アニメ「境界のRINNE」一挙アンコール放送(1)第1話〜7話 2016.01.02


・「ずーっとずっといっしょだね!」ずっと!
(六文)新年明けまして…。
(2人)おめでとうございます。
りんね様りんね様新年らしく部屋を飾りつけてみました。
どうですか?
(六道)門松はいいとして明らかに先月の残りものも混じっているぞ。
で何なんだ?なんとこれから「境界のRINNE」一挙アンコール放送が始まるんです!1日目の今日は第1話から第7話までを一挙にお見せします。
今回のテーマは「出会い」。
最初に出会ったのは真宮桜だったな。
そのあとかっこいい僕が登場して更にやっかいなのが2人も出てきます。
という事でりんね様早速始めちゃいましょう!「境界のRINNE」一挙放送1日目スタート!
(真宮桜)うわぁ!なにあれ!お空で回ってるあれ!観覧車?あれ乗れるの?ね!おばちゃん。
(魂子)あれに乗ったらもう戻れませんよ。
ここからは一人でお帰りなさい。
おばちゃん…?
この世でもあの世でもないどこか。
この世とあの世の間にあるという境目の世界…境界。
そこには大きな命の流れをうながす「輪廻の輪」があるという
おばちゃん!おばちゃん!おばちゃ〜ん!あおばちゃ…。
お・ね・え・ち・ゃ・ん!でしょ!?いたたたたたたた。
(魂子)あとねここで見た事は忘れなさい。
ていうか忘れますよ。
いたたたたたたた。
・「ひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「言いかけたコトバまだ胸の中」・「通り過ぎてく季節も悲しみもさよなら」・「咲き乱れ輝く花びらに思わず見とれて」・「淡い色に心動くたび鼓動は高鳴る」・「ほら廻る廻る境界線」・「記憶をさあ呼び覚まして」・「あの日に見た世界があるから」・「ほらひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「今すぐその向こうへ」・「溢れる未来のカケラ」・「その手で強く抱きしめて」
高校生になれば何かが変わると思ってた
(メガネ)おはよ〜真宮桜さ〜ん。
ん…。
あ〜。
だけど現実は何も変わらなくて
ね〜ね〜聞こえてるんでしょ〜?お話しようよ〜。
話しかけないで下さい。
あっいたた。
あ〜…。
(男子生徒)おはよう。
(女子生徒)おはよう。
(スズキ先生)みんな席に着け〜。
(ミホ)ね〜ね〜桜ちゃんまた休みだね桜ちゃんの隣。
ほんとだ。
どうしたんだろうね。
もう五月だってのに。
六道。
六道りんねはまた欠席か?…ん?隣来たみたいだよミホちゃん。
え?心の声ふぅん。
これが六道君。
…にしても何だ?ヘンな格好…。
髪真っ赤だし。
これ以上欠席が続くようなら少し考えないと。
(男子A)登校拒否じゃね。
(男子B)もう来ないかもな。
桜ちゃんさっきの「来た」って何?えっ?心の声もしかして…みんなには見えてない?って事は幽霊…。
心の声ヤバい。
目が合った。
(発射音)心の声ドッグフード?クウ〜ン。
じゃ〜朝のホームルーム始めるぞ。
心の声えっと…何だろうコレ。
目が大きくていつもプルプルしているやつ。
そうだチワワだ!
(六道りんね)俗名チワ太郎。
この世の未練を捨ててすみやかに輪廻の輪の流れに乗りなさい。
さあ。
あ…。
大丈夫…怖くない。
(のみ込んだ音)心の声た食べられちゃった…。
桜ちゃんって時々どっか見てない?クセ?うん。
治らないんだよね〜。
じゃあまたね〜。
うん。
またあした〜。
高校生になれば何かが変わると思っていた。
少し大人になってだんだん妙なものも見えなくなると
今帰り?真宮桜さ〜ん。
はぁ…。
えいっ!あ〜。
ね〜ね〜真宮桜さ〜ん。
ねえ。
ねえってば。
ん?桜ちゃん来たわよ。
(リカ)隣の席の六道君。
心の声あれ昨日の…。
六道だな。
お前なんでジャージなんだ?これ中学の時のです。
制服買ってないのか?俺がそんなぜ〜たくなもの買ったら…地獄に堕ちます。
えおまえん家もしかしてビ…。
地獄に堕ちます。
ななんかすまん。
ごめんな六道。
はい二度と言うな。
ね〜ね〜桜ちゃん六道君と話とかした?全然。
彼ちょっと変わってるよね?あリカちゃん新しいケータイ?そうなの。
先週買ったばっかり。
(ミホ)かわい〜。
それがね間違い電話で困ってるんだ。
間違い電話?毎日だよ。
放課後同じ時間に。
も〜やんなっちゃう。
どんな?知らない男子の声で…。
(男子の声)4時に体育館の裏に来い!知らない声だし呼び出されるような事した覚えないし。
心の声あれ?ケータイからなんか変な…。
そのうちやむんじゃない?うんだといいんだけど。
絶対ヘン!もうヤダ!なに?ケータイの話?
(リカ)着信拒否してもかかってくるし。
文句言ってやろうと思ってさっきこっちから電話したら。
(女性の声)お客様がおかけになった番号は現在使用されておりません。
あり得ないよ!それってかけてきてるのは霊的な何かとか?やめて〜!あの世からかかってくるみたいな?やだも〜!ていうか解約したら…。
そのテの話相談に乗ってくれるところ知ってるんだけど。
学校の裏庭にもう使われなくなった百葉箱がある。
その中に相談の手紙とさらに必ずお供え物とさい銭を入れておけば問題は解決。
これはこの学校に伝わる伝説だ。
知ってた?おねえちゃんがこの高校だったけど聞いた事ないよ。
リカちゃん本気でお願いする気?だって信じるしかないよ!もう他に方法ないもん!心の声あるだろ。
番号変えてみるとか。
(拍手)
(リカ)お願いしますっ。
あ…。
え…?
(ミホリカ)うわぁっ!?ちょっと今!蓋が勝手に開いて…。
手紙とパンがなくなった!?え…?
(2人)きゃ〜っ!こわい〜!リカちゃんケータイ落としてっちゃったよ。
無視か!真宮桜といったな。
お前一体何者なんだ?それはこっちのセリフなんですけど六道りんね君。
なんで見えたり見えなかったりするの?この派手な羽織なに?オシャレのつもり?引っ張るな。
高級品だぞ。
制服は買えないのに羽織は買えるの?これは「黄泉の羽織」。
着た者を霊体化つまり霊と同じ体質にするお宝グッズだ。
俺の事は普通の人間には見えなくなるはずだ。
へ〜そうなんだ。
一応納得した。
そんな事よりどういうつもり?「そんな事より」?百葉箱の伝説の事だよ。
あれあんたのでっち上げでしょ!?それがどうした。
生活のためだ。
生活って人をだましておさい銭を猫ばばするのが。
だましてはいない。
やる事はやる。
やる事って何。
(ケータイの着信音)そのケータイ現世に未練を残し成仏できない霊の念を感じる…。
(リカ)もしもしもしもしケータイ拾ってくれた方ですか?お手数ですが駅前のカフェまで持ってきてもらえますか?う〜ら〜め〜し〜や〜。
(リカ)ぎゃ〜!
(ケータイが切れる音)これでしばらくケータイを返してくれとは言わんだろう。
ひひどい…。
(ケータイの着信音)しつこい。
う〜…。
(男子)4時に体育館の裏に来い!来ないな。
ていうかその霊の人。
この学校の人とは限らないんじゃない?ひとつだけはっきりしている事は霊が電話をかけた本来の相手と4時に体育館の裏で会えなかったという事だ。
それ…会う前に死んじゃったって事…だよね。
今どこにいてどこからかけてるんだろうな。
本人に聞くのが一番だな。
え!?糸電話?
これは霊界糸電話。
話したい霊と話ができる便利アイテムである。
70円!
相談者リカのケータイ番号を言ってくれ。
あうん。
ご苦労。
お前もう帰れ。
えでも…六道君をひとりにしたら…。
心配するな。
じゃなくてケータイ借りパクされるかもしれないし。
あとでちゃんと返す。
ほんとに?泥棒や詐欺みたいな真似は絶対にしないと決めている。
じゃあいいけど。
なんか手伝わなくてもいい?手伝うって…お前霊が見えるみたいだが祓ったり闘ったりした事はないんだろう?これから先は俺の仕事だ。
六道君の…仕事?現世に未練を残し成仏できない者たちを輪廻の輪に導き転生を促す。
真宮桜。
はい?10円玉持ってないか?糸電話の通話料金。
心の声…。
有料?
間違い電話霊とこの世をつないでいるのは相談者リカのケータイ番号である。
つまりスマホの番号をたどれば間違い電話霊と会う事ができるのだ
てゆ〜かここどこ?霊道だ。
時間と空間を超えて霊とつながる。
そろそろ通話を開始するぞ。
えあうん。
10円ね。
おい!俺だ!
