NHKニュース おはよう日本 2016.01.09


おはようございます。
7時になりました。
8日のニューヨーク株式市場は、アメリカの先月の雇用統計が市場の予想よりよかったため、値上がりして取り引きが始まりましたが、その後、原油の先物価格が下落したことを受けて、売り注文が増え、ダウ平均株価は160ドル以上値下がりしました。
8日のニューヨーク株式市場は、アメリカの先月の雇用統計で、就業者数が市場の予想を大幅に上回ったことや中国・上海の株式市場が値上がりしたことを受けて、買い注文が先行し、ダウ平均株価は一時100ドル以上値上がりしました。
しかし、その後は原油の先物価格が下落したことを受けて、エネルギー関連の銘柄を中心に売り注文が出て値下がりに転じ、結局、ダウ平均株価は前日より167ドル65セント安い、1万6346ドル45セントで取り引きを終えました。
市場関係者は原油価格が下げ止まらないことや、中国経済や中東情勢の先行きの不透明感から投資家の警戒感は根強い。
来週以降、本格化するアメリカの主要企業の決算の内容に注目が集まっていると話しています。
次は北朝鮮による核実験を受けた動きです。
政府は国連の安全保障理事会で北朝鮮への制裁を強化する新たな決議の採択を目指しており、決議を実効性あるものにするために、アメリカなどとともに、北朝鮮との結び付きの強い中国に積極的な関与を働きかけていく方針です。
北朝鮮による核実験を受け、国連の安全保障理事会では、北朝鮮への制裁を強化する、新たな決議の採択に向け、各国の間で水面下の協議が行われていて、関係者によりますと、アメリカ政府が関係国に素案の提示を始めたということです。
素案の具体的な内容は明らかになっていませんが、外務省幹部はこれまでの制裁の実効性を高める内容であるとともに、新たな制裁も含まれていると明かしていて、北朝鮮との貿易や金融取り引きをより厳しく規制する措置などが盛り込まれているものと見られます。
政府は、決議を実効性あるものにするために、北朝鮮との結び付きの強い中国の協力が欠かせないとしており、岸田外務大臣が王毅外相との電話会談を調整するなど、今後、アメリカや韓国とともに、中国政府に積極的な関与を働きかけていく方針です。
また日本が今月から、安保理の非常任理事国を務めていることを踏まえ、速やかな決議の採択を目指し、安保理各国にも個別に賛同を呼びかけることにしています。
今回の北朝鮮による核実験を受けて、中谷防衛大臣は、アメリカのカーター国防長官と昨夜、電話で会談し、自衛隊やアメリカ軍の幹部らが平時から情報共有を行う、同盟調整メカニズムを活用し、今後もこの問題で緊密に連携していくことを確認しました。
また電話会談でカーター国防長官は、アメリカはあらゆる手段を用いて日本を防衛する。
この問題では、韓国を含めた3か国の連携が重要だと述べました。
そして両閣僚は、新たな日米防衛協力の指針、ガイドラインによって、去年の秋から運用を開始している、自衛隊やアメリカ軍の幹部らが平時から情報共有を行う同盟調整メカニズムを活用し、今後もこの問題で緊密に連携していくことを確認しました。
中谷大臣はこれに先立ち、韓国のハン・ミング国防相とも電話で会談し、日米韓の3か国が緊密に情報共有などの面で連携していくことが重要だという認識で一致しました。
一方、北朝鮮は昨夜、核実験の実施を祝う大規模な集会を開催しました。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、昨夜、4回目の核実験の実施を祝ってピョンヤンで行われた、大規模な集会の様子を伝えました。
この中で朝鮮労働党のキム・ギナム書記が演説し、核実験を正当化しました。
また、韓国が再開した北朝鮮向けの宣伝放送について言及し、アメリカと追従する勢力が心理戦放送を再開すると言って、情勢を戦争の瀬戸際に追い込んでいると反発しました。
さらに北朝鮮はきのう、国営テレビで水中からのミサイル発射実験の映像を公開しました。
これは去年5月に北朝鮮が開発を進めていることを公表した、潜水艦から発射する弾道ミサイルの新たな発射実験の映像と見られます。
キム第1書記はきのうが誕生日で北朝鮮としては、これに合わせた集会やミサイルの映像公開で、キム第1書記の求心力を高めるとともに、核開発に加えて、ミサイル開発も進める姿勢を、改めて示すねらいがあると見られます。
内戦状態が続く中東イエメンで、イランの大使館がサウジアラビアの軍用機の攻撃を受けたと伝えられる中、イランでは8日、各地で大規模な抗議デモが行われ、サウジアラビアへの反発が広がっています。
