さぁ2016年です『アナザースカイ』では今年もさらなる素晴らしい方々をゲストにお招きしたいと思っております。
(瀧本)指揮者の佐渡裕さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
すごいです。
これ迫力。
すごく背が高いなって。
そうでしょそして若干…。
(笑い)
京都生まれの54歳
これまであまたコンクールで優勝音楽賞に輝き2011年にはあのベルリン・フィルの定期公演も指揮した世界的指揮者
フランスドイツのオーケストラに関してはほとんど…。
ヨーロッパ中ってことですか?まぁそれはそうですね。
僕はもう全く…。
独学で?はい。
そんな男が世界に羽ばたけた理由
その1つがあるコンクールでの成功だった
僕がブザンソンの指揮者コンクールで優勝するわけですが…。
すごい。
それを指摘するんですね。
7分ぐらいの曲なんですね。
わっと通して「そこ…」。
演奏してるふりもするんですか?こうやって。
「鳴らしてないでしょ音」って…。
そうですね。
それはでもすごく…。
やっぱ耳がすごいんすね。
面白いのは指揮がしたかったので…。
それで…。
「最後の音もう1回鳴らしてもらえます?」って言って…。
そしたら管楽器が2本ずついるんですね。
オーボエっていうこういうチャルメラみたいな楽器。
それからクラリネット。
よく似た黒い楽器ですけどこれが2本ずついるんですけどそれの1番奏者ではなくて…。
なるほど楽器自体が。
そう。
それが気持ち悪かって…。
え〜!そういうのはありました。
常に自分なりの正解を持ち寸分の誤差も看過しない
それが指揮者の仕事
それではそんな佐渡裕さんのアナザースカイどちらでしょう?オーストリアのウィーンです。
やっぱりウィーンですか。
いうたらクラシック音楽の本場ですもんね。
オーストリアの首都ヨーロッパ指折りの国際都市ウィーン
面積は東京23区より狭く人口も5分の1ほど
そんな小さな街が音楽の都と称されるのは今なお世界中で演奏される名曲の数々が誕生した場所でありヨハン・シュトラウスベートーヴェンハイドンシューベルトモーツァルトといった名だたる作曲家ゆかりの建物や記念碑がそこかしこに残されているから
(スタジオ:佐渡)街自体が博物館みたいですね。
(スタジオ:今田)ホンマですね。
そんなウィーンの超一等地に佐渡は…
こんにちは。
(スタッフ)よろしくお願いします。
どうぞどうぞ。
世界的指揮者の住まいはとある物件の最上階
部屋はすごい少ないんだけどここの…。
(スタジオ:佐渡)去年の9月からトーンキュンストラー管弦楽団っていうんですけどこのオーケストラの音楽監督に就任して。
今日本とウィーン…2つ持って…?そうです。
自分がタイトルを持ってる…芸術監督音楽監督であるとそういうタイトルを持ってるところは…。
3年たったらそっから2年延長するとか1年ごとの更新にするとかそういうのはあります。
これは僕の勉強机ですけど…。
譜面を開けては見て。
めちゃくちゃややこしいこの曲。
指揮者が譜面をどう解釈するかそれを数十人からなるオーケストラにどう伝えるかで曲の印象は大きく変わる
「指揮してくれへんか?」と呼ばれるわけですもんね。
うまく行くと次の契約がまたできてうまく行かないともうそれで…。
うまく行かないことなんて…。
あります…山ほどあります。
はぁ〜。
僕自身の体調だとか曲に何を思ってるかとかね。
例えば…。
楽団の中に。
そうそう。
あんまり前の晩寝れてないとか。
ふてくされて弾いてるヤツとか。
それがすごくうまく行くこともあるかもしれないし。
曲によっては。
オーケストラのメンバーも100人いるとやっぱりホントに社会の縮図なので…。
…も当然あるし。
…っていう時もあります。
え〜。
演奏は水物
指揮者演奏家双方のコンディション相性もまた出来不出来を左右する
就任後初のレコーディングはオーケストラが拠点とする城で行われた
(スタジオ:佐渡)やっぱり遊園地のお城と違って本物ってすごいですよ。
(スタジオ:佐渡)こういう野外劇場がある。
(スタジオ:佐渡)野外劇場があるんだけどちゃんとコンサートホールもある。
だから雨が降ったら普通にコンサートホールでやるんですよ。
これね。
(スタジオ:今田)ウィーンって何語…?
