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【コラム】克日、結局は国力だ=韓国(2)
2016年01月08日15時12分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
キム・ヨンボン世宗(セジョン)大学客員教授(経済学)
韓国は解放後、日本との関係で数多くの不快な記憶を持っている。1997年の外国為替危機の時は、誰よりも先に日本銀行が100億ドルの資金を一斉回収することによって通貨危機の起爆剤の役割を果たした。
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似たような朝鮮日報の記事。
最もつらい記憶は1997年アジア通貨危機当時にさかのぼる。外貨準備が底を突き、デフォルト(債務不履行)の危機に追い込まれた韓国には、日本から借り入れた短期債務220億ドルがあった。しかし、日本はうち130億ドルをその年に回収し、韓国が国際通貨基金(IMF)に支援を要請する決定的な要因になったとされる。
http://www.chosunonline.com/svc/auth/index_login.html?contid=2012101000537&code=news
似たような東亜日報の記事。
日本は1997年、タイから始まったアジア通貨危機の際、韓国から100億ドルの資金をいきなり撤退させため韓国が通貨危機に追い込まれるのに大きな影響を及ぼした。
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2015021878128
日本ウィキ。「アジア通貨危機」
「韓国が通貨危機に際して1997年12月4日に IMF と合意した金融支援は総額580億ドル。このうち実際に支援が実施されたのは国際通貨基金の210億ドル、世界銀行の100億ドル、アジア開発銀行の40億ドル。これに加え、第二線準備として230億ドルが準備され、日本はその中で最大の100億ドルをコミットした。」
「先進国協調の下で、韓国に対する金融支援パッケージが組まれた。日本も、第二線準備としては最大の100億ドルの支援の意向を表明したが、結局、第二線準備金は使用されることはなく貸し出されることはなかった。」
「日米欧の民間銀行に対する債務返済繰り延べ(リスケジューリング)の成否が、まさに韓国の国家破産を回避できるかどうかの鍵を握っていた。日本国政府は、邦銀に対して返済繰り延べの説得に奔走し、混乱する金融市場の中で邦銀の合意を取り付け、1998年1月29日には、日米欧民間銀行団の短期債務繰り延べ交渉を妥結に導いた。」
韓国ウィキ。「아시아 금융 위기」アジア金融危機。ごく簡単な記述で、もち日本の「に」の字もない。
「1997年、韓宝鉄鋼が5兆ウォンの経費がかかる製鉄所を4兆ウォンの借金で建設しようとしたが不渡りを起こした。 これを筆頭に起亜グループ、韓進共栄など大企業が連鎖不渡りを起こした。 ついに同年12月には、為替レートが1ドル当り2千ウォンと暴騰して、大韓民国の国家破産を呼び起こした。
これを契機に、政界にわいろを渡して政界が銀行貸し出しを斡旋する、いわゆる政経癒着・官僚支配金融に関する問題点が台頭した。
国家経済が破産に達するとすぐに、当時大統領だった金泳三は国際通貨基金に救済金融を申請、1997年12月3日からIMF体制が始まった。
構造調整の余波で失業者と門を閉めた工場が続出し、翌年の1998年には大量失業事態が広がった。 以後、大韓民国はIMFから救済金融を受けて3年8ヶ月が過ぎた2001年8月23日、1億 4千万ドルを償還することによってIMF体制から抜け出すことになったが、経済不況は持続され、2003年にはカード大乱を体験するなど社会的な問題が発生することになった。」
「株式日記と経済展望」サイト。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/f6c75388508d5cde89df7b34ff6b18b5
「あの時は、欧米の金融機関が韓国から撤収する中、最後まで邦銀がドルを貸し続けたのです。韓国の歴史認識は完全に誤っています。
「日本が引き金になった」とは言いがかりも甚だしい。これだけは記録に留めていただきたい。邦銀の担当者は本店を説得し、欧米が逃げた後も最後まで韓国にドルをつないだのです。
「韓国のドル不足がどうしようもなくなってIMFに救済を申請したのが1997年11月21日。その直前のある日、私は朝刊番デスクでした。
夕方「韓国銀行から日本銀行に対し、ドルを貸してくれ、と要請があった」との情報に接しました。スワップです。
もちろん日本は応じるつもりでした。あの頃は、旧植民地の韓国が困ったら助けるのが当然、というのが永田町に限らず、日本の空気だったのです。
しかしその晩、いくらたっても「日銀がスワップに応諾した」との確報が回ってこないのです。変だなと思って担当部に聞きにいったところ「日銀が米国に報告したら『スワップはダメだ』との厳しい回答だった」。
「韓国はIMFに行かせるつもりだ。日本は余計なことをするんじゃない」とのお達しなのですから。
米連邦準備委員会(FRB)議長だったアラン・グリーンスパン(Alan Greenspan)氏の回顧録『波乱の時代(上)』の274ページに以下の記述があります。
11月、日本銀行の幹部から電話があり「韓国経済が崩壊しかねない」と警告された。日本の銀行が韓国への信認を失い、数百億ドルの融資の更新を撤回しようとしているとの説明だった。
「韓国危機に関し日本から報告があった」とは書いても「米国が日本の対韓スワップを止めた」というくだりはないのです。止めたのはFRBではなく、米財務省なのかもしれませんが。
本当に止めたのは、ペンタゴン(国防総省)、あるいはホワイトハウスかもしれません。米韓関係は相当に悪化していましたから。
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