(霊界糸電話・男子)お前か?4時に体育館の裏に来い。
(料金不足の音)10円どんどん追加!電話が切れたらたどりつけない!はいはい。
(スズキくん)絶対行くからな!遅れんなよ!心の声あの人が間違い電話霊?あっ!あぶない!絶対行くからな!遅れんなよ!えっ?また?ヤツは「ここ」から先に進めずに毎日同じ事を繰り返しているんだ。
だからこの先に進む道を作ってやる。
その高級品の黄泉の羽織とかで?着た者を霊体化させる黄泉の羽織。
これを裏返す!あっ!?
裏返して着せると幽霊を実体化させるというお得かつオシャレなリバーシブルアイテムなのだ!
(主婦A・B)いきなりなんか出た〜!死に場所から動けない霊を移動させるにはこれが一番。
しかも経費や追加料金の類いはかからず無料だ。
まあお得!では行きましょうか間違い電話霊さん。
は?どこへ?体育館裏へ。
なんで?誰が?4時に誰かをここに呼び出したらしいですよ。
俺が?なんか事故のショックでいろいろ忘れているみたい。
この場所で目的を果たさねば彼の未練は断ち切れない。
そうでなくても彼は霊になってずいぶん経っているようだ。
何か手がかりがなくては成仏の方法もない。
(スズキ先生)あっいたいた!お〜い六道!真宮桜黄泉の羽織を脱がせろ。
見られたらマズい。
ここに来るまでいろんな人に見られてるけど。
ちょっといいか〜?取り込み中ですが。
あのな〜。
六道学校指定のジャージ持ってないんだろ?このジャージお古だけどお前にやる。
どうした?やっぱり古いのはイヤか?いえ…。
あありがとうございます。
心の声あれなんかすごく喜んでるみたい…に見える…。
もらってくれるか!夢なら覚めるな。
よかった!実はこのジャージな…先生がこの学校の生徒だった頃のクラスメートのジャージだったんだ。
そいつ事故で亡くなったんだけど…。
心の声それって遺品。
明らかにジャージに反応している。
あの…なんか思い出せそうですか?〜ん。
スズキ先生がどうしてクラスメートのジャージを持ってるんですか?事故の日な先生間違えてそいつのジャージ持って帰っちゃって相手も同じスズキだったんでね。
えっ。
そしたらその日のうちにえらい剣幕で…。
回想
(スズキくん)4時に体育館の裏に来い!で落ち合うちょっと前に彼は事故でなぁ。
捨てられずにずっと保管してたジャージだが六道が喜んで着てくれるならよい供養になる…。
ってスズキくん!?そうだ俺…下校途中にジャージが入れ代わってる事に気づいたんだ。
つきあってた子が刺繍を入れてくれた大切な俺のジャージ。
そんな刺繍見当たらんが。
って何指で隠してんのよっ。
あった!もう間違いない!ホントだ。
気がつかなかったなぁ。
よかったね六道君。
この人の未練このジャージを取り返す事だったんだよ。
果たしてそうかな?他にないでしょうよ。
もしかして本当にジャージが欲しいの?まさか。
安易に納得しないだけだ。
だがこれを手放すだけで霊の未練が断ち切れるなら俺は本望だ。
先生先生の手でこのジャージを返してやってく…。
どうした六道。
血の涙出てるぞ!?いえおかまいなく。
心の声すごい未練。
間違えてごめんな…。
これ君の。
ああ…俺のジャージ…。
あれ?スズキくん…?成仏できたみたい。
スズキくん成仏できてなかったからケータイに電話かけてきたんだ。
電話?うん。
スズキくんが亡くなった翌日な先生のケータイに変な電話がかかってきた…。
ソッコーで解約したけどな!はぁ。
その番号が巡り巡ってリカのケータイに振り当てられた…というのが真相だった
間違い電話霊の人成仏できてよかったね。
ああ…。
ジャージは残念だったが。
心の声まだ未練なんだ。
止まれ。
え?
これは霊体投網。
姿を消している霊体を捕まえるという便利なアイテムである。
180円!
(チワ太郎)ヒャンヒャン。
そのチワワ…。
小さくなってない?ああ。
どういう事?桜さんこそこんな奴とどういう事なんだ?あいつも会う霊の人。
あなたも地縛霊か…。
そろそろこの世の未練を捨てないと悪霊になってしまうぞ。
え〜悪霊?それはヤダな〜。
…真宮桜。
財布にあといくら残ってる?え?お金?万一のためだ。
えっと確か1,500円ぐらい?富豪か!富豪なのか!そうかお前もこの世に未練があるんだ。
僕と同じだね。
心の声生きてる間は受験勉強に明け暮れ女子と会話すらした事がなかった。
だからどうしても女子と仲良くなりたくて声をかけ続けた。
ただ一人答えてくれたのが。
回想
(メガメ)おはよう。
おはようございます。
真宮桜さん君だけなんだ。
僕と話してくれたのは。
フツーの人だと思ってついうっかりと。
僕をわかってくれるのは君だけだ!つきあってくれるんじゃないか?いやむしろ僕に気があるに違いない!どうする?強制的に成仏させるか?う〜ん…。
それもかわいそうな気がするけど…。
(合体霊)いいよ気にしなくて。
このままでもいいかなって。
桜さんに会えなくなるのさびしいし。
あの…混ざってますよ。
まずいな悪霊化した。
え?悪霊?これが?つきあって下さい。
ごめんなさい。
あきらめて成仏しなさい。
大丈夫怖くない。
ふ…ふられた〜っ!あ…!?悪いがつきあってくれ!あ…!心の声なにあれ!?と飛んでる!?ここどこなの!?六道君!待てぇぇぇぇぇ!追ってきた!彼を現世に縛りつけていたのは真宮桜お前への執着。
彼を導くにはお前をこちらに連れてくるしかなかった。
(爆発音)そ…それで…ご500円出してもらえないだろうか!彼…というか彼らを成仏させるために!500円?やはり無理か。
大金だもんな。
あっ…あっ…!いえいえいえ!いえ払います!払います!これでなんとか。
(男性の声)毎度〜。
これは火車。
悪霊の未練を断ち切り輪廻の輪に導くという超強力アイテムである。
価格はなんと500円!
俗名チワ太郎。
および恋未練地縛霊男子。
これより両名の生前の未練を断ち切ります!変な呼び方するなァァァァァ。
火車烈断!あ…。
あなんかたいした事なかった。
では両名すみやかに輪廻の輪に乗るように。
はぁ…。
なんかさびしいな…。
女子も乗ってるよ。
え?あ?そう?じゃっ。
心の声私ここに来た事があるような気がする…。
真宮桜。
ここは生きた人間が来てはならない場所。
非常事態とはいえお前を巻き込んですまなかったと思う。
六道君。
あなたいったい…何者なの?俺は…現世に未練を残し成仏できない者たちを輪廻の輪に導く…死神。
死神!?みたいな。
みたいな!?リカちゃんこれ。
私のケータイ!桜ちゃん拾ってくれたんだ?うんまあ。
もうかかってこないと思うよ。
間違い電話。
え?ほんと?なんで?なんとなく…。
初めて見た!造花の内職。
それからほどなく学校中に百葉箱の伝説が広まった
(女子A)おさい銭1円玉でもいいんだ?うん全然よかったみたい。
(女子B)じゃあ私もお願いしてみようかな。
これか伝説の百葉箱。
なんだ横に立て札がある。
(男子C)「さい銭をケチると呪われます。
死神より」。
・「騒がしいだけの証明にはさよならして」・「正しいものだけ」・「はじめましてをしていたいな」・「お願いどうしても」・「見たい触れたい思い通り」・「新しいものだらけ選ぶ勇気をくださいな」・「猫も杓子も右向け右の世界で」・「君と目が合うなんてこと」・「巡り会い巡れば巡る」・「くるりくるり隣り合わせ」・「偶然はわざと」・「運命の仕業と」・「いついつ出やる輪の上」・「後ろの正面だあれなんてね」・「振り向いて欲しいんだよ」・「同じ笑顔で待ってる」・「わたしに気がついて」
この世でもなくあの世でもないどこか。
この世とあの世の間にあるという境目の世界…境界。
そこには大きな命の流れをうながす「輪廻の輪」があるという
(ドクロ女)はいっ!という事で3日以内にあなたは何者かに祟られ呪われ悶え苦しみます。
それを避ける方法はただ一つ!学校の裏庭にある伝説の百葉箱に自分を守ってくれるようにお願いしてお供えをするのです。
ど〜ん!あっ!
