【ワシントン=川合智之】米ホワイトハウスは8日、テロ捜査への協力を巡りアップルなどシリコンバレー企業と会合を開いた。当局がテロリストの暗号通信を解読できるよう協力を求めたとみられる。企業側は利用者のプライバシー保護を理由に難色を示した。
シリコンバレーで開いた会合は、政府からリンチ司法長官、ジョンソン国土安全保障長官、マクドノー大統領首席補佐官、モナコ大統領補佐官(テロ対策担当)らが参加した。AP通信によるとアップルのほかにグーグルやフェイスブック、ツイッター、マイクロソフトなどの幹部も出席した。
過激派組織「イスラム国」(IS)などのテロリストはスマートフォンのアプリなどを利用し、暗号通信でテロ計画をやりとりしているとみられる。一方、アップルは当局が令状で暗号解読を要請しても、利用者しか解読は不可能だとして協力を拒否しているという。
オバマ米大統領は昨年12月の記者会見で「安全保障上の要請と、プライバシーの懸念のバランスを取らなければならない」と述べ、IT(情報技術)企業に協力を求めていた。アーネスト米大統領報道官は8日の記者会見で「当局とIT企業の間で一致点を見つけられるはずだ」と呼びかけた。
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