サウジアラビアがイランと外交関係を断絶したあと、7日には、イランの国営メディアがサウジアラビアの軍用機が、イエメンにあるイラン大使館を攻撃して被害が出たと伝えるなど、中東の2つの大国の間で、緊張が高まっています。
イランでは8日、イスラム教の金曜礼拝のあと、各地で大規模な抗議デモが行われ、首都テヘランでは大勢の市民が、サウジアラビアの王族に死をと書かれたプラカードを掲げるなどして、激しい反発の声を上げました。
サウジアラビアは、イエメン国内でイランと同じイスラム教シーア派の反政府武装勢力に対する空爆を続けていますが、大使館が攻撃されたというイラン側の主張については、全面的に否定しています。
しかし、イラン外務省の高官は、空爆の最中、大使館の近くにミサイルが着弾し、現地の警備スタッフが大けがをしたと改めて主張し、詳細な報告書を国連に提出するとしています。
イランには空爆を主導するサウジアラビアに対する国際世論を悪化させるねらいもあるものと見られます。
アメリカのラスベガスでは今、世界最大の家電ショーが開かれています。
家電ショーといっても、最近は自動車メーカーなども参加しています。
走りながらインターネットにつながって、さまざまな情報を受け取れる車など、家電と自動車の境界がなくなってきているんですが、ことし注目を集めているのが、自動運転の技術です。
ラスベガスで開かれている世界最大の家電ショー、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー。
コンピューターやテレビなど、家電業界の展示が中心だったショーですが、ことしの主役は自動車メーカーです。
車に関する展示スペースは去年より25%拡大しています。
中でも各社が力を入れているのが、自動運転です。
アメリカのフォードは、自動運転の実験用の車両の数を3倍の30台に増やし、開発を加速すると発表。
韓国のキア自動車も2030年までに自動運転の車を発売する計画を打ち出しました。
各社がしのぎを削る中、大きな注目を集めたのがトヨタ自動車です。
今月、自動運転のための人工知能を研究する会社を設立し、グーグルからロボット開発のトップを引き抜いたと発表したのです。
今後5年間でおよそ1200億円を投じ、自動運転の開発を一気に加速する考えです。
トヨタのブースでは、デモンストレーションも行われました。
こちらの車、一台一台に人工知能が入っています。
みずから学習することで、ぶつからずに走れるようになります。
複数の車を同時に走らせると、初めは衝突していましたが、走行データをもとに人工知能がぶつからないパターンをみずから学習。
次第にスムーズに走れるようになりました。
トヨタはこうした技術を自動運転に応用して、車の安全性を高めたい考えです。
巨大なビジネスになる可能性に、世界中のさまざまな企業が参入している自動運転。
ドイツの自動車部品大手、コンチネンタルが展示したのは自動運転に欠かせない地図を作成する技術です。
車載カメラが捉えた道路の標識などの情報を、ネットを経由してデータベースに蓄積します。
車が走るたびに新しい情報が加わって、精密な地図が出来、どのように走るべきかを判断する、自動運転の重要な材料となります。
また、車のサイドミラーがない、ミラーレスの技術もPRしました。
小型カメラの映像をモニターで映し出すため視野が広がるほか、風の抵抗が減るため、燃費もよくなるといいます。
日々進化している自動運転の技術。
大きな可能性を秘めた市場を前に開発競争は激しさを増しています。
スポーツ、向井アナウンサーです。
おはようございます。
まずはこの時間、フィギュアスケートですね。
きょう、盛岡市で開かれる東日本大震災の被災地支援のためのアイスショーに羽生結弦選手たちが登場します。
被災地、仙台出身の羽生選手。
きのうの練習では、震災への思いを表現した、天と地のレクイエムという曲をかけて滑り、気持ちを高めていました。
浅田真央選手は、音楽に合わせて滑る位置や振り付けを確認していました。
宮原知子選手は、翼をくださいに合わせて滑ります。
思いの込もった演技、どんな演技が見られるか楽しみですね。
いい時間になりそうですね。
このアイスショーのもようはNHKで中継でお伝えします。
さあ、次はこの人。
競泳の北島康介選手。
5大会連続のオリンピックへ自信たっぷりです。
北島選手がオリンピックで最初に輝いたのは、アテネ大会での2種目の金メダル。
気持ちいいー!