(真宮桜)あ…!?夢…?・「ひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「言いかけたコトバまだ胸の中」・「通り過ぎてく季節も悲しみもさよなら」・「咲き乱れ輝く花びらに思わず見とれて」・「淡い色に心動くたび鼓動は高鳴る」・「ほら廻る廻る境界線」・「記憶をさあ呼び覚まして」・「あの日に見た世界があるから」・「ほらひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「今すぐその向こうへ」・「溢れる未来のカケラ」・「その手で強く抱きしめて」
高校生になったら少し大人になってだんだん妙なものも見えなくなると思ってたけど…
心の声変な夢…。
それにあの場所…空の大きな赤い輪…。
心の声この間六道君に連れていかれた世界だった…。
回想六道君。
あなた一体…何者なの?
(六道りんね)俺は…現世に未練を残し成仏できない者たちを輪廻の輪に導く…死神。
死神…!?みたいな。
「みたいな」!?心の声死神って事?死神じゃないって事?どっちなんだろう?
(リカ)聞いて聞いて!すっごい怖い夢見た!骸骨みたいな女が3日以内に呪うって。
(ミホ)え…その夢私も見た。
(男子A)俺も見たぞ。
(男子B)伝説の百葉箱にお供えしろって。
(ユミ)あたしもあたしも。
(井本)こわ〜い。
心の声クラスのみんなも見てる…?もしかして…。
(女子A)これよ!伝説の百葉箱。
(女子B)前は願い事かなえてくれるって話だったよね。
(女子A)だから呪われないようにしてくれるんじゃないの?
(女子C)バナナもお供えに入るのかな。
(男子A)不思議だ。
(男子B)入れるそばから消えていく。
心の声やっぱり六道君。
おいっ!放せ真宮桜。
取り込み中だ。
あっ桜ちゃん。
桜ちゃんもお供えしにきたの。
リカちゃんもミホちゃんもだまされちゃダメだよ!だますって?ていうか今…。
きわめて不自然な姿勢で通り過ぎたね。
黄泉の羽織を来た六道りんねは普通の人には見えないのだ。
便利!
一体何の話をしている。
真宮桜。
とぼけるんじゃないわよ。
夢でみんなを脅してお供えを巻き上げようだなんて。
とんだ濡れ衣だな。
俺はやる事はやっている。
(女子D)最近何か頭が重くって。
(女子E)え〜風邪?花粉症?
(女子D)百葉箱におにぎりお供えしたんだけどね。
病院行った方がいいかな〜。
(女子E)え〜?絶対病院でしょ。
ナマケモノ?木から落ちて死亡。
だが本人…本ナマケモノは死んだ事に気づかずあの人間をしがみつく木だと思っているんだろう。
これは霊体ハタキ。
人や物に取りついた霊を払い落とすためのものである。
購入価格は特価120円
しがみつくのはやめて早く輪廻の輪に乗りなさい。
!あっでも治ったかも。
急にラクになった感じ。
(女子E)ほんと〜よかったね。
お供えをもらう代わりにこうして浄霊してやってるんだ。
正々堂々とした取り引きだ。
でも現にみんなが夢を見たって。
夢?そうだよ。
お供えしないと呪うとか祟りがあるとか。
それは俺じゃない。
なんで俺がそんな事をする必要がある。
だって六道君以外に誰がいるっていうの…!心の声あれ…?この人…?
(魂子)だ〜れだ?…おばあちゃん。
え?その呼び方は…や・め・ろって言ってるでしょ〜。
いでででででででででででで。
心の声今朝の夢に出てきた人?でも前にもどこかで会ったような…。
やめろ!コメカミが痛いじゃないか!心配して来てあげたのに。
心配?りんねあんた生活に困ってるんでしょ?私のところに来て一緒に暮らしなさい。
それはできない。
ほっといてくれ。
たった一人の孫なのに。
心の声孫って…。
この人本当に六道君のおばあちゃんなんだ。
若い…。
え!?なんて?いいえ…何でも。
さっき何か言ったでしょ。
いえ何も言ってません。
言ったわ!「わ」とか「か」とか「い」とか。
すみません。
ずいぶんお若いなぁと思ってつい…。
あらっ!あらあらあらおほほほほほやっぱり…?私が見えるのかっ!?真宮桜はちょっと変わってるんだ。
それより今朝夢でクラスメートを脅したっていうのはおばあちゃんか?その呼び方や・め・なさい!いでででででで。
もちろん私です。
りんねの生活の足しになればと思って。
余計な事すんな。
あらだったらよいしょ。
あらおいしそ〜。
待て!お供え物をどうする気だ。
もちろん没収します。
私が夢で脅して巻き上げた私の戦利品だし。
なっ!少しは置いてけ!イヤよ〜。
じゃあね〜。
おばあちゃ…!待って六道君!何やってんだ真宮桜!ついてくるな。
ここは生きた人間が来てはならない場所だと言ったろうが!でも私ここに来た事あるの!なにっ!いつだか分からないけど六道君と会う前に…ずっと前に一度。
何だって!?どういう事だ!
(羽織が破れる音)あっ…!?六道く〜ん!真宮桜!いない…。
それじゃあ1つもらえるかな。
はあ〜。
死ぬかと思った…にしても困ったなここどこだろ?
(店主A)さあ冥土の土産にいかがすか〜。
(老人A)もうせんべい食べてもいい?もちろんすよ。
好きなだけどうぞ。
(老人B)きんつばと練り切りどっちにしようかな。
両方どうぞ。
もう我慢なさる必要はありませんからね。
(店主B)今ならお安くしときますよ〜っ。
向こうのご家族に向けて遠隔操作もできますよ。
なんか…縁日みたい。
ちょっと変だけど。
(おばあちゃん)おやお嬢さんのような若い人が来るなんて珍しい。
どんな悪霊でもたちどころに追い払える除霊クラブ。
今なら特別に1万9,800円。
あいえ。
お手ごろなのではこっち。
どんな悪霊でもたちどころに封じ込めるかもしれない除霊ツボ。
なんと2,800円。
あの財布を教室に忘れてきてしまって。
ならそれでいいよ。
ダメですこれは六道君の…。
どうせあんたのものじゃないんだろう?すみません何もいりません。
お待ちよお嬢さ〜ん。
あっ!すみませ…!?え…?ついて来いって言ってるの?おばあちゃん!力を貸してくれ。
いでででででででででででで。
しょうがないわねぇ。
あの女の子こっちに連れてきちゃったの?連れてきたんじゃない。
ついてきたんだ。
はぐれてしまったが。
しょうがないわね。
(笛の音)探してもらいましょ。
(カラスたち)アホー。
うわぁ。
なんか混んでる。
え?それに乗るの?なんだか懐かしい感じがして…いい気持ち…。
アホーアホー。
マズいわよ〜。
え?どこにいる?あの子やりきった入場口に迷い込んだみたい。
やりきった入場口!?
(魂子)そう…人生やりきって未練を残さず大往生した人たちの通るところ。
しかし真宮桜はまだ死んでない!なぜあんなところに!さあ?でもそこに入るとなんでだか満足ムードに乗っかって一気に輪廻の輪に向かっちゃうのよね。
ダメだ真宮桜!それ死ぬって事だぞ!あ…。
あれ輪廻の輪だっけ?まるで赤い観覧車みたい。
(係員)は〜い。
一列に並んで〜。
(老女)ねえお嬢さん。
はい?あなたずいぶんお若いけど何の未練もないの?
(老人A)そうだな。
わしらはやりきったからいいけど。
(老人B)うん。
やりきった。
そうねぇ。
とにかく次が楽しみね。
心の声あら…よく見たらお年寄りばっかりだ。
みんなすごく満足そう。
でもねぇお嬢さんは若いのにもったいない。
本当にもう思い残した事はないの?心の声なんか私も楽しい気分。
はいっ!なんかも〜い〜かなって感じです。
心の声真宮桜!桜って子もみんなの満足ムードに乗っかって一気に輪廻の輪に向かっちゃうわよ。
(係員)は〜い!足元に気をつけて慌てずステップにお乗り下さい。
よい来世を。
ありがと〜。
ウサギさんも助けてくれてありがとう。
心の声あ〜このステップ輪廻の輪につながってるんだ。
あれ?て事は私別の何かに生まれ変わるって事?う〜ん。
そっか〜。
それで未練はないのかって聞かれたんだ…。
ないなぁっ!
真宮桜は今やりきった人々の満足ムードに流されているのだ
・待て〜っ!真宮桜〜!お〜い!
(爆発音)うわぁっ!あの声六道君…みたいな。
あ…羽織の片袖…。
とっても貧乏な六道君がとっても大切にしていた羽織。
持ってきちゃって悪い事したなぁ。
返してあげたかったなぁ。
(割れる音)きゃああっ!真宮桜!あっ!?六道君?分かっているのか真宮桜。
お前死ぬところだったんだぞ。
心の声助けに来てくれたんだ…。
あありが。
(爆発音)きゃあっ!?ウサギさん?うっ…。
くっ!
