高専ロボコン2015全国大会「輪投げ対決 目覚めよ!ホースの力」 2016.01.02


(大河元気)この日大観衆を魅了したのは…。
(名塚佳織)フォースの戦い?…いや違う!
(大河名塚)フォースじゃなくて…ホースだぜ!アイデアと技術が詰まったロボットで競い合う…若者たちの熱き血潮がたぎってきたたぎってきた!今年はホースで作った輪の輪投げ対決!いかに輪を速く正確に投げ入れるのか?
(実況)Vゴール!ぐにゃぐにゃホースの予測不能な動きに試合は波乱の連続!ロボコン史上屈指の好ゲームは見逃せません!更に今年の大会はインターネットで世界中へ生中継!
(歓声)3万件を超えるツイートが殺到しました。
今回特別な思いでロボコンを見守る人たちにも密着。
孫の夢を応援するおばあちゃん。
母校復活の一勝を祈るOB。
ものづくりの魅力を伝え続ける科学館の館長。
ロボコンに大きな願いを託した人たちに運命の瞬間が訪れます。
そして今回28年にわたる高専ロボコンの歴史に衝撃が走ります。
全国大会での優勝を唯一成し遂げていない近畿地区が悲願の初優勝に迫ったのです!決めてきたVゴール!
(歓声)目覚めよ若きエンジニアたち!ホースの力を信じてアイデアの花を咲かせるのだ!さぁやってまいりました高専ロボコンでございます!はい!会場まで僕らやって来ていますけれども。
楽しみですよすごいお客さんもかなりたくさん来て下さってます。
どうですかロボットっていうものについてふだん触れたりっていう事は?そうですね私とあるロボットアニメでですね天才プログラマーの役をやった事があります。
ので多少は…。
多少は。
大河さんは?もう僕はロボット大好きですから!もうちっちゃい頃からロボットロボットで来てますからね。
本当に楽しみにしてます。
楽しみですね。
そしてロボコンを120%楽しむためのアイテムがこちら!この「ロボ辞苑」ロボコンの歴史からちょっとしたあるある流行語まで全て詰め込まれているんです。
おぉ〜頼もしい!では早速夢と希望とロマンが詰まった大会を見てみましょう。
25チームの入場です!
全国57校から124チームがエントリー。
各地区大会で選ばれた25チームが優勝を目指します
(拍手)
今回の競技は「輪花繚乱」。
対戦形式の「輪投げ対決」です
各チーム出場できるロボットは1台。
制限時間は3分です
(スタートの合図)
ロボットはまず3本ある自チーム側のポールに向かって輪を投げます。
1個の輪を1本のポールに入れると1点獲得です。
3本全てに入れる事ができると今度は中央と相手側のポールに向かって輪を投げ入れる事ができます
相手より先に全てのポールに輪を入れれば「Vゴール」となりその時点で勝利となります
いかに速く正確に輪を投げ入れるかが勝敗を決めるポイントです
そして輪の素材はぐにゃぐにゃ曲がるホース。
変形するためポールに投げ入れるのは至難の業です
ホースは50m。
そこから何センチの輪をいくつ作るのかは自由。
輪の数や大きさも勝負を左右する重要なポイントです
それでは準備も整いました。
競技を始めてまいりましょう。

(拍手)
まずは1・2回戦
各地区の代表校が郷土の誇りを懸けてベスト8進出を目指します。
実力校がしのぎを削る戦国ロボコン。
試合終了直前まで目が離せないシーソーゲームが相次ぎました
1回戦第1試合は都城高専対松江高専です
赤ゾーンから出場するのは宮崎県都城高専。
ロボット製作が佳境を迎えていた8月作業場を訪ねました。
ロボコンチームにとって夏休みは製作に集中できる一番大切な時期。
海で遊びたい。
バーベキューをしたい。
そんな誘惑にも負けずロボット作りに専念します。
チームリーダーで操縦者の…最上級の5年生とあって旋盤でロボットの部品を作るのもお手の物。
一般科目はもちろんの事入学直後から機械工学や電気・通信などの専門科目を学ぶ事ができます。
大学2年生に相当する年齢まで多くの実習を通して即戦力となるエンジニアを育てています
中でもロボコンに情熱を注ぐ学生たちは「ロボコニスト」と呼ばれます
へぇ〜!あれなんか輪を面白い形にたたんでるぞ?ルールが発表された時に…たたんだ輪をロボットに装着する時に使うのがこれ。
なんと風船です!これが発射台。
黒いスポンジの下に画びょうの針が出ているというのですが…。
なるほど!風船が割れると輪が発射台に装填されるんだ!面白いアイデアですね!輪を飛ばす動力はゴム。
ポールに狙いをつけて…。
おっと残念!最初からうまくはいきませんよね。
でもちょうちょ形に折りたたまれていた輪は撃ち出されると…きれいに開いています!再び都城高専を訪ねました。
日高さんのお手並み拝見。
まずは自陣から。
お〜!中央もいいねぇ!最後に相手側。
すごい!正確な輪投げの秘密がこれ。
ポールの場所によってゴムを引っ張る強さを変えているんです。
練習試合をして腕を磨く日高さん。
なにせ対戦型の競技。
臨機応変に動いて輪を投げないと勝てませんからね。
このおかげで的確な操縦術を身につけました。
果たして国技館で勝利の花を咲かせる事ができるのでしょうか!?都城高専…。
(一同)頑張るぞ〜!対戦相手は中国地区大会優勝の島根県松江高専。
ペットボトルに詰めた圧縮空気で輪を飛ばします。
一般的には清涼飲料水などを入れて販売する容器ですがロボコンでは空気を入れるタンクとして活用されています。
特に頑丈な炭酸飲料向けのものが人気です
ふ〜ん。
そのペットボトルにためた空気を開放すると…。
うわっすごい!きれいな軌道を描いてポールに向かって飛んでいきます。
お見事!そして松江高専の最大の見せ場がこれ!わぁ!これこそロボコン界のトリプルスリー達成だ!
