金曜ロードSHOW!「ルパン三世 イタリアン・ゲーム」新作テレビ初放送! 2016.01.08


(サッシャ)
今夜の『金曜ロードSHOW!』は…
(朴)
あ〜!
そうなんです!装いも新たに…
ん〜何だかワクワクして来た!で今回のお宝は何?
(ルパン)あちゃ〜!
カリオストロ伯爵が残した遺産をめぐって巨大な陰謀が動きだします
(レベッカ)私のやり方で私のやりたいようにやる。
ルパンがこの新キャラとなんと…
結婚!?え〜!ウソでしょ!
それは見てのお楽しみ!
(不二子)とんだ茶番ね。
(仮面伯爵)定跡という言葉は知ってるか?
(通信音声:ピエトロ)僕をバカにしてるのか?
(ピエトロ)昔から研究され最善といわれているチェスの決まった指し方のことだろ?
(仮面伯爵)そう例えばe2ポーンe4へ。
(通信音声:ピエトロ)e7ポーンe5へ。
(仮面伯爵)g1ナイトf3へ。
(通信音声:ピエトロ)b8ナイトc6へ!
(仮面伯爵)f1ビショップc4へ。
(通信音声:ピエトロ)まさに序盤の定跡!
(仮面伯爵)この基本形を先人はイタリアン・ゲームと名付けた。
で僕は何を指せばいい?ここは愛の国イタリア。
されば求めよ!極上の愛を。
(ピエトロ)極上の愛…。
君は何をたくらんでいるんだ?仮面伯爵。
(通信音声:ピエトロ)僕のために大金を投資するからには当然デカい目的があるんだろ?
(仮面伯爵)むろん私の望みはゲームの勝利つまり…キングだ。
(ベル)
(ルパン)ん〜…まだかよまったく何時間待たせる気だ。
(店員)お客様。
おっ来た?お客様あてにお電話が。
あぁ?
(次元)わざわざイタリアくんだりまで来たってのにいきなりSUSHIとはロマンに欠けるな。
わざわざンなこと言うために電話かけて来たのか?切るぞ。
待て。
あのレベッカ・ロッセリーニもどうやらツケが回ったみたいだ。
レベッカ?誰だ?それ。
忘れんなよ今度のターゲットだろ。
あ〜。
でその女がどうした?
(次元)先客が現れやがった。
誘拐!?
(店員)お待たせしました。
ったく…。
ゆっくりメシも食えやしねえや。
(店員)・あっ食い逃げ!・誘拐されたのはレベッカ・ロッセリーニさん。
サンマリノの名家ロッセリーニ家の令嬢でありまたイタリアの最大手ホテルチェーンを経営するロッセリーニ財閥の若き会長としても有名です。
ロッセリーニさんは16歳でモデルデビューして以来ファッションデザイナーや歌手女優作家として活躍し有名スポーツ選手や政治家との交際も取り沙汰されるなど多くの話題を集めています。
あっ!とっつぁん!
(銭形)ルパンイタリアまで来て何をする気だ?まさかチンケな食い逃げ目的じゃあるまい?今それどころじゃねえんだ…よ!んんん…!ガハハ…ムダだ!これは貴様のために特注で作らせた手錠。
諦めて車を止めろ!止めなきゃいけねえのは列車のほうだ。
列車?
(仮面伯爵)いざ始めようイタリアン・ゲームを。
あれか?
(パトカーのサイレン)何だ?
(警官)ムダな抵抗はやめておとなしく投降しなさい!おいこれは何の騒ぎだ?俺のお宝をよくも!お宝?貴様何が狙いだ?あっ…いやいやこっちの話だよ。
行かせるか!わ〜!あっ!おい!何すんだ!まったくもう!
(警笛)わっ!?何してる!早く行け!どっちだよ!あ〜っ!俺の寿司返せ!イテテテ…離せこの!この恨みはデカいぞ。
いいから車を止めろ!悪いが女の命がかかってんだ。
女の命?あああの列車の中にスーパーモデルのレベッカ・ロッセリーニがいるんだ。
僕のレベッカちゃん全ては君の返答次第だよ。
僕との結婚を承諾しないのならこのまま列車は暴走を続け20分後には急カーブを曲がりきれず湖に落ちてドカ〜ン!ハ〜ッハッハッハッ…!
(ピエトロ)いいの?抵抗したら爆発が早まるだけだよ。
つまり僕のワイフになるか僕と心中するか君の選択は2つに1つ。
(レベッカ)ベ〜っ!
(ロブソン)お嬢様ここはいったん要求に従って脱出の機会をうかがうべきでは…。
絶対イヤ!ウソでもイエスなんて言いたくない!じゃあ僕と心中だね。
貴様の目的は知らんがそんなものは警察に任せておけばいいだろ!チェっ。
(パトカーのサイレン)
(木にぶつかる音)あっ…。
誰に任せとけばいいって?んんっ…。
っつうわけだ。
ひとまずここは休戦協定と行こうじゃねえか。
ええい!それで?どうやって救うつもりだ?バレないように飛び乗ってレベッカを救う。
俺ととっつぁんならちょろいもんだろ。
武器は…。
2丁のみ。
もっと早く走れんのか!それを言うならこの手錠何とかしてくれっつうの。
走りづらくて仕方ねえ。
んっ…。
ん?
(羊の鳴き声)うわっ!どけどけ〜!
(鳴き声)あっ!あ〜っ!ウメェ〜。
あ〜!何してんだよ!やめろ〜!俺は今日一日何にも食ってねえんだぞ!お前がしっかり運転しないからだ!いいから運転に集中しろ。
クッソ〜!
(仮面伯爵)さて生き残るコマは誰か…。
(不二子)ねぇあなたの目的は何?ふむ…。
武器を手配してあげたのは私なのよ。
知る権利くらいあると思うけど?
(仮面伯爵)これはゲームさ。
ゲーム?レベッカ・ロッセリーニの心を射止めるのは誰かを競うゲーム。
例のお宝と彼女に関係があるってこと?
(仮面伯爵)今に分かるさ。
あきれたもし彼女が死んだら全ての計画が台無しじゃない。
(仮面伯爵)彼女の心を射止めるのはたやすいことではないイチかバチか危険な橋を渡った先にのみ我々が目指すキングは存在する。
(不二子)一体どんな遺産を残していたのかしらカリオストロ伯爵は…。
(所長)山火事!?
(職員)はい暴走している列車の先で偶然発生してしまったようです。
(職員)他の列車は全て緊急停止させていますが…。
マズい…このままでは列車が火の中に突っ込むぞ。
あっ!えっ!
(五エ門)タァ!ん〜。
よし俺が行く。
いや手錠手錠!あ…ええい!おい変なとこ撃つなよ。
うるさい!気が散るだろ!
