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【スポーツ】

[バレーボール]逆転の下北沢成徳 3年ぶり4強

2016年1月8日 紙面から

下北沢成徳−細田学園 第3セット、細田学園のスパイクをブロックする下北沢成徳の黒後愛(1)=東京体育館で(岩本旭人撮影)

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◇第68回春高バレー

 第68回全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)は7日、東京体育館で男女の3回戦と準々決勝を行い、女子では下北沢成徳(東京)が3回戦で全国高校総体(インターハイ)優勝の九州文化学園(長崎)を、準々決勝で細田学園(埼玉)をいずれも2−1の逆転で破り、3年ぶりの4強進出を決めた。女子の文京学院大女子と八王子実践、男子の駿台学園の東京勢もベスト4に駒を進めた。女子で東京勢3校が4強入りしたのは2010年度に現大会形式になってからは初。

 逆転、そしてまた逆転。下北沢成徳が息詰まる接戦を立て続けに制して準決勝に勝ち上がった。「東京の第3代表で自分たちを信じ切れていない部分があったが、これで信じられるようになったと思う」。監督歴34年の小川良樹監督(60)は教え子の成長に目を見張った。

 1セット目、3回戦はインターハイ、国体2冠の九州文化学園に16−25と終始ペースを握られ、準々決勝では28−30という壮絶な打ち合いの末にいずれも失った。だが劣勢が選手たちの目を覚ました。「セットを取られ、闘争心が出た」と指揮官。2年生エースの黒後(くろご)愛も「押されている試合を勝つことができてよかった」と振り返った。

 3回戦と準々決勝が同日に行われる大会3日目には苦い教訓があった。前回大会、3回戦で九州文化学園を破りながら準々決勝でストレート負け。「先生にここがヤマ場だと言われ、気持ちをつくることができた」と黒後。同じ過ちは繰り返さない。迎えた準々決勝では相手のブロックを次々打ち抜きエースの役割を果たした。

 “鬼門”を突破して臨む準決勝では、東京都予選の準決勝で敗れた文京学院大女との再戦になる。黒後は「決めないといけない場面で自分のところに(トスが)上がってくるのは分かっている。しっかりと決めて予選で負けた悔しさをぶつけ勝ちたい」とリベンジ、そして3年ぶりの優勝へ腕を振り続ける。 

  (川村庸介)

 

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