花房吾早子
2016年1月8日17時50分
LGBTといわれる性的少数者のための「成人式」が16日、大阪市天王寺区で開かれる。今年で3回目。昨年までは200人規模だったが、今年は会場を移し、300人以上に拡大した。昨秋、東京都渋谷区と世田谷区が同性カップルをパートナーと認める制度を始め、兵庫県宝塚市も同様の制度を6月から予定する。こうしたLGBTへの理解の広まりが、背中を押している。
■成人の誓い「区切りつけたい」
どんな性の人も自信を持って生きるきっかけになることを目指す「関西LGBT成人式」。新成人以外も参加できる。メインは3人による「成人の誓い」だ。
その一人、大阪教育大大学院修士2年の古閑丸斉良(こかんまるまさよし)さん(24)=堺市=はこの春、高校の数学教諭になる。「色々な背景をもっている生徒たちにとって、安心できる先生になりたい」
高校2年のころ、同学年の男子に初めて告白した。一部の女子に広まり、廊下で悲鳴を上げられ、逃げられた。首つり、飛び降り、薬の多量摂取……。死ぬ方法を色々考えたことも。
大学でLGBTサークルに出合い、学内外で精力的に活動した。気持ちを分かち合える仲間が増える一方、一番近くにいる両親には言い出せなかった。
昨年10月、母に打ち明けた。何か悩みがあると感じてきた母は「あんたのひっかかりはそれやったんや」と冷静に言った。翌日、実行委員を務めていた関西レインボーパレードに母が訪れ、遠くから笑顔で手を振ってくれた。2カ月後、父にも話した。「斉良は斉良やし、今までと同じや」
成人の誓いは、この1年の目標だった。「今なら胸を張ってしゃべれます」
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朝日新聞社会部
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