中国地区の松江か!九州沖縄地区の都城か!両チームロボットに輪を装填します
(中岡)スタート5秒前。
(会場)3・2・1スタート!さぁ行こう!スタートしました輪投げ対決。
まずは自陣近いところの3つのポールに入れなければなりません。
出足都城が僅かに速い。
先に3本目に来ている。
3点目…おっと外しました。
青の松江は3本目決めてきた。
逆転で3対2。
赤のゾウが輪っかの装填をし直しか…あっと落としてしまった。
ミスが続く。
初戦の緊張感でしょうか?自陣3つを入れた松江中央を狙うのか?いった!3本同時決めた!3点追加!これが松江の技術。
空気の威力です。
3つの輪がきれいに大きなポールに入っていきました。
6対24点リード。
松江はVゴールを目指して敵陣へ遠距離…。
都城3本目ようやく入れた。
向き直って敵陣を狙っていきます。
外した!小気味よく装填するゾウ。
中央を狙っていく。
決めた4点!今度は?左に少し向いて…発射して入った1点差!松江は遠距離の精度がいまひとつでしょうか。
おっと赤のゾウ中央ポール右も決めて同点6対6。
相手ゾーン遠距離の精度の勝負になりましたと…。
都城弾切れスタートゾーンに戻っていきます。
ここから1発ずつの装填になる。
1本が貴重になってくる時間帯になりました。
青の松江は敵陣の左を…。
狙って決めた!ようやく勝ち越し。
赤も…遠いところ決めた!7対7!都城ペースが上がる。
しかしまた戻らないといけない都城だ。
たくさんの輪を持っている松江決めた8点目!Vゴールに王手をかけているあと1本!残すポールは相手陣の中央だけになってきました。
ここに決めればVゴール達成だ。
っとここで松江も輪が尽きたか一旦戻ります。
都城チャンスでしょうか?相手陣が空いているぞ。
一発必中が大切になってくる…。
決めた〜!同点逆王手!お互い残り1本!入れてないポールは両チームとも遠いところです。
どちらが先に決めるのか時間も残り少なくなってきているぞ!尻上がりに精度を上げているゾウが一発で…。
決めた〜!入ったVゴール!序盤ミスもありましたが劇的な逆転勝利!3分以内に9本全てに輪っかを投げ入れた都城。
Vゴールで2回戦進出を決めました!
(拍手)すごい接戦!最初ちょっと「みやこのゾウ」がちょっとトラブってたんですけどね。
いや巻き返しすごかったですね。
よっしゃ!いや〜白熱したなぁ!ですね!ねえ大河さん突然ですがロボ辞苑に気になる事が…。
え?
本州中西部に位置する地域の名称。
高専ロボコンにおいてこの地区から優勝校が出た事は27年でたったの一度もない
えぇっ一度も!?そうなんです。
実際に過去の優勝校を見てみると…。
あ…ほんとだ!この屈辱の歴史を塗り替えるべく全国大会に挑むのは和歌山明石奈良の3校。
果たしてこの中から優勝校は現れるんでしょうか?全国!絶対優勝するぞ!
(一同)オーッ!まず私が訪ねたのは…ドクロとか付いてますよ。
なんかかっこいいロボットですね。
あありがとうございます。
真っ黒な装飾で強そうですね。
一体どんなロボットなんでしょう?和歌山高専を訪ねてみると…。
あれなんだか薄暗〜い。
この日学校の定期点検で停電中。
それでも練習は休みません。
10年連続で全国大会に出場している和歌山高専。
その強さの秘密が圧倒的な練習量です。
他の高専がまだロボットの製作をしている夏から一足早く練習を始めていたんです。
それではいきます。
練習回数はなんと1,500回以上!初の全国優勝を目標に猛特訓を続けてきました。
操縦者の松下さん手の皮はもうボロボロです。
輪の投げ方はというと上下のローラーで撃ち出すタイプ。
このローラーの回転数を調節して輪の飛ぶ距離をコントロールしています。
搭載する輪は全部で36個。
次々と撃ち出し1分以内のVゴールを目指します。
こちらは3年生の森岡奈々絵さん。
ローラーの回転数や車輪などロボットを制御する全てのプログラミングを担当しています。
プログラムが的確に機能しないと狙ったポールに輪を投げ入れるどころか動く事さえもできません。
和歌山の勝利には絶対的に欠かせない存在なのです。
操縦者の松下さんがコントロールしやすいように素早くプログラムを書き換え微調整を続けます。
松下できた。
貴重な練習時間を無駄にしないよういつでも全力です。
現在親元を離れ寮で暮らしている奈々絵さん。
それはおばあちゃんの章子さんの存在です。
中学卒業後家を離れ高専に進学する事を希望した奈々絵さん。
周囲は心配して地元の高校への進学を勧めます。
しかしそれでもおばあちゃんは高専への進学を応援してくれました。
夢を支えてくれたおばあちゃんに全国大会で勝利を贈りたい。
その思いで厳しい練習を乗り越えてきたのです。
近畿で開催される地区大会。
おばあちゃんはこれまで毎回欠かさずに足を運んで声援を送ってきました。
ところが去年体調を崩します。
医師の診断もあり遠く離れた国技館での応援を泣く泣く諦める事になりました。
章子さんは慣れないタブレット端末を使ってインターネットで中継される大会の試合を見るつもりです。
もうこちらで待ってるよりしかたないと思ったら今度こんなんできるっていうからうれしいです。
家には親戚やご近所さんも集まってきました。
25チームの入場です!いました!奈々絵さんです!あ〜奈々絵〜!落ち着いちゃ〜る奈々絵の感じ。
ドキドキ!
(笑い声)トラブル起きませんように。
・そうやな。
和歌山高専初戦の相手は四国地区の優勝校香川高専詫間キャンパス
安定して輪を飛ばすために使われているのがこちら。
そろばんです。
なぜそろばんかというと…。
ローラーで押し出された輪はそろばんのおかげでスピードを落とさず勢いよくポールめがけて飛んでいきます。
ほら!すごいでしょ!
おばあちゃんが見守る和歌山高専かそろばんの香川高専詫間キャンパスか果たして勝つのはどっちだ!
(中岡)スタート5秒前。
(会場)3・2・1スタート!どちらも連射が持ち味。
早い時間でのVゴールをお互い狙っているでしょう。
和歌山が速い3本目おっと外した。
いやすぐに入れ直しました。
先に自陣クリア和歌山。
相手ゾーンを狙います。
香川高専詫間は自陣3つをクリアしておっと詫間が自陣ポール前ディフェンス!守っている守っている!守っているぞ!さあ守りながらの攻撃という事になりそうだ。
詫間は守りながら中央ポールを狙っていく。
決めた詫間勝ち越し5対4!和歌山得意の連射がディフェンスに阻まれている。
そして…また入れた詫間6対4!こら〜邪魔するな〜!んっと和歌山守りの堅い真ん中を諦めたか?狙いを変えたどこだ?あくまで相手陣…今度は右決めた1本目2本目連続!3本目は決まらない。
これで6対6の同点。
敵陣ポールへの得点は決めた分だけ加算されるルールです。
和歌山中央ポールを攻めてきた。
入っています。
連続だ逆転している。
今度もどうだ決めた!これで残りは1本になった。
Vゴールまであと1本だ。
しかしそのあと1か所守りの堅い敵陣の真ん中だ!再三阻まれている鉄壁の真ん中。
入れられるのか和歌山!?守りながら相手陣を狙ってくる詫間はどうだ?決めた〜!あと2本になってきた!Vを決めるのはどっちだ!どっちになってきたんだ!入ったVゴール!
