党名変更に言及 維新と合流「3月までに決断」
民主党の岡田克也代表は8日の記者会見で、夏の参院選前の維新の党との合流に関連し、「党名を変えるなら地方組織を含めて周知徹底が必要になる。綱領や規約も必要になる」と述べ、党名変更も選択肢になるとの見解を示した。岡田氏が党名変更の可能性に言及したのは初めて。
野党再編に積極的な民主党の保守系議員や維新の党幹部が党名変更を主張しているが、執行部はこれまで慎重だった。党名変更について岡田氏は「合流は決まっていないのであらゆることが考えられる」と述べた。「参院選前に合流するなら、3月いっぱいまでに決断しないと間に合わない。3月を越えて決まらないなら合流はないだろう」と述べ、両党の合流は3月末が期限との考えも示した。
両党は今国会から衆院で統一会派を組んでいる。ただ、合流方法を巡っては、民主党を存続政党にして維新の党を吸収合併するのか、両党を解党して新党をつくるのかという方向性が定まっていない。
民主党執行部は、党名変更や新たな綱領、規約の策定が実現すれば、吸収合併方式でも「新党」の体裁は整うとみている。1998年に旧民主党に他党が合流し新民主党を結成したときや、2003年の旧自由党との合併時には党名は変えなかった。党名変更すれば96年の旧民主党設立後、初めてになる。【田所柳子】