い出す。
手がかりはこの1枚。
わずかな情報から交通機動隊が検挙へと動き出す。
写真から車種は国産のスポーツカーだと判明。
だがこの画像では色まではわからない。
写真から得られる情報は他にはないのか?ドリフトの話も出とるんだけど。
隊員が目をつけたのは助手席と後部座席。
通常あるはずのシートを外している。
さらに…ハンドルに入った縦のライン。
ここから何がわかるのか?写真から得た手がかりは3つ。
車種はかつて一世を風靡した国産スポーツカー。
運転席以外のシートはなくレース仕様にしている可能性がある。
さらにハンドルには縦のライン。
この国産スポーツカーは愛知県内だけでも671台登録されていた。
伊藤は隊員に一台一台確認するよう指示。
写真が撮影された現場付近からしらみ潰しに当たっていく。
地道に足を運ぶがそう簡単に見つかるものではない。
調べるのは671台。
気が遠くなる。
動きが…。
これを見てください。
なんと写真が撮影された日愛知県内でレースが行われていた事を探り当てた。
そうだね。
そのレースにピースサイン男が出場していた可能性がある。
そのサイトには…。
参加したドライバー全員の名前が記されている。
すぐさまレース開催に関わった会社の社長の元へ。
もしピースサイン男がレースに出ていれば名前がわかる。
なんとあのピースサイン男はレースに出ていただけではなくこの会社の従業員だった事が判明。
さらに男の車が駐車場にあるという。
そこには探していた国産スポーツカー。
ナンバープレートも外されている。
写真と照らし合わせると…。
ハンドルにつけられたさらに…。
よし。
写真から見える特徴は全て一致。
だが…。
車体の色は赤。
撮影された写真では色がわからない。
そこで…。
自動速度取締装置と同じ特殊なカメラで車体を撮影。
すると赤色のボディが…。
白く写っている。
捜査の結果ピースサイン男は名古屋市内に住む20代の男と判明した。
あっ逮捕状出た?いよいよピースサイン男検挙の時。
60キロの速度超過。
ナンバープレートを外しピースサインでの挑発。
警察をなめきった悪質なドライバーに隊員が迫る!
(チャイム)出てきたのは男の母親。
事情がつかめない様子で息子を呼ぶ。
おはようございます。
ピースサイン男は寝起き姿で出てきた。
男は素直に事実を認めた。
すぐさま捜査車両へ。
男を…。
以前もスピードを出して通過したが写真に撮られなかったため男はうつむいたまま警察署へ入っていった。
悪ふざけでカメラにピースをした男。
むちゃなスピードの出しすぎは取り返しのつかない事故に繋がるのだ。
静岡県警察機動捜査隊が通報を受け捜査に向かった。
浜松市内のリサイクルショップから電化製品を何台も売りさばく男がいるとの事。
盗難品の可能性があるのだという。
おはようございます。
(店長)こちらの…。
男が売りにきたのは新品の液晶テレビ16台。
販売価格にして合計334600円。
(店長)そうですね。
店側もこれほど大量にテレビを売る客は極めて珍しいという。
新品のテレビを何台も売りさばく男とは一体何者なのか?店の買い取り票を見ると…。
男は正直に名前と住所を残していた。
捜査員は盗難品の可能性を考え付近の電器店を当たった。
だが全く盗難の被害は出ていない。
では一体男はどこでテレビを手に入れているのか?そこで男の自宅を張り込み全ての行動を探る。
アパートが見える位置に車を止め張り込み開始。
だが動きはない。
粘り強く待ち続ける捜査員。
男の尻尾をつかむため張り込みは夜を徹して行われた。
そして雨脚が激しくなった早朝5時。
ついに男が姿を現した。
機捜隊による追跡捜査。
このあと男の驚愕の素顔が明らかに!新品のテレビを大量に売りさばく窃盗疑惑の男が機動捜査隊員の目の前に現れた。
白いポロシャツを着た40代の男。
アパートの駐車場に止められている軽自動車に乗り込む。
時刻は早朝5時。
こんな朝早くどこに行こうというのか?追跡開始。
少し間隔を空けて静かに車を発進させる。
ただ出かけただけなのか?あるいはテレビを手に入れるための行動か?売りさばき男に警戒されないよう注意しながら後を追う。
慎重に距離を取る。
ずっと同じ車が後方にいると男に感づかれる可能性がある。
しかし早朝のため道路を走る車はまばら。
どうしても信号で男の車に近づいてしまう。
そんな時は自然体を装い男の車を直視しない。
これが尾行の鉄則。
売りさばき男は雨が降っているにもかかわらず速度を緩めない。
信号のないところではぐんぐんスピードを上げていく。
男の車と捜査車両の間に他の車を挟む事が出来ないため隊員はこれ以上の追跡は危険と判断。
この日はやむなく捜査を打ち切った。
男は一体どこに向かったのか?だが収穫はあった。
この内偵捜査により売りさばきさらに有力な手がかりを入手。
それを通報してきたのは別のリサイクルショップ。
男はその店にも新品のテレビを持ち込んだという。
テレビが入っていた箱には伝票が…。
受取人は浜松市内のレンタル会社とある。
調べるとそのレンタル会社は生活家電を中心にオフィスや病院など幅広く品物の貸し出しを行っているという。
早速捜査員は盗難被害がないかその会社へ確認に向かった。
被害があれば男に一歩近づくはず。
そんな捜査員の目に飛び込んできたのは…。
なぜか会社の駐車場にこの会社の関係者なのか?静かに様子をうかがう。