(歓声)入った入った!
(歓声)和歌山高専まずは初戦突破!おばあちゃんよかったね!願ってたとおりトラブルがなくて無事に済んで勝ててほんとにホッとしてます。
でも1回だけ勝ってもらったらいいかなって期待してたんですけどこうなってきたらまた次もと思って欲が出てきます。
(一同)ワーッ!頑張れ〜!近畿地区からの初優勝を狙う2校目は…校舎にはインターネット中継の応援会場が出来上がっていました!それもそのはず今年の明石高専にはある期待がかかっているんです!19年前に準優勝を飾った明石高専。
しかしそれ以降全国大会ではただの一度も勝利していません。
勝利の女神から完全に見放されています…。
今年の明石は大フィーバー!地区大会で快進撃が続きます!そのカギを握るのがこの技2本掛け!Vゴールだけではなく大量得点も狙えるロボットで連戦連勝!
(実況)ダブルで決めた決めた!イエーッ!近畿地区大会で見事優勝します!興奮のあまり思わず…。
勝てましたね!
(笑い声)全国大会での優勝も期待できると大注目!後輩の活躍を信じて応援に駆けつけてくれました!頑張って勝ち進んで下さい!
対戦相手はマンタがかわいい中国地区の呉高専!
(会場)スタート!大量得点更にはVゴールも狙える注目の明石高専青ゾーンでのスタート自陣3つのポールに向かう。
2つめ…3つめが入らない。
自陣用の予備はありません。
補充に戻る明石。
赤ゾーンの呉高専どうしたでしょうか?マンタが動かない!何かトラブルでしょうか?足回りを確認しています。
青ゾーンの明石は今度は…決めた3対0。
さあどこを狙うか明石この位置取りは…。
中央2本掛けか?決められれば5点です。
リ−ドを一気に広げられる!入りましたが1本だけだ。
2本は入らず1点止まり。
赤ゾーンの呉高専ようやく動き出しました。
自陣ポール一気にいきましたが1本しか入らない。
少しずれているか1点止まり。
明石には余裕が出てきました。
もう一度2本掛けを狙いにいく。
どうだ?かけた〜!5点!
(歓声)一旦戻るがこれはもう時間はなさそうだ。
(終了ブザー)9対1!明石高専2回戦進出です!明石19年ぶりの大金星です!とりあえず1勝おめでとう!まだまだ先は長いので頑張って勝ち進んで下さい!マシン通ります!悲願の初優勝を目指す近畿地区3校目は…一体どんなロボットで挑むんでしょうか?「全国優勝」の思いを託したのがこちらのロボットです。
ロボットから9本飛び出している黒い筒。
これで輪を発射するんです。
輪を細長く折り曲げて筒の中にセット空気圧を使って押し出します。
その実力のほどは…。
あっという間の連続発射!すご〜い!しかも1か所から動かずに全てのポールを狙えます。
まさに速攻型のロボットですね!こちらはチームリーダーの…グフフッなかなかのイケメン眼鏡男子ですねぇ〜!小さい頃から機械いじりが大好きだった山西さん。
壊れた家電を修理するのが何よりも楽しみでした。
高専に入学後自分のアイデアが形になるロボコンに出会いどっぷりはまっちゃったんですって。
多くの学生が4年生で引退する中なみなみならぬ決意をもって5年目のロボコンに挑みます。
実は山西さんおととしのロボコンでつらい経験をしています。
この年奈良高専は圧倒的な強さを誇り優勝に最も近いチームと言われました。
しかし決勝で原因不明のトラブルに見舞われます。
徳山高専にまさかの逆転優勝を許してしまいました。
おや?大切な輪を踏み潰してますよ。
これ何の儀式?自分たちはこういうふうに折って撃ってるんですけどそうするとこういうところに折り目が残るんですよ。
なのでこの折り目をなくすためにこうやって踏んで元に戻してます。
輪投げのたびに輪踏みを行う徹底ぶり。
涙ぐましい努力の成果は出るんでしょうか!?
奈良高専の対戦相手は去年ベスト4まで勝ち上がった東北地区代表の福島高専
福島の特徴は自動制御。
あらかじめプログラムされたルートをロボットが移動し決まった位置で輪を発射します
奈良高専相手にとって不足なし!
(会場)3・2・1スタート!最速Vゴールを狙う奈良高専。
まずは大切な位置調整。
スタートゾーン近くのここから撃ってくる。
自陣3つは…決めた正確だ!中央は?1本外した!敵陣3つは決まった〜!中央は大小2つの輪っかで1本掛けと2本掛けを狙いました。
しかし決まったのは1本掛けのみ。
2本掛けは外しました。
速攻Vゴールならず。
青の福島動きだしました。
自陣ポールを狙います。
自動制御で頑張っている!赤の奈良はポジションを変えたぞ?何をやる?何を狙っているんだ〜出した〜!3本掛け決めたVゴール29秒!なんだこの大きな輪っか!OK!すご〜い!
なんと奈良が発射したのは大きな輪!これこそ奈良の奥の手…
幾重にも折りたたんだ大きな輪をパチンコのように押し出すビッグリング
中央のポールを3本まとめてかける事ができます
やったね奈良高専!見事なVゴールでした!好調な出足を見せる和歌山明石奈良の近畿勢。
しかし彼らの前に立ちはだかるのが九州沖縄地区。
ロボコン史上最多となる6校の優勝校を出しています。
大会ひと月前二度の全国優勝を誇る強豪北九州高専を訪ねました。
やって来たのは5年生の…こんにちは。
授業が終わると必ず寄るのがこちら。
あっどこ行くの?あ〜失礼しました…。
赤いつなぎ似合いますね!おっと!ここでロボ辞苑か!
16年前に名付けられた…
この名前の由来は?
体育館にはほらいたいた!総勢40人のあばうたぁ〜ず!ちょっと遅れてやって来たのがチームリーダーの…「ロボットが僕の恋人」な〜んて言うロボコニストとは一味違うニュータイプですね。
でも安心して下さい!花守さんのロボコンデビューはなんと小学生!既にベテランの域に達していますね!とにかく明るい花守さんに自慢の連射を見せてもらいました。
ほぉ〜!でももっと自慢したいものがあるといいます。
それがこれ。
花守さんが考えついた最強の作戦だとか。
あれ?輪を投げずに回し始めましたけど…。
これで何するの?こっちから見てもらったら分かるんですけどポールのこの端面より輪っかのここが出てるんですよね。
だからこういう軌道で入ってくる輪っかしか多分入りません。
自慢は究極のディフェンスだったんですね!実際に輪が飛んでくると…おお!すごい!輪をはじいてる!しかも一度ふにゃっとなっても遠心力で元の形に戻っていきます。
これぞフォース…いやホースの力!この鉄壁の防御作戦は地区大会で大活躍!
