【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は、北朝鮮の4回目核実験への対抗措置として拡声器を使った北朝鮮向け宣伝放送を全面的に再開することを決めたことに伴い、北朝鮮の動きを注視していく方針だ。
北朝鮮は昨年、韓国が行った宣伝放送に対し、「無差別攻撃」の実施に言及するなど強く反発したことから、8日正午に放送が再開されれば北朝鮮による挑発の可能性も排除できず、緊張が高まっている。
韓国軍は最前戦地域に最高レベルの警戒態勢命令を発令し、北朝鮮の挑発に即時対抗できる備えを維持している。
青瓦台関係者は「北が最も嫌がる宣伝放送を金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の誕生日(1月8日)に再開する」としながら、状況を注視していくと述べた。
また、政府は青瓦台で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開催する可能性が高いとされる。宣伝放送に対する北朝鮮の動きを評価し、必要な場合は政府としての対応策を決めるとみられる。
北朝鮮の挑発で緊張が高まった場合、韓国と北朝鮮が経済協力事業を行う開城工業団地に滞在する韓国人について、拘束されることを防ぐため一時的に引き上げさせることも検討するもようだ。