すると…。
なんと男の姿が…!売りさばき男はこの会社の従業員だった。
掛川だけで89万…。
把握しているだけで男は89万円も荒稼ぎしている。
この事実をレンタル会社に告げたところ倉庫に置いてある電化製品がなくなっている事が判明。
実はこの男レンタル会社の配送業務を担当。
その立場を利用してこっそり倉庫から新品のテレビなどを何度も盗み続けていたのだ。
早朝4時。
男を逮捕すべく捜査員が集結した。
会社のレンタル商品を盗みリサイクルショップに売りさばく男をいよいよ追い詰める。
内偵捜査により男はこの日朝6時から7時の間に家を出て会社へ向かう事がわかっている。
男が玄関を出て車に乗り込むまでが勝負だ。
確かに部屋の窓にかかるカーテンの隙間から明かりが漏れている。
そして部屋のカーテンが開いた。
窓を開け何やら外をうかがう。
警戒しているのか?その時男が捜査車両を見た。
気づかれたか?すると…。
(夏目巡査長)行きますか?売りさばき男だ。
(夏目巡査長)ちょっとお話聞きたいもんで。
逃げる素振りはない。
ただ動揺しているのか表情が引きつっている。
(エンジンをかける音)捜査員の追及に売りさばき男はわからないの一点張り。
そこで証拠をつかむため捜査員が室内に入ると会社から盗み出したものはあるのか?男が玄関には最新のサイクロン掃除機が入った箱。
そこには男が勤める会社名がくっきりと記されていた。
男は全ての事実を認めた。
およそ3年前から会社の商品を盗んでは売りさばいていたという。
男をその腕に罪の重さがのしかかる。
男が借金返済や生活費に充てていた。
だがレンタル会社が受けた被害はその数十倍にも上るという。
深夜2時。
愛知県警察高速道路交通警察隊が現場へ。
雨の夜。
事故は長い直線からカーブに差しかかった場所で発生。
この急カーブの先には…。
白い乗用車が無残な姿をさらしている。
激しい衝撃があったのだろう。
原形をとどめていない。
フロントガラスは粉々になりサイドミラーもない。
さらに前輪はあらぬ方向へ曲がっていた。
他に事故車両は見つからない。
すぐそばで呆然と立ち尽くすドライバーが…。
滑ってゴロッとした…。
事故の影響かあまり覚えていない様子だ。
隊員が車両を調べると…。
車両の屋根にはこすれた跡。
反対側にも同じような傷が…。
ドライバーがカーブに差しかかった際急ハンドルを切り雨でスリップ。
そのまま壁にぶつかりなんと二度回転。
これだけの激しい事故にもかかわらず奇跡的に事故の原因は急ハンドルによるスリップ事故。
予期せぬ事故を招く雨。
そして雨の高速道路でまたしても…。
夕方5時。
通報の内容は追突事故。
だが向かった隊員を待っていたのは不可解な現場だった。
そこには…。
乗用車とトラックが止まっている。
この2台による追突事故か?前方に止まっているトラックを見てみると右側のフロント部分が破損。
衝撃からかライトが飛び出ている。
続いて後ろの乗用車を見てみる。
こちらもフロント部分に衝撃の跡。
かなりの力が加わったと見られる。
だがここで疑問が…。
追突事故なのになぜかトラックの後部にこれは本当に追突事故なのか?それとも…。
高速道路で正面衝突とはどういう事なのか?事故の真相を熟練の隊員が解き明かす。
高速道路で起きた正面衝突の謎に迫る!卑劣なひき逃げ事件。
緻密な捜査で追い詰められた犯人が語るウソを暴く!真実はこのあと!追突事故が発生。
だが現場に止まっていた2台の車はなぜかどちらもフロント部分のみの破損。
一体事故の状況はこうだ。
トラックが雨でスリップ。
そのまま蛇行して車体が反転した。
そこへ乗用車が突っ込んできたため正面からぶつかった形となったのだ。
幸いスリップの原因は雨だけではなかった。
隊員がトラックのタイヤを確認すると…。
これではスリップするのも当然だ。
さらに別のタイヤを見てみると…。
左前輪だけを新しいタイヤに替えていた。
これこそが最大の原因。
1本だけがグリップの利く新しいタイヤだったためそこを軸に車が反転したと考えられた。
雨の日の運転は走行前から注意が必要。
時に車は凶器となる。
午後11時半頃この交差点でひき逃げ事件が発生。
被害者は高齢の女性。
信号待ちではねられ路面には生々しい血痕が残っている。
現場は人通りの少ない住宅地。
だが目撃者によると歩行中に背後でドンと音がしたため振り向いたところ女性が血を流し倒れていた。
さらに現場から北へ走っていく1台の車も目撃。
だが色や車種などは覚えていないという。
犯人は高齢者をはね救護もせず逃走したが現場に大きな手がかりを残していた。
路上に落ちていた細かいそして容疑車両のものと思われるさらに現場の方向に向けられたコンビニエンスストアの防犯カメラ。
そこに映っていたものとは?犯人に繋がる数々の証拠。
事件解決は時間の問題かと思われた。
だが予期せぬ事態が捜査員を襲う。
(ノック)
(捜査員)すいません!事件翌日愛知県警察半田警察署に捜査本部が立ち上がった。
集まったのは県警本部交通捜査課の精鋭たち。
指揮を執るのは…。
交通捜査課のエース石井順一警部補40歳。
石井は並み居るベテラン捜査員を束ねる若き指揮官。
冷静沈着に捜査を進め多くの事件を解決してきた。
その石井をサポートするのが東田巡査部長。
実はこの2人警察学校を共に卒業した同期生。