(スタジオ:佐渡)ドイツ語なんですよ。
♪〜♪〜ドイツ語
(スタジオ:今田)ペラッペラや当たり前やけど。
(スタジオ:今田)ペラッペラじゃないですか当たり前ですけど。
そういう意味では…。
イタリアは…。
♪〜
(スタジオ:今田)こういう専門的なこと話さなダメじゃないですか。
(スタジオ:佐渡)逆に専門的なことは知ってるんです。
♪〜ドイツ語♪〜
互いが細やかな指示を必要していた
1つは…。
弓をどう動かすか?
弦をどう震わせるか?
曲とはその積み重ね
奏でる音一つ一つにメッセージが込められている
♪〜
(スタジオ:今田)あれは♪〜ルールあるんですか?こうやったら分かるんですけど…何かこうこうわ〜ってこの辺で音が出るんですか?ジャイケンって言ったらみんながホイって出すわけです。
これ何で出せるかってジャイケンっていう合図…。
ジャイケンってステージの上で言うわけじゃないんだけどもそれが体の中でどっかで動きが見えたら。
ジャイケン!ってこのスピードで来るとホイ!って来るしジャイケンホイですね。
曲によってそのスピードもちゃうわけですね。
分かりやすいね今の。
分かりやすいです。
(スタジオ:佐渡)あるいは…。
(スタジオ:佐渡)自然とそれが音と体が一致しなきゃいけない。
♪〜♪〜ドイツ語ヘッドセットのほうがいい?
団員を休ませつつその間録音状態をチェック
延べ12時間佐渡が休憩を取ることはなかった
オーストリアを代表するオーケストラが…。
そのチャレンジをしたいというオーケストラの気持ちに応えなきゃいけないと。
オーケストラにも曲そのものにも歴史があるクラシック音楽は過去と比較がしやすい
故に明確に変えなければ変えられなければ明日はない
これが佐渡裕が生きて来たあまりにも過酷な指揮者の世界
一番最初に僕は海外生活をした最初の…。
もう生活された…。
それがウィーンだったんです。
もともとは…。
この人のとこについて行って勉強したいと思ったわけです。
それで…。
それが1987年に僕は彼に初めて会えて。
それで1988年にウィーンに連れて行かれるんですね。
佐渡はあまた弟子入り志願者の中からウィーンでのアシスタントに採用された
バーンスタインが不在の間は仕事がない
だから本場の音楽を聴き続けた
3年も暮らしていたからウィーンは庭同然
当時よく足を運んだのがオペラ座
1週間並ぶんですよチケット。
1週間?
