番組ではこのアプリを使って皆さんが作った動画を募集します!あなたの流儀がテレビで紹介されるかもしれない…。
20世紀初頭イギリスの貴族クローリー家が住む館ダウントン・アビー
(コーラ)私の財産も失ったの?
(ロバート)ほとんど全てだ。
(マシュー)スワイヤー氏の遺産を使ってください。
伯爵の窮地を救いダウントンの共同所有者となったマシュー
(ベイツ)ヴェラは私がダウントンに帰ったあとにパイを焼いて食べたんだ。
(アンナ)じゃ計画的な自殺?
ベイツが無実という証拠をつかんだアンナはその命運を弁護士に委ねます
(マレー)あなたが知ってることを全て話して。
三女シビルの出産が近づく中…
(クラークソン)このままにしておけば彼女は死ぬでしょう。
サー・フィリップは無事に出産できると我々の前で断言してくれたのだ。
2人の医師の意見が対立。
やがて…
(メアリー)生まれたわ。
シビルは女の子を出産。
しかし…
(コーラ)ああシビル。
嫌よそんな…。
どうしてこんなことに…。
ダウントンは深い悲しみに包まれます。
使用人たちも…
(ヒューズ)このお屋敷の天使が亡くなったんだから。
シビルの死によって伯爵夫妻の間に大きな溝が生まれます
サー・フィリップとお父様が死なせたからよ。
(バイオレット)どうしてあんなことを言うの?ある意味真実です。
(テーマ音楽)
(ロバート・クローリー)今日はありがとう。
(マシュー・クローリー)何度も言うようだが僕にできる事があれば力になるよ。
メアリーもね。
(トム・ブランソン)妻が死んだんだ。
できることはないよ。
でもありがとう。
サウスエスク夫妻が捜していたぞ。
(コーラ・クローリー)ここに居たわ。
(イザベル・クローリー)何かできることがあれば知らせてちょうだい。
どんなことでも。
(メアリー・クローリー)ありがとう。
(バイオレット・クローリー)私も帰るわ。
車を2度呼ぶのも何だし。
せっかくですから夕食もご一緒に。
遠慮しておくわ。
あまりの悲しみに疲れきってしまったの。
それじゃ行くわね。
(キスの音)全て終わったのだからよく休んで。
(キスの音)
(ため息)「全て終わった」?子供を失った悲しみに終わりがある?
(アルフレッド)元気出してバローさん。
沈んでてもしょうがないでしょ。
(アンナ)そっとしといて。
トーマスはシビル様をよく知っていたの。
(トーマス・バロー)君もな。
お優しい方だった。
(ジミー)人柄がしのばれますね。
どうもありがとう。
温かい言葉だ。
(エセル)食堂で召し上がってはいかがですか?いえいいのよ。
軽く済ませて早めに休むわ。
葬儀はいかがでした?厳かだったわ。
だけど若い人を失うのはつらいわね。
子供を失うのは…何よりもつらいことですよ。
ハァ…ハァ…伯爵夫人には気分転換が必要よ。
昼食会に招くわ。
気軽なね。
メアリーとイーディスも呼びましょう。
それじゃあごちそうを作ります。
それはまたあとで考えましょう。
フン。
ベイツはまだ釈放されないの?マレー弁護士がまだ証人と会えてなくて。
もし会えてもバートレット夫人が真実を言わないかも。
何としても言わせるのよ。
ですが…。
判決を覆せるでしょうか?「ヴェラがパイを作っていた」と証明できるかどうか。
だってそれは明らかでしょう。
いい?すぐに全て解決できるとは言わないわ。
でもみんながベイツの帰りを待ち望んでるの。
どうしたの?「みんな」と言ってくださったから。
だってそうだもの。
この家には今希望が必要なの。
必ずいい知らせが届くはずよ。
(ドアを開ける音)今夜からまたこの部屋で寝てもかまわないか?まだ駄目。
しばらくは独りで寝ようと思うの。
本気なのか?ええ本気よ。
コーラ…。
もう話すことはないわ。
これだけは聞いてくれ。
クラークソンの意見を聞くべきだったがサー・フィリップを尊重したのはその道の権威だからだ。
だから信じたのね。
クラークソンと違って彼はシビルをよく知らないのに。
彼がナイトの称号を持っていて一流と言われるハーレー街の開業医だから。
あなたは娘の命よりもそんなくだらないことを優先したのよ。
それが私にはどうしても許せないの。
私だって娘の死を悲しんでいる。