息の合った彼らがまず取りかかったのは…。
事件現場すぐ横にあるコンビニエンスストア。
その防犯カメラに何か手がかりが残っているはず。
東田がそこに映っている映像を洗う。
目撃者の情報ではひき逃げ車両は女性をはねたあと北へ逃げている。
防犯カメラは逃走方向に向いていた。
必ず映っているはず。
画面左側が事故現場。
目撃者の情報どおりであれば人をはねた車が左側から出てくる。
そして事故発生直後…。
現れたのは…。
1台の車。
その大きさから軽自動車だと思われる。
事件発生時刻映っていたのはこの1台のみ。
だが…。
しかし石井はこの防犯カメラの映像を見てある予測を立てた。
防犯カメラの映像からひき逃げ車両は軽自動車。
容疑者は若者で帰宅途中ではないかと推測。
この不鮮明な映像では車種を割り出す事は出来なかった。
そこで鑑識係が別の線から手がかりを当たる。
それは現場で見つかった車両を特定しない事には捜査は先へは進まない。
この大事な任務に当たるのは鑑識歴6年の…。
国内に出回っている車は2000車種以上。
その中から1台の車種を割り出すのは至難の業。
だが数々のひき逃げ事件を解決に導いてきた鈴木。
やがてある記憶がよみがえる。
なんだったっけ?あれ。
3年前のひき逃げ事件でこれと同じ形状のヘッドランプを捜した事を思い出した。
すると…。
何かを思い出したかのように棚へ…。
それは愛知県警が独自で作成した新しいものが出るたびにその足で集めているのだ。
(男性鑑識係員)その盛り上がりとその色合いっちゅうのがそんな新しくない…。
ヘッドランプの形状からひき逃げ車両は国産の軽自動車1車種に絞られた。
さらに現場から採取した塗膜片の色はシルバー。
これらの事から犯人の車はシルバーの軽自動車で左側のヘッドランプが壊れていると判明。
事故は軽自動車が走行中横断歩道の辺りにいた被害女性にぶつかった。
その際左側のヘッドランプが壊れたと推測された。
だがこの車種はかなりの登録数があり捜し出すには途方もない時間がかかる。
そこで…。
ひき逃げ犯は帰宅途中だと石井はにらんだ。
そこで捜査範囲を事件現場から北のエリアに絞る。
浮上した車当たり捜査が始まった。
被害者のためにも必ずひき逃げ犯を見つけ出す。
捜査員が手分けして一台一台確認していく。
指揮官の石井自らも車当たり捜査へ出る。
一台一台潰していく地道な捜査。
犯人に車を修理されると見つけるのが困難になる。
まさに時間との勝負。
石井の読みは外れていたのか?努力もむなしく時間だけが過ぎていく。
見つからなければ捜査範囲の拡大を余儀なくされる。
石井の顔から余裕が消えた。
懸命の捜査が続くが収穫はない。
だが捜査開始から5日目。
はいはいはいはい。
捜査に動きが…。
なんと別の捜査員から容疑車両らしき車を発見したとの連絡が…。
その車は石井の読みどおりひき逃げ現場から北側で見つかった。
果たして女性をはね救護する事なく逃げ去ったひき逃げ犯の車なのか?現場に先着していた捜査員からただならぬ緊張感が漂っている。
僕の後ろのマンションの…。
マンションの駐車場に止まっていたのはシルバーの軽自動車。
これが捜査員が
(ノック)女性をはねそのまま逃げ去ったひき逃げ犯の車を追っていた捜査員。
マンションの駐車場に前向きに止まっている捜査員が続々と集まる。
果たして破損状況は?さらに…衝撃でへこんだと思われる跡も。
これが早速持ち主の元へ。
万が一に備え辺りに捜査員を配置。
(チャイム)
(ノック)
(ノック)すいません!
(ノック)すいません!出てこない。
出てきたのは女性。
この女性は車の持ち主の母親。
娘は昨夜から出かけているという。
母親に車の破損部分を確認してもらう。
事件発生から5日。
前向きに止めていたためか母親は気づかなかったという。
鑑識係が到着。
事故現場に落ちていたヘッドランプの破片を合わせてみると…。
間違いない。
これがひき逃げ犯の車だ。
だが持ち主の女がいない。
女は昨夜から外出しており連絡がつかない。
まずはひき逃げ車両を警察署へ運ぶ。
破損した部分を見た石井は…。
この衝撃で気づかぬはずがない。
確信を得た石井。
だがある不安も抱いていた。
事故を起こした者が罪の意識から命を絶つ事もある。
石井も女の携帯電話を鳴らすが…。
こっちからも?はい。
電話が繋がらない。
女は逃げたのか?それとも…。
事態は一刻を争う。
すぐさま捜査員が手分けをして女の身辺を洗う。
すると…。
なんと石井と同期の東田が女のSNSのアカウントを発見。
そこから交際相手の男性を見つけ出したのだ。
東田が向かうのは…。
交際相手なら女の居場所を知っている可能性が高い。
女の携帯電話はずっと電源が切られている。
コールすら鳴らない。
頭をよぎるのは最悪の事態。
なんとか交際相手の男性から女に繋がる情報を聞き出したい。
(チャイム)
(東田巡査部長)あっこんにちは。
出てきたのはなんとそこに女がいた!女はなぜ警察が来たのかわからないという。
東田の問いに女は何を語るのか?女は事故だけでなく車が壊れている事にも気づいていないという。
これだけの破損をしていて気づかない事などあるのだろうか?東田の追及に女は…。
女はあの日空き缶を踏んだような音はしたという。
人とぶつかった音と空き缶を踏んだ音を聞き間違えるものなのか?あくまで人をひいていないと主張する女。
だが証拠は揃っている。
