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2015年、中国自動車市場が減速するなかで日系車はほぼ一人勝ちとも言えるほど好調な販売を記録した。日中関係は決して良好ではなく、政治に起因する外部環境が劇的に好転したわけでもないのに、なぜ日系車だけは好調だったのだろうか。
中国メディアの捜狐は4日、15年1-11月における中国自動車市場の販売台数の伸びが前年比3.3%増にとどまり、外資メーカーがシェアを大きく落とすなかで、日系メーカーだけが販売・シェアともに伸ばしたことを伝えている。
報道によれば、15年1-11月における中国自動車市場のシェアはドイツ系が前年より1.3ポイント減の19.4%、日系は同0.4ポイント増の15.7%、米国系は0.6%減の12.2%、韓国系は1.2ポイント減の7.8%、フランス系は0.3%減の3.5%となった。また、15年1-11月のトヨタの販売台数は前年比10.3%増、ホンダは33.0%増、マツダは11.1%となるなど、非常に好調だった。
記事は、日系メーカーは「日系以外のメーカーからすれば羨望ものの伸びを見せた」と伝え、日系車は15年にこれまでの苦境を完全に脱したと言って差し支えないと指摘。これまで日系車の販売をけん引してきた中高級車市場では苦戦を強いられたとしながらも、日系各社が15年に大きな成功を収めた理由は1980年代から90年代生まれの若い消費者の心を掴むことに成功したためとし、「ターゲットとニーズを絞ったうえでの製品投入が功を奏した」と論じた。
さらに欧米メーカーに遅れを取っていた新技術の投入においても、15年に日系メーカーは積極的に新技術を投入したとし、ほぼ欧米メーカーと大差ない水準まで向上してきていると指摘。こうした差を埋めたことも日系メーカーの躍進につながったとし、日系車の実用性を高く評価する一方で、技術力に不満を抱いていた消費者を一気に取り込んだことで、日系車がシェアを高め、一人勝ちにつながったと分析した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
最終更新:1月8日(金)20時12分
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