イエモン１５年ぶり復活　５月から９月まで全国ツアー

　“イエモン”の愛称で人気を呼んだ４人組ロックバンド、ＴＨＥ　ＹＥＬＬＯＷ　ＭＯＮＫＥＹ（ザ・イエロー・モンキー）が１５年ぶりに再結成することになった。７日、所属の日本コロムビアを通じて発表した。５月から９月まで全国ツアーを展開し、メンバー自らが復活をファンに報告する。９月以降の活動については未定だが、満を持しての新曲発売なども期待されそうだ。

　ボーカルの吉井和哉（４９）らがメンバーの同バンドは、１９９２年にメジャーデビュー。骨太のロックサウンドで人気を集め、「ＪＡＭ」「楽園」「ＬＯＶＥ　ＬＯＶＥ　ＳＨＯＷ」などのヒット曲を出した。ＣＤの総売り上げは１０００万枚を記録した。

　日本を代表するロックバンドとして長く活躍したが「メンバーそれぞれが充電期間に入るため」として、２００１年１月の東京ドーム公演を最後に活動を休止。０４年７月に解散を発表した。以後は各メンバーがソロとなって活動を続けてきた。

　バンドとしての活動はやめたものの、０４年以後もメンバーたちが緊密に連絡を取り合うなどしてきたという。

　１５年の充電期間を経て復活を決めた理由について、メンバーは明らかにしていない。関係者は「ロックンロールを感じさせるバンドが少なくなった、日本ロック界の現状も背景にあるのでは」とみている。ファンクラブも発足するという。

　再始動の第１弾となるアリーナツアーは、５月１１、１２日の東京・国立代々木競技場第一体育館を皮切りに、愛知・日本ガイシホール（６月２８、２９日）など９月中旬まで全国１０都市で２０公演を行う予定だ。

　ツアー以後の活動については未定だが、新曲発売をはじめ、さまざまなプロジェクトを展開していく方向。所属の日本コロムビアやイベンターなどが結集して、再始動をバックアップしていくという。