(銃声)ヒィィ…ちゃんと撃てよ!んんん…!んぐっ!何でとっつぁんばっかり食うんだよ!あ…!ルパンおい!橋だ〜!橋だ〜!うわ〜!うわ〜!うわっ!飛ばせルパン!あの列車止めたらこの魚さばいて寿司握ってやる!その言葉忘れんなよ。
ん〜悪くないなイタリアで食う寿司も。
列車は依然減速することなく暴走警察も手出しができない状況が現在もまだ続いています。
(客)あっ何だあの車。
おっやってるやってる。
よしワルサーを貸せ手錠を破壊する。
またなくされちゃかなわねえやハンドルを代われ俺がやる。
んっ…。
行くぞ。
あっ!
(銃声)あ〜っ!どこ撃ってんだバカ!ちゃ…ちゃんと運転してくれよな。
あっ!
(銃声)ヒィ〜…。
殺す気か!
(銃声)これは何の冗談だ?ルパン!このヤロ〜…。
(空撃ちの音)えっ?クッソ〜!マズいなもう手錠外せねえぞ。
こうなったら2人一緒に飛び乗るしか…。
なさそうだな。
とっつぁんワンツースリーで飛び移るぞ。
分かった。
ワン!ツー!ス…ええっ!?わ〜っ!わ〜っ!ヒィィィ!フ〜…。
フ〜…。
あっ!このヤロ〜!左だ!また対向列車が来たらかなわん!OK!もう一度行くぞとっつぁん!待て丸腰…!しかも手錠付きの…!どう犯人を…!んんん…!とっつぁん何言ってっか分かんねえよ。
だから丸腰で手錠付きでどう犯人を制圧するんだ!決まってんだろ。
あ…?もうすぐタイムリミットだ。
「僕と心中」それが君の答えだね?絶対イヤ!
(ピエトロ)じゃ結婚する?もっとイヤ!じゃあ心中だね光栄だよ。
君の人生最期を共に過ごせるなんて。
んっ!ドカ〜ン!あっ!ヒヒヒ…どうせなら最期はきれいな湖で逝こうよ。
んぐぐ…!これがラストチャンスだ。
ああ。
ワンツースリー!おわっ!何だ!?何だお前ら!俺のレベッカを返してもらおうか。
何だよそれ…君レベッカの何なんだよ!フィアンセ…とでも言っておこうか。
はぁ!?レベッカのフィアンセはこの僕だ!
(銃声)あ〜っ!僕のケータイが!おのれ〜!
(銃声)痛い!あっ!ヤベェカーブだ!えっ!ヒヒ…。
あっ!ああっ!上だ!ルパン!
(ピエトロ)落ちろ〜!レベッカこのまま僕と最期を迎えよう!横転するぞ!クッ!お前も来やがれ!
(パトカーのサイレン)ハァ…。
ハァ〜…。
とっつぁん!ルパン!ガッハッハッ…!アハハハ…アハハハ…。
というわけで休戦協定はここまでだルパン!ありゃ?
(ドアが開く音)あっ!ご協力感謝するぜ!約束の寿司はまた今度な!待てルパ〜ン!
(警官)ちょっとすいません。
詳しい事情を聞かせてくれませんか?今はそれどころじゃないんだ!また日を改めてレベッカ・ロッセリーニ。
レベッカ君にフィアンセがいるなんて聞いてないぞ。
はぁ?何それ。
とぼけるな!ルパンってヤツが君を助けに来たんだ。
ルパン…?
(警官)いいから来い!ねぇロブルパンってもしかして…。
世界を股にかける大泥棒と同じ名ですが。
へぇ〜あのルパンが…。
フフフ…。
(次元)ハッハッハッ…ア〜ッハッハッ…。
まさか銭形とドライブデートすることになるとはな。
けっ!笑い事じゃねえっつうの。
そういや五エ門が気にしてた。
今度の計画は何だってな。
あぁあいつにはまだ黙っとけ。
す〜ぐ顔に出ちゃうタイプだからな。
よぉガスパーレ。
(ガスパーレ)ニュースを見ました。
レベッカを救ったのあなたですよね?勝負をする気なんですね仮面伯爵と。
こんなもん送りつけられて引き下がれっかっての!「怪盗ルパンの末裔へ」?「この国のどこかに眠ってるといわれる失われし古代の財宝カリオストロの遺産。
どちらが先に手に入れるか勝負しよう仮面伯爵」。
仮面伯爵?誰だそいつは。
さぁな。
この俺に挑戦状を叩きつけるとはいい度胸してるじゃないの。
(ガスパーレ)私はこんなもの送っていませんよ。
(次元)おたくバルサモ家の末裔だろ?そうですが。
バルサモ家の遠い先祖ジュゼッペ・バルサモは希代の詐欺師として名をはせた人物。
自称カリオストロ伯爵。
あっ…。
カリオストロ伯爵は18世紀医師や錬金術師オカルト専門家など多くの肩書を偽ってヨーロッパ中の社交界をだました希代の詐欺師。
その後捕まった伯爵はサンレオ城砦で獄中死した。
一説には伯爵が脱獄したなんて噂もあるが真相は闇の中だ。
同じ末裔同士勝負しようって魂胆じゃねえのか?先祖のことを悪く言うのはやめてください。
あぁ?カリオストロ伯爵は詐欺師なんかじゃない。
各地で難病に悩む人々を奇跡の治療で救って来た偉大なお方でした。
歴史がゆがめられているんです!大した先祖愛だ。
まぁ仮面伯爵が誰だろうがカリオストロの遺産は俺が頂くだけだ。
けっ!俺様の名前はルパン三世だっての。
末裔呼ばわりするなんて気に食わねえ。
しかし妙だレベッカの追っかけファンごときがここまでの事件を起こすとはな。
仮面伯爵が裏で糸を引いてたってことだろ。
えっじゃあカリオストロの遺産はレベッカと何か関係があるってことですか?お前には関係のねえことだ。
私にも協力させてください。
何だお前随分ノリノリじゃねえか。
証明したいんです私の先祖カリオストロ伯爵の本当の姿を。
ボルザーノ警察警部のセルジオと申します。
イタリア警察が私に何のご用で?先日のレベッカ誘拐事件あのルパン三世と行動を共にしていたとか。
好きで一緒にいたわけではない。
レベッカ救出のための一時的な措置だ。
でルパン三世はイタリアに?ルパンいるところにお宝あり。
ヤツが何をたくらんでいるのかこの私が必ずつかむ手出しは無用ですぞ。
あ…。
ハァ…わっ!やぁレベッカごきげんよう!レベッカ僕のクルーザーで世界一周しないか?君が望むなら宇宙旅行をプレゼントしよう!いやいや僕ならタイムマシンで時間旅行を!ウソはいけないよ君!そうだ!ん〜みんな今イチね。
(男達)あぁ…。
(サロ)相変わらず話題には事欠きませんね。
みんな財閥や一国の王族の御曹司ばかりなのに。
精が出るわね今日もゴシップ狙い?ヘヘヘ…毎度ごちそうさまです。
レベッカのおかげでメシ食わせてもらってるもんで。
私じゃない。
(サロ)え?ここにいる全員興味があるのはロッセリーニ財閥の権力その会長っていう私のステータスよね。
そういうあなただって親の七光があるからこそ好き放題やれてるんじゃありませんか?確かに言えてる。
まぁ面白いネタがあったら私からリークするわ。
へっ?しっかり盛り上げてよね。
(足音)ミス・レベッカ・ロッセリーニ。
これを君に。
ウフっ…。
コマはそろった。
キングを手にできる人間はただ1人ってわけね。

(鐘の音)
(パイプオルガン)♪〜
(どよめき)ハァハァハァ…。
おっとっつぁん来てくれたのか!その結婚ちょっと待ったぁ!えっ何?何?ルパンの愛人?んなわけあるか。
貴様が結婚などあり得ん!いや〜俺もそろそろ身を固めようと思ってさ。
俺はだまされんぞ!また何かたくらんでるんだろ!バカ!シ〜っ!ウケる!映画のワンシーンみたいやれやれ〜!おやめくださいレベッカ様!お引き取り願え!邪魔をするな!