詳しく話を聞くため警察署へ。
女を…。
そしてこのあと本当の戦いが始まる。
車両検分で石井と女がついに対決。
聞かせて頂きますけど…。
女は石井に対しても事故だけではなく車が破損している事も気がつかなかったと答え続けた。
はいわかりました。
以上です。
女はあくまでも人だとは思っていなかったときっぱり言い切った。
そしてこの日初めて車の傷を見たと語った。
女が石井に対して毅然と言い放った言葉。
さらに…。
これらの実は石井は女の証言を覆す確たる証拠を握っていた。
なんと女は事故後車の傷を写真に撮りさらに金銭面などの理由から修理に出すのを諦めた事までわかっていた。
女のウソを見抜いた石井。
ようやく戦いが終わった。
まあよく言う捜査員の目は決して悪事を見逃さない。
その鋭い視線がある映像に注がれている。
それはパチンコ店内に設置された防犯カメラの映像。
時刻は画面中央の白い服を着た男性が席を離れ別の台へと移動。
そこでスロットを始めた。
実はこの時…男性は店の会員カードを台にさしたまま移動してしまった。
この店ではパチンコやスロットを現金だけではなく会員カードを使って遊ぶ事が出来る。
出玉やメダルをいったん会員カードにため再び遊ぶ際にカードを台にさせばたまったポイントに応じて玉やメダルが使える。
現金と同様の価値を持つカードだ。
他の客は台にカードがささっているため持ち主が戻ってくると思い座らずにいる。
そこへ黒いジャージを着た男がやってきた。
黒ジャージの男はしきりに台にささっているカードを見ている。
やがて白い服の男性が席を立った。
すると黒ジャージの男が戻ってくる。
男はカードがささっている事に当然気づいている。
カードがささっている場所は黒ジャージの男の右上。
そしてスロットを始めて1分後。
男はカードを抜き取り台の上に置いた。
次の瞬間…。
黒ジャージの男は自分の財布で台の上のカードを隠す。
そこへカードの持ち主が戻ってきた。
一体どうなる?黒ジャージの男が現金と同様の価値があるカードを隠した。
その時カードの持ち主が後ろを通る。
…と突然男が席を立った。
うん。
黒ジャージの男は自分の財布で他人のカードを隠して奪いそそくさと逃げて行った。
白い服の男性は被害届を提出。
カードにはおよそ3万6000円分のポイントがあったという。
同様の事件がこの店では頻繁に起きていた。
悪質な犯人を追い詰めるのは盗犯係。
盗犯捜査15年のベテラン…。
そして中西の相棒…。
中西はまず犯行現場となったパチンコ店の他の防犯カメラに手掛かりがないか探る。
そして見つけたのが…。
黒ジャージの男がこの車で店から出て行く映像が残っていた。
さらに車の正面を映した画像から…。
かろうじて4ケタのナンバーが判明した。
手分けして一台一台確認していく。
たとえ空振りになっても根気よく確認を続ける。
こうして足を運ぶ事5件目。
そこにあったのは…。
黒ジャージの男の車と同じ車種。
4ケタのナンバーも一致。
しかし朽木の表情は冴えない。
黒ジャージの男の車とは年式が違った。
車を捜しつつ犯行があったパチンコ店の駐車場も捜索する。
同じ車種はあるもののナンバーが違う。
もし30台の中に黒ジャージの男の車がなければ捜索範囲の拡大を余儀なくされる。
その場合…。
約100台…。
当然捜査に時間がかかる。
その間犯人がさらに犯行を重ねる可能性もある。
そこで中西が新たな一手を打つ。
該当車両30台の所有者の中に犯行のあったパチンコ店の会員カードを持っている人物がいないか照らし合わせるというのだ。
はい失礼致します。
もしうまくいけばピンポイントで犯人にたどり着く事が出来る。
中西のアイデアは吉と出るのかそれとも…。
結果は…。
オッケーです。
なんと該当車両30台の所有者の中にパチンコ店の会員が1人だけいた。
その男は過去に窃盗の逮捕歴がある20代の建設作業員。
早速中西が男の自宅へ向かう。
はいはい。
あのマンションが…。
男の自宅に到着。
ここに住んでいる事が確認出来次第令状請求に入る。
朽木が男の部屋を確認する。
しかし駐車場には黒ジャージの男の名前がしっかりと書かれていた。
時刻は午後5時すぎ。
男の帰りを静かに待つ。
そして張り込み開始から1時間…。
白い乗用車がやってきた。
黒ジャージの男の車のナンバーと一致。
降りてきたのは…。
女性。
そして運転席から男が出てきた。
この顔犯人か?パチンコ店で他人のカードを盗んだ男の車が現れた。
降りてきたのは…。
女性。
そして運転席からは男が出てきた。
この顔…。
間違いない黒ジャージの男だ。
朽木がすかさずカメラで撮影。
(カメラのシャッター音)男は張り込みに気づいた様子もなく自宅へ入っていった。
これで男を逮捕するための条件が揃った。
男の出勤時間は午前6時半。
その時刻に合わせて自宅周りを包囲する。
はい。
中西は粛々と準備を整えていく。
男の車を確認するため駐車場へ向かったその時…。
ちょっといい?ちょっと家までええか?なんと黒ジャージの男が目の前に現れた。
突然声をかけてきた捜査員に戸惑っている。
男はなぜ中西たちが来たのか心当たりがないという。
犯行時に着ていた黒いジャージを発見。
それでも男は身に覚えがないという。
とぼけ続ける男に逮捕状を突きつける。
男を盗んだカードのポイントは景品に交換したという。