もっと悲しむべきよ。
あの子が助かる最後の望みをつぶしたんだから。
もう休むよ。
おやすみなさい。
(ドアを閉める音)
(嗚咽)赤ん坊の様子は?羨ましいよ。
何も知らずに幸せそうだ。
(イーディス・クローリー)子守を探さないとね。
乳離れしたらローズ夫人には頼めない。
地元の子で誰か…。
僕は出て行く。
仕事が見つかったらすぐに。
そんなに急がなくても。
そうだよ。
いやトムだってこれから何かしらで身を立てねばなるまい。
(イーディス)これからおいおいね。
すぐじゃなくていいわ。
とにかく葬儀も済んだことだし次は洗礼式ね。
もう名前は決めたの?「シビル」と名付ける。
それはいい。
名前を呼ぶたびつらいのでは?最初はとてもつらいでしょう。
でもそうしたいんです。
妻を身近に感じていたいから。
よく分かるわ。
シビルも喜ぶはずよ。
午後トラビスの所へ行ってくるわ。
何のために?日取りを決めるためよ。
シビルはカトリックにします。
何!?娘はアイルランド人で僕と同じカトリックです。
(カップを置く音)先に失礼するよ。
(車の走る音)パットモアさん!
(パットモア)ああエセル。
パットモアさん私にアドバイスしてください。
でもあの…。
私今クローリー夫人の所で働いてるの。
ああ聞いたよ。
優しくしていただいてるからお役に立ちたくて。
お料理と家事を任されたんだけど正直言って料理が下手で…。
へぇ〜そう。
今度伯爵夫人を招いて昼食会を開くのよ。
「簡単に」って言われるだろうけどごちそうを作って驚かせたいの。
奥様を招く?悲しみを少しでも癒やそうと。
それっていけないこと?まさか。
何かいいメニューがあったら教えて。
フーム。
作り方だけでもいいから。
お願い。
あのさエセル気を悪くしてほしくないんだけどカーソンさんからきつく言われてるんだよ。
私に関わることは許さないって?別に悪い道に引きずり込んだりしないわよ!当たり前だろ!だったらクローリー夫人を助けると思って力を貸して。
フーム。
(デュラント)今日は浮かない顔してるな。
どうかしたか?
(ベイツ)いいえデュラントさん。
そうか?元気がないようだが。
悪だくみが失敗して命運が尽きたかな?私の命運が尽きたと思うような何か根拠でもあるんですか?あるならぜひ聞かせてください。
聞かせてやるか?クレイグ。
いやそんな義理はないな。
(歩く音)朝食でのトムの宣言を聞いたか?娘をカトリックにしたいそうだ。
お父様その件だけど…。
クローリー家の人間がカトリックなどありえない。
あの子はクローリーじゃなくブランソンよ。
「クローリー」の血筋だけがあの子の幸せを保証するものなのだ。
それは違うわ。
大体シビルは…。
そのこともだ。
「シビル」と名付けるなんてどうかしてる。
そうは思わないわ。
いいのよ料理はしないで。
ベイクウェルさんの所でハムを買ってきて簡単なサラダを用意しましょ。
それなら失敗はないわ。
軽い食事で十分よ。
ごちそうでおもてなししたいんです。
励ます意味でも。
それはいい考えだけど冒険はしたくないの。
あとでお屋敷へ行ってくるわ。
(バイオレット)赤ん坊はどうするの?と言うと?ブランソンに託すことになればきっとリバプールかどこかで暮らすことになるでしょう?そして恐らく彼の影響を受けて育つことになるわよね。
まだ考えていません。
だったら考えるべきよ。
今すぐに。
コーラはなんて?何も。
口も利きません。
まだあなたを責めているの?コーラは嘆き悲しんでいるのですよ。
それは娘を失ったんだから無理もないけれど。
私と結婚したことも嘆いています。
ロバート。
貴族に「不幸な結婚」なんてありえないのよ。
フッ。
それがあったとしたら?そういう場合は「お互い事情があってなかなか会えない」という状態にするの。
アァ…。
私にうちを出ろと?またはコーラがニューヨークへ里帰りするとか。
距離を置いてみるのも1つの手よ。
ハァまともに頭が働きませんよ。
ああロバート。
この世にこれほどまでにつらい試練は他にないでしょうね。
心について語ることはしないわ。
何の役にも立たないもの。
だけどね心の痛みはよく分かるわ。
ありがとうございます。
(デイジー)2人ともやる事ないの?