(パトリック)来い!何をする!離せ!待て!あいつの正体を知ってるのか!あいつはな…!ささっ皆さん気を取り直して式を続けましょ。
(ピアノ)♪〜ねぇロブこれ下げて。
お嬢様お言葉ですがこれは三ツ星シェフが腕によりを…。
星とかいいから!代わりにフライドポテト山盛りで。
あとあのピアニストも耳障りだから下げちゃって。
か…かしこまりました。
そりゃないだろレベッカ。
せっかく俺達を祝ってくれてんのにさ。
私のセンスに合わないの。
あっそう。
噂にたがわぬワガママ娘だな。
そのようなご婦人がなぜルパンと?ルパンのヤツがひと目ぼれしちまいやがったんだ。
ルパンが?でトントン拍子にこのありさまだ。
とんだ茶番ね。
あれ?不二子最後までお祝いしてってくれないのか?この私がご祝儀渡したのよそれで十分でしょ。
つれないこと言うなよ。
お主これからどうするつもりだ仕事のほうは。
まぁサンマリノで家庭菜園でもしながらのんびり余生を過ごすよ。
そっじゃあね。
もう貴殿と会うこともなかろう。
え?おいそりゃないだろ。
ルパン!記念写真撮るから来て来て!そりゃもう喜んで!
(次元)素直になれよ他の女にルパンを取られてやいてるんだろ?冗談よしてよ。
だったらなぜルパンの招待に応じた?あらそういうあなたこそ。
私の目をごまかそうったってそうはいかないわよ。
あの女なぜあのようなことを…。
ったくやりづれぇ女だ。
ん?すげぇセカンドハウスだな。
ここ55番目の別荘。
55番目?世界中に私の家があるの。
ほとんど元カレからのもらいものだけどね。
んじゃこのお高そうなワインも?世界に1つしかないビンテージものだってさ。
私達の初夜にピッタリでしょ?あらぁそんなこと言われたら酔いが回っちゃうんだけど。
アハっそうそう見せたいものあるの。
何?何?レベッカのことなら何でも見た〜い!何?これ。
2人のハネムーン用に私がデザインしたプライベートジェットよ。
こんなんで飛ぶのか?もちろん!明日塔の儀式が終わったらこれに乗って世界旅行するの。
そりゃまた随分と目立ちそうね。
世界のレベッカ・ロッセリーニが結婚するのよ。
これぐらい話題がないと。
ところでよ何で俺のプロポーズOKしてくれたわけ?えっ何いまさら自分から口説いたくせに。
いやだってさ君ほどの女に釣り合う男は世界中で俺ぐらいなもんさ。
でも会ってまだ1か月だぜ。
ん〜…強いて言えば顔。
顔?私のセンスにドンピシャって感じ。
ウヘヘ〜じゃもっとドンドンピシャピシャしちゃおうか!じゃ脱いで。
へっ?そりゃもう喜んで!レベッカちゅわ〜ん!なりません。
いつの間に入って来やがった!明日の儀式が終わるまではそういう決まりですので。
いいじゃん私達夫婦なんだし。
夜更かしが過ぎると明日の儀式に寝坊してしまいますよ。
それでなくともお嬢様は朝が苦手なのですから。
ホントロブってマジメね。
ホントロブってマジメね。
(ドアを叩く音)俺はデカだぞ!ここから出せ!
(ドアを叩く音)
(パトリック)あなたが何者だろうと私は私の正義に従うのみ。
ほうなかなか骨のある男のようだな。
だが俺にも俺の正義がある。
あの男は世界を股にかける大泥棒だ!そんなヤツがレベッカ様と結婚などするものか。
お前はまだルパンという男を知らない。
(衛兵)パトリック隊長緊急事態です!
(パトリック)どうした?官邸にこんなものが届きました。
「今日の午前7時リベルタスの王冠を頂戴いたしますルパン三世」。
ルパン三世!?ほら言った通りだ!俺はルパン専属捜査官!俺ならヤツの手の内が分かる!
(エンジンの始動音)悪いなレベッカ。
予定通りだぜ。
現地で落ち合おう。
(次元)あいよ。
あぁそれと不二子が感づいていやがった。
そいつはグズグズしてられねえな。
ああ。
(五エ門)・心外だ・本気でルパンの結婚を祝福していたそれがしをだますとは。
まぁそう言うなって。
後でカプチーノごちそうしてやるからうまいぞ。
ちゃかすな。
お主らの狙いは何だ?ターゲットはサンマリノの国宝リベルタスの王冠その保管場所を知るのは「9つの城」と呼ばれるこの国の各領土の長のみだ。
そして王冠が唯一日の目を浴びるのは名家の結婚式翌日に行われる旅立ちの儀式。
花嫁がその王冠をかぶり夫婦の門出を祝う。
参加が許されるのは9人の長とその血縁者のみってわけだ。
なぜそれがしに隠した?お前さんは隠し事が顔に出るタイプだから直前まで内緒にしとけってルパンがな。
あ…!さ〜てお宝とご対面と行きますか。
(不二子)カリオストロ伯爵は生前医師として放浪していた時にサンマリノの名家の令嬢を病から救った…という言い伝えがあるそうよ。
(仮面伯爵)フッ。
(不二子)その時令嬢に恋した伯爵が贈ったのがリベルタスの王冠それこそが…。
(仮面伯爵)カリオストロの遺産。
さすがだな峰不二子君には期待しているよ。
ウフ…。
(マルコ)これぞサンマリノの血サンマリノの誇りだ!