(爆発音)あっ!フッ!オッ!オッ!鎌さえあれば…こんなやつ!霊体コショウ!
これは死神道具の一つ霊体コショウ。
これを浴びるとクシャミが出て苦しい!ちなみに普通のコショウでも代用できるぞ!
うっ!ゲホゲホ…。
ん…。
こうなったら奥の手だ。
(クラッカー音)
これは霊体クラッカー。
大きな音を立て敵を撃退する死神道具だ。
ちなみに普通のクラッカーでも同じ効果が期待できるぞ
(爆発音)心の声そうだ田舎のおばあちゃん家に遊びに行ったあの日裏山の入り口にあれが立っていたんだ。
回想あ!ウサギさんだ。
心の声ウサギに誘われて私が行ったのは。
回想あっお祭り!わ〜い。
わああ。
おもしろ〜い。
変わってる〜。
(パンチ音)ウサギさんウサギさん…?ダメよあなたみたいに小さい子がこんな所に来ては。
お前を助けだすのに348円もかかってしまった。
元はといえばこっちに連れてきたあんたが悪いんでしょ〜が。
おいっ!食うなよ俺のお供え物!あの〜。
私思い出したんです。
子供の頃にも一度ここに来た事があるって。
今日と同じウサギに誘われて。
(魂子)ウサギ?はい。
よく分からないTシャツを着て私を手招きして。
それはだまし神ね。
だましがみ…?それはこう書きます。
うわ〜画数多い。
堕魔死神というのはノルマ水増しのためにまだ生きてる人間までだまくらかして輪廻の輪に乗せようとするタチの悪い死神だ。
で子供の頃はちゃんと元の世界に戻れたわけね。
はい…。
誰かが助けてくれたんです。
なぜかよく思い出せないんですけど。
真白い髪に黒い着物で確か赤い花の髪飾りをつけてたような。
そうだそれと六道君と同じ羽織を着てました!…ほお。
すごく親切なおばさんでした。
お・ね・え・さ・んだったんじゃなくて!?コメカミがいだだだだだだだだだだ。
ってあの時のおばさん!お・ね・え・さ・ん!教えて下さいおねえさん!あら?あらあら。
何でも聞いて。
あれ以来私幽霊が見えるようになってしまったんです!もう慣れたけど原因が分からないからスッキリしなくて。
やっぱり一度来るべきじゃない世界に来てしまったからですか?それはないわね。
この世界のものを飲み食いしないかぎり幽霊が見えるようになんてならないわ。
え食べましたよ。
回想あのアメが欲しいよぅ。
よし買ってあげよう。
わ〜い。
そういえばついうっかりと。
祖母がすまん。
いや原因が分かってスッキリしたよ。
りんね…やっぱり帰っちゃうの?言ったろう。
俺はこっちでは暮らせない。
そう…。
ねえ六道君。
なんだ。
どうしておばあさんと一緒に暮らさないの?あれ桜ちゃんと六道君だよね?え〜っ!いつの間にあんなに仲良くなってたの?し!おばあちゃんが死神だからだ。
え…?もちろん堕魔死神ではなくまっとうな死神だ。
やでも六道君だって同じ死神なんでしょ?俺は人間…。
人間?みたいな…。
はあ?どういう事?私たちにないしょでもうつきあってたりして?いやまだそうとは限らないしここは静かに見守ってあげようよ。
そうだね友達だもんね。
あ桜ちゃんのカバンどうしよう?あしたでいいんじゃない?そうだね。
・「騒がしいだけの証明にはさよならして」・「正しいものだけ」・「はじめましてをしていたいな」・「お願いどうしても」・「見たい触れたい思い通り」・「新しいものだらけ選ぶ勇気をくださいな」・「猫も杓子も右向け右の世界で」・「君と目が合うなんてこと」・「巡り会い巡れば巡る」・「くるりくるり隣り合わせ」・「偶然はわざと」・「運命の仕業と」・「いついつ出やる輪の上」・「後ろの正面だあれなんてね」・「振り向いて欲しいんだよ」・「同じ笑顔で待ってる」・「わたしに気がついて」回想
(六道りんね)俺は人間…。
(真宮桜)人間?みたいな…。
回想俺は…現世に未練を残し成仏できない者たちを輪廻の輪に導く…死神。
死神!?みたいな。
みたいな!?どういう事…?・「ひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「言いかけたコトバまだ胸の中」・「通り過ぎてく季節も悲しみもさよなら」・「咲き乱れ輝く花びらに思わず見とれて」・「淡い色に心動くたび鼓動は高鳴る」・「ほら廻る廻る境界線」・「記憶をさあ呼び覚まして」・「あの日に見た世界があるから」・「ほらひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「今すぐその向こうへ」・「溢れる未来のカケラ」・「その手で強く抱きしめて」
この学校では「伝説の百葉箱」と呼ばれる新たな心霊スポットが評判を呼んでいた…
(ミホ)この学校を守っている神様かな…?
(リカ)悪霊かもよ。
こうやって相談の手紙を入れると問題を解決してくれるんだって。
おさい銭とお供え物を忘れるな。
…。
(ミホリカ)封筒が消えた!やだ怖〜い!待ってよリカちゃ〜ん。
お供え物はなしか…。
まあいい。
おさい銭さえあればメシは食える。
六道りんねの「黄泉の羽織」は着ている者を霊体化し普通の人からは見えなくする
何て書いてあるの?
真宮桜には霊的なものが見えた
三組の中林くんと二組のヨッコが結ばれますように。
恋愛相談だ…しかも他人の。
俺の管轄外だ。
引き受けないの?役に立てん。
俺は死神…。
…!みたいな…。
…。
たったの五円。
御縁がありますようにって意味じゃない?これでは飢え死にしてしまう。
死神も飢え死にするの?俺は人間…。
…!みたいな…。
心の声だからどっち…?一体どういう事なの六道くん。
今を去ること五十年前俺のおばあちゃんは死神の仕事である男を迎えに来た。
病気で余命一分の青年だったそうだ。
(魂子)まあいい男!どストライクだったという。
(青年)あなたは死神か…美しい…。
美しいだなんて〜最期にあなたのような美しい女性に会えてよかった…。
僕はこのまま死んで来世は虫とかトカゲに生まれ変わるかもしれないが。
あなたの来世はサバですよ。
サバですか…。
はい。
関鯖です。
フッ…。
あれは味噌で煮ると旨い…。
その寂しそうな笑顔にハートを射ぬかれておばあちゃんは恋に落ちた。
その来世サバ男が俺のおじいちゃんだ。
おじいちゃんが人間…て事は六道くんは人間と死神の…。
おばあちゃんは各所に根回しをし多少の不正も働いておじいちゃんの寿命を五十年引き延ばし二人は幸せに暮らした。
そんなおじいちゃんもこの春輪廻の輪に乗った。
そう…。
おじいさん亡くなったんだ…。
今頃は黒潮に乗って回遊している事だろう…。
関鯖って瀬戸内海じゃなかったっけ?…とにかく俺の境遇はそんなところだ。
ふ〜ん…お父さんとお母さんは?…!知らん。
俺はずっとおじいちゃんと暮らしてたから。
心の声なんか…余計な事聞いちゃったのかな…。
…でもという事は六道くん…今は一人で暮らしてるって事?だから貧乏なのかな…死神の仕事って全然儲かってない感じだし…。
というより人間の血が流れる六道くんがなんで死神の仕事しなくちゃいけないんだろ…。
(携帯の着信音)ミホちゃんだ。
もしもし。
(ミホ)桜ちゃん聞いて!すごく怖いめにあったの!怖いめ?さっき忘れ物を取りに学校に戻ったのよ。
(ミホ)で取り壊し寸前のクラブ棟の前を通りかかったら…誰もいないはずの窓の中に…。
回想あ…!あれ絶対火の玉よ!火の玉?
(ミホ)あそこを建てる時におまつりした神様が取り壊しを怒ってるんじゃないかな…怖くて逃げて来たけど気になって…。
(ミホ)お願い!明日一緒に行って!もう一度確かめたいの!…いいけど。
ね〜ミホちゃん…見間違いじゃないの〜?見たんだもん!じゃさ百葉箱に相談したら?ん〜。
それもどうかな〜。
(ミホ)ここよここ。
(リカ)確かに古くさくて何か出そうだけど…。
心の声これがクラブ棟…え…何か来る…。
心の声本当に何かいたんだ…。
(2人)ギャーッ!え!?
