6日に北朝鮮が実施した核実験と関連して、東海(日本海)上空で集めたサンプルからごく微量の放射性キセノンが検出された。韓国の原子力安全委員会(原安委)が8日に発表した。ただし、このキセノンが核実験に由来するものなのかどうかはまだ確認されていない。
放射性キセノンは自然には存在せず、核実験や原子力発電所などで人工的に作り打された後、大気中を拡散しながら放射能を失っていく。放射性キセノンは、中性子の数とエネルギーの状態によって4種類に分類され、その構成比率を分析すれば原発から出たものか、核実験の結果なのか確認できる。
今回は、4種類ある核種のうち、1種類しか検出されなかった。原安委側は「検出された放射性キセノンの量そのものが、普段中国の原発などから拡散して韓国に流入するものと大差ないレベル。北朝鮮の核実験による放射性キセノンが含まれているかどうかは、さらに2-3日ほど捕集と分析をやる必要がある」と説明した。