懐かしい。
超気持ちいい。
そして、北京大会では日本選手初の2種目2連覇。
なんも言えねぇ。
33歳の北島選手。
夏のオリンピック、日本選手最多に並ぶ5大会連続出場への意気込みは?
目が離せませんね。
自信ありそうでしたね。
以上、スポーツでした。
エジプトの紅海沿岸のリゾートホテルで8日、刃物を持った武装グループが、観光客を襲い、3人がけがをしました。
エジプトの紅海沿岸のリゾート地ハルガダのホテルで8日、刃物などを持って侵入した武装グループが観光客を襲い、オーストリア人の観光客など、合わせて3人がけがをしました。
エジプト政府によりますと、武装グループのうち少なくとも1人は治安当局が射殺したということです。
カイロの日本大使館によりますと、これまでのところ、日本人が巻き込まれたという情報は入っていないということです。
エジプトでは前日にもピラミッドの近くで観光バスが銃撃を受けるなど、観光客を狙ったと見られる事件が相次いでいて、当局は警戒を強めています。
教科書会社の最大手、東京書籍が、教員を集めて会議を開き、検定途中の教科書を閲覧させて、現金を渡していた問題で、会議は、本社の編集部局の主導で開催されていたことが分かりました。
文部科学省は、ほかにも同様の会議が開かれていなかったか、詳しい報告を求め、厳正に指導する方針です。
年間の教科書発行部数が3000万部近くに上る、業界最大手の東京書籍。
平成22年に西日本の中学校の英語の教員およそ30人を、名古屋市のホテルに集めて会議を開き、外部に見せることが禁じられている検定途中の教科書を閲覧させたうえで、1人当たり現金1万円を渡していたことが明らかになりました。
この会議には、東京書籍の編集長も参加し、本社の編集部局が主導して開催されていたことが、会社への取材で分かりました。
また教員のほかにも、教科書の編集委員がおよそ20人、東京書籍の社員もおよそ40人、参加していたということです。
会議のあとには、飲食を伴う懇親会も開かれ、参加した教員などの交通費や宿泊費と合わせて会社側が費用を負担していました。
文部科学省は、この会議が開かれたいきさつやほかにも同様の会議が開かれていなかったか、詳しい調査をするよう求めていて、会社側から報告を受けしだい、厳正に指導することにしています。
教科書を巡っては、ほかの会社でも同じような問題が相次いで発覚していて、文部科学省は、今月20日までに各社に対し、調査して報告するよう求めています。
ドイツに押し寄せる中東などからの難民や移民。
ドイツ政府は6日、その数は去年1年間で109万人に上ったと発表しました。
一方で、受け入れに反対する人たちが難民たちの宿泊施設を放火するなど、排他主義の高まりが懸念されています。
こうした中、ドイツで8日、ある本が70年ぶりに再出版され、大きな議論を呼んでいます。
その本とは。
ナチス・ドイツの総統だったヒトラーの著書、わが闘争です。
わが闘争は、ドイツ民族の優越性を主張し、極端な反ユダヤ主義を展開。
この思想がユダヤ人などの迫害、さらにはホロコースト・大虐殺につながりました。
現在のドイツでは、戦時中の反省から、ナチスの思想を礼賛することにつながる行為は法律で禁じられています。
このわが闘争も出版は禁止され、触れてはいけないタブーとされてきました。
しかし、ヒトラーの死から70年が過ぎたことから著作権が消滅。
当時の社会的な背景を説明した解説を付けることで、読者に歴史的な教訓を学んでもらおうと、70年ぶりに再出版されました。
これに対し、ドイツ国内ではいくら批判的な解説をつけても、再出版すべきでないという意見も出ています。
ミュンヘン市内の書店です。
わが闘争、きょうから販売が始まりました。
学術的な本として、現代史のコーナーで売られています。
今回、わが闘争はおよそ4000冊が出版されました。
ヒトラーが書いた原版に加え、ページ数にしてそれを上回る学術的な解説が付いています。
例えば、ユダヤ人は金持ちばかりで貧しい人はいないという原版の記述。
実際には、貧困に苦しむユダヤ人も数多く存在していたと解説し、この記述は偏見に満ちたものだとしています。
再出版に踏み切ったのは、ミュンヘンの公立の現代史研究所です。
ナチス・ドイツの思想が再び社会に広がらないよう、その危険性を正しく理解してもらおうと、研究所では3年余りにわたって本に批判的な解説を付ける作業を行ってきました。
研究所が懸念してきたのが、インターネットの外国のサイトです。
わが闘争の内容が掲載され、誰でも閲覧できる状況が続いてきました。
