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 大リーグの強豪チーム、セントルイス・カージナルスの関係者が、ライバルチームのコンピューターシステムに不正アクセスした事件で、カージナルスのクリス・コレア元幹部が8日、米テキサス州の裁判所で有罪を認めた。検察側が提出した書面によると、コレア元幹部は2013年と14年に、ヒューストン・アストロズのシステムに5回にわたって不正アクセスしたという。

 検察側の書面や地元紙によると、カージナルスからアストロズに移籍した職員がチームのデータも持ち出していたと疑ったコレア元幹部は、職員が前に使っていたパスワードを手がかりに、職員の新しいメールアカウントとアストロズのシステムにアクセスし、選手についての情報などをダウンロードしたという。アストロズ側は14年に関係者のパスワードをすべて変えたが、コレア元幹部はメールにアクセスできたため、新しいパスワードも分かったという。

 アストロズは低迷が続いてきたが、カージナルスの幹部だったジェフ・ルノー氏を11年にGMに起用してからチーム再建が進み、15年は10年ぶりにプレーオフに進んだ。(ニューヨーク=中井大助)

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