(ジミー)食器を磨こうとしたらカーソンさんが待ってろって。
(アイビー)お好きにどうぞ。
どうかした?君ってとても…。
とても何?何て言えばいいか…。
おしゃべりはやめて。
あしたは私の分も働いてもらうからね。
金持ちを訪ねるの?立派な農場主よ。
自給自足か羨ましい。
楽な仕事じゃないわ。
雪とか風とか雨とか天候に振り回されるんだから。
おやお二人さん。
いつからこの厨房が使用人のたまり場になったのかね。
何見てんだい?別にいいでしょ?よかないよ。
ほら仕事を続けな。
私は出かけてくるから。
まったく私もなんで来たんだか。
それはいい人だからよ。
私が?はいよ。
これがレシピだよ。
木曜の朝様子を見に来るからね。
ホントに作るの?サーモンのムース。
あんたそれくらいのもんは誰だって作れるよ。
こっちはラムチョップの詰め物…。
難しそう。
鶏のレバーとパセリを刻むぐらいできるだろ?文句があるならパンとチーズで済ませるんだね。
分かった。
やってみる。
ハァ…。
(足音)お邪魔してごめんなさい。
ちょっとした計画があるの。
あら?着替えてるってことはもう食事の時間?早く着替えたの。
ロバートがトラビスを食事に招いたから。
それで計画って?今度の木曜に女性だけの昼食会を開こうと思って。
私も女性に入ってる?もちろん。
うれしいけど外に出る気分じゃないの。
でもあなた方と私だけよ。
村まで歩けばきっと気分も晴れるわ。
何をしても晴れるものではないわ。
(ドアを開ける音)
(マシュー)やあ母さん来てたんですか。
木曜の昼食会にコーラと娘たちを誘ってくださったのよ。
まあお優しい。
ありがとう。
イザベル一緒に夕食を?いいえこんな格好だしお客様でしょ?トラビスは気にしないわ。
服装には無頓着よ。
ぜひご一緒に。
歓迎します。
持てる?当然。
ごめん。
立派な男だものね。
(2人)フッ。
ちょっとニヤけてないでさっさと行きな。
メイソンさんちに行くのは楽しみ?ええすてきな所なの。
一緒に行けば?君と一緒に行きたい。
それぞれお目当てが違うんだからあんたたちの恋は報われないよ。
さっさと運んで。
行こう。
(トラビス)ローマ・カトリック教会はイギリス的とは言えませんよね?
(せきばらい)僕はアイルランド人ですから別に気にしません。
(トラビス)お香をたいたり妙な装飾をしたり邪道です。
あんなもので神が喜ばれるとは思えない。
なるほど。
フランスやイタリアの人を主は好まない?まあ英国国教会の信徒ほどは愛されないでしょうな。
(イーディス)南米やポルトガルの人はどう?彼らも愛されないの?そういった国の中でも主をあがめる人であれば救われるはずです。
ではロシア人やスペイン人は?中にはいい人間もいるでしょう。
(マシュー)ならクリスチャンではない人たちはどうですか?インド亜大陸の人とか。
主は「大英帝国」はお認めになる?キリスト教の教理の普及という観点から言えばお認めになると思いますよ。
私もそう思う。
これ以上トラビスを攻撃するんじゃない。
お父様とおばあ様もトムを攻撃した。
(バイオレット)私は別に。
ノーフォーク公爵夫人はいいお友達だけど敬けんなカトリックだもの。
私は正直家族と違う教派に孫が属することには反対だ。
僕とは同じ教派ですよ。
シビルの望みはどうなるのだ?どうでもいいのか?あの子は娘がカトリックになれば喜ぶわ。
どうしてそう言える?シビルがそう言ったの私に。
亡くなった日に。
ホントに?彼女がそう言った?まさか。
信じられん。
型破りなことはいつだって認めないのね。
だが貴族という家柄では…。
家柄と信仰は関係ないでしょう。
(カーソン)カトリックを迫害する気はないが連中は国王陛下への忠誠心に欠ける。
(ヒューズ)あなたに火あぶりにされないと知って彼らも安心でしょうね。
信仰は自由でしょ。
(オブライエン)大胆な発言ね。
人と違うことは別に罪じゃない。
同感だ。
(アンナ)宗教の話はしたくないわ。
もめるだけだもの。
個人的なことでしょ。
ウンそのとおり。
でも奇妙ですよね。
ラテン語やらお香やら黒装束やら。
僕は国教会がいい。
そうか?聖餐の化体説についてどう思う?何?気にしなくていい。
君の心は純真だ。
ここにいる一部の者と違ってな。
(マシュー)洗礼の話をしたときにシビルは…死を悟っていたのかな?その時は感じなかったわ。