弁償さえすれば罪を逃れられると思っているのか…。
取り調べで男は遊ぶ金欲しさにやったとその安易な犯行理由を語った。
深夜1時過ぎ愛知県警高速隊が現場へと向かう。
トラックがノーブレーキで追突したのだという。
場所は愛知と三重を結ぶ伊勢湾岸自動車道。
事故の影響で3車線のうち2車線が塞がれている。
現場にはトラックが1台停車。
その先にさらにトラックが2台止まっている。
トラックが3台も絡む多重事故。
ドライバーは無事なのか?1台目2台目のトラックに大きな損傷は見当たらない。
だが最後尾のトラックは…。
フロントに激しい追突の跡。
そして運転席の上にあったカバーまで外れ無残な姿をさらしていた。
よく見るとなぜか運転席の真ん中に縦に刻まれた傷痕が。
これは一体…?現場の状況を見た隊員は事故の原因をすぐに言い当てた。
現場は事故当時工事で渋滞していた。
その最後尾に近づく3台目のトラック。
その時…。
(携帯電話のアラーム)携帯のアラームが鳴り目を離した数秒後…。
ブレーキをかける間もなく追突したという。
事故の原因は前方不注視による脇見運転。
これだけの事故にもかかわらず軽傷で済んだドライバー。
そこには…。
それを物語るのが縦に伸びた傷痕。
この高速道路で発生したドライバーの生死を分けたのはトラックに刻まれた縦の傷。
この傷は追突した瞬間ハンドルを切った証し。
追突したトラックにある縦の傷は荷台の角にぶつかってついたもの。
つまりこうだ。
追突したドライバーはその寸前でハンドルを右に切った。
そのため前にいたトラックの荷台の角に衝突。
力が分散する形となり衝撃を和らげた。
もし正面からぶつかっていたら…。
運転席は潰れていたかもしれない。
高速道路上の事故。
隊員はその原因のほとんどが脇見運転だと語った。
兵庫県警察機動パトロール隊が神戸市内のきらびやかな繁華街をパトロールしていると…。
隊員の百戦錬磨の隊員が「殺される」とまで警戒するのは…。
暗闇に浮かぶこの黒い影。
その正体は…。
神戸の街を我が物顔で歩いている。
隊員が様子を見に行くと…。
隊員が向かった先には…。
夕方からずっとイノシシに張り付いている警察官がいた。
住民に被害が及ばないよう警戒しているのだ。
それにしてもでかい!時刻は体重150キロはあろうかという巨大なイノシシ。
下手に手を出せば反撃を食らいかねない。
腹をすかせているのか枯れ木のようなものをむさぼっている。
この巨大なイノシシをこのまま放っておくわけにもいかない。
一体どうするのか?エサが見つからないのかイノシシがのしっのしっと動き始めた。
隊員も道をあける。
このあと所轄の警察官が刺激しないよう距離を置いて追跡。
街から離れるよう誘導し無事山へと帰した。
神戸の街には度々イノシシが出没するという。
そして予期せぬ犯罪者も出没。
午前1時神戸市内の青果店に2人の男が侵入。
現金を盗み取って逃げたとの一報。
被害女性は店内で泥棒2人と鉢合わせになり犯人が逃走後すぐに通報したという。
現場は寝静まっている住宅街。
まずは現場を確認。
被害に遭った青果店の女性から詳しく状況を聞くと…。
被害女性が店の鍵を開け中に入ると店内を物色する2人の男と鉢合わせになった。
すると2人は…。
と言いその場を逃げるように立ち去った。
レジを確認すると現金がなくなっていたのだという。
不審者に追われ身を隠したとはいえなぜ現金を盗む必要があったのか?さらにこの泥棒なんと被害女性の顔見知りだった。
早速犯人の自宅に向かう隊員。
現金を盗み逃げた男は帰っているのか?どうやらまだ帰っていないようだ。
そこで隊員は犯人の帰りを待つ。
するとなんと犯人が2人とも現場の青果店に現れたという連絡が入った。
隊員は直ちに現場へ。
という男を捜査員が追及する。
出店荒らしの男2人を確保。
捜査員に囲まれ男は声が上ずっていた。
もう1人の男は…。
男は現金を盗んだ事を認めた。
しかし不審者に追いかけられ店に逃げ込んだ末の犯行だと言い張る。
不審者から逃げたついでに金を盗む事などあるのか?盗んだのは小銭ばかり650円。
「何者かに追われていた」というのは狂言だったとこの男は謝罪した。
もう1人の男も追及する。
やはり「何者かに追われて逃げ込んだ」というのは真っ赤なウソだった。
盗んだ金は2人合わせて1200円。
このあと警察署で驚いた事に2人とも17歳の少年だった。
夜7時。
千葉県警察船橋警察署の捜査員が集結した。
そういう事でお願いします。
捜査員が狙いを定めたのは違法に営業するガールズバー。
大勢の若い女性を雇っている店。
一見普通のガールズバーだがその裏には暴力団の影が見え隠れしている。
しかも無許可で営業する悪質店。
ガールズバーに客が入るであろう時間に合わせ刑事二課生活安全課など総勢20名の捜査員が向かう。
まずは店の周囲に捜査車両を配置。
先に潜入部隊が客を装いガールズバーに入る。
そしてホステスや客の状況を確認。
潜入部隊の合図を受け突入部隊が店になだれ込む作戦。
このガールズバーが持っているのは居酒屋などの営業許可だけ。
接待行為は認められていない。
つまりホステスが客の横について会話したり対面にいたとしてもそれが長時間に及べば接待行為となり違法となるのだ。
船橋市内にあるガールズバーは目の前。
早速潜入部隊が店へと向かう。
接待行為が確認出来なければこの日のガサ入れは中止を余儀なくされる。
