「えせメディア」追放に向け新ルール

悪質な行為に罰点、5段階で制裁

 韓国大手ポータルサイトのネイバーとダウムの提案で構成された「ニュース提携評価委員会」は7日にソウル・プレスセンターで記者懇談会を開き、不利な記事を掲載すると脅して企業から広告料を巻き上げる、いわゆる「えせメディア」などをポータルのニュースサイトから追い出すための規定を設けたと明らかにした。ポータルサイトの威力を笠に着るえせメディアが横行し、業界や企業、読者に損害を与えているとの指摘を受け、具体的な規定を新設した。

 同委員会はネイバーとダウムのニュースサイトに記事を載せるメディアを審査し、定期的に評価して基準に満たないメディアに対しポータルサイトとの提携を打ち切らせる権限を持つ民間機関。メディア関連団体、消費者団体の関係者や専門家らが推薦した委員30人で構成されている。

 同委員会は、企業に不当に広告料を要求する行為、人気検索ワードが入った記事を何度も掲載する行為、広告的な記事や扇情的な記事の掲載などを繰り返すメディアに罰点を与える。罰点が増えるたびに是正要請、警告処分、24時間の記事掲載停止、48時間の掲載停止、提携解除と5段階で制裁を与える。毎月1回ずつ定期的に評価を行い、罰点は1年間累積される。この制度は3月1日から施行される。

 ポータルサイトと提携してニュースを配信できるメディアも、新聞・放送・通信・オンラインニュースなどの事業者として登録してから1年以上経過したメディアに限定する。また、毎月の記事作成件数や独自取材記事の比率など、ニュースの量と質を総合的に評価して提携の資格を与える。

朴淳燦(パク・スンチャン)記者
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