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【サッカー】

南野、別格の2発 U−23日本代表、練習試合でシリア撃破 

2016年1月8日 紙面から

シリアとの強化試合の前半、ゴールを決める南野=ドーハで(日本サッカー協会提供・共同)

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◇サッカー・国際強化試合(6日・ドーハ)日本2−1シリア

 【ドーハ(カタール)山本直弘】サッカー男子のリオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU−23(23歳以下)アジア選手権に臨む日本代表は6日、予選が開催されるカタールのドーハでの強化試合でU−23シリア代表を2−1で下した。非公開で行われた一戦で、日本は南野拓実(20)=ザルツブルク=が前半に先制点を挙げ、1−1とされた後半に勝ち越し点を決めた。日本は最終予選1次リーグB組で13日に北朝鮮、16日にタイ、19日にサウジアラビアと戦う。

 規制線が張られた厳戒のスタジアム内で、南野が格の違いを見せつけた。昨年3月の五輪1次予選(マレーシア)以来約10カ月ぶりの合流でいきなり2得点。昨年12月の中東遠征では2試合連続スコアレスドローに終わるなど、深刻な決定力不足に陥っていたチームに、国際試合では7月のU−22コスタリカ戦(仙台)以来となる得点をもたらした。

 右MFで先発し、いずれも利き足とは逆の左足で決めたことを明かした南野は「常に競争はあるのでいいアピールになった」と手応えを強調した。ザルツブルクからの休養指示で昨年末の石垣島合宿は不参加だったが、千葉県内で自主トレを重ねて調整してきた。手倉森監督は「シュートの匠(たくみ=拓実)だったね」と得意のダジャレを交えて賛辞を贈った。

 得点こそなかったが久保(ヤングボーイズ)もフル出場で勝利に貢献。際立つ海外組の存在感に岩波は「あの2人は練習から違う。仲間として頼もしい」と信頼を口にした。

 ただ、個の力に頼るだけでは五輪切符獲得は至難の業。「新しく来た選手が点を取ったことで前からいた選手に悔しさもある。それが次につながれば」と植田が話したように、周囲の奮起こそがチーム全体を向上させる。

 

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