店は雑居ビルの3階。
潜入捜査開始。
声をかけてきたのは20代前半のホステス。
店内には他に客が1人。
このホステス売り上げが暴力団の資金源になりうる事を知っているのだろうか?料金は飲み放題40分2000円だが延長すると30分でプラス2000円。
それとは別にホステスのドリンクは1杯1000円。
そこへ…。
金髪の男がやってきた。
この男が店長なのか?席に着くなり捜査員がトイレへ向かう。
突入部隊に連絡をするためだ。
ガールズバー潜入作戦まずは成功。
直後どこから現れたのかホステスが3人に増えた。
全員二十歳そこそこといった学生風。
店から教育されているのか横に座って接待する事はない。
しかし長時間に及ぶ接待行為をすれば法に触れる。
とその時…。
常連客がやってきたようだ。
(ホステス)ありがとうございます。
相手が警察官だと気づかず笑顔で敬礼。
その後新たな客が来る事もなくホステスはそれぞれの客につきっきりで接待を続けた。
潜入捜査員が再びトイレへと向かう。
接待行為をバッチリ確認。
ついに違法ガールズバーに引導を渡す。
そんな事など知る由もないホステスはいつものように営業スマイルを続ける。
そして…。
突然現れた警察官に戸惑うばかりのホステスたち。
そこへ金髪の男が現れた。
やはりこの男が店長だった。
(捜査員)制限かけられますんで…。
あまりの騒動にホステスは困惑の表情。
完全に固まった。
だがあくまでもホステスは参考人。
ほとんどが無許可で営業している事を知らずに勤務していた。
金髪の店長を警察は暴力団の資金源となる可能性をこうして一つ一つ潰している。
これは新潟市内の書店に設置された防犯カメラの映像。
一人の女が商品のコミックを右手で取り出し表紙を眺める。
気に入ったのかそれを左手に持ち替えた。
その後も次々と右手でコミックを取り左手に重ねてゆく。
女は数冊のコミックを手にしたまま店内をうろつき始める。
そして人気の少ない場所へ移動し…。
おもむろに持っていたコミックをカバンに入れた。
そして足早に店から出て行く。
女万引き犯を克明に捉えた映像だ。
この事件を追うのは主に凶悪犯罪などを取り扱う刑事第一課の強行犯係。
通常万引きなどは盗犯係が担当するのだが今回は強行犯係が立ち上がった。
なぜ窃盗事件を強行犯係が取り扱うのか?その理由は女の万引き後の行動にあった。
数冊のコミックをカバンに入れ店の外に出た女。
その時商品に付けた万引き防止のブザーが鳴り女性店員が女の後を追った。
ブザーの音に慌てた女は鍵がかかったままの自転車に乗り転んだ。
店員が「ブザーが鳴ったので確認したい」と言うと…。
倒れた自転車を放置し足早に歩き出した女。
そして…。
引っかかれた時に切れたとかも。
そのまま女は逃走。
店員の女性は全治2週間のケガを負った。
これによって事件は万引きではなく強盗致傷に発展。
女が強盗してまで欲しかったものはボーイズラブのコミック。
美形の男性同士の同性愛を描いたもので「BL」と呼ばれひそかなブームを呼んでいる。
この若い女もそんなボーイズラブのファンなのか?手がかりはかなり焦って転んだのかハンドルも曲がっている。
さらに…。
自転車にはしっかりと防犯登録のシールが貼られていた。
防犯登録から浮上したのは…。
犯行現場の近くに住む40代前半の女。
しかし防犯カメラの映像ではもっと若く見える。
防犯登録で浮かび上がってきた女と本当に同一人物なのか?それを確認するため早朝捜査員は自転車が登録された住所へと向かった。
強盗致傷女はそこにいるのか?女の家が見える場所に捜査車両を止める。
平日の朝7時女は姿を見せるのか?すると…。
玄関を開ける人影。
あの女なのか?家から出てきたのは間違いなくあの防犯カメラの女だ。
新たに購入したのか女は自転車を引きどこかへ向かう。
追跡開始。
身元がわかる自転車を放置して逃げただけに警戒している可能性が高い。
距離を置いて女の行動をうかがう。
先回りしているとすぐ横を通った。
女は一体どこへ…。
ある建物の中に入り駐車場に自転車を止めた。
(中島警部補)あそこあそこ。
この場所に通い慣れているようだ。
女が止めた自転車を確認。
女が新品の自転車を置いたこの場所は彼女の職場らしい。
後を追った捜査員が女がここで働いている姿を確認した。
親と同居し収入もある。
ボーイズラブコミックの値段なら万引きなどせずとも買えるはず。
なぜ女は強盗致傷まで犯したのか?はいわかりました。
女の素性が判明。
すぐに逮捕状の請求に入った。
そして裁判所から逮捕と捜索差押の許可が下りる。
万引きの末罪のない店員にケガを負わせた強盗致傷女。
その悪事許すわけにはいかない。
女の出勤時間朝7時過ぎに合わせ捜査員が女の自宅へ向かう。
人通りは少ない。
住宅街は静まりかえっていた。
女の家のチャイムを鳴らす。
(チャイム)出てきたのは女の母親。
この日は休みなのか女は寝ていたようだ。
すぐそばに母親がいる手前小声で容疑を告げるが女は首を横に振るばかり。
女性捜査員が支度する女を見守る。
素直に認めれば任意同行し警察署で逮捕する予定だったのだが
(女性捜査員)わかりました。
証拠隠滅や逃走の恐れがあるためこの場で逮捕する。
強盗致傷女はすぐに帰ってくるつもりでいるのか?だがそう甘くはない。
逮捕と聞いて女の顔が引きつった。
女を準備出来ました。