あれからずっと考えてるけど。
若者の死はいまだに慣れない。
戦争を経験してもね。
全てはかりそめの存在ね。
それをお父さんに伝えたいよ。
ダウントンは決して授かり物というわけじゃない。
努力して維持しないと。
ダウントンだけじゃなく私たちもよ。
そこにいるのが当たり前だと安心してはいけないわ。
でもひとつ確かなことがあるよ。
僕は君を愛し続ける。
この命が尽き果てるまでね。
ああマシュー私もよ。
私も…。
・
(女性1)どう?調子は?最近顔見せないじゃない。
・
(男性1)忙しくてね。
また今度。
(ノック)
(マレー)それでは前にしていた話と違いますね。
(バートレット夫人)あらそうかしら?ええ違います。
以前はあなたがベイツ夫人を訪ねたのは夕食を取ったあとだと言っていた。
でその時彼女は料理中だったと。
そりゃ確かに食後とは言ったけど昼食のことさ。
ベイツさんが家に来る前なんだよ。
しかし…あなたはこうも言っています。
「その時雨でぼやけた街灯の光がまるで後光みたいだった」と。
フン。
随分気取った表現だね。
では覚えてらっしゃらない?覚えてないね。
言ってないんだから。
なるほど。
しかし妙ですな。
大した話もないのにどうして今日私を招いたんです?庶民の暮らしがどんなもんか見せたくてね。
(鼻歌)デイジーは?農場へ行ったわよ。
ダンスが好き?
(ジミー)そりゃ誰だってダンスは好きだろ。
フォックストロットは踊れる?もちろん。
アルフレッドはどう?お堅いアルフレッドがフォックストロット?こいつは踊らないさ。
私は大好き。
気分がウキウキするでしょ。
(足音)
(農民1)ほら。
(農民2)どうも。
(農民3)次。
はいよ。
(農民4)急げ。
私に農場を任せる?それ本気?
(メイソン)すぐじゃないよ。
将来の話さ。
私料理人よ。
ここでだって腕を振るえるだろ?きっといい商売になるぞ。
例えばジャムやケーキやいろいろ作って定期市で売ればいい。
でも私は女よ。
ホントに?そいつは知らなかった。
農地を継ぐ女性は今は珍しくない。
君なら間違いなくうまくやれるさ。
設備や家畜は私有財産だ。
十分な蓄えもある。
仕事はきついが慣れてるだろ?少し考えさせて。
もちろんだとも。
すぐに決めなくていいよ。
アァ…じっくり考えてくれ。
私の夢は君と一緒に住んで仕事を教えることなんだ。
自分は一生使用人だと思ってたから。
この先40年は働くんだろ?ダウントン・アビーのようなお屋敷が40年も変わらずに存続すると思うか?ありえんよ。
(クラークソン)私にご用でしょうか?ええ楽しい用ではないのだけど掛けて。
孫の死について詳しい話を聞かせてもらいたくてね。
ああ悲劇ですよ。
やりきれません。
でも更なる問題が出てきてしまったのよ。
ほう。
赤ん坊ですか?いいえあの子は大丈夫。
とってもたくましい子だもの。
クラークソン先生。
コーラはすっかり思い込んでいるの。
あなたが処置をすればシビルを救えたと。
いやそれは…救えたかどうか断言はできません。
問題はそこよ。
シビルが生きられた可能性はどれくらいあるの?手術をしていたら?あのような場合緊急の帝王切開で発作を免れた前例はあります。
何件くらい?多くはないでしょうが調べてみないと…。
今あなたが認めてくれたことを息子夫婦に伝えてほしいの。
ですが…希望はありました。
クラークソン先生あなたのせいで2人の間には溝ができてしまったわ。
この痛ましい悲劇を乗り越えて前に進むためには夫婦が力を合わせなくては。
では「望みは無かった」とウソをつけと?ウソだなんて。
そんな人聞きの悪い。
事実を検証してほしいの。
もう一度ね誠実に先入観なしで。
たとえご夫妻の悲しみを和らげるためでもウソはつけません。
ハァ…話が通じない人ね。
(マシュー)効率が悪いし運営自体なってないんだ。
小作人の処遇は?善処するよ。
穀物栽培もいいが羊を飼育すればいいんだ。
そうなんだ。
農耕と放牧を…。
詳しいな。
君こそ。
マンチェスター育ちのお坊ちゃまなのに。
僕はこれでもダウントンに来てから勉強したんだよ。
祖父が小作人だったんだが羊を飼育してた。
フッ。
革命家の中に農家出身がいたとはね。
半端者さ。
ここが嫌いか?いや嫌いじゃないよ。
ただなじめないだけで。
どこへ行く気だ?リバプールに働き口があるかも。
赤ん坊は?
