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【プロ野球】純平が入寮 工藤監督の博多人形持参2016年1月8日 紙面から
ソフトバンクのドラフト1位・高橋純平投手(18)=県岐阜商高=が7日、福岡市の西戸崎合宿所に入寮した。持ち込んだのが野球部のコーチから贈られた、工藤公康監督(52)の博多人形だ。ダイエー時代のユニホームを着たお宝グッズには「次は自分の人形ができるように」という激励の意図が…。9日から新人合同自主トレに臨む。 高橋が手のひらに乗るほどの人形を披露した。懐かしい「FDH」のユニホームを着た「工藤公康」だった。「部屋に飾ります」と端正なマスクを緩めた。 ダイエー時代の1994年以降、主力選手の博多人形が制作、販売された。もちろん、同年オフにフリーエージェント(FA)移籍した工藤監督のモデルも。背番号は47になっており、報道陣の鑑定の結果、どうやら97年以降に作られたもののようだ。県岐阜商野球部の太田郁夫投手コーチ(62)が当時購入し、自宅に保管。6日にプレゼントされたという。 「こんなものがあるなんて知らなかった。『これを持っていって、次は自分の人形ができるように』と言っていただいたし、そうなりたい」と誓った。 太田コーチは「(教え子から)工藤を超える投手が出てきてほしい、と思って買ったもの。高橋にあげようと思っていた」と明かす。3球団が競合した昨秋のドラフト会議で、当たりくじを引いたのは工藤監督で、その代名詞とも言える「47」を背負うのが高橋。やはり2人は運命の糸で結ばれていた。初めて家を出て暮らす高橋にとって、これ以上身が引き締まるものはない。 幼い頃に亡くなった祖父・宏一さんの写真も持ち込んだ。巨人のV9時代から大ファンだったといい、特に王会長を応援していたという。 「2歳くらいのとき、共働きだった両親の代わりに遊んでくれた。にんじんジュースを作ってくれた記憶もある。いつか会長に会わせてあげたい」と目を細めた。 岐阜で過ごした年末年始は、9日に始まる新人合同自主トレに向けて体づくりをしてきた。目標にしてきた体重80キロ台での入寮をクリア。「一番重くて83キロ。現役のころは、その体重なら動きづらかったけど、今はしっかり動けている。これを筋肉に変えていきたい」と意気込んだ。 「ようやく、福岡で、プロとしての練習が始まるんだな、って思います」。目指すのは「日本のエース」。いつか、ファンに愛される高橋グッズができるように…。高橋の新生活が始まった。 (谷光太郎) <ダイエーの博多人形> 1994年に加入したトラックスラーの人形が、愛きょうのある丸々とした形でウケ、1年で2000個を売るヒットに。その後、王監督、石毛、工藤の人形も誕生した。価格は1500円、王監督のみ2000円だった。 PR情報
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