(スタッフ)挟んでないんですね。
ホットドックってこれですね。
(スタジオ:瀧本)大きいですね。
(スタジオ:佐渡)うん大きい。
プリプリ。
若き日の佐渡裕をよく知る人物がいた
(エベリンさん)お久しぶりですホントに。
サポート役を買って出た
私…。
厚かましいにも程があるよね。
そりゃそうです。
師匠に似ていると言われ佐渡は照れくさそうにしかしうれしそうに笑った
ブリストルホテルですねバーンスタインが泊まってたホテルです。
うわ〜でもこんな部屋だったな。
偉大なる師がまな弟子に伝えたのは腕の振り方よりもっと大切なこと
でも何か…。
何ていうかな…。
行動するのが。
師に仕えた翌年佐渡は権威あるコンクールで優勝
世界へと通じる門をこじ開けた
例えばそれこそ…。
最後音楽に全力ささげる姿っていうはものすごくやっぱり強烈に焼き付いてますよね。
老いてなお超一流の指揮者たる生きざまを見せつけた師匠はまな弟子の晴れ姿を見届けこの世を去った
だから25年26年たってまたこうやってウィーンに戻って来るわけです。
だからすごく運命的な。
そうですね。
ウィーンには…
若き日の佐渡も幾度となく訪れバーンスタインの指揮に酔いしれた
黄金の間っていうホールが。
これはもう…。
もちろんもちろんだから…。
25年前立ち見席に通い詰めた青年は今その指揮台に立っている
指揮者なら誰もが憧れる黄金のホールの指揮台に立つ男
(スタジオ:佐渡)かつてはバーンスタインを訪ねてここに行ってたわけですよね。
(スタジオ:佐渡)これが立ち見席なんです。
あ〜。
(スタジオ:今田)うわ〜全然違う。
25年前彼はここにいた
それと…。
(スタジオ:佐渡)25年前27年前の時にそこに立てるような指揮者なれるかっていわれたらどうだったでしょうね。
ただ今まで…。
先生方もそうだけど両親にしろ友人にしろ何かもうホントに目に見えない不思議な…。
ひもでここに導かれたみたいな。
だからそういうことの縁の感謝は忘れないようにしなきゃならないと思いますね。
いい出会いがあった
そう語る佐渡の自宅の写真立てには自分の成功を望んでくれた亡き友の写真が飾られている
ここに立つことができたのは皆が導いてくれたおかげ
(拍手)
佐渡裕は音楽の都の歴史の一部となった
♪〜♪〜♪〜♪〜
(スタジオ:今田)すげぇ!
(スタジオ:瀧本)♪〜ぞわっとした今。
♪〜
佐渡裕にとって指揮とは?
集中してるっていうかな…。
佐渡裕にとって音楽とは?
(佐渡の声)やっぱり音楽って…。
♪〜♪〜
(拍手)ここが私のアナザースカイウィーンです。
最後になりましたけども佐渡裕さんにとってウィーンはどんな場所でしょう?何かねホントに夢の中にいるようだし実際出来上がって来る美しさも夢の中にいるような美しさなんです。
だけどもホントに…。
そこにはすごい人間くさい努力もあるいは嫉妬だとか憧れだとか。
そうしたものが政治的なことも多分いっぱいあって。
まだ僕分かってないんだけどもそうしたものがある中でホントに美しいものが出来上がって行くんだっていうそういうことを教えてくれた街のような気がします。
今日はホントにどうもありがとうございました。
今夜のゲストは佐渡裕さんでした。
(拍手)2016/01/08(金) 23:00〜23:30
読売テレビ1
アナザースカイ 世界的指揮者・佐渡裕が暮らす音楽の都ウィーンへ。[字]
指揮者・佐渡裕が暮らす音楽の都ウィーンへ。有名管弦楽団をまとめる指揮者の仕事とは?楽団から与えられた超豪邸に潜入!運命的とも言える25年前の出来事とは!?
詳細情報
番組ホームページ
番組Facebook公開中!アクセスは番組HPより
【HP】
http://www.ntv.co.jp/anothersky/
番組内容
佐渡裕がウィーンへ。世界を舞台に活躍する名指揮者が運命を感じるという音楽の都。ウィーンの有名管弦楽団の音楽監督に就任。タクトを振るだけではない、ハイレベルな楽団をまとめる指揮者はまさに英雄!佐渡裕が暮らす超豪邸へ。実は25年前、彼にとって運命的な出来事が…偶然にもウィーンに滞在した過去があった。どん底から檜舞台へ。夢を叶えた栄光の物語とは?
出演者
【MC】
今田耕司
瀧本美織
【ゲスト】
佐渡裕
【ナレーション】
バッキー木場
音楽
村治佳織(ギタリスト)
制作
日本テレビ
アックスオン
ブームアップ
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
バラエティ – 旅バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – その他
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