(2人)オバケ〜。
…二人にも見えるんだ。
(キック音)
(化け猫)イテッ。
六道くん…。
ふな〜ご。
…行っちゃった。
心の声あの化け猫何だったんだろう…ミホちゃんやリカちゃんにも見えたって事は幽霊とかじゃないのかな…。
あ…子猫だ。
かわい〜…!ケガしてる…。
手当してあげるね。
うちにおいで。
(子猫)み〜。
はいミルクとおかかごはん。
食べな。
み〜。
首輪が無いと野良猫だと思われるわね。
リボンあったかな…。
おとなしくしててね。
(ドアが閉まる音)ぐびぐびぐびぐびぐびプは〜。
み〜。
み?おまたせ…。
あ。
に!あぶない!落ちたら…。
あ!…え?ここは!?あ!待って〜!待ってよ〜。
ん?心の声なんか少し大きくなった…!?ここは…!?クラブ棟…!?火の玉!?やっぱりお前か!勝手な事をするな!
(六文)いてっ!だって!全部りんね様のためにやった事ですよ!ほら!おかかごはんゲットしてきました!お前!こんな高級メシ一体どこから…。
(ドアが開く音)…真宮桜どうしてここに…?それはこっちのセリフよ。
説明してもらいましょうか…。
これが火の玉の正体…。
電気代が払えないからな。
で六道くんここで何してるの?何も。
住んでいるだけだ。
そんな事していいの?いいも悪いもあるか。
ここならタダだ。
かわいそうなりんね様。
おじいさまが亡くなって借家を追い出されちゃったんですね。
出てきたんだ。
家賃がもったいないからな…!?みんな静かに!何?物音を立てるな。
(何かの物音)…行ったな。
何なの?多分見回りだ。
見つかって追い出されると困る。
はぁ…。
六文お前はもう帰れ。
えっ!?心配すんな。
俺は一人で大丈夫だ。
こっちで生きる事を決意した日から俺の覚悟は決まって…。
ふ〜ん六文ちゃんて言うの?はい桜お嬢さま。
聞けよ。
帰りませんよ!魂子さまの御命令です。
おばあちゃんの?六道くんのおばあちゃん魂子さんて言うんだ…。
そうゆうわけなんで雇用契約をお願いします。
この雇い主のとこにサインとハンコを。
拇印で結構ですから…。
待て。
お前はすでにおばあちゃんの契約黒猫だろ。
それは昨日までの話です。
ねぇ契約黒猫って?はい。
古来より死神と我々黒猫族は共存関係にあります。
契約を結んだその日から呪い脅し不吉予言そして悪霊退治など黒猫は死神の仕事のサポート全般を請け負います。
え〜と…六文ちゃんは。
ここここ!このシュッとした感じの。
百歩譲ってこれがお前という事にしておこう。
魂子さまはおっしゃいました…。
回想お願いです六文。
優秀で賢いお前の力でりんねを助けてあげて下さい。
かしこまりました魂子さま。
え〜と…。
ここここ!このシュッとしたのが僕です。
百歩…いや千歩譲ってそういう事にしておこう…。
だが俺にお前は必要ない。
帰れ。
今から三十分以内に契約すると送料無料ですよ。
無料!?
送料など無い
いかんいかん無料という言葉に踊らされるところだった…俺は契約などしない。
今ならサービスで洗剤をつけますよ!…新聞の勧誘みたい。
手洗い場の石けんで洗ってるからいらん!ああ!それではこれはどうですか!?とっておきの死神道具悪霊肥料!これをつけます!それどうやって使うの?これをその辺の悪霊に食べさせると凶暴化して暴れだすんです。
適度に被害が出たところでりんね様が助けに現れれば百葉箱のお供えはガッポガッポと…。
いらん!あ〜せっかく魂子さまの所からくすねてきたのに〜!とにかく諦めろ。
契約はしない!そんな〜ここに拇印を押すだけでいいんですよ!断る!偽造するな!りんね様!どうして契約してくれないんですか!お前を雇う余裕はない。
結論だ。
テッ!いて。
この髪の毛をわら人形に入れて…の〜ろ〜う〜。
うるさい。
け〜い〜や〜く〜し〜ろ〜!帰れっ!あ〜ッ!なんかかわいそ〜。
真宮桜お前ももう帰れ。
霊道らしき所を通ってきたんで財布も無いし裸足なんだけど。
おじいちゃんが生きてた頃そんなうっかり主婦のテレビアニメを見た事があるな。
ね〜本当にあの子を雇ってあげる気は無いの?無い。
あいつおばあちゃんの命令で来たって言っただろう。
うん。
おばあちゃんはきっと俺と死神の世界を結びつけておきたいんだ。
心の声そっか…たった一人の孫だもんね…。
いろいろすまなかった。
ありがと。
また明日ね。
じゃ。
六道くん寂しくないのかな…あんな廃屋のクラブ棟に一人で…。
寂しいに決まってます。
ってあんた戻って来てたの?はいっ桜お嬢さま。
りんね様は本当にかわいそうな方なんです。
おじいさん亡くなったんだってね。
はい。
それでおばあさまの魂子さまもこちらで暮らす権利が無くなった。
どうゆう事?人間であるおじいさまが生きている間だけ死神の魂子さまも人間界で暮らすという約束だったようで。
そうなんだ…。
そして魂子さまはもうひとつ…死神界と重要な約束を交わしていた…。
回想
(鐘の音)
(死神神父)汝この人間の男の寿命を五十年延ばすにあたり通常の死神業務十倍のノルマを果たす事を誓いますか〜?誓いま〜す汝がノルマを果たせない場合孫子の代まで働いてもらいますがいいですか〜?いいで〜す
ノルマは果たせませんでした
ええええ!?それって…おばあさんの借金を孫の六道くんが返してるって事!?まあそんな感じです。
だけど人間の血を引くりんね様は完全な死神じゃない。
仕事をこなすといっても普通の死神より多くの道具に頼るしかない。
道具の経費だって馬鹿にならないんです…。
それでいつもお金に困ってたんだね。
だから僕の黒猫の力でりんね様の仕事を助けて救ってあげたいんです!そう…。
そうだ!桜お嬢さま。
一つ協力して頂けませんか?協力?明日クラブ棟に人を集めて下さい。
人を?はい。
りんね様のためです!…ったく散らかしやがってん?封筒…?六文が落としていったのか…?「六文様へ魂子より…」ん?
(男子A)悪霊?出たんだってば。
ね。
桜ちゃんも見たよね。
うん見た〜。
ふっふっふっふっふっ来たな生贄ども。
これで我が作戦は完璧に!こうして生徒たちを襲い恐怖のどん底に突き落とす!そうすればりんね様の百葉箱は大繁盛!そして僕は契約金のつり上げに成功し…。
(ゲンコツの音)りんね様!悪いが読んだ。
あっ!…すまん六文。
お前本当は俺を頼って来たんだな…。
すまん…力になってやれなくて…。
やだな謝らないで下さいよ…。
あれ!?スズキ先生!
(スズキ)ん?どうしたんですか!?古いクラブ棟を壊すんだ。
もう誰も使ってないからな。
え!?そんな…。
帰ります。
すみませんでした。
六文…。
迷惑かけたおわびとゆ〜か…せめてもの置き土産に…生徒どもを襲ってきま〜す!待て!あイテッ。
何をするんですかりんね様!それが迷惑だと言っているんだ。

(生徒たち)キャー。
(六文りんね)!?これは…ネズミ?
(大ネズミ)ギャー!
(生徒たち)キャー!でっかくなっちゃった!…!
(大ネズミの鳴き声)六道くん!あいつは…クラブ棟に住みついていたネズミの霊か!?住んでて気付かなかったの?いや気配には気付いていた。
さすがりんね様!ヤツが尻尾を出すまで泳がせていたんですね!見回りだと思って隠れていたんで霊だと気付かなかった…。
(六文桜)…。
それにしてもデカいな…ただの動物霊があんなに凶暴化するなんて…。
!?…ねェ…これじゃない?悪霊肥料!?昨日六道くんが捨てたのを食べたんだ…。
(六文りんね)…。
(衝撃音)住みかを壊されそうになって怒ってるんだ。
勝手に住みついて怒ってるんじゃネェ〜!
お互いさまである
真宮桜!500円貸してくれ!え?死神道具を買う。
いいけど…あ…財布忘れてきた。
またか!どうするの?逃げる!道具なしであんな奴とは戦えん。
ローンとか使えないの?俺の収入では審査が通らないんだ。
アタッ。
(大ネズミの鳴き声)あっ!ふな〜ご!チュチュー…。
ヘヘン!道具…いらなかったね。
五百円のところがタダに!