(ため息)人を雇うか親戚に頼むつもりだ。
他には…どうしようもない。
うちで預かるよ。
駄目だ。
娘とは離れられない。
妻の忘れ形見だから。
それじゃあとは大丈夫だね。
そう思うけど。
オーブンで調理するときはそのつどちゃんと時間を確かめるんだよ。
はい。
よくやったよ。
どうにか再出発できそうだね。
感謝しています。
(車の走る音)
(せきばらい)やはり協力を断ったか。
彼女は私をここから出したくないんだ。
でも私に言ったのが真実よ。
分かってます。
恐らく誰かがバートレット夫人に入れ知恵したんでしょう。
心当たりがある。
次の対抗策を考えなくては。
バートレット夫人は今頃何を思っているのか。
この人が釈放されずに喜んでいるわ。
それはどうかな。
弁護士にウソをつくことは法に盾つくようなもの。
よほどのことがあるんでしょう。
買収されたんだ。
脅迫かも。
なるほど。
我々に買収は無理だが彼女を説得することは可能かもしれない。
「真実に背くな」と言うんです。
私に考えが。
ムチャは駄目よ。
バカなマネはしないと約束して。
私に任せてください。
(ドアを開ける音)どういうこと?お料理の匂いがしてる。
ちゃんとできます。
人に教わったので大丈夫です。
という事はハムとサラダは無いのね?・
(玄関の呼び鈴)昼食会が失敗したらあなたの責任ですからね。
(ドアを閉める音)お待たせしてすみません。
今お昼の準備中で。
さぞかし忙しいでしょうね。
ええでも今日は男の方だけだから楽ですよ。
クローリー・ハウスで何をしていたのかね?なんで私がそんな所へ?この目で見たのだよ。
あらそう。
今日クローリー夫人が昼食会を開くっていうんで…。
エセルを手伝っていたのか。
まあそうだね。
あの家には近づくなとハッキリ言ったはずだが?待ってカーソンさん確かにあなたは使用人を監督する立場ですけどそんなふうにパットモアさんを頭ごなしに叱りつける権限はありませんよ。
パットモアさんが娼婦と遊び回っているなら注意するのは当たり前だ。
私が遊び人に見える?そこの昼食会に出席するのは誰かね?奥様とお嬢様方とバイオレット様だよ。
それは本当か?街角に立っていた女にご家族の給仕をさせるつもりなのか?ハァ…口も利けん。
(足音)フム。
そうは言っても黙っていられるわけないわ。
ハッ…。
どうしても領地の管理人と話をしたいんですが。
ジャービスは忙しい男なのだ。
分かっていますが…。
この話はよそう。
トムを退屈させる。
いや僕は…。
トムはあなたの義理の息子であなたの孫娘の父親なんですよ。
だからといって屋敷の運営には無関係だ。
いっそのことカーソンやメイドたちにも聞かせるか?僕は…。
また破産の危機に陥らないためには資産を守るためにずさんな運営を見直さなくては。
ずさんだと?話はあとだ。
(ドアを開ける音)旦那様お話があります。
あとにしろ。
いいえできかねます。
カーソンさんがピリピリしてるよ。
どうしたんだ?あんたは気にしないで。
アイビー走ってきたの?いいえ。
ああそう。
顔が赤いけど病気じゃないだろうね。
休みはどうだった?楽しかったわ。
あなたは何するの?休みの日に。
俺は大抵1人で出かける。
(パットモア)いいかげん諦めなよ。
望みはないって。
ジミーは若いんだもの。
意中の人がいるはずよ。
だがその相手は君じゃない。
・
(メイド1)このお皿持ってっちゃっていい?メイソンさんはどうだった?とってもお元気でしたよ。
どうかした?農場に住めって言うんです。
メイソンさんが持っている借地や私有財産を全部私に継がせたいって。
驚いたね。
あんたが相続人?返事はまだしてません。
いい話じゃないか。
随分気前がいいよ。
ホントに寛大で親切な人なんです。
・
(メイド1)もう少しで小麦粉がなくなりそう。
あとで取ってきて。
(コーラ)とてもおいしかったわ。
ええそうね。
本当に上出来。
何だか意外そうね。
ええ驚いたわ。
エセルを見くびっていたみたい。
謝らなくちゃ。
ウフッ。