(リオネロ)何だ君達は。
その王冠がルパン三世という大泥棒に狙われています。
何!?ご安心ください。
私が来たからにはヤツの思い通りにはさせません。
(衛兵)塔の警備にはパトリック隊長がすでに当たっております。
あぁマルコ殿至急王冠を保管場所に戻したほうがよいかと。
ああそうだな。
では私が。
ちょっと待て!お前まさかルパンじゃないだろうな?そんな!私は!
(次元)おい話が違うじゃねえか。
何でとっつぁんがいるんだ?んっ!ル…ルパン!相変わらず鼻が利くなぁとっつぁん。
とぼけるな!政府官邸にこの予告状を送りつけただろ!はぁ?送ってねえよそんなもん。
名家の長との偽装結婚でこの王冠を誘い出して盗むそれが狙いだろ!ったくとっつぁんにはかなわねえや行くぞ。
待て〜!おっ!おい!王冠はどうした!リオネロ様が保管場所に。
ハァ…そうか。
くぅ〜っ!ヤベェ!こっちだ!おおっ…ん〜っ!んっ!?
(五エ門)キェっ!ああっ!あ〜っ!サンキュー五エ門。
助けたわけではござらん。
これはご祝儀だ。
クソ〜!待て〜ルパン!一体誰だ?予告状を送ったヤツは。
見当はついてる。
何!?この俺をダシに使うとはいい度胸してやがる。
このままで済むと思うなよ。
(リオネロ)んっ!ん〜っ!
(エンジンの始動音)
(パトリック)・そうはさせるか!・でかしたぞパトリック!警部殿!そいつはあのルパンをとりこにしている女盗賊峰不二子だ。
・横取りとは感心しねえな不二子・ありゃ?
(パトリック)私は女を追います警部はルパンを!よし!
(銃声)わっ!あっイヤン!あっ…。
次元サンキュー。
ったく手間のかかるヤツだ。
(不二子)返して!それは私のものよ!いいや俺のもんだ。
バカもん!それはサンマリノのものだ!おとなしく俺に渡せ!やなこった!イヤ〜ン!ルパン助けてぇ〜!へ?えっ?王冠をこっちに!さもなくばこの女は無期限の独居房行きだ。
クソ〜人質を取るなんて卑怯だぞ。
お前の名をかたって横取りする女なんかほっとけ。
(五エ門)同感。
ルパン…。
さぁ王冠を。
んっんんん…。
ほらよ返してやるから不二子を放せ。
おいルパン!愚かな…。
フンニャ!おい!え〜い!やぁ〜っと…!
(次元)これじゃとんだムダ働きじゃねえか。
さてそいつはどうかな?
(衛兵)リオネロ様を保護しました。
(長達)おおっ。
ありがとうございます銭形警部殿。
いえ感謝するなら彼に実に優秀な男だ。
恐れ多いお言葉です。
リオネロ殿王冠を保管場所へ。
はい。
(パトリック)待ってくださいヤツらは相当腕が立つようだ。
ほとぼりが冷めるまで我々のほうで管理させていただけないでしょうか?しかし…。
それがいい彼なら信用できる。
では頼んだぞ。
はっ!・ダメだろ・本人に断りなく勝手に予告状を送っちゃあ。
なぜ私だと?偽の予告状は獲物がある第一の塔グアイタじゃなく政府官邸に送りつけられた。
その理由は自分が変装する役としてパトリックを王冠の警備に向かわせるため。
では私はルパンを追いますので。
王冠は無事ですか!パトリック王冠なら君がさっき…。
あっ!そいつは私を襲った偽者です!何!?塔の警備に当たっていたら背後から何者かに襲われて…。
ハッ…まさか!何が「私のセンスにドンピシャ」だ。
すっかり本気にしちまうとこだったぜ。
レベッカ。
結構イケてると思ったんだけどなぁ。
何で分かっちゃった?プンプン匂ってるぜ。
世界に1つしかない1952年産のビンテージワインの匂いがね。
あっ!何でだ?長の1人であるお前ならわざわざ俺のプロポーズに応じなくたって王冠を盗めるだろ?あ〜こんな王冠どうだっていいの。
はぁ?待て!私が欲しいのはスリルよ!ス…スリル〜?ううう…!あああ…!イテテテ…。
あんたが私にプロポーズした時点で狙いがこの王冠かなって思っちゃって。
ヤッホ〜!あれは!フゥ〜!だからパトリックになりすまして泥棒ゲームに参加したの。
ゾクゾクするじゃないこんなスリル!なるほどゴシップクイーンとまで言われた君の経歴も全部スリル欲しさってわけか。
当たり!だからはい。
もう用済みだからあげる。
何で?ねぇねぇそれよりこんなスリルどう?今度は何をする気だ?絶叫ハネムーン!!ったく世話の焼ける花嫁だぜ〜!ああっ…。
許せねえ!俺の名前を勝手にかたりやがって!えっ?タイムタイム。
ルパンは私の名前でもあるんだけど?へっ?だってあなたのワイフミセス・ルパンよ私。
まっ確かに…ってそういう問題じゃねえ!あっ!あら〜!あ〜〜〜っ!ぐぅ〜っ!えっ!うわっ!うっイテェ〜!イッテェ〜…。
ミセス・ルパンか言ってくれるねぇ。
(不二子)・何鼻の下伸ばしてんのよ・不二子!ねぇこれどういうつもり?俺はルパン三世だぜ。
他人に獲物を恵んでもらうなんてごめんだっつうの。
あぁ〜!あのルパンを出し抜いて王冠を手にするとはさすがですお嬢様。
やめて私の負けよ負け。
(ロブソン)はぁ?ホントウケる最高ねルパンって。
王冠は私のほうで元の場所にこっそり戻しておきます。
それよりもいつまでこんなことをお続けになるおつもりで?飽きるまでよ。
フ〜…。
(不二子)あきれた。
じゃご祝儀返してちょうだい。
えっ何の話だ?不二子。
当然でしょ偽装結婚だったんだから。
ああっ!離婚届にサインしてもらわないと!は?不二子レベッカを追いかけるぞ!1人で行けば?とにかくご祝儀は必ず返してもらうからね。
ハァ…。
とんだハネムーンになっちまったな。
危うくだまされるとこだったぞルパン!とっつぁん!まさかもう1人仲間を増やしていたとはな。
はぁ!?どこのどいつか知らんが署でたっぷり聞かせてもらおうか!ったく勘弁してくれよ〜!ハァハァハァ…。
クソ〜ルパンめどこへ逃げた。
(セルジオ)・お手伝いしましょうか?・ルパン三世の目的はカリオストロの遺産。
カリオストロの遺産?18世紀希代の詐欺師といわれたカリオストロ伯爵がサンマリノの名家の令嬢にプロポーズしたという逸話を耳にしたことがあります。
その時の贈り物がリベルタスの王冠。
なるほどそれなりに腕の立つ刑事のようですな。
イタリア警察を甘く見ないでいただきたい。
だが甘い。
だとすればルパンが王冠を手放すとは思えません。
失礼。
(次元)一体何考えてんだてめぇはレベッカに王冠を渡しちまうなんてよ。
(ガスパーレ)そうですよあの王冠こそがカリオストロの遺産だったんじゃないんですか?仮面伯爵がレベッカだとしたらお前の負けだな。
ところで五エ門は?女にうつつを抜かすお前とはもう付き合いきれないだとよ。
ったくまぁ五エ門ったらアッタマ固いんだから…。
お前がやわらか過ぎるんだよ。
だ〜っ待て待て最後まで聞けよ!全部計算よ。
どういう意味だ?あの王冠にはこの俺様でさえ見たことがない未知の宝石があしらわれていた。
そんな貴重なものをカリオストロ伯爵はどこでどうやって手に入れたんだ?伯爵は錬金術にも精通してたといわれてる。
物質を溶かして分解し調合し直すことによって新たな物質を生み出す錬金術。
未知の宝石が錬金術によって生み出されたものだとしたらどこかに伯爵のアトリエがあるはずだ。
まさか…そんな記録はどこにも残されていませんよ。
記録がないことこそがカギだ。
なるほどまだ誰にも発見されていない可能性があるってわけだな。
ニヒヒヒ…そういうこと。
そういえば…。
半年ほど前ニュースで見ましたサンレオ城内に歴史的な遺産が埋蔵されているらしいと。
遺産?
