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 団地の自室に火をつけたとして、滋賀県警は9日、大津市大平2丁目の県営石山東団地A棟2階に住む会社員大橋明人容疑者(54)を現住建造物等放火容疑で現行犯逮捕し、発表した。4階と5階の住民4人が煙を吸って病院に搬送されたが、いずれも軽症という。大橋容疑者は調べに対して「何もかも嫌になり、死ぬつもりだった」と供述しているという。

 大津署によると、団地A棟は重量鉄骨5階建て。大橋容疑者は午前0時20分ごろ、2階の室内に灯油をまいてライターで火をつけ、約50平方メートルを焼損させた疑いがある。大橋容疑者は妻(43)と長女(14)の3人暮らし。妻は「夫が怒った様子で灯油を持ち出したので、娘と逃げた」と話しているという。現場は京阪石山坂本線の石山寺駅から約1・5キロ南の住宅地。