私もお料理を習おうかしら。
どうして?いつか役に立つかもしれないでしょ。
何かしたいのよ。
コラムを執筆する話はどうなったの?まだ返事をしてないの。
もう遅いかもしれないわ。
お父様が反対だそうね。
そんなの関係ない。
あら夫の批判?家族の前だからハッキリ言いますけどあの人はいまだに古い価値観に縛られて物事を判断しがちなんです。
話を受けるべき?お父様は尊重しないと。
話題にしておいて?私とマシューはお父様に意見する。
何の話だ?マシューは一体何をたくらんでいる?ロバート。
気にしないで。
食事は結構。
みんな帰るぞ。
さあ。
何を言ってるの?この料理を誰が作ったか知っているのか?ええうちに居たエセルよ。
婚外子を産んだ。
今なんて?彼女は新しく出直したのよ。
そうだな。
だがどう出直したと思う?何の話?
(イザベル)エセルが娼婦になったことをおっしゃっているんでしょう?マァ…近頃は使用人を探すのも大変な時代ですものね。
彼女がどれだけ苦労したかお分かりになります?そんなことは知らんしここで何をしようとかまわんがうちの家族をスキャンダルに巻き込まないでくれ!スキャンダルって?こういうことはすぐにうわさになるのだ。
庭師やメイドの口から…。
きっと仕事に合わせていろんな衣装を持っているんでしょうね。
帰るぞ。
私のせいですか?いいえ違うわ。
帰ったりしませんよ。
あらシャルロット?おいしそう。
お口に合うかどうか…。
パットモアさんが助けてくれました。
パットモアさんは優しいのね。
人を非難したりしない。
帰る者はいないのか?おいしそうなデザートがもったいないもの。
(ドアを閉める音)
(歩く音)
(囚人1)かったるいな。
(クレイグ)ウッ…ウッ。
誰がバートレット夫人に入れ知恵したんだ?何のことだか…。
デュラントだ。
デュラントに言って彼女の証言を変えさせろ。
「偽証したら警察に突き出す」と言ってな。
どう変える?真実を言わせろ。
断ったら?お前とデュラントに「ヤクを売れ」と脅されたと所長に訴えてやる。
デタラメだ。
デュラントはクビになりお前はまた刑期が5年延びるぞ。
ウウッ。
どなたも真実を知っても席を立たなかったと言うのだよ。
バイオレット様も?あらまあ世の中慈悲深くなったものね。
私に言わせれば世の中甘く乱れきっている。
バイオレット様がお認めになったのなら私も堂々とあの家を訪ねられるわ。
もちろん私に禁止する権限はないが全身全霊をかけて反対するぞ。
君にはガッカリだ。
もっと良識のある女性だと思っていたのに。
(ドアを開ける音)応接間にいらしたら?それはお母さんが嫌がるだろ。
元どおりになるわきっと。
お父様こそ今日はどうなさったの?変だったわ。
イザベルの軽率な行動に腹が立っていただけだ。
確かに怒っていたわ。
でも彼女にじゃない。
物事が思うようにいかなくなったからよ。
そうでしょう?ダウントンに関するマシューの計画を聞いたか?改善しようとしているのよ。
ああ大改革さ。
どうか怒らないで。
私のことを無能扱いしているのだ。
そんなことないわよ。
そうか?「金は愚者から離れる」。
財産を失った私は愚か者だ。
ハァ…。
洗礼の件は諦めて。
私に反抗するのか?しないけど折れるしかないわ。
シビルは許すと思うか?トムのためですもの。
シビルは心から愛していた。
その気持ちを尊重しないと。
死んだ実感がない。
あの子が喜びそうな新聞記事を見つけ大好きなバラが咲いているのを見ると教えたくなる。
だがふと我に返ると…。
お母様と話して。
それを。
余計に怒らせるだけだ。
(足音)
(赤ん坊)ウン。
(ドアを開ける音)どんな様子?愛らしいよ。
ウンウーン。
アッ。
ウッウッ。
(モールズリー)話を聞いてもどなたも帰らなかったんですか?アッ…皆様のクローリー夫人への礼儀ですよ。
娼婦の作った食事なんて食べたくもない。
イエスはマグダラのマリアと食事したわ。
いえ食事はしてません。
足を拭かせただけです。
ああそう。
じゃあエセルもそんな特権にあずかれるわね。