結局騒ぎはクラブ棟にまつった神様のタタリという事になり取り壊しは中止になった…
それではこれで…みなさんお元気で…。
六文ちゃん…。
どうにかならないの?何がだ?何がって六道くん…。
六文!何をしている帰るぞ。
りんね様…それでは!覚悟しておけ。
俺の仕事はキツイぞ。
りんね様…はい!よかったね!六文ちゃん!はい!これも桜お嬢さまのおかげです!ありがとう六道くん。
何がだ?何がって六文ちゃんと契約してくれるんでしょ!?ああ。
今後金が無い時に重宝する。
…。
こうして六道りんねは低賃金ながらも六文と雇用契約を結んだ
しかしここは天国みたいな所ですね〜。
子猫に化けて箱に入っているとメシもらえて。
じゃ食費は自分持ちって事で。
かなりの低賃金であった…
・「騒がしいだけの証明にはさよならして」・「正しいものだけ」・「はじめましてをしていたいな」・「お願いどうしても」・「見たい触れたい思い通り」・「新しいものだらけ選ぶ勇気をくださいな」・「猫も杓子も右向け右の世界で」・「君と目が合うなんてこと」・「巡り会い巡れば巡る」・「くるりくるり隣り合わせ」・「偶然はわざと」・「運命の仕業と」・「いついつ出やる輪の上」・「後ろの正面だあれなんてね」・「振り向いて欲しいんだよ」・「同じ笑顔で待ってる」・「わたしに気がついて」
(チャイム音)
(真宮桜)…転校生?
(ミホ)うちのクラスに来るらしいわよ。
(リカ)どんな子だろう楽しみ〜。
へ〜…。
(十文字翼)真宮さん…。
・「ひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「言いかけたコトバまだ胸の中」・「通り過ぎてく季節も悲しみもさよなら」・「咲き乱れ輝く花びらに思わず見とれて」・「淡い色に心動くたび鼓動は高鳴る」・「ほら廻る廻る境界線」・「記憶をさあ呼び覚まして」・「あの日に見た世界があるから」・「ほらひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「今すぐその向こうへ」・「溢れる未来のカケラ」・「その手で強く抱きしめて」
(六文)…依頼の手紙一通だけですか…。
(六道りんね)しかもお供え物無しだ。
しけてますね〜。
「たすけて」…?
(臼井)た〜す〜け〜て〜。
た〜す〜け〜て〜。
霊ですねりんね様。
うわっ!消えた…。
っ!?もう一体いたのか。
俺が見えるのか!?黄泉の羽織を来たりんね様は普通の人間には見えないはずなのに。
迷わず成仏しろ!聖灰!?うぐっ!大丈夫ですかりんね様。
黄泉の羽織を来たりんねは霊体化している。
すなわち霊と同じダメージを受けているのだ!
くっ。
逃げても無駄…まもなく消滅するだろう…。
だが羽織を脱げば大丈夫なのだ
ふ〜。
なんでしょ〜ねあいつ!いきなり乱暴な!?
(臼井)ゴホゴホ。
ゴホゴホ。
あ消えてない。
さっきは逃げただけです。
変な物投げてくるから。
確かにこれ悪霊専門の聖灰だし。
ボク悪霊じゃないし…これで成仏するなんて無理ですよ〜。
あれ?あいつ何か落として…。
…写真かわいい女の子ですよ…メチャクチャ霊が写り込んでるけど。
うん?これは…?真宮桜じゃないか!?
(スズキ)転校生を紹介するぞ!…きみ。
あちょっとカッコイイかも!真宮さん俺だよ。
え…。
桜ちゃん知り合い?…俺だよ俺。
短い間だったけど小学生の時一緒だった……もしかして忘れた?え〜と…俺田くん…とか。
(ミホ)…桜ちゃんあれ。
あっ翼くんだ!…覚えててくれたんだな!もちろんだよ。
ウソをつけウソを…。
心の声…真宮桜さん俺は一日だって君を忘れた事はなかった…。
幼い頃から家の都合で何度も引っ越しただでさえ友達ができないうえに…子供の頃からなんかいろいろ見えてしまう俺はどこに行っても浮いていた…自分が普通じゃない事に気付いてからなんとなく友達を作る事を諦めていた。
そんな時…
私は中太ウエーブ麺が好きだよ。
(地縛霊)バカ言っちゃいけね〜。
やっぱラーメンは細麺ストレートよ。
…真宮…さん。
あっ転校生の十文字くん。
くらえ聖灰っ!
(地縛霊)わっ!あぶねっ。
十文字くん…見えるの。
初めてだった。
「見える」他人に出会ったのは…
へえ〜十文字くんちお祓い屋さんなんだ。
あ…うん…。
クラスメートと親しく会話したのも初めてだった…
お…同じだな俺たち。
うん。
…見えるのは二人だけの秘密だね…。
うっうん…。
(キュン)
初恋だった…だが父の追っていた霊が北海道に逃げてまた引っ越し挨拶する間も無く俺たちは離れ離れになった…
…そんな訳だから真宮さん…俺とつきあって下さい…。
(クラスメートたち)え〜っ!?ええ〜だってだって桜ちゃんは…。
六道くんとつきあってるんじゃ。
は?あ六道くん。
貴様まだ成仏していなかったのか!真宮桜…知り合いなのか?うん…まあ…。
これ落とし物だ。
…真宮さんこいつは?クラスメートの六道くんだよ。
心の声霊じゃなかったのか?お前のやり方は間違ってる。
なにぃ?どういう事だ。
強引すぎると言ってるんだ。
どっちの話だ。
お祓いか?告白か?誰が告白の話をしている。
真宮さんとつきあってるというのは本当か。
なんでそ〜ゆ〜話になる?俺は堂々と申し込んだぜふふふふ。
桜ちゃんをめぐって二人の男が争ってる。
話がかみ合ってないだけだよ。
ホームルーム中だぞ座れ〜。
(チャイム音)終わったね〜。
帰ろ〜。
…真宮さん。
翼くん。
一緒に帰らないか?…。
さっきの返事もまだ聞いてない。
なんか積極的だ〜。
どうするんだろう桜ちゃん。
…ごめん翼くんちょっと待ってて。
ちょっと六道くん。
真宮桜…。
今日も依頼来てたの?ああ。
これから聞き取り調査だ。
霊を成仏させるんだ。
それじゃ私も一緒に。
俺一人で十分だ。
え!?でも何か手伝える事あるかもしれないし。
私も行くよ。
いやいい。
六道くんなんかいつもと違う。
そんな事はない。
もしかしてさっきの事気にしてる?…誰とつきあうかは真宮桜が決める事だ。
それに…そういう事に俺は興味が無い。
…ああそうなんだ。
わかった。
じゃ〜ね。
え〜桜さま来ないんですか?ああ…では未練を伺います…。
(臼井)はあ…。
ぼく呼んできます。
六文余計な事をするな。
大変だ〜!桜さまが男子と仲良く帰ってる〜!
(十文字)そうか…真宮さん今でも霊が見える事秘密にしてるんだね…。
うん…ややこしいから…翼くんはお祓い屋さんやってるの?家業だから…だから俺はいつだって悪霊から君を守れる…。
悪霊って…そうちょくちょく襲われてるわけじゃないし…。
心の声…いや最近結構危ない目にあってるか…六道くんが助けてくれるけど…あ…逆だ…六道くんのそばにいるから危ない目にあってるのかも…。
ねえ…真宮さん…本当に六道とつきあってるの?…。
そういう事に俺は興味が無い。
…つきあってないよ。
それじゃ俺と。
ん〜まずは友達から。
本当!やったっ!!?聖灰!なんかいた?気のせいか…。
(臼井)げほげほっあいつ…今朝ボクを襲ったひどい男じゃないですか〜。
りんね様!あんなやつに桜さまを取られていいんですか!取られるもなにも真宮桜は俺のものじゃない。
帰るぞ六文。
え…りんね様…。
(落下音)羽織着てないと飛べませんよ。
彼動揺してる?