(実況)そしてまたはじいた!またはじいたまたはじいた!見事強豪集う九州沖縄地区大会で圧倒的な優勝を成し遂げたのです。
うちだけだと思うので。
(取材者)悪に徹する?まさに…北九州高専優勝するぞ!
(一同)オーッ!大会当日。
いたいた!あばうたぁ〜ず。
花守さん今の心境は?あばうたぁ〜ず出陣!まもなく試合開始です!対戦相手は東海北陸地区代表の福井高専。
イカが鎮座するユニークなロボットで勝負します。
その名も…ポイントはイカの触手に見立てたこのアーム。
これで輪を投げると….うわっ輪が縦に回転しながら飛んでいくんだ!空飛ぶイカフライ。
ねぇねぇねぇなんでこんな投げ方にしたの?なるほど!福井高専大賞目指して頑張るぞ!
(一同)オーッ!
(会場)3・2・1スタート!イカフライとそしてこのグルグルと回すディフェンスが持ち味北九州。
3つを簡単に入れてきた青の北九州。
遠くから投げ込んできた北九州。
4対3すかさず勝ち越し。
そしてイカフライの縦回転に注目して頂きましょう。
縦回転イカフライ!出ました!これが福井高専こだわりの縦回転投げ!見事に決まっています!いい勝負になってきた。
縦回転で決めてきたイカフライ!7対5。
Vゴールまでかなり近くなってきた。
そして縦回転入れた7対6!イカフライの縦回転なかなかのものがあります。
7対6だ。
さぁVゴールに向けての…。
あっと7対7同点イカフライ!入ったよ同点だ!7対7の同点のままこれは弾切れか?あっと決めた8対7!青の北九州相手側3つ決めた。
残りは中央1本Vゴールにリーチ!イカフライピンチ!さぁここで北九州はもうVを決めた〜!
(拍手と歓声)
(拍手)花守さん見事初戦突破!勢いに乗る近畿勢に対抗できるか?期待してます!盛り上がってますね〜応援団!そうなんです。
この法被姿国技館の名物なんですよ。
ではもう1つの名物をご紹介。
もう1つの名物?
万全の調整をして試合に臨んでもロボットの調子が突然おかしくなるその主たる原因
こちらは東北地区大会で優勝した一関高専。
一気にVゴールを達成できる強豪校だったんですが…。
いやミスっているミスっている!これが魔物…!ちょっとね何がどう悪いのか…。
あれだけきれいに決まってた地区予選でね。
不安にもなるでしょうからちょっといじりたくなってしまうんでしょうね。
東海北陸地区の覇者鈴鹿高専。
前日のテストでは18秒でVゴールを達成していたのですがスタートにつまづきます。
出たか魔物!最初なんで出られなかったのかちょっと疑問なんですけれどもしばらくトラブルで動けませんでしたよね。
1つ言える事はメカロンの顔がかわいかったというね…。
いや〜会場で見てる僕が緊張しちゃうくらいだから選手の皆さんも相当緊張してたと思いますよ。
ねぇ…それに練習していた学校と国技館の気温の違いで輪の飛び具合が変わってしまうなんて声も聞きました。
ダイナミックな輪投げを見せてくれたんだけど…。
さぁ回った回った回った!さぁどのタイミングで投げるか投げたが1本止まり!あれだけおっきな輪で1つやと1つのポイントなんですね。
1点が1点ですね。
でも高専生の皆さんいろいろな輪投げに挑戦してくれましたよね。
会場を沸かす事もロボコニストの醍醐味の1つなんですって。
ここからは魔物も逃げていくエンタメ系のロボットたちです。
コスプレもばっちり決まっていますね!群馬高専の「上州カウボーイ」。
僕大好きでしたね。
私も!しかもVゴールを目指していたんです。
カウボーイが回した回した反り返った反り返った!これが場内を沸かせている!そして投げて…入らな〜い!残念ながら結果にはコミットしませんでしたけどね。
地区予選ではグルグルビャッと決めたんですよね…。
(千原ジュニア)何回か帽子に引っかかってるような気がしたんで帽子だけでも取ったらよかったんじゃないですか。
でもいいですね。
さぁここからはベスト8を目指しての戦いとなります。
19年ぶりに1勝を挙げた近畿地区の明石高専が2回戦に臨みます
(歓声)
対戦相手は栃木県小山高専
小山高専はなんとこの青いシートで輪を飛ばします。
名付けて「つつんでポン」!お〜!飛距離も十分!更に大きな輪もつつんでポンしちゃうんです。
これで10点獲得!小山高専Vゴールも大量得点も全て「つつんでポン」だなんて!びっくりポンや〜!シートの力を見せてやる!
(一同)オーッ!
(会場)3・2・1スタート!両チームとも多彩な戦略を持っています。
Vを狙える力もある。
そして大量点を狙う事もできる。
どうやっていくのか。
出足が速いのが「わっさん」だったんですが最後の1つを少し慌てたかミスった。
あっと1つ入らなかったぞ。
こちらも小山高専。
ここは決めてきた。
自陣の3つめに来た。
この辺りの確実性は決めていきたいところ。
3つ入りました3対2。
明石高専急ぐ。
そしてこれはビッグリング作戦いくか小山高専。
ここは最速Vというよりもまず大量点を狙いにいくという事か。
さぁそして自陣3つめ1つだけ装填して「わっさん」が行きました。
青の明石の「わっさん」さぁどうか。
2本掛けをいきたいところですがあっと輪が外れたぞ。
青の明石高専アームにセットした輪が外れてしまいました。
これでは2本掛けができません
戦略を変えざるをえないか。
さぁ1本1本いくという作戦になったようだ明石高専。
そして小山高専は装着できた。
2本掛け成功2本掛け成功!これで8対4。
(歓声)そして明石は…違う方式に出た。
ディフェンスか?あるいはここは小山高専が3本かけてくるのか?さぁ1点追加8対5。
真ん中はなかなかいかない。
ビッグリングをかけるのかいや同じところにいった。
これは2点の追加にしかならない。
しかし2点を加えた。
青の明石は中央を狙った入った6点目!点差を考えるとVゴールを狙いたい明石。
どうだ決めた7点!明石はVまであと2つだ!大量リードの小山中央左決めた11点!VゴールかVゴールをもう明石は狙ってくるのか。
40秒どういう戦略を残りとってくるか!近づいてVを狙ってくる!もう1本になった!逆転が見えてきた!Vゴールはどうか!?さぁ決まるか明石残りは30秒!あっと難しい。
さぁディフェンスにはいかない小山。
さぁ1本ずついきたい。
さぁ残りが1本になってきた!こちらも1本になってきた!ラスト争いだ!先にかかるのは…決まったVゴール!決めたのは明石高専!
