【坡州聯合ニュース】韓国軍が北朝鮮の4回目核実験への対抗措置として最前線部隊で拡声器を使った北朝鮮向け宣伝放送を8日正午に再開する。これを受け、北朝鮮との境界に近い韓国の京畿道・坡州では観光ツアーが一時中止されるが、地元住民の生活に大きな変化はないようだ。
坡州市は8日、軍部隊の要請に従い、観光客の安全に配慮し、第3トンネルや都羅山展望台など民間人出入統制線(民統線)北側の安保ツアーを当面中止すると発表した。
この地域の住民に大きな動揺はみられない。状況を注視しながら、日常生活を送っているもようだ。
一方、南北が経済協力事業を行う北朝鮮・開城工業団地に向かう韓国側の人員数は8日も平時と変わらない。坡州の南北出入事務所では午前9時、この日最初の北朝鮮への通行が始まった。
韓国政府は前日に、開城工業団地の滞在人員を最小限にするとの立場を表明した。ただ、往来の申請は3日前までのため、同工業団地の滞在人員が減るのは来週に入ってからになるとみられる。
韓国軍は北朝鮮向け宣伝放送の再開に伴い、最前線に最高水準の警戒態勢を発令した。北朝鮮の挑発など万一の事態に備えている。