(ベル)誰だ?ここの電話番号を知ってるヤツなんて限られてるだろ。
俺に会いたいなんてどういう風の吹き回しだ?ご祝儀のお返しの件なんだけどちょうどいいものを思いついたの。
あら何でござんしょ?これよ。
「サンレオ城で発掘マリー・アントワネットの首飾りのかけら」?
(不二子)そう。
フランス革命時代に起きた王妃の首飾り詐欺事件詐欺師だったカリオストロ伯爵がぬれ衣を着せられて最後はサンレオの牢獄で獄死したことになってるけど彼は首飾りの一部をこっそり壁の中に隠してたのよ。
相変わらずお目が高いねぇ。
あらご祝儀のお返しがしたいって言ったのはそっちでしょ?あ〜じゃちょっくら行って来ますわ。
ウフっ…。
ん?あなたの言う通りルパンに依頼したわよ。
(ホログラム:仮面伯爵)ご苦労。
大丈夫なの?ルパンに狙わせて。
(ホログラム:仮面伯爵)君が心配することはない分け前は約束通りだ。
その割にはモニター越しの会話なのね。
私をだますつもり?
(ホログラム:仮面伯爵)そういう君こそ不用心だ招かれざる客を連れて来るとは。
えっ?
(不二子)ルパン!そりゃないぜ不二子。
俺に内緒で他のヤツとつるむなんてよ。
どうして…。
お前がリベルタスの王冠を狙った時点でピ〜ンと来ちゃってな。
あぁ…。
いい趣味してるなぁ仮面伯爵。
(ホログラム:仮面伯爵)フフフ…さすが怪盗ルパンの末裔。
ルパン三世だ。
(ホログラム:仮面伯爵)君ならリベルタスの王冠にたどり着けると思っていたよ。
何をそんなにおびえてんだ?その仮面を外して正体を見せてみろよ。
(ホログラム:仮面伯爵)私に勝てたらな。
まだゲームはこれからだ。
どちらが先にキングを手にするか勝負しよう。
キング…。
望むところだ。
ルパン!いるのは分かってるんだぞ!これは…。
(ピアノ)♪〜ったく不二子の野郎なめたまねしやがって。
(ガスパーレ)これがカリオストロの遺産…。
この勝負勝つのは俺だ。
さすがルパン三世!情けねえなぁ先祖が今のお前を見たら泣くぜ。
えっ?お前にはカリオストロ伯爵の血が流れてんだろ?先祖の遺産を他人に取られて悔しくないのかよ?そうですよね…でも神様は不公平です。
同じ末裔なのに世界的な大泥棒もいれば財閥のスーパースターもいる。
でも私はつぶれかけた家の主でしかない。
先祖だ末裔だってうるせぇなぁ泣き言なら他で言え。
(ガスパーレ)すいません。
ムダ話もここまでだな。
サクっと手に入れて終わらせようぜ。
ところがそう簡単には行かねえんだ。
あ?発掘されたお宝に英国皇太子が興味持っちまってよ。
今こっちに来てるらしい。
(ガスパーレ)英国皇太子ってまさか…。
厳重警戒が予想される。
しかも相手はイギリス諜報部MI6。
マズいですよ。
計画を遅らせたほうがいいんじゃ…。
もし仮面伯爵がお宝を狙ってたらどうすんだ?やってやるさ誰が相手だろうが俺には関係ねえ。
(パーシバル)皇太子に万一のことがあってはならない。
総員気を引き締めて任務に当たれ。
(一同)了解!
(ロブソン)お嬢様ホテルにこんなものが。
ルパンったら私に未練?
(警備員)何だお前は!
(銃声)
(警備員が倒れる音)待っててね〜マリー・アントワネットちゃん。
フフフ…。
確かにお前をまいたはず何でここだと分かった?
(ニクス)こちらB班不審者を拘束。
(次元)聞こえるか?
(次元)すぐそこから逃げろ!あぁ?あら次元どったの?うっ!相手が…悪過ぎる…。

(歓声)
(ニクス)こちらB班。
(ニクス)これより不審者の尋問を開始する。
うわっ!
(せき込み)次元大介。
ダーティーな仕事を請け負う銃の達人がサンレオに何の用だ?観光だよ観光。
フン。
ようこそジェームス!
(ジェームス)あぁレベッカ会えて光栄だよ。
ねぇねぇ今日はゆっくりできるんでしょ?どうだったかな?