「勇気がなかった」う〜ん。
手錠の冷たさで事の重大さに気づいた女。
取り調べで罪を全て認めた。
ボーイズラブのコミックを万引きしたのはたまたま所持金がなかったからだと自供した。
捜査員が向かった先は京都市内にあるにぎやかな商店街のど真ん中。
偽ブランド品が堂々と売られているという。
人通りの多いにぎやかな商店街で客も多い。
この時もまさに客が手に取って眺めていた。
実際に間近で見てみる。
本物と見まがうほど有名ブランドの柄を模造している。
詳細を確認するためスタッフがスマホのカバーを購入。
すると従業員は何食わぬ顔で渡してきた。
これが犯罪行為だという事をわかっていないのか…。
持ち帰った商品を確認してみるとロゴがない…。
あえて有名ブランドの名前を商品に載せない事によって偽物ではなくただ似ているだけの商品そう言いたいのか…。
そんな偽物をつかまされた客が駆け込んできたのは京都府警察東山警察署生活安全課。
捜査はその情報を元に始まった。
裏をとるため捜査員がまず向かったのは有名ブランド会社。
店で売っているスマホカバーを確認してもらうとうちの商品ではないと回答があった。
柄のデザインは不正にコピーされたものだという。
さらにブランド側が販売をやめるよう警告までしていた。
捜査員がその悪質な店のホームページを探ると…。
偽ブランド品を売りさばくこの店は…。
京都市だけではなく大阪市や尼崎市にも店舗を構えている。
さらにインターネットでも販売。
違法な商売で荒稼ぎをしているのは間違いない。
店は確実に偽物と承知のうえで売っているはず。
内偵でその実体を暴く。
店は午前11時に開店。
店長を含め2人から3人で営業している。
全員の顔を把握し来るガサ入れに備える。
店の電気がついた。
さらに店内から陳列棚を運び出す従業員2人はすでに確認済み。
だが店長だけが姿を現さない。
店内に入ってもその姿を確認する事は出来なかった。
さらに商品にはブランド名の表記がないため店側が偽物と承知して販売している裏もとれない。
その全てをガサ入れで解明する。
東山署と本部の生活経済課中京署総勢50名の捜査員が集結した。
この日捜査員は京都だけではなく尼崎の店も同時に着手する。
ガサ入れのタイミングは店が開く午前11時。
各チームが連携をとり準備を進めていく。
そして開店直前…。
ついにガサ入れの時がやってきた。
熟練の捜査員12名が店へと向かう。
あのカバンの奴か?はい。
相手がどんな言い訳をしようとも逮捕出来る証拠はつかんでいる。
そして…。
男は従業員。
店の裏手には…。
姿を見せなかった店長がいた。
店長は全く身に覚えがないと言わんばかりの態度。
一方尼崎チームも京都で着手したと連絡を受け38名の捜査員が一気に店になだれ込む。
従業員を立ち会わせガサ入れ開始。
店ではやはり偽ブランドのスマートフォンケースを堂々と売っていた。
あきれた事に壁には人気ランキング1位の商品として偽ブランド品が飾られている。
売れ筋のケースは偽物だらけ。
従業員はどう説明するのか?白々しい言い訳だ。
…とそこへ中年の男が血相を変えてやってきた。
捜査員が話を聞くと…。
社長もまた口裏を合わせたかのようにロゴが入っていないと苦しい言い訳。
押収した店の発注伝票を見ると仕入れ価格は1つ320円。
それをおよそ6倍の1980円で売っていた。
一方京都の店の店長も…。
店長も示し合わせたかのように同じ答え。
しかし…。
裏手にある倉庫を見るとブランド名がでかでかと書かれた段ボール箱が見つかった。
もう言い逃れは出来ない。
偽物との認識があろうがなかろうが容疑は変わらない。
店長を東山署へ連行。
尼崎の店にいた社長も東山署へ。
同じく千葉県警船橋警察署の捜査員が動く。
向かったのはある容疑者の自宅。
その男が犯した犯罪それは…。
事の発端は16歳の少年が客を集めるためTwitterで呼びかけた。
するとイベント当日4人組の男女が現れ少年に「俺の女を誘ってんじゃねぇ」と因縁をつける。
そしてそのまま車に押し込み拉致。
移動中の車内で財布を出せと脅し現金を抜き取った。
船橋市内に着くと少年を車から降ろし路上に正座させた上殴る蹴るの暴行。
ケガをさせる。
その後100万円持ってくるか埋められるかどっちにする?と恐喝してきたという。
たった4時間のうちに重ねた罪は4つ。
しかもその犯人は19歳の少年だった。
防犯カメラを捜査した結果犯行に使われた車はシルバーのセダンで習志野ナンバーだと判明。
捜査員は早速車の登録地へと向かった。
そこに習志野ナンバーのシルバーのセダンがあれば犯人は自宅にいるはず。
現場付近に到着。
果たして該当する車両はあるのか?習志野だったはずのナンバーが野田ナンバーに変わっている。
犯人の偽装工作なのか?4時間の間に4つの罪を重ねた少年。
その少年の習志野ナンバーの車が…。
近くで確認しても…。
野田ナンバーに変わっている。
一体どういう事なのか?なぜナンバーが違うのか?車の前にはバイクも止まっている。
捜査員も想定していない事態。
犯人の自宅を確認するがカーテンは閉まり人の気配がない。
早速確認した野田ナンバーを調べてみると…。
ナンバーを変えたのは警察から逃れるための意図的なものだったのか?内偵は連日続いた。
犯行に使われたシルバーのセダンは確認済み。