(歓声)よしっ!イエッイエッイエーッ!アクシデントで得意の2本掛けができなくなった明石高専。
作戦変更を余儀なくされ頭をフル回転!いや〜見事なVゴール勝利でした!
続いて登場するのはベスト8を目指す有力校の1つ
(二宮)青ゾーン…ロボット名は「荒鯊」。
(拍手)実はこのチーム地区大会で驚異的な記録をたたき出していました。
3つ一気に決めた!そしてVゴールは…。
もう決まった!もう決まった!あっという間のVゴール!なんと地区大会最速の12秒でVゴールを決めた超速攻型のロボットなんです!こちらがそのロボット。
9つの発射機構に輪を入れ空気の力で勢いよく押し出します。
発射の勢いに耐えられるように低重心で頑丈な作りが特徴です。
しかし課題は輪の装填。
失敗するとスタートゾーンに戻り輪を補充しなければなりません。
一度の発射でVゴールを確実に決めるためこだわった事があります。
それは発射する時の空気圧。
最後は人の手で微調整。
目標は0.96メガパスカル。
うまく入ってくれないってのが分かったんです。
全国最速タイムで優勝するぞ!
(一同)オーッ!対戦相手は過去二度の全国優勝を誇る山口県徳山高専です。
今年はロボットのデザインに徹底的にこだわりました。
これが設計図。
どうやって輪を発射するか分かりますか?一目見ただけでは分からない。
そんな不思議なロボットをデザインしたんだそうです。
メンバーたちの力強い助っ人を紹介してもらいました。
ジャーン!3Dプリンターです。
複雑な形の部品も製作でき軽量化対策にも威力を発揮します。
ツイートしているうちに部品ができる事からロボコニストの間で人気上昇中の一品
この白いのが3Dプリンターで作った部品。
全部で120個もあるとか。
なるほど輪を保持する大事なパーツなんですね。
動き始めましたよ!一体どうやって飛ばすの?
(機械音)あっ飛んだ!輪の先の小さなローラーでシュルッと飛んでいきます。
発射する角度を変えて自陣中央相手側のポールを狙います。
(中岡)スタート5秒前。
(会場)3・2・1スタート!さぁ青の「荒鯊」何秒で決めてくるのか。
全国最速の地区予選12秒という記録を持っている産技荒川の「荒鯊」。
おっと3つ決めてきた。
さあそして奥は…届かない!真ん中は決めた!青の産業技術高専荒川まず自陣3つは一気にクリア。
すかさず撃って相手陣への3本。
入ったのは1本だけ。
直後の中央の3本はしかし同時に決めています。
試合開始14秒で産技荒川は7本入れてVゴールまで残りは2本となりました。
この辺り産技荒川決めていれば20秒を切るVゴールというところです。
徳山高専これはチャンスになってきたかどうか。
十分昨日もこの徳山は2分台でのVゴールというのを決めていた。
木目が美しい木工細工のようなこの筐体。
デザインにこだわったという「土重来」徳山高専赤ゾーン。
さぁ決めてきた7対4!追いついてきた。
このガトリング的に回してきた入った!追いつかれてきました青の荒川輪を装填しています。
時間がかかっている。
さぁ…。
おっと面白い所に引っかかった。
これはどうか?無理やり無理やり決めた!7対6!こんな技もあったのか。
・落ち着いて!もう少し真ん中!真ん中!「土重来」…さぁ「荒鯊」があっと奥が引っかからない。
奥が入らないぞ。
少し調整ミスか。
さぁ大きいリングをかけた!8対68対6!産技荒川大きな輪を1つ相手陣の中央ポールに入れてきました8点目。
これで残すは1本です。
Vゴールまではあと1つになってきたぞ!さぁ今ディフェンスに回るのか?いや「荒鯊」はあくまでVゴールにいくようだ。
大きなリングを最後にかける事ができるか?さぁかかっ…た〜!入った!やった!Vゴール!
(拍手)荒川は2回戦も勝利して見事ベスト8進出を決めました!おめでとう!おっ来た来た!こちらもベスト8進出を狙う北九州高専。
圧倒的な防御力が自慢です。
対戦相手は四国地区代表…高松は大きめの輪を23本息の合った手つきで装填していきます。
まるで讃岐うどんみたい!これだけあれば試合中に補充しなくてもどんどん連射ができますね。
そして速い足回りで次々と輪を連射していきます。
しかしこのスピードだけでは優勝できないとメンバーは考えました。
そこで防御型ロボットとの対戦を想定した練習を続けてきたのです。
その練習から生まれた必殺技がこれ。
高〜く撃ち上げた輪は相手の妨害を飛び越えポールめがけて急降下!お見事!まさにすご技だ!この方操縦者の六車佳仁さん。
幼稚園の時高専の出前授業でロボコンを体験。
とりこになっちゃったんです。
今年念願かなって初めて国技館のフィールドに立つ事になりました。
おや北九州も想定して練習してたんですね。
やるぅ!出るか?高松必殺の超高弾道弾。
迎え撃つ鉄壁の防御機構北九州。
(会場)3・2・1スタート!攻撃力の高松かそしてディフェンス力の北九州か。
おっと青の北九州スタートに勢いがないぞ。
赤の高松は2本目をミスしている。
やり直しで決めた2点目。
3本目は?きちっと入れて…きました。
序盤高松リード。
動き始めた北九州スムーズです。
速い。
追いついていく。
同点。
高松は奥からいくのか?いや手前か。
そして北九州も入れてくる。
先に得点を重ねていくのは北九州だ。
さぁ3つ決めた。
よしよしよしよし!あとはVゴールという事になるのか?先ほどは54秒でのVゴールを決めた高松ですがここまで46秒。
なかなか…ここで6対6の同点。
相手ゾーンにどうやって入れていくのか?北九州は得意のディフェンスモードに入っている。
相手の動きに合わせて非常に速い足回りでおぉ〜決めた!よし!いけいけいけ!
北九州のディフェンスの隙をついた高松の六車さん
実はその前にフェイントで輪を撃ち出していました。
輪を追って移動する北九州。
ノーマークとなったこのポール。
すかさず六車さんはこのポールに照準を合わせ発射したのです
北九州の花守さん。
真ん中を死守しながらVゴールを狙う作戦に切り替えます
1点をリードした。
北九州の向こう側を決めた!残り1本だ。
ただその1本はグルグルディフェンスに守られている。
厳戒態勢だ!さぁディフェンス力になってきた。
残り1本を決める事ができるか。
上に撃った〜!高いぞ!決まった!イエーッ!やった〜!
