(古川)皆さんおはようございます。
シリーズ「高齢者の肺炎」。
今週は肺炎にならないためにはどうすればよいのか滋賀医科大学医学部附属病院の中野恭幸先生にお話しいただきます。
よろしくお願いします。
お願いします。
肺炎は日本人の死因の第3位ですよね。
そんなに治りにくい病気なんでしょうか?そうですね日本では…。
そのほとんどが65歳以上で高齢になるほど多くなります。
どうして高齢になると多くなるんでしょうか?肺炎の主な原因は細菌です。
中でも最も多いのが…。
この細菌はふだんから口の中や喉にいる細菌の一種です。
健康な若い人ですとあまり感染症を起こすことはありません。
しかし高齢になるほど体力や免疫力が低下してくるため肺炎にかかりやすくなるのです。
体力や免疫力が落ちることが原因なんですね。
そうですね。
ふだん普通に生活している高齢者でもそうなんですから心臓病や糖尿病など持病があって免疫力が低下している人は更に肺炎を起こしやすくなります。
しかも治りにくい病気だということですよね亡くなってしまうわけですから。
そうですね。
でも治療はですね抗生物質の投与が基本です。
抗生物質自身はですね若い人には非常によく効いてほぼ100%の方が治ります。
しかし高齢で免疫力が衰えているとどうしても治療の効果が出にくいということが多くなりますし一度治っても繰り返してまた肺炎にかかるというようなことが起こります。
やはりまずそもそも肺炎にかからないことが大事なんですね。
(中野先生)そうですね。
そのためにはどうしたらいいんでしょうか?大切なのはですね日頃から適度な運動を行うことです。
運動というのは健康を保つための強い味方です。
全身の血行がよくなるとともに必要な酸素や栄養素が身体の隅々まで運ばれるようになりまた免疫細胞がより活発に働くようになります。
何も運動といってもですね身体に負担がかかるような激しい運動である必要はまったくありません。
身体を動かすことは大事なんですね。
そうですね非常に大切です。
運動するとですねやはり免疫力が上がりますし…。
寝たきりっていうのはですねそれだけで肺炎の非常に大きなリスクですから運動はいろいろな意味で予防になると思います。
ほかに何か心掛けといた方がいいことってありますか?肺炎に備えるために重要なのは…。
症状が出にくいといったですね特に高齢者特有の病態を理解したうえで…。
肺炎かもという可能性を疑ってください。
またそういった典型的な症状がないようなときもですね早めの受診が大切です。
で周りの方もですね食欲がないとかつらいとかそういった症状がありましたらですね気にしてあげてほしいと思いますね。
肺炎による死亡者のほとんどは65歳以上の高齢者です。
その要因は…。
ですから免疫力を上げるためにも適度な運動が大切です。
本格的な運動である必要はありません。
まずは歩くことから始めてみましょう。
体力を維持し十分な栄養と睡眠を取る。
また高齢者の場合は症状が出にくいといった特有の病態を理解しいつもと身体の調子が違うなと感じたら早めに受診し治療することを心掛けるそうした健康への意識が健康長寿へとつながります。
来週は「高齢者の脳卒中」について星ヶ丘医療センターの松本先生にお話しいただきます。
より詳しい情報が詰まった番組ホームページもぜひご覧ください。
2016/01/09(土) 05:35〜05:45
MBS毎日放送
医のココロ[字]
「肺炎にならないために」▽日ごろ気になっている疾患について、地域医療に接している先生が登場。正しい知識をわかりやすくお伝えします。
詳細情報
番組内容
【高齢者の肺炎】
高齢者ほど死亡率が高くなる肺炎。死亡原因も脳血管疾患を抜いて3位になりました。
インフルエンザが流行する冬場は特に要注意。
今回は知っているようで知らない「肺炎」を分かりやすく解説いたします。
出演者
【専門家】
中野恭幸(滋賀医科大学医学部附属病院 呼吸器内科 病院教授)
【アシスタント】
古川圭子(MBSアナウンサー)
公式HP
【番組HP】
http://www.mbs.jp/inokokoro/
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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