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【大リーグ】

ピアザ、グリフィーJr.が米野球殿堂入り

2016年1月8日 紙面から

2010年5月、ブルージェイズ戦でサヨナラ打を放ち、イチロー(右)に祝福されるマリナーズのグリフィーJr.(AP・共同)

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 米野球殿堂は6日、2016年の殿堂入り選手を発表。ケン・グリフィーJr.元外野手(46)=元マリナーズなど=とマイク・ピアザ元捕手(47)=元ドジャースなど=が選出された。通算630本塁打のグリフィーJr.は、引退から5年後の有資格初年度で史上最高の得票率99・3%をマーク。通算427本塁打のピアザは、有資格4年目で得票率83%だった。米野球殿堂は、全米野球記者協会に10年以上所属する記者の投票などで選出され、得票率75%以上で選出される。

 「ジュニア」の愛称でファンから愛されたグリフィーJr.が殿堂入りを果たした。史上初の満票受賞が期待された中、記者440人中3人が票を入れなかったが、得票率99・3%は史上最高。1992年選出のトム・シーバー元投手(元メッツ)の98・8%を上回った。

 「本当に名誉なこと。最高得票率は何よりも衝撃だった。投票してもらえるだけでも光栄。どんなに大変なことか分かっているし、ここにたどり着けなかった多くの選手たちとプレーしてきたからね」。ジュニアは静かな笑みをたたえ、大リーグ公式サイトに語った。

 「父子水兵(マリナー)」としても名をはせた。90年は父シニアと史上初めて親子で同僚としてプレー。9月14日のエンゼルス戦で、メジャー史上唯一の「父子で2者連続アーチ」を達成した。シニアは「彼は決して揺らぐことなく、真っすぐに進んできた。だが、最も大きいのは家族人、特に父として子供に対しても揺らがなかったことだ。ただただ、彼が自分の息子であることを誇りに思う」と話し、母バーディーさんは「ジュニアはいまだに謙虚なの。そこが好きよ」と話した。

 イチローが憧れた存在としても知られる。オリックス時代の99年、マ軍の春季キャンプに参加。親交を結んだジュニアから「将来、一緒にプレーできるよう祈っている」と告げられたことが、2001年のメジャー挑戦への思いを決定付けた。09年からマ軍の同僚としてプレー。10年6月の引退発表時は「僕の中ではジュニアに守られているという意識がすごく大きかった。支えられていたものがなくなってしまうこと、ジュニアの誰も持っていない笑顔がなくなってしまうこと。そういうことを思うと、そりゃ感情的になる」と険しい表情で語った。

 

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