(女子生徒)おはよう。
(男子生徒)おはよ。
…桜さま桜さま。
…六文ちゃん。
なあに頼みって?彼の話を聞いてやってほしい…。
こんにちは。
最後にもう一度だけ説明しよう。
りんねの持つ黄泉の羽織は裏返して着せると霊を実体化できるのだ
心の声あのメガネくんが今回の幽霊?どうしてミホちゃんと…。
えっ中学で隣のクラスだった臼井君?ごめんえっと…。
覚えてないですよね〜話した事ないし…。
あのメガネくんミホちゃんの事が好きだったの?中学の時からずっと彼女と親しくなりたくてこの高校を受験したんです…もっとも病弱だった彼は一日も登校する事もなくこの世を去ったそうです…。
そうなんだ。
かわいそうだね…。
え?もうすぐ入院するの?病弱なもので…。
せめてその前に一度だけデートしてもらえないだろうか?…分かったそういう事なら。
ほ本当ですか…。
(十文字)だまされるなっ!げっ。
とう!…どういう事だ六道なぜそいつがいる。
え!?なんの事?さ…さあ…。
待って待って話せばわかる〜。
桜ちゃん!?真宮桜。
真宮さん。
…翼くんあのメガネくんが幽霊だって事言っちゃダメよ。
しかし…。
彼の未練はミホだ…一度デートさせれば安らかに成仏できる。
生ぬるい!悪霊化したらどうする。
ね〜ね〜桜ちゃんダブルデートしようよ。
私彼の事よく知らないし…大勢の方が楽しいし。
え…。
そういう事なら俺が一緒に行こう。
…。
えええ〜。
安心して。
翼くんが乱暴しないように私が見張ってるよ。
…。
決まりだな。
じゃ真宮さん楽しみにしてるよ…。
心の声ドサクサにまぎれてデートの約束を取り付けてしまった…。
ウフフフ…アハハハ…。
…桜ちゃん六道くんとじゃなくて良かったの?まあ…流れだから…。
心の声それにしても六道くんなんで私に相談しなかったのよ…ミホちゃんは私の友達なのに…。
あれ…六道くん行っちゃった…?心の声も〜六道くん昨日からなんか感じ悪い!平気なんですかりんね様…。
こうなったらりんね様もデートに参加すべきです…。
ふん…そんなチャラけた事に使う金は無い。
そりゃそうですけど…は〜…まあ桜さまもあいつとのデートそんなに嫌がってなかったし…。
!?心の声なんなんだ?…この…地獄で芋虫を踏んだような嫌な気持ちは…。
(リカ)あいたいた。
お〜い六道く〜ん。
ねえねえ桜ちゃんからダブルデートの話聞いたんだけどさ…。
…。
…あれ?六道くん?ミホちゃん!桜ちゃ〜ん!え!?どうして?私もみんなと一緒に来たくて〜。
アハッ楽しもうね。
感激です〜。
お前も来たのか。
霊の護衛にな。
ふん。
霊が妙な動きをすれば即刻浄霊するぜ。
それと…俺と真宮さんの邪魔はするなよ。
…。
ほら行くよ〜。
真宮さんの分は俺が出すよ。
え〜でも。
いいからいいから。
…お前の分はいいから。
えっでも。
必要経費だ。
心配するな。
僕から誘っておいて女の子に払わせるわけには…。
へ〜こういう時って男の子が払うんだ〜知らなかった〜。
学生…四枚…。
(一同)きゃ〜。
心の声…それにしても大丈夫だったのかな六道くん…他の人の入場料も払ってたみたいだけど。
心の声赤字だ。
心の声いきなり血の涙。
あ〜楽しかった!ノド乾いた六道くんジュース買って〜。
!?心の声リカちゃん完全にタカる気だ。
真宮さ〜ん好きなの取って〜。
なんか…いっぱいあって目移りしちゃうね〜。
わ〜いちょうだいちょうだい。
私も〜。
似合う〜。
あ…ありがとう…。
ちょっと待て十文字…お前何しにここへ来てる!ふっ…無論霊を見張るためさ…だがなせっかく真宮さんとデートできるんだ。
パートナーには楽しんでもらわなくっちゃ。
あっ次あれに乗ろ〜か。
心の声こ…こやつ…。
心の声こんな感じか…。
そうだね翼くん。
せっかく来たんだもん楽しも〜よいろいろ忘れて。
うん。
心の声…なんだこの流れ。
あははは楽しいね真宮さん。
うん。
!?…。
!?…。
うふふふ最高〜。
(十文字)楽しいね〜真宮さん。
(リカ)あ〜ん取れな〜い。
リカちゃんへたね〜。
もう二千円もスッちゃった…。
心の声…この女さい銭を入れる時はケチなのに!よ〜し五百円追加。
俺がやる。
すご〜い六道くん。
さすがムダ金を許さない。
元を取るように大物ばかり。
真宮さん欲しいものある?じゃあれ。
(十文字)あっ!くっ…。
…。
もうちょいもうちょい。
わ〜やったぁ〜。
ありがとう六道くん。
金は出してないけどな…。
…大切にするよ。
心の声な…なんか楽しい…。
六道こんな事で勝ったと。
ふっ…。
思ったのか今勝ったと思ったなっ!これロッカーに預けよっか。
そうだね。
いこ〜。
ね〜桜ちゃん。
ん?このまんま十文字くんとつきあう方向なの?えっいや〜。
えっそうなんだ…六道くんかわいそ〜。
桜ちゃんの事好きみたいなのに…。
まさか…。
一緒にいるから分かるもん。
桜ちゃんの事チラ見してるし。
え〜…。
心の声本当かな〜。
…。
心の声いや財布をガン見してる…。
六道お前さっきから全然飲み食いしてないな。
金ないのか?ごめん…僕の分全部おごってくれてるから…。
気にするな楽しいか?うんっすっごく楽しいよ〜…僕体が弱くて友達と遊べなかったから……初めてなんだこんなふうにみんなで遊園地に来たの…。
わかるぜ。
俺も転校ばっかりで友達作れなかったから…真宮さんとの…思い出があったおかげでさみしくなかったけどな…。
いいなあ…。
俺は…貧乏になったから…もう二度と来られないと思ってた…。
六道…やるよ…。
十文字…。
遠慮するな。
いやこれお前の飲みかけだろ。
は?不満か?貧乏なのに。
…写真でも撮るか?うん…。
リカちゃんお願〜い。
は〜い。
もう一枚撮っとくね。
りんね様。
お持ちしました。
すまんな六文。
どうぞ「黄泉のカメラ」です。
死神道具「黄泉のカメラ」。
これで撮った写真はすぐに現像する事が出来あの世にも持って行けるのだ!
レンタルなのに意外に高くて。
くっ…。
ピンボケで撮ったりしないで下さいよ。
フィルムもタダじゃないんで…。
分かってる…。
(シャッター音)わぁ…ありがとう…いい思い出が出来たよ…。
ああ…。
次観覧車乗ろうよ。
四人乗りだから四人と二人ね〜。
うん。
そろそろだな…。
成仏するのか?早く〜。
見届けねばなるまい。
待て…なに真宮さんと一緒に乗ろうとしている…。
仕事だ。
じゃあ二人はあとからね〜。
(六道十文字)あ…。
うわ〜。
いい眺めね〜。
ミホさん…今日は本当にありがとう…。
私も楽しかったよ。
退院したらまた来よう…。
心の声あれなんか薄く…。
(花火の音)あ。
うわぁきれ〜い。
(花火の音)心の声さようなら…。
(臼井)ありがとう…。
心の声これが六道のやり方か…。
あれ?え〜なんでなんで〜。
ももしかしてユーレイだったとか〜。
いや〜どうしちゃったんだろうね〜。
どうすんだこれ。
そそうださっき撮った写メ…あ…ちょっと透けてる。
本当に幽霊だったのかな…全然こわくなかったのに…。
きっといい幽霊だったんだよ。
…うん。
…話がまとまったな。
こんなんでいいのか…。
りんね様デートどうでした。
デートじゃない…。
…結局随分な出費になりましたね。
…。
まあ楽しかったんだからいいじゃないですか…。
楽しかったか…。
大切にするよ!心の声真宮桜…。
かわいかったような気がする。
心の声六道くんが取ってくれた…よく見るとかわいくないな…ま〜いいけど。
・「騒がしいだけの証明にはさよならして」・「正しいものだけ」・「はじめましてをしていたいな」・「お願いどうしても」・「見たい触れたい思い通り」・「新しいものだらけ選ぶ勇気をくださいな」・「猫も杓子も右向け右の世界で」・「君と目が合うなんてこと」・「巡り会い巡れば巡る」・「くるりくるり隣り合わせ」・「偶然はわざと」・「運命の仕業と」・「いついつ出やる輪の上」・「後ろの正面だあれなんてね」・「振り向いて欲しいんだよ」・「同じ笑顔で待ってる」・「わたしに気がついて」
(子供)花子さんがいるって。
え?はなこ…さん?三階のトイレに花子さんがいるって。
マジ?こえ〜。
みんな見たって言ってるぜ。
おい一緒に見に行こうぜ。
なんかね三回ノックしたら出てくるんだって。
え〜気味が悪い。
俺の友達が見たって言ってた。
マジで?
(ノック)
(十文字翼)花子さん…いらっしゃいますか?・「ひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「言いかけたコトバまだ胸の中」・「通り過ぎてく季節も悲しみもさよなら」・「咲き乱れ輝く花びらに思わず見とれて」・「淡い色に心動くたび鼓動は高鳴る」・「ほら廻る廻る境界線」・「記憶をさあ呼び覚まして」・「あの日に見た世界があるから」・「ほらひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「今すぐその向こうへ」・「溢れる未来のカケラ」・「その手で強く抱きしめて」
(生徒)おはよ〜。
(六文)りんね様りんね様ぁ〜っ!儲け話ですっ!
(六道りんね)儲け話っ。
悪霊の手配書ですっ!こっこれは…。
賞金10万円!?
死神にはあの世からの手配書が回ってくる。
そこに載った悪霊を退治するのも死神の仕事の一つなのだ!
りんね様赤字続きだしここらで稼がないとっ!