(歓声)まさかの高弾道ショットで北九州の強力な防御が打ち砕かれました!ああ〜残念…!よっしゃ!上には上がいるんですねぇ…。
いやぁ勝負ってやってみないと分からないものですねぇ。
ほんとですね〜。
今年は多くのロボコニストたちがホースに翻弄されたんですよ。
確かに!狙いどおりに飛ぶよう輪の重さを一個一個そろえたり踏んでホースの癖を直してみたり冷やして輪を硬くするチームなんかもありました。
徹底してるぅ!どんなに工夫しても思いどおりに飛んでくれないホース。
一体どのように作られているかちょっとのぞいてみましょう!やって来たのは…原材料はこちら!なんか…小豆みたい?塩化ビニルと熱で軟らかくなる可塑剤を混ぜた物。
まずはこの材料を熱して溶かします。
これをところてんのように押し出すと…。
あぁすごい!結構な勢いで出てきてますよ〜!出来たてのホースの温度はおよそ100度。
流水で冷まして巻き取ります。
へぇ〜こんなふうに作られているんだ。
実は青いホースを作る時も同じ装置を使うのでちょっと不思議な光景が…。
何だ?あっ色が変わってきた!実に面白い…。
身近な素材でも知らない事って結構あるんだなぁ。
せっかくなのでホース工場の皆さんに試合の様子を見てもらいました。
(パソコン)「決まった〜!」。
おぉすげえな。
どこから思いついたのかと思っちゃうぐらい。
ただ結構…今年高専生たちはホースを爆買い!
準々決勝に駒を進めたのはこちらの8校。
悲願の初優勝を狙う近畿地区の3チームは全て勝ち上がってきています
作戦を練っているのは長野高専。
実は彼らには熱〜い地元応援団がついているんです。
こちらは…子供たちに科学の面白さを伝えてきた館長の北沢正晃さんこそ長野高専の応援団長なんです。
今回インターネットで全国大会が生中継される事を知り長野高専を応援するイベントを自ら企画しました。
北沢さんは9年前から…子供たちにとってロボコンはものづくりの楽しさが一番よく分かる最高の教材だと考えているんです。
地元の子供たちが見守る中いよいよ長野高専の登場です!一体どんなロボットなんでしょうか?強豪ひしめく関東甲信越地区で優勝を勝ち取った長野。
まとめ掛けの得点力が強さの秘密です。
最初の試合ではまず2本掛けで5点。
更に3本掛けで10点!都城を下し勝ち進んできました。
よし!
(拍手)そして迎える準々決勝。
施設はまもなく閉館のためスタッフで応援を続けます。
長野高専頑張れ〜!
(一同)オーッ!頑張れ〜。
対するは近畿悲願の初優勝を狙う奈良高専。
リーダーの山西さんをはじめみんなの緊張で私もドキドキです。
そんな彼らの熱〜い応援団をご紹介します!奈良高専の練習場を訪ねたのがその人。
あっこんにちは。
こんにちは!
(高専生たち)こんにちは!お久しぶりです。
お久しぶり。
今ええんやろ?大丈夫です。
いつもの事やけど女房が作りました。
いつもの2倍作ってあるから。
(笑い声)君らも食べてくれ!この方が応援団長の勢田勝郭さん。
今は退職していますが山西さんが恩師と慕うかつての指導教員です。
勢田さんが指導を始めたのは8年前。
当時の奈良高専は地区大会で1勝もできないどころか大会でロボットが全く動かない事もありました。
この低迷を打開するため学校はプロジェクトを立ち上げます。
そしてある部活の顧問として全国大会4連覇を果たした勢田さんにリーダーを託しました。
しかし勢田さんは戸惑います。
なぜなら担当していたのは将棋部。
しかも受け持つ授業は国語と古文だったのです。
もう分からない。
全く分からない。
しかし学生たちが不器用ながらもひたむきにロボットを作る姿を見てひとつの信念にたどりつきます。
学生たちが練習する際には必ず始めから終わりまで付き添い見守り続けたのです。
特に上から目線でね言うてやったらそれは学生言う事聞きませんから。
「お前らを応援してやるから」。
更に学生たちが空きスペースを転々として作業しているのを見て校長にじか談判。
新たにプロジェクトルームを確保しました。
作業場所を1か所に集約する事で学生たちがものづくりに集中できる環境を整えたのです。
勢田さんの指導を受けて学生たちは徐々に全力でロボット製作に臨むようになりました。
次第に奈良高専は全国大会の強豪校として名を知られるようになります。
そして学生たちからおそろいのユニフォームを贈られました。
(勢田)学生が僕に作ってくれたもんです。
でここに「ロボコンプロジェクトリーダー勢田勝郭」って書いてくれてます。
山西さんは勢田さんの指導を受けた最後の学生です。
卒業を控えた今年恩師に優勝を贈るラストチャンスに懸けています。
頑張って下さい!ありがとうございます。
奈良高専のロボコンのいい伝統を受け継いで下さい。
(一同)ありがとうございました!勢田さんは校内の応援会場に駆けつけました。
2回戦で当たった福島との試合ではVゴールで勝利!大量得点ができるビッグリングも成功させました。
決めてきた〜!Vゴール!その姿に恩師は…。
(拍手)最後の教え子が全力を出しきった。
それだけで十分でした。
いよいよ準々決勝!多くの人の思いを受けて奈良と長野が激突します
(会場)3・2・1スタート!戦略上手の長野…。
ベスト4を懸けた大事なこの試合まさかの波乱で幕を開けます。
奈良高専は立て続けに輪をはずし得点は5点。
残す手はビッグリングで高得点を狙うしかありません
一方の長野も自陣を連続ミス
輪っかがかからない。
少しずれてるようだが大丈夫か…?入らな〜い!これは…。
更に得意のまとめ掛けも失敗して4点にとどまります
もう残りは40秒しかない!奈良は?ビッグリングでいくのか?決めた!10点!引き離した!長野はもうかけるしかない!かけるしかない!ここで11点差3本掛けをかけて。
一気にいくか?いった〜!1点差!あと5秒!出せるか?出せるか?3秒だ。
(カウントダウンのブザー)必殺で…かからな〜い!奈良高専!2年ぶりのベスト4!
(拍手)長野僅か1点差に泣きました。
(一同)ああ〜!
(女性スタッフたち)惜しい〜。
惜しい!奈良薄氷を踏む勝利で準決勝進出です!
準々決勝2試合目も近畿勢の登場です!
2本掛けで大量得点を狙う…こちらは北海道地区優勝の…実はこのチーム明石の2本掛けを封じる必殺技を用意しているんです。
えっ?