(側近)16時半にサンレオに出発します。
だって。
昨日発掘されたというマリー・アントワネットの首飾りのかけらを拝見しにね。
えぇ〜せっかくもてなす準備してたのに。
ブサイクな首飾りなんてほっといて私と飲もうよ。
あっ…。
おいレディーに向かって失礼だろ。
相変わらず自由人だね。
英国皇太子の僕にそんな口をきくのは君ぐらいなもんだよ。
イケてるでしょ?参ったなぁ。
皇太子そのような時間は。
せっかく用意してくれたんだ。
やった〜!行きましょ!あっお待ちを!ううっ…!ハァハァハァ…。
目的は何だ?なぜサンレオにいる?プッ!しぶとい男だな。
沈黙が答えか。
どういう意味だ?ニクス。
(ニクス)資料によるとこの男はルパン三世という泥棒の相棒らしい。
そこまで義理を通す相手がいるとすれば99.95%ルパン絡みだろう。
ならば目的は…。
(エージェント)こちらC班。
(エージェント)峰不二子が吐いた。
(ニクス)マリー・アントワネットの首飾りか?ああお前の読み通りだ。
峰不二子あなたもこの件に関与してるのか?人聞きの悪いこと言わないで。
私はただご祝儀のお返しに首飾りのかけらが欲しいってルパンに言っただけよ。
まさかルパンが本気にするなんて思ってなかったけど。
ここは任せた。
(次元)ムダだ。
フッ今頃首飾りはヤツの手の中だ。
お〜…。
さ〜てと早いとこずらかるか。

(ニクス)これより首飾りの保護に向かいます。
(パーシバル)頼んだぞ皇太子のイタリア訪問にトラブルが生じれば両国間に摩擦が生じかねない。
皇太子がホテルを出発する1630までに完了しろ。
本任務の警戒レベルはレッド任務遂行のためなら殺しを許可する。
(ニクス)了解。
検索結果は?
(コンピューター)検索対象ルパン三世地上より脱出した形跡はありません。
地下水路の図面を。
(コンピューター)了解。
ターゲットを捕捉任務成功率100%。

(床を鳴らす音)えっ?ありゃ?
(消音銃声)首飾りのかけらを回収させてもらう。
やなこった。
(次元)おいタバコ吸わせろ。
けっ!俺は男とお見合いする趣味はねえ。
いつまでこうしてるつもりだ?任務が完了するまでだ。
(次元)ってことは俺は一生ここから出られねえってわけか。
(エージェント)かかって15分じきに出られる。
そいつはどうかな?私には殺しのライセンスが与えられている。
お前に個人的な恨みはないが本部の命により抵抗すれば貴様を消す。
国益のためなら人殺ししても構わないってのか?首飾りをこちらに渡せ。
そんなに欲しけりゃ力ずくで奪ってみるか?いいだろう。
耳寄りな情報があります。
その情報と引き換えに私もルパン三世の捜査に協力させてもらいたい。
何といっても世界的な大泥棒ですからね。
彼を捕まえればイタリア警察の威信を世界に証明できる。
情報の内容によりますな。
峰不二子の潜伏先です。
(鐘の音)
(消音銃声)わっ!わっ!
(消音銃声)
(消音銃声)
(銃声)ええっ!?
(銃声)
(空撃ちの音)あちゃ〜マズいなぁ。
(消音銃声)
(消音銃声)任務成功率100%。
えっ!
(消音銃声)あああっ!危ねぇまたかよ!何で先回りできんだあいつ!ああ〜っ!おいどういうことだ!お前予知能力でもあんのか?フン。
任務成功率100%。
ったく!俺はモグラ叩きのモグラじゃねえっつうの!5・4・3・2…。
これで終わりだ。
ん?クッ…。
(扉を閉める音)任務成功率99.80%。
問題ない誤差の範疇だ。
あと4分そろそろだな。
(物音)ん?おわっ!遅ぇぞルパン。
悪ぃちょっくらてこずっちまった。
しかしよくニクスから逃げ切れたな。
ニクス?誰だ?それ。
お前を追ってた男だ。
へぇ〜やけに気取った名前してやがんな。
おそらく暗号名だろう。
ヤツはなぜか逃走先を先読みしてやがる。
おかげで俺はこのザマだ。
何てことねえカラクリだ。
あ…。
あらら思ったより早かったな。
クソっ!確かに貴様を地下水路で捕捉したはず。
なぜだ?最初にお前に会った時だ。
お前は靴底で音を出して俺が隠れていた場所を一発で当てた。
(床を鳴らす音)
(消音銃声)
(ルパンの声)そして俺が煙玉を投げた時お前は何よりも先に自分の耳を守った。
お前の力は音の反響で周囲の状況を把握するエコーロケーションだって分かったのさ。
フン。
なるほど目の見えないコウモリが使うっつうあれか。
そうそうだからちょいとばかり細工をしてな分岐点の十字路を抜け行き先を特定させるためにしばらく走りお前が水路を出て行く頃合いを見計らって引き返したって寸法さ。
慢心したな。
私の技能を1つ見破ったぐらいで勝った気でいるとは。
へぇ〜あとどんな特技があんのかねぇ?フクロウ?それともゴキブリか?99.80%。
私が算出した任務成功率だ。
貴様が生き延びるすべは皆無に等しい。
お〜ありがてぇそいつは励みになるわ。
0.2%も可能性があんだから。

(ニクス)チェックメイトだ。
首飾りをよこせ。
けっ!死んでも渡すかっての!理解に苦しむ。
一介の泥棒がなぜその首飾りに命まで捨てる?愛する女のためだ。
峰不二子か女のためにここまでするとは…。
さしずめ貴様はサルだな。
そういうお前こそお国のためにここまでするとはさしずめお前はイヌだな。
警告を無視した自分を恨むんだな。
待ってくれ!この期に及んで命乞いか?これで最期なんだぜせめて一服ぐらいさせてくれよ。
タバコに脱出用の細工でもしたか。
しちゃいねえって何だったら調べてもいいぜ。
30秒だけやる少しでも妙な動きをすれば撃つ。
十分だ。
フ〜…まさか最期の1本になるとはな。
せいぜい味わおうぜ。
時間だ。
ちゃんとここ狙ってくれよ。

(パーシバル)緊急事態だ!大至急ホテルに向かえ!
(ニクス)どういうことです?
(パーシバル)皇太子が何者かに狙われている!
(花火の音)あっ!ああっ!こちらの任務は?
(パーシバル)首飾りの保護はもはや不要だ!急げ!
(ニクス)了解。
運が貴様に味方したようだ。
知らないの?運も実力のうちってね。
(ニクス)命拾いしたな。
チッ…散々痛めつけといてそれだけかよ。
フ〜…次元の言う通り今度ばかりは相手が悪かったみたいだな。
(パトカーのサイレン)この会場に仕込まれてた。
(エージェント)誰がこんなふざけたまねを!ルパン!話が違うんだけど!「俺とスリルを味わおう。
本日16時君のホテルに宿泊予定の英国皇太子の命を頂戴する。
そうなれば君の大好きなゴシップで君のホテルチェーンの信用も株価もガタ落ちだ。
負けたくなければこのことを誰にも知られることなく皇太子を守ってみな。
ゲームの舞台はホテルの屋上だ君のルパンより」。
ごめんなレベッカお宝のために君を保険に使っちゃって。
はぁ!?どういうこと!首飾りを狙えばMI6がかみついて来るだろうと思っていたがヤツらと正面からやり合うのはちょいと厄介だ。
だから16時ピッタリに煙と銃声を発生させるオモチャを仕込んでね皇太子を屋上に誘い出すように予告状を送ったってわけよ。
最悪16時まで時間稼ぎすりゃ会場はパニック。
首飾りどころの騒ぎじゃなくなるだろうと思ってな。
もぉ〜せっかく万全の態勢でルパンと勝負しようと思ってたのに!あぁついでに離婚届にサインしてくんねえかな?