あとは逮捕監禁強盗傷害恐喝という4つの罪を犯した19歳の少年その所在さえつかむ事が出来れば逮捕状を請求出来る。
それを突破口に共犯者も逮捕する。
だがこの日は…。
なんとシルバーのセダンが駐車してあった場所に軽自動車が止まっている。
ナンバーだけでなく車も変えたのか?単にシルバーのセダンで出かけているだけなのか?それとも車を変えたのか?悔しいが犯人の行動が読めない。
張り込みを続ける事1時間半。
なんと犯人が姿を現した。
本人だねこれね。
(バイクのエンジン音)いやいやいやいやいやいやいや…。
ついにその姿を捉えた。
迎えたガサ入れ当日。
(濱田警部)じゃあ頑張ってお願いします。
(一同)お願いします。
16歳の少年を拉致し「殺すぞ」などと脅したうえ暴行した19歳の犯人を逮捕する。
それをきっかけに共犯者も一網打尽。
確固たる信念を抱き駐車場に到着。
犯人が乗るバイクがある。
どうやら自宅にいるようだ。
ガサ入れには機動捜査隊員も合流。
自宅の裏から逃げられないよう監視する。
そして…。
(チャイム)自宅にいるのか?応対したのは母親。
いよいよ捜査員が少年に一体何を語るのか?19歳の犯人その自宅にガサ入れ。
捜査員の追及に何を語るのか?とぼける少年。
しかし動揺しているのだろう。
目が泳いでいる。
(嶌田警部補)それで申し訳ないけど今から…。
令状を示しガサ入れ開始。
最後までシラを切っていた少年だったが…。
19歳の少年をその後の取り調べで罪を認めた。
犯行に使用したシルバーのセダンは修理中で代わりに軽自動車に乗っていたのだという。
少年の供述から後日新潟東署にある男性が駆け込んできた。
被害を訴えるのは40代の会社員。
その内容は盗犯係も戸惑うほど不可解なものだった。
男性はその日仕事終わりにそして次の店に向かう。
しかしそこである事に気づいた。
1軒目の居酒屋で支払った時確かにあったはずなのに。
男性はお勘定を済ませたあと座敷に忘れた事を思い出した。
そこで1軒目の居酒屋に戻り事情を説明。
店員と一緒に探したが翌日財布に入っていたカード類を止めようとコンビニエンスストアのポイントカード会社にも電話。
すると…。
財布は盗まれていた。
中にはカード類の他に現金1万5千円ほどが入っていた。
捜査員はすぐカードが使われたコンビニエンスストアへ向かった。
ポイントカードを使った人物が財布を盗んだ犯人である可能性が高い。
店内の防犯カメラの映像には…。
それがこの映像だ。
コンビニで買い物をし店員にポイントカードを差し出す男。
この時およそ300円分のポイントを使っていた。
男は20代くらいの痩せ型メガネをかけている。
映像を犯行現場と思われる居酒屋の店長に見せると信じられない答えが返ってきた。
被害男性が忘れた財布を盗んだ疑いがあるのは居酒屋の20代の店員だった。
しかも男性が財布を探しに行った際何食わぬ顔で一緒に探していたという。
真実を確かめるべく捜査員が男に迫る。
客が置き忘れていった財布を盗んだ疑いのある居酒屋店員。
被害男性はその写真を見て…。
痩せた店員の顔をしっかりと覚えていた。
店員の自宅へ向かう捜査員。
客のポイントカードは使っていても盗んだという確証がない。
真実を本人から直接聞き出す。
店員は犯行を認めるのだろうか?玄関からも店員が在宅している事を確認する。
そして部屋をノック。
(ノック)返答がないので新聞受けから呼びかける。
返事があった。
出てきたのはあの痩せた店員。
警察と聞いた途端しゃがみこむ。
(岩警部補)ちょっと署まで…。
身に覚えがあるからなのだろう。
明らかに動揺している。
着替えを終えた男に捜査員が尋ねる。
しっかり自分の財布を持っているのにお金はないという店員。
盗んだ金と勘違いしているのか。
痩せた店員を任意同行。
捜査員の追及に窃盗容疑の店員を追及。
盗んでいないと言っていた男だが…。
警察署に着くと一転して罪を認めた。
痩せた店員を窃盗の容疑で逮捕。
盗んだ金はきれいに使い切ったという。
人知れずはびこる犯罪。
その最前線を追跡する。
2016/01/08(金) 19:00〜21:48
ABCテレビ1
列島警察捜査網 THE追跡 2016冬の事件簿[字]
事件事故の現場へ“執念の大追跡”294日!
家電窃盗&転売男…ウソ強弁ひき逃げ女…国道ピースサイン爆走男…神戸の黒い影…違法ガールズバー潜入…高速で正面衝突…ほか
詳細情報
◇番組内容
大量の家電をリサイクルショップで大金に換える男…その驚愕正体は?
▽“でも私は気づかなかったです”高齢女性をひき逃げ…ウソ強弁女を追い詰めろ!
▽国道を120キロで爆走“スピード違反取締カメラにピースサイン男”を捜し出せ!
▽神戸の街に現れた巨大な黒い影は…
◇番組内容2
▽違法ガールズバー潜入作戦…ガサ入れで壊滅へ
▽ボーイズラブ漫画を万引き&致傷&逃走女を追え!
▽雨の高速道路で正面衝突…一体なにが!?
ほか…悲惨な事故の真相、犯人逮捕の瞬間を緊迫の完全追跡!!
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/the-tsuiseki/
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)
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