(会場)3・2・1スタート!こちらも好勝負になりました準々決勝第2試合。
赤の明石高専は…おっと1本旭川は邪魔のための輪を投げてきたか。
おっ…更にもう1本邪魔をする輪を撃ち出しました。
自陣にまだ入れていない状況です。
明石の2本掛け封じになるか。
その明石高専スピーディーに自陣3つ終わらせて中央ポールを狙いにいく。
この位置取りは?まずは1本。
1点追加。
ここから2本掛けを狙いに動くか?オジャマ輪っかが当たっている。
・左!左!左!・OK!あっ…とこれは邪魔をしているぞ。
邪魔をしているがどうか。
引っ掛かるか?かけた。
奥…真ん中だけだ1本。
やはり青の輪っかに邪魔をされて位置取りにずれがあったでしょうか。
2本掛けは失敗しました。
6対6の同点。
しかしオジャマ輪っかを撃ちまくった旭川弾切れだ。
輪を積み直しに戻る。
青の旭川は輪っかが尽きている。
この瞬間に得点を重ねたい。
まだある。
1本決めた!1点リードされた青の旭川。
どうする?装填に時間がかかっている。
明石はVまであと1つ!時間は残り30秒余り。
さぁ旭川は入れなければいけない。
入れなければいけない!守っているだけではダメになっている。
ん〜旭川なかなか届かない。
明石ラスト1本は…入らない!旭川も苦しい!
(カウントダウンのブザー)時間がなくなった8対6!明石高専なんと19年ぶりのベスト4!
(歓声)
(歓声)旭川高専2点差で敗退。
綿密な作戦でしたが惜しくも及びませんでした。
我々も作戦を立てて自分たちなりの動きで相手をできるだけ翻弄して点差もある程度迫れたのでまぁ今は納得はしています。
準々決勝続いては勢いに乗る近畿勢3校目の和歌山高専。
和歌山の応援といえばもちろんこの方!来た!頑張れよ〜。
対するは去年全国優勝に輝いた強豪…カメレオンの装飾がユニークなロボットで勝負します。
かわいい顔してますが結構過激なんです!スタートゾーンを出た直後低弾道で3本のポールをしとめます。
続けて中央のポール。
アゴをクイッと上げて高弾道で発射!お〜正確ですね!これぞ…正確さの秘密がこれ…紫の縦の線がポールの位置に来るとロックオン。
ポールを認識して輪を発射する事ができるのです。
相手側にも鋭い弾道。
攻撃力抜群のパワーでVゴールを狙います!
(会場)3・2・1スタート!赤・青どちらも連射型。
どれだけミスをしないかが重要になってくる。
1本外した…いや〜和歌山が入らない!どうした事か…いや1本入った。
さあ先んじているのは八代だ。
ここで追いついた3対3の同点。
青の八代中央ポール狙いだ。
さあ決めた1点リード。
和歌山も連射を始めている。
スピード勝負になりそうだ。
お互いがどんどん決めていくが八代は中央を制覇している。
和歌山は相手陣だが…おっと和歌山決まらない。
次もだどうした和歌山!熊本八代8本目に狙いを定めた決めた8点目!これぞまさしくカメレオン・スナイパー!八代本領発揮の弾丸ライナーが炸裂!これで八代Vゴールまであと1つだ。
スナイパーが向きを変えている。
王手をかけた。
八代狙いは1つしかない!どう守る和歌山!もう1本だあと1本になっている。
そうこうしているうちに八代が1本だ。
どうか…おっと今ディフェンスに回ったディフェンスに回った。
何があるここから高弾道か上を向いたぞ。
高弾道があるか…1本決めた。
さあ上…引っかかった引っかかった!ディフェンスに引っかかった今度はどうだ?おおっとまた取った!キャッチキャッチ!しかし和歌山は輪がない輪っかが少なくなってきた。
ディフェンスをしながら撃つ事になった和歌山。
上を通ったぞ上を通ったぞ。
さあカートリッジを交換しに行った。
和歌山はまだ4本ある4本いや5本ある…どうなるか?どうなるか?そこが決まらないんださっきからさっきからそこが決まらない。
慎重に…決まらない!さあ尽きてきた尽きてきた。
ラスト1本これはどうだ?いや〜決まらない!これは装填をしなければいけなくなる!残り時間がなくなる…。
(カウントダウンのブザー)熊本八代2年連続のベスト4!
(拍手と歓声)終わった負けた〜。
負けた…。
和歌山高専残念!準々決勝で敗退です。
(二宮)おばあちゃんがインターネットで見てるという事ですが…。
そうですねおばあちゃんに優勝する姿を見せたかったんですけど…。
応援ありがとう。
来年頑張ります。
(拍手)応援させてくれてありがとう奈々絵!楽しい思いさせてもらってありがとう。
来年頑張ろうね!
(拍手)
準々決勝最後は僅か12秒でVゴールを決められる産業技術高専荒川キャンパスです
対するは強豪の北九州高専を高弾道ショットで打ち破った香川高専高松キャンパス。
高松のピットクルーの表情も一緒にご覧下さい
(中岡)スタート5秒前。
(会場)3・2・1スタート!スピード勝負となるのかどうか。
Vゴールでの争いという事になりそうだ。
さあ3つ決めてきた荒川は一気に決めた。
そして…遠くへ投げた!決まらない!相手側のポールを3本とも失敗した産技荒川。
隙を突いて高松が攻める!ここで順調に投げ入れていくのはそうこちら高松だ高松だ高松だ!きたぞ同点になるか…いやこれは決まらない。
もう1本は決めてきたこれで同点。
さあこれはもう1本ずついくのか?Vゴールはどうなる?さあ安定しているぞ。
これは順調にいきそうだ連射が利くのは高松だ。
残り1本残り1本!さあ斜めからいくか…決まった〜Vゴール!52秒!高松初のベスト4進出!
(拍手と歓声)
香川高専高松キャンパス。
全国大会初のベスト4進出を果たしました

(拍手)ベスト4の激突。
準決勝です!
ついに出そろったベスト4。
まずは奈良対明石。
近畿代表同士の対戦です
山西さん率いる奈良高専。
Vゴールを狙いつつ大量得点が可能なビッグリングを携え確実に勝利を収めてきました。
対する明石高専も2本掛けの大量得点と連射でVゴールを狙える万能タイプ!
果たして近畿地区の代表として決勝に駒を進めるのはどっちだ!?
(中岡)スタート5秒前。
(会場)3・2・1スタート!大量点かVゴールかどちらも狙える両チーム。
自陣ポール3つ奈良は一気に決めてきました。
青の明石は…1つ外しているか?奈良チャンスか?奈良はどこを狙う?中央は外した2本掛けはならず。
1本は決めた4対2。
明石は自陣へ掛け直す輪がない。
取りに戻らなければなりません。
奈良撃った!ディフェンスした明石!決まったのは1本でしょうか?全て決まればVも近づくというこの相手陣3つ。
しかし明石必死のディフェンス防ぎました5対2!互いに輪の補充に戻る。
青の明石は自陣に1つ決めていないポールがある急ぐ!奈良も時間がかかっている。
Vを狙うためにはどんな戦術でいくのか。
先に出たのは明石だ。
自陣3つめにいく。
奈良も再スタートだ。
山西さんなぜかここで輪の発射を待つように指示を出します。
明石高専がこのポールの前に陣取ろうとしたため輪を撃っても入らないと考えたのです
明石…ようやく決めた3点目。
5対3。
次はどこを狙うか?相手陣の遠い所か…入らない。
奈良は動かない何もしないぞ。
明石が次々に撃っていく。
決めた5対4!奈良はどうした?