(通話が切れた音)ありゃ?ん〜つまんない!ベェ〜!フッただのサルというわけではなさそうだ。
あ〜悔しい!もう!もう懲りたでしょう。
泥棒稼業にかかわるのはおやめになるべきです。
絶対イヤ!ご自分の立場をよくお考えになってください。
ロッセリーニ財閥の名に傷がつくようなことは…。
別に好きで会長になったわけじゃないし!お嬢様…。
あ…。
ロブ…私今最高に楽しいんだ。
ん?ルパンに出会えて。
(不二子)ステキ…。
これで分かったろ?仮面伯爵とかいうふざけたヤツより俺と組んだほうがハッピーになれるでしょ?そうね私が間違ってたわ。
あ…。
なぁ不二子そんな石っころはほっといてよ俺といいことしようぜ。
あ〜!もうルパンったら。
う〜っしっしっし…。
待って。
あらぁ〜ようやくその気になってくれたのね!ウフっ…。
それじゃ遠慮なく…。
いっただっきま〜す!そこまでだルパン!空気読んでくれよとっつぁん!残念ねルパンまた今度!ルパン!貴様の狙いがカリオストロの遺産であることは分かっているぞ!おとなしく我々と来てもらおうか。
けっ!やなこった!強がるな丸腰のお前に何ができる?不二子のヤツちゃっかり仕込んでやがったか。
えっ?ああっ!ヤバい!ルパン…。
(くしゃみ)
(次元)ったく付き合いきれねえな。
苦労して手に入れたお宝だってのに…。
(くしゃみ)
(次元)レベッカだけじゃ飽き足らず不二子にまで渡しちまうとはな。
(くしゃみ)お前何たくらんでんだ?
(ドアが開く音)それがしにも聞かせてもらおう。
(次元)五エ門。
(五エ門)話は分かった。
ルパン勝算あってのことなんだろうな?
(くしゃみ)もちろんさ。
どういう意味ですか?リベルタスの王冠だけじゃないあの首飾りのかけらも未知の宝石だった。
カリオストロ伯爵が獄中生活の中であの宝石を隠したんだとしたらその宝石を作り出したアトリエの場所は限られる。
伯爵が幽閉された牢獄だそこにきっと秘密がある。
だったら急がないと!ニクスというエージェントが仮面伯爵なんですよね?
(次元)なぜそう思う?だってあなた方を追い詰めた相手じゃないですか。
それにもはや敵は仮面伯爵だけじゃありません。
峰不二子やレベッカそれに銭形警部に先を越される前に遺産を見つけないと!ああそうだな。
(サロ)いや〜さすがゴシップクイーン。
ロッセリーニ財閥の会長ともあろうあなたに裏の顔があったなんてバレた日にはロッセリーニグループの関連会社の株価が面白い値動きをしそうですなぁ。
バラしたければバラせば?なりません!どうしようが私の勝手でしょ!お嬢様にはロッセリーニ財閥を背負って立つ責任があるのです。
もはやお嬢様の人生はお嬢様だけのものではないのですよ。
いくらお支払いすればいいですか?ちょうどいい話があります。
さ〜てとファイナルステージと行きましょうか。
(仮面伯爵)フフフ…。
チェックメイトだ怪盗ルパンの末裔。
伝説に名を残すのは…この私だ。
(バイクのエンジン音)申し訳ありません私の危機管理が甘かったせいでこのようなことに。
何で謝るの?むしろ感謝してるんだけど。
はぁ?だってルパンとまた遊べるんだもん。
お嬢様…。
ロブ言ったよね。
お嬢様にはロッセリーニ財閥を背負って立つ責任があるのです。
もはやお嬢様の人生はお嬢様だけのものではないのですよ。
だったら私の人生って何?何のために私は生きてるの?ごめん何でもない。
自分でまいた種だもんね。
ロッセリーニ財閥の名誉を守るためにもカリオストロの遺産を手に入れよう。
(ロブソン)はい。
うん。
(スピーカー)は〜いストップ!この声は…。
宝物はこの私がもらうわ。
うわっ!ああっ!イヤ〜ン!何なのこの仕掛け!
(スピーカー)このサンレオ城はロッセリーニ財閥が買い取って今は私の私有地なの。
は?
(スピーカー)カリオストロの遺産が見つかるまでそこでおとなしくしててね。
もう!
(銃声)世界遺産を買い取っちまうとは随分な出費だな。
元は取れるのか?いいのいいの私の目的はスリルだから。
ロブ。
(ロブソン)本当によろしいんですか?いいからやって。
かしこまりました。
(五エ門)トォ!トォ!トォ!えっ!?頼むぜ次元五エ門。
あららどうしてここが分かっちゃったの?イタリア警察を甘く見たな。
銭形警部ルパンをお願いします私は遺産の確保に。
言われるまでもない。
ルパン今日という今日は逃がさんぞ!とっつぁんまんまと踊らされたな。
どういう意味だ?カリオストロ伯爵が幽閉されていた牢獄…。
ん?