(アイビー)何見てるの?ああごめん。
ただ…。
(パットモア)アイビー仕事してちょうだい。
人使いが荒い。
その顔は?頬紅?あんた化粧してるのかい?今の時代みんなやってるでしょう?いけませんか?ここでは誰もやらないよ。
さっさと顔洗って落としてきな。
(ピアノの音)やれやれ。
(アンナ)またピアノが聴けてうれしいわ。
早すぎます?いいえ。
シビル様も陽気な方だったから喜んでくださるはずよ。
うまいじゃない?ジェームズ。
ジミーは才能豊かな男だ。
なあ?
(ピアノの音)旦那様がお呼びよ。
(足音)不愉快だよ。
何が?いつも触ってくる。
カーソンさんに言うよ。
駄目よ。
警察に通報してやりたいぐらいだ。
もう行くわ。
奥様の肌着を用意しないといけないから。
・
(アルフレッドの鼻歌)
(アルフレッド)・「サムバディストールマイガール」・「サムバディストールマイガール」何してるの?
(アルフレッド)別に。
ごまかさないで。
フォックストロットは?踊れるわ多分。
教えて。
お茶の用意をしなくちゃ。
僕と踊れるせっかくのチャンスだよ。
いいわ。
手はどう?こうよ。
(せきばらい)まずはそっちの足を後ろに引いて。
こう?行くわよ。
スロースロー。
クイッククイック。
スロースロー。
クイッククイック。
スロースロー。
クイッククイック。
お嬢様来ました!一番にお知らせしたくて。
何が来たの?マレーさんから手紙が来たんです。
バートレット夫人が全て証言しました。
ハァ…。
それじゃベイツは自由の身ね?「手続きにはまだ数週間かかるけど必ず釈放される」と書いてあります。
ハハッ夫が戻ってきます。
ああ本当によかったわ。
ホントに。
お父様にはまだ?お伝えしてません。
早く聞かせてあげて。
今すごく落ち込んでるの。
すばらしい知らせで喜ばせてあげて。
(2人)アァ…。
(ドアを開ける音)
(コーラ)お母様からのメモを見た?見たよ。
何の用だろうな。
夫婦仲についてのお説教かしらね。
フフフッ。
行くの?ああそうだな。
長居はしない。
よかった。
けさはとてもきれいだ。
見え透いたお世辞はやめて。
(ドアを閉める音)
(足音)突然押しかけて申し訳ございません。
バートレット夫人がようやく証言してくれました。
だから…マレー弁護士から「判決は覆るだろう」と手紙が…。
夫がお屋敷に戻ってきます。
最高よね?ああまったくだ。
すばらしい!マレーに電話するか?カーソンに頼みなさい。
つないでくれる。
どこかへお出かけ?おばあ様に呼ばれてるんだ。
またあとでゆっくり話そう。
いや本当にうれしいよ。
ハァ…。
・
(パットモア)そっちが終わったらこっちも刻んどいてちょうだい。
ちょっと待ちたまえ。
ここで何してる?すみませんカーソンさん。
パットモアさんにお礼がしたくて寄ったんです。
花ならお屋敷の庭にいくらでも咲いてる。
わざわざありがとうエセル。
パットモアさんなら厨房よ。
・
(パットモア)ちょっとそこの鍋片づけちゃって。
そんな調子だといつか孤立しますよ。
そうなっても君だけは決して私を見捨てまい。
そう思うならもう少し寛容になってください。
私はこういう人間なのだよ。
ヒューズさん。
(ため息)スロースロークイック。
下がって。
スロー…。
(ジミー)おっとフフフッ。
ようお二人さん。
ダンスの練習をしてたのよ。
そりゃいい。
けどその程度じゃ駄目だな。
何の話?アイビーを喜ばせたいのさ。
なあアルフレッド?ホント?それは…。
(ジミー)ホントだよな?どけよ。
手本を見せてやる。
(ジミーの鼻歌)何をしてるんだ?喪に服さねばならないという時に。
君は常識も礼節も失ったのかね?そんなことで第一下僕になれるとでも?アルフレッドの方がよっぽどふさわしい。
少しは彼を見習って行動を改めることだな。
でもカーソンさんもともとは彼が…。
黙れ。
君はお屋敷の恥だ。
デイジー君もだぞ。
今まで何を学んできたのだ?汚いぞ。
さっきの続きは…。
忙しいの。
私じゃなくてアイビーに頼んだら?