明石は奈良のVゴールを警戒し自陣ポールの前を離れずに輪を発射し続けます。
そのためなかなか輪がポールに入りません
実は山西さんこうした状況をつくりだすためあえて輪を発射せず待つ作戦に出たのです。
この間刻々と時間は過ぎていきます
奈良はまだ動かない。
もう残り時間は40秒。
さあ撃った。
奥は…入らない!どうなる?
奈良高専ついに輪を放ちます。
しかし入りません
さあこれで明石はもう自陣を守らなくてよくなった。
逆転の2本掛けを狙いにいく。
時間が迫るがどうだ?一度には撃てるか?いや撃たないどうした明石?なぜ撃たない!戻っていく!
この時焦った明石は勢い余ってロボットをフェンスにぶつけてしまいます。
その衝撃で2本掛けの輪が外れてしまい撃つ事ができなかったのです
明石は戻らざるをえない。
奈良高専チャンス到来だ!出るかビッグリング!掛けてきた10点!決勝進出に向けて大きな3本掛け15対4!残りは5秒を切ってきた。
入らない!
(終了ブザー)奈良高専2年ぶりの決勝!
(歓声)奈良高専見事な心理戦を制して決勝進出!恩師勢田さんあと1勝ですよ!明石高専敗れはしたものの19年ぶりの大活躍でした。
東條さんいかがでした?いや〜やっぱり奈良仕上げてきてたんで…まああの次え〜と…
(拍手)
準決勝もう1試合は…
今大会波に乗る…北九州の鉄壁の防御をも超高弾道ショットで撃破してきました。
Vゴール!対するは…カメレオン・スナイパーが低弾道と得意のアゴクイショットで2年連続の決勝進出を目指します。
2年連続のベスト4!
(会場)3・2・1スタート!ハイレベルのロボット対決だ。
何分いや何秒で決着がつくのか。
どのぐらいのスピードで駆け抜けるのか?ミスが多かったチームが負ける。
さあほとんど同時に3対3。
先に入れてきたのは八代だ正確だ。
ああっと1本外した!1本外した高松!1点を先に入れた!さあどうだ八代か?いや1本外している。
奥は決めている。
八代先に8本決めた。
王手をかけたのは青ゾーンの八代だ。
ただ高松もディフェンスに回っている。
高松は残り2本になった。
高松…決めた〜同点!残りは1本同士!決めた方がVゴールだ!赤の高松は守りながらだ〜!横からスナイパー八代決まらない!高松が撃つ!決まらない。
そして次は…決めたVゴール!決勝進出は香川高専高松!やったね六車さん!全ての試合でVゴール勝利だ!いよいよ最終決戦。
近畿地区から悲願の初優勝を狙う奈良高専が勝つのか?それとも強豪たちを全てVゴールで倒してきた香川高専高松キャンパスが勢いのままに駆け抜けるのか?決勝ですよ。
どうした?もう泣きよる?・早い早い。
バンちゃん早い。
「高専ロボコン2015」いよいよ火花散る最終決戦です!
(中岡)まずは赤ゾーン奈良高専の入場です。
(拍手)
(二宮)それでは続いて青ゾーン。
香川高専高松キャンパスの入場です!
(拍手)
(中岡)決勝に懸ける意気込みをお願いいたします。
調整は終わりました。
Vゴール絶対決めれます。
絶対にベストを尽くしてやってきます!
(中岡)はいありがとうございます。
(拍手)なんとか防御して今あるロボットのできる最善を尽くしたいと思います。
(二宮)こちらのねらいは?そうですねやはりVゴールですね。
(拍手)若きエンジニアたちの夢の舞台国技館。
全国制覇はもう夢ではない。
その栄冠を手にするのは果たしてどちらのチームか?ロボコン史上まれに見る予測不能の対戦課題。
最後の大一番にどんなドラマが待っているのか?天下分け目の決勝戦です!
(会場)3・2・1スタート!得点力の奈良か?攻守バランスのいい高松か?さあ3つを決めてきたのは奈良高専だ。
ここまでミスはない…あっと高松が1本出なかったがどうか。
時間的には少しロスになった。
遠くへ投げてきた決まった3つ!そして…いやいや1本しか決まらない!奈良高専中央2本掛けがまたしても決まらず最速Vゴールはなりません!しかし必殺技があるぞ出すか?これはビッグリングで決める事ができるのか!?まだ21秒!さあ位置を決める位置を決める。
高松は急ぐ高松は急ぐ急げ急げ急げ!ビッグリング決まった!Vゴール!29秒!奈良高専初優勝!
(拍手と歓声)勝った〜!ウソ〜!?山西さんおめでとう!近畿地区から初の優勝校に輝きました!
(中岡)見事な勝利でした!ありがとうございます!ほんとに勝ってよかったです。
正直これで勝てたのは運とかじゃないです。
こいつらとマシンのおかげです。
こんなチームとマシンでできたのが本当にこの5年間でこういう経験ができたのがほんとにうれしいです!
(拍手)勢田先生っていう先生がいまして今多分ライブストリーミング見て下さってると思うんですけどほんとにここまで奈良高専育てて下さってOBの方々と一緒にここまで来ました。
ほんとにありがとうございました!
(一同)ありがとうございます!
(拍手)惜しくも決勝で敗れました香川高専高松キャンパスの皆さんです。
正直ここの決勝戦の場に立てるとは全然思ってなかったです。
なので運に味方してもらったっていうのもあるかもしれないですけどそこはもう僕らの全力だと思ってます。
(拍手)
全国のロボコニストが熱戦を繰り広げた「高専ロボコン2015」。
今年は奈良高専が近畿地区から悲願の初優勝。
更にロボコン大賞のダブル受賞を成し遂げ幕を閉じました
(拍手)
放たれたホースの輪に1つとして同じものはありません
チームそれぞれの技術とアイデアそして彼らを支えてくれた人々への思いが詰め込まれています
例えばそれは家族からの励まし
先輩への憧れ
そして恩師への感謝
悲願っちゅうよりこんな…済んでみたらな。
はいそれじゃ。
ありがとうございました。
(笑い声)
ホースの力を信じる事で百花繚乱のアイデアが花開いたのです

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