(セルジオ)見たこともない輝きだ。
これがカリオストロの遺産。
なるほど…これが至高の一品というわけか。
・ここが希代の詐欺師いや希代の錬金術師カリオストロ伯爵のアトリエってわけか・ルパン!ん?あっ!銃ならここにあるぜ。
獄中生活でこれだけのアトリエをつくり上げるなんて不可能だ。
おそらく看守を買収していたんだろうな。
それにしてもカリオストロ伯爵もなかなかのロマンチストだぜ。
何?これだけの財宝を生み出したのも全て出会った女達への愛を形に残すため。
あ…。
そして1つはリベルタスの王冠としてサンマリノの名家の女性に贈り1つはマリー・アントワネットにささげようとした。
そしてそいつも誰に贈るためのものだったか今となっちゃ知るよしもないが。
・茶番はここまでだセルジオ警部・茶番?何の話でしょう?とぼけんな挑戦状で俺のハートをたきつけてカリオストロの遺産の在りかを探させたくせに。
彼が仮面伯爵?不二子ちゃんご名答!…って言いたいとこだけどちょっと違うんだな。
(次元)どういう意味だ?ルパン。
仮面伯爵はこの遺産の在りかを探すために用意周到に計画していた。
まるでチェスのコマを扱うようにな。
もったいぶらないで教えてよ!不二子と組んでいた仮面伯爵。
レベッカ専属のパパラッチサロ。
そして銭形のとっつぁんと行動を共にしていたセルジオ警部。
その全員が同一人物だったのさ。
フッ…。
MI6の存在は想定外だったみたいだが俺達を使ってここまでたどり着いた。
そうだろ?ガスパーレ・バルサモ。
ハハハハ…。
あっ…。
ああっ…。
どうして私だと?お前は言った。
それにもはや敵は仮面伯爵だけじゃありません。
峰不二子やレベッカそれに銭形警部に先を越される前に遺産を見つけないと!あの段階で遺産の真相に気付けたのは不二子だけだ。
なのにお前はレベッカや銭形のとっつぁんの名前まで口にした。
お前には分かってたんだよ。
全員がこのサンレオ城に来るってことをな。
まっ当然だよなお前が全員に情報をリークしてたんだから。
優秀過ぎるコマも困りものだな。
どうりでいつものサロと違うと思った。
貴様!なぜ我々をたぶらかすようなまねを!カリオストロ伯爵の血を受け継ぐ者の誇りさ。
人の心を欺きコマとして操り目的のものキングにたどり着く。
欺く相手が名高いほど私の名はさらなる伝説として後世に語り継がれる。
つまりお主の狙いは…。
俺達全員をだまして最後には遺産を独り占めする。
現代のカリオストロ伝説をつくろうとしていたのさ。
ああそうだ。
しかしお前は最後までだまし通すことができなかった。
最初に遺産にたどり着いたのはこの私だ。
何だ何だ?
(不二子)うわっ!伯爵も遊びが過ぎるぜ。
侵入者から宝を守る仕掛けを用意してたとはな。
これは…もしや錬金術に使った万物溶解液!ちょっと待て。
ってことはいずれこの足場がなくなるってことか?ってあららら〜!ルパン!このままじゃ奈落の底に落ちるわよ!わぁ〜ってるよ!
(不二子)あっ!フフフ…遺産を目の前にして逃げ出すとはルパン三世君の負けだ。
遺産ってのはこれのことか?お前は肝心なことが分かっちゃいねえ。
勝負は「どっちが最初に宝を手にしたか」じゃあない。
「どっちが最後に宝を手にしたか」だぜ?カリオストロ伯爵の悲しむ顔が目に浮かぶぜ。
(ガスパーレ)何だと!先祖の栄光にすがることしか能がない子孫のお前を見てよ。
お前はカリオストロ伯爵にはなれない。
貴様には言われたくないな。
怪盗ルパンの血を受け継ぎ先祖の栄光にすがるそれはお前も同じだろ!知ったことじゃねえな先祖が何者かなんて。
おっ!うわっ…!ったく世話が焼けるぜ。
あんなヤツ助ける必要はねえだろ。
ただ借りを返すだけさ。
おおっ!あいつの挑戦状がなけりゃたどり着けなかったお宝だからな。
あ…。
俺は俺俺のやり方で俺のやりたいようにやる。
それがルパン三世だ。
ルパン…。
おおっ!うっ!んんんっ…!そんじゃあとよろしくねとっつぁん。
あっ!何!?任せたぜ〜!ちょっと待て!いっ!ぬぬぬっ!ルパ〜ン!プハ〜っ!現代のカリオストロ伯爵がいるとしたらむしろルパンね。
(ロブソン)はぁ?だってそうでしょ。
ルパンは出会った女に盗んだ宝を譲ってくれたんだから。
リベルタスの王冠もマリー・アントワネットの首飾りのかけらもね。
お嬢様先代から財閥を受け継いだ者として今後はもっと自覚を持って行動を…。
あぁ…。
俺は俺俺のやり方で俺のやりたいようにやる。
それがルパン三世だ。
(ロブソン)お嬢様聞いてるんですか?ロブ私は私よ。
はぁ?私のやり方で私のやりたいようにやる。
それがレベッカ・ロッセリーニよ。
誰に影響されたんだか…。
また遊ぼうねルパン。
あっ!あちゃ〜!あっ!レベッカ〜!待って〜!待ってくれ〜!サインしてくれサイン!お〜いレベッカ〜!ハハハ…これは傑作だ。
さすがですねお嬢様。
ミス・レベッカ・ロッセリーニ。
これを君に。
ルパン…。

(ルパンの声)「今夜あなたを頂戴いたします。
ルパン三世」。

(サッシャ)
来週は…
(パズー)君が空から降りて来た時ドキドキしたんだ。
きっとステキなことが始まったんだって。
2016/01/08(金) 21:00〜22:54
読売テレビ1
金曜ロードSHOW!「ルパン三世 イタリアン・ゲーム」新作テレビ初放送![解][字][デ]

2年ぶりの新作テレビスペシャル!カリオストロ伯爵の遺産を巡って、陰謀が動き出す…!おなじみのメンバーに加え、新キャラも登場!新しいルパンが王道路線を突っ走る!!

詳細情報
おしらせ
▽ツイッターでは放送中に映画をより楽しめるお得な番組情報配信中!
金曜ロードSHOW!公式ホームページ「金曜ロードシネマクラブ」では
シネマ検定やスタンリーくじなど、楽しいコンテンツを用意しています。
ポイントをためて、旅行券などの豪華プレゼントに応募しましょう!
フェイスブックもあります!
詳しくは「金曜ロード」で検索!!
番組内容
イタリア最大手のホテルチェーンを経営するロッセリーニ財閥の若き会長であり、スーパーモデルなどとしても活躍するお騒がせセレブのレベッカが誘拐された。レベッカの熱狂的なファンの犯人は、彼女に結婚を迫り、さらに彼女を監禁した列車を制御不能にしてしまう!あるお宝を狙って彼女を追っていたルパンは、何の因果か、銭形警部と2人で監禁されたレベッカを救いだすために暴走列車とカーチェイスをする羽目になるが…!?
出演者
<ルパン三世>栗田貫一
<次元大介>小林清志
<石川五ェ門>浪川大輔
<峰不二子>沢城みゆき
<銭形警部>山寺宏一
<レベッカ・ロッセリーニ>藤井ゆきよ
<ロブソン・ズッコーリ>山野井仁
<仮面伯爵>津田健次郎
<ガスパーレ・バルサモ>島田敏
<サロ>石塚運昇
<セルジオ・カルドーネ>宮内敦士
原作・脚本
【原作】
モンキー・パンチ
【脚本】
高橋悠也
監督・演出
【総監督】
友永和秀
【監督】
矢野雄一郎
音楽
大野雄二

ジャンル :
映画 – アニメ
映画 – 邦画
映画 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
主音声ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
副音声ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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