(ドアを開ける音)まあ先生。
奥様ご気分は?ご想像のとおりよ。
クラークソン先生の話を聞けば少しは気持ちが変わるはずよ。
だといいですけどそうは思えませんわ。
いい機会だ。
君にはどこかで謝らなければならないと思っていたのだ。
いいえ伯爵。
聞いてください。
あの夜私はお二人に間違った印象を与えてしまったようなのです。
シビル様の命を救えるかのような印象を。
ですがあれから詳しく調べてみたのですが助かる望みは低かったのです。
かなり低かった。
あの時発作を防ぐには手術するしかなかったのですが。
ええ。
そうおっしゃっていたわ。
ウン。
しかし…調べて分かったのです。
子癇であればあの場合帝王切開しても命の危険はあったのです。
たとえ緊急手術をしたところで彼女に余計な苦痛を与えるだけでした。
結局シビル様は亡くなっていたでしょう。
でも…希望はあったわ。
アァ…ウン。
ごく僅かです。
それより痛みや恐怖の方が確実に大きかった。
ではサー・フィリップが正しいと?いいえ。
そうは言いません。
彼はあらゆる兆候を見逃していましたし何よりあの態度が傲慢すぎました。
ではシビルはああなるしかなかったと?
(クラークソン)全てを踏まえますとシビル様の死は避けられなかったと思います。
では私は失礼します。
(ドアを開ける音)アァ…。
(ドアを閉める音)
(嗚咽)人助けを批判する気はないけどよく考えた?エセルは村で悪名をはせているのよ。
あなたのお料理が上達したと今ちょうど話していたの。
働く女は技術を身につけないと。
でもいろんな技をお持ちでしょ。
ブランソンからいつ出て行くか聞いたか?彼と赤ん坊の面倒を見るのは私たちの義務よ。
シビルのためにも。
ジミーはあなたが気になるみたい。
アルフレッドが言ってたわ。
あなたの話ばかりしてうんざりだって。
そんなの作り話さ。
天涯孤独です。
よく分かるよ。
何が?似た者同士だ。
2016/01/09(土) 01:20〜02:12
NHK総合1・神戸
ダウントン・アビー3 華麗なる英国貴族の館(6)「追憶の日々」[二][字][デ][再]
20世紀初頭、貴族と使用人が繰り広げる愛憎劇を描いた大ヒット英国ドラマ、第3章。コーラはシビルの死を招いたのはロバートだと責める。ベイツの無実は証明されるのか?
詳細情報
番組内容
シビルの葬儀の後、伯爵家はまだ深い悲しみに包まれていた。トムは娘を「シビル」と名づけ、アイルランド人としてカトリック教会の洗礼を受けさせるというが、ロバートは反対だ。クラークソンの意見を聞いていれば、シビルは助かったかもしれないと思うコーラは、ロバートを許せずにいた。バイオレットはなんとか2人を仲直りさせたいと考える。一方、弁護士のマレーは、ベイツの無実を示す話をしていた女性に会うが…。
出演者
【出演】ヒュー・ボネヴィル…玉野井直樹,エリザベス・マクガヴァン…片貝薫,ミシェル・ドッカリー…甲斐田裕子,ローラ・カーマイケル…坂井恭子,ダン・スティーヴンス…佐藤拓也,アレン・リーチ…星野健一ほか
原作・脚本
【脚本】ジュリアン・フェローズ
監督・演出
【演出】ジェレミー・ウェブ
制作
〜イギリス カーニバル・フィルムズ/アメリカ マスターピース制作〜
ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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英語
サンプリングレート : 48kHz
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