研究所は本の著作権が切れた今こそ、ドイツ国内でナチズムの危険性をきちんと伝える解説付きで本を出版する必要があると考えたのです。
戦後70年が過ぎ、ドイツではヒトラーやナチズムに対する警戒感が一部で薄らいでいるとも指摘されています。
去年の秋には、ヒトラーを主人公にしたコメディー映画が公開され、大ヒットしました。
戦争を知らない世代が、国民の大半を占める中、ドイツの教育界からは、今回の解説付きのわが闘争の出版に賛同する声も上がっています。
教員の全国団体は16歳以上を対象にした歴史の授業の教材として推薦しました。
一方で、わが闘争の再出版を憂慮する人もいます。
ベルリンに住むユダヤ系ドイツ人のララ・ズースキントさん。
2008年にユダヤ人に対する犯罪などを調査する民間団体を立ち上げました。
ドイツ国内では、ユダヤ人を対象にした犯罪や嫌がらせは増加傾向にあり、その内容は激しくなっているといいます。
さらにズースキントさんは、今回の出版のタイミングも最悪だといいます。
かつてナチス・ドイツは、わが闘争を根拠に、ユダヤ人などを迫害し、多くの難民を生み出しました。
その反省からドイツは難民に対して寛容な政策を取り、去年は中東などから100万人を超える難民や移民が到着しました。
しかし、あまりに多すぎると、ドイツ国内では難民たちの受け入れに反対する動きも活発化しています。
わが闘争の出版は、そうした排他主義をあおりかねないと危惧されています。
差別や偏見をあおる、危険な思想が二度と社会に広がらないよう、ヒトラーの本をどう扱うべきか。
ドイツにとって、難しい問題となっています。
今回、再出版されたわが闘争については、ドイツ国内の書店でも対応が分かれています。
大々的に店頭には置かない、あるいは注文が入った場合のみ販売するという店が大部分ですが、一切販売しないという書店もあります。
一方で、地元のメディアでは、解説付きでわが闘争を出版することについては、理解を示す論調が目立ちます。
難民や移民への風当たりが強まっている時期でもあり、関係者は当面、国内の反応を見ながら、慎重に対応しようとしています。
続いて気象情報です。
日本海側では雪が降っているようですね。
南さん。
日本海側では断続的に雪が続く見込みです。
現在の青森市内の様子、ご覧ください。
青森も雪が降ったりやんだりの天気が続いています。
現在の積雪は48センチ。
きのうのこの時間と比べると7センチほど雪が増えています。
これから向こう1週間は雪が降ったりやんだりの天気が続く見込みです。
では現在の雨雲や雪雲の様子です。
現在、雨雲や雪雲が山陰から北海道にかけての日本海側に広がっています。
山陰や北陸は山沿いを中心に雪。
東北や北海道は平地でも現在、雪が降っています。
きょうのこのあとの天気の移り変わりです。
太平洋側、晴れる所が多いでしょう。
そして日本海側は、きょうは午前中は雪の降る所が多い見込みです。
午後になると、雪のやむ所が多くなってきますが、再び夜遅くになると、雪や雨の降る所が多くなり、日付が変わって、あすは再び、広い範囲で雪が降る見込みです。
あすは雪の強まる所やふぶく所も出てきますので、雪の降り方にご注意ください。
ではきょうの各地の予報です。
2016/01/09(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▼米・ラスベガスで開かれている世界最大規模の家電ショー「CES」。激しい開発競争が行われている「車の自動運転」に関心が集まっています。各メーカーの最新技術を紹介

詳細情報
番組内容
▼米・ラスベガスで開かれている世界最大規模の家電ショー「CES」。激しい開発競争が行われている「車の自動運転」に関心が集まっています。各メーカーの最新技術を紹介。▼ナチス・ドイツの総統だったヒトラーの著書「わが闘争」は、ホロコーストの根本となる思想が書かれているため、ドイツでは出版が禁止されてきました。ところが著作権が切れたため、8日から書店で販売されることに。その是非をめぐり論議となっています。
出演者
【キャスター】近田雄一,上條倫子,【スポーツキャスター】向井一弘,【気象キャスター】南利幸

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スポーツ – スポーツニュース

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