中国の低価格スマートフォン業者、北京小米科技(小米、シャオミ)が韓国市場を揺るがした。4日から韓国で破格の値段によるインターネット通販が始まったが、翌5日夕に発売が突然中断された。
電子商取引業者のインターパークは、通信大手KTと提携し、小米の最新機種「紅米ノート3」を6万9000ウォン(約6900円、16ギガバイト仕様)で発売した。中国の国内価格899元(約1万6400円)よりもはるかに安い上、毎月の料金を20%割り引くという破格の条件だったため、消費者が通販サイトに殺到した。その後、インターパークは5日夕になって、「やむを得ない事情で販売を中断する」と発表した。
「大陸の実力」という別名で呼ばれるほど、韓国でもマニアを獲得した小米のスマートフォンが発売されれば、サムスン電子、LG電子中心の韓国スマートフォン市場に大きな波紋が予想されていた。このため、今回の販売中断は韓国のメーカーや通信業界の圧力があったのではないかとの見方もある。
昨年11月に中国で発売された「紅米ノート3」は、韓国で正式には発売されていないにもかかわらず、直輸入などを通じ、韓国で既に1万台以上が売れた。これに先立ち、LGユープラスが先月、15万4000ウォン(約1万5400円)で発売した中国・華為(ファーウェイ)製の「Y6」も発売から半月で1万台が売れた。
小米と華為は中国市場で韓国製スマートフォンのシェアを1桁台にまで落とした存在だ。2014年初めまで中国のスマートフォン市場で圧倒的首位だったサムスン電子は、現在では中国メーカーに押され、5位に甘んじている。設立6年目の小米のシェアは15.7%(昨年第3四半期)で、サムスン電子(7.2%)の倍以上だ。
中国メーカーはこれまで衣料、雑貨などで品質が低くても価格が安いことを武器に世界市場を攻略してきた。しかし、今はスマートフォンや超高画質テレビなどの先端製品で韓国市場に押し寄せている。西江大のチョン・オクヒョン教授(電子工学)は「中国製品を『安物、コピー』と考えていた韓国の消費者の認識が急速に変わりつつある。中国製品がスマートフォンだけでなく、IT全分野で韓国市場に急速に食い込んでくるのではないか」と述べた。