【ニューヨーク聯合ニュース】北朝鮮が水爆実験を行ったと発表したことを受け、国連安全保障理事会は6日(米東部時間)、理事国15カ国による緊急会合を開き、北朝鮮の核実験を強く非難し、重大な追加制裁を科すための新たな決議案作りに直ちに着手することで一致した。
緊急会合後、今月の議長国を務めるウルグアイのロセッリ国連大使は報道機関向けの声明を発表し、北朝鮮の核実験を「過去の安保理決議への明白な違反」で「国際平和と安保を脅かす行為」と非難した。
また、安保理は北朝鮮が新たな核実験を行う場合には重大な措置を取ると表明していたとした上で、「安保理は新たな決議案にそうした措置を盛り込む作業を直ちに始める」とした。
2013年の北朝鮮による3回目の核実験直後に発表された安保理の声明に比べ、はるかに強い言葉が使われた。
決議案は今月中にまとまるとみられる。北朝鮮の核・ミサイル実験に関連した安保理決議としては7番目となる。これまで四つの決議には制裁内容も盛り込まれたが、今回は制裁の対象と内容が広範囲に及ぶと予測される。
北朝鮮の後ろ盾とされてきた中国も北朝鮮の核実験を厳しく非難している。また、これまでとは異なる新たな形の制裁について合意がなされるかも注目される。
韓国の呉俊(オ・ジュン)国連大使は、この日の安保理の声明は3年前よりやや強化されたとしながら、「予断は難しいが、従来の制裁を拡大する方策と同時に、新たな領域の制裁を科す方策が模索されるだろう」との見方を示した。