しかも悪霊のレベルによっては高額の賞金が付く!
このラクガキみたいなやつが10万円…。
心の声うまい話だ!こいつの退治を最優先としよう!
(真宮桜)おはよ〜。
(リカ)あ桜ちゃん。
どうしたの?
(ミホ)見てよこれ。
え…手形?
(男子A)天井といい窓といい…ど〜見ても…。
(男子B)キモチわり…。
この手形小さいよね〜。
うん。
まるで…。
(十文字)子供…か。
翼くん…。
…てゆ〜か。
十文字君の机…。
怨…!?翼君これは…。
心配しないで真宮さん。
何の怨みか…犯人に聞くのが一番。
喰らえっ聖灰!
(謎の声)ぎょえぇぇ〜っ!
(男子B)えっなに?ごほごほごほごほ…ごほごほげへげへ…。
逃がすかっ!ななんだ今の!?十文字も何者!?翼くん!
(男性生徒)うわっ!六道くん!六道!ごほごほごほ…。
六道どいてろ!そいつは俺が浄霊…!。
おいっ。
心の声六道くん…?やったっ10万円!…天の恵みだ。
!?縮んだ!?
(花子)ふんぬっ!なにすんだ!なにすんだ!なにすんだ!なにすんだ!心の声10万円もする悪霊の邪気は感じられん…。
ハッキリさせておこう。
お前は何者だ?見て分からんか?分からん。
くっ…ヒントトイレ。
第二ヒント小学校。
う〜む。
…っ本当に分からんのか!?分かるか?六文。
なんという事だ。
昔は誰でもすぐ分かったというのに…。
かつて私は…小学校のスターだった!常に児童の噂のマトで私に一目会うために何人もの子供たちが私のドアをノックしたものだ!だが…5年前のある日そいつは突然やって来た。
トイレの花子さん覚悟!浄霊する!喰らえ聖灰!居心地のいいトイレだったのに…あのクソガキめが…。
(十文字)そうか…お前俺が小学校の時に祓ったはずの…。
十文字。
六道くんその女の子…?「トイレの花子さん」だ。
えっ。
あ〜なるほど。
遅いっ!時代遅れの怪談め。
今頃現れてなんのイヤガラセだ。
やかましいっ!お前のせいでトイレを追い出された私はあれからず〜っとお空をさまよっていたんだ!つまり浄霊は失敗していたと。
ふっ。
トイレの花子さんって実在したんだ……っていうか霊なんだ。
最近あんまり聞かないと思ったらそんな理由が…。
黙れ!花子さん事情は分かった。
…成仏する気はないか?ふっ。
こいつに復讐しなけりゃ成仏なんかできないね。
ふん…。
いたいけな少女の姿をしていても霊は霊。
返り討ちにしてやろうか?面白い。
前はやられたが…今度はそうはいかんぞ。
いきなり邪気が増した!?この邪気は…!心の声花子さんが発しているというよりも外部から注入されているような…。
悪霊退散!そんなもんもう効くか〜っ!くっ!ト…。
トイレットペーパー…。
ぷわぁぁぁ〜。
くそ〜!ってこら人の部屋の中で…。
なんか…やな攻撃。
これで済んだと思うなよ!消えた!?外だ!
(花子)ざま〜みろ!私にはこのおっちゃんがついてるんだ!なっ…。
でかい!行くぞおっちゃん。
私の復讐はまだまだ続くからな。
覚悟しろ!わはははは!わははは…!ごほごほごほ…。
心の声あの10万円…いや悪霊が花子さんに力を与えている…!?ちっ。
(魂子)この悪霊…名前はトイチ。
一人じゃないのよ。
一人じゃない?いろんな霊が集まって一つの悪霊になってるの。
それなりの準備をしないと少し危ないかもしれないわね。
…花子さんはこいつに力を借りていた。
それはダメね。
一刻も早く手を切らせないと。
どういう事だ?おばあちゃん。
その呼び方…や・め・ろって言ってるでしょ〜。
いでででででで。
トイレの花子さんは本来おとなしい霊。
人を傷つける力も持っていない。
それが復讐のために力を借りるという事は高利の借金をしているのと同じ事なの。
借金…。
しかもその名のとおり利子はトイチ…つまり十日で一割!なっ…なんという暴利っ!そして払わなければならない代償というのは…。
(魂子の声)それなりの準備をしないと…。
…借金か。
(ミホ)きゃ〜っなにこれ!
(リカ)トイレが大変〜っ!
(女子生徒)いや〜っもうキモチ悪い!男子トイレも同じだ。
学校中のトイレがやられてるらし〜よ。
心の声花子さん…。
だんだん過激になってきたな。
六道くん…!ここ女子トイレだよ。
つ…非常時だ。
しかたない。
やはりこのままだと危険だな。
危険?って私たちが?…いや。
花子さん自身がだ。
力には代償が付き物という事だ。
強力な死神道具は値段が高いみたいな?う…ままあそんなところだ。
でも考えてみると…ちょっとかわいそうだよね花子さん。
えっ?だって私たちが子供の頃の噂を思い出しても有名なわりにやる事といえば子供を驚かしてトイレに閉じ込めるとかその程度だったし…。
でもそんな花子さんが…成仏できない霊だったって言われてなんだかいろいろ納得できた気がしたの。
真宮桜…。
(ドアが開く音)敵はどうやら徹底抗戦の構えのようだな。
翼くん!ここは女子トイレだぞ。
お前が言うか!向こうがその気ならもはや遠慮は無用!トイレの花子は悪霊としてこの俺が徹底的に駆除する!そこだ!しかもこの聖灰弾は通常より十倍濃いスペシャルブレンドだ!げほっげほっげほっ…。
心の声花子さん…。
ふっ…。
くっそ〜っ!あっ!待てっ!六文!はい?お前に重大な頼みがある。
待て花子!くっ…。
(爆発音)おっちゃん!おっちゃ〜ん!
(トイチ)毎度〜。
力が足りないよ。
もっと力を貸して!上限ギリギリまでっ!いいよ〜。
その力受けってはいかん!
(爆発音)どうなるか知った上で力を借りているのか?は!?なんの事?悪霊トイチに返すアテのない力を借りた代償は…お前自身!はぁ?つまりお前自身も悪霊化してトイチに吸収されてしまうという事。
やつはお前のようなか弱い霊に力を貸して吸収を繰り返しあそこまで巨大化したんだ。
それを聞いたらますます放って置くわけにはいかんな。
…十文字。
喰らえ聖灰弾十倍ブレンド!
(爆発音)ふっ。
仕留めた。
六道くん…!あれ分かれた。
ふふふふ痛くも痒くもないわ。
バカな!聖灰が効かんのか!?なんかお団子みたいだね!さて花子よ!そろそろ我が体の一部となってもらおうか!聞いてないよ〜っ!真宮桜!十文字!花子さんを頼む!
(花子十文字)な!うんわかった!だが六道!貴様にその悪霊をなんとかできるのか!?おのれ小僧〜邪魔するかっ!心の声まだか六文…。
りんね様っ!六道!危ない!えいっ!死神のカマです!遅かったな六文。
すみません。
質屋のおやじが手数料とか言いだして。
質屋?
死神のカマ!幼い頃からりんねが使っていた死神の必須アイテムの一つだが生活に困ったりんねはカマを質に入れて生活費の足しにしていたのだ!
久々だな!俺のカマ…。
お前を質屋から請け出すのになんと五千円もかかってしまった…。
がんばってりんね様〜っ。
10万円ですよ〜っ!10万円?だがそれでもツリがくる!か弱き霊に力を与え悪霊化させて吸収を繰り返しこの世にとどまり続ける悪霊トイチ。
観念しなさい…これより死神のカマが汝を浄化し輪廻の輪に導きます。
心の声死神のカマ…。
フフフッ…ばかめ小僧〜っ!誰があの世になんぞいくか〜いっ!第一列浄化!
(豆トイチたち)何だ?これ。
何かあったかくて気持ちいい…。
なっ…成仏したのか!?さすがはりんね様!心の声なぜだ…。
俺の聖灰では浄霊できなかったのに…。
第二列前に出なさい。
まだ花子さんを狙ってる!?悪霊トイチ!今更無駄な事をするな!無駄ではない!理不尽に住み処を追い出された花子の怨みは悪霊にとってはパワーの源!トイレの花子!なんだバカ野郎!トイレを追い出して悪かったな!すまん!心の声翼くん…。
心の声この技は使いたくなかったが…。
心の声聖灰を捨てた!?心の声どうやら俺には花子を守る責任があるらしい!心の声聖書!?聖書なんぞで成仏するかい!バイブルコーナー…クラッシュ!
(真宮六文)ああっ!角で殴った!この先は一歩も…通さ〜ん!いてっ!やるな十文字本のカドの打撃はたとえ霊体でも想像以上に痛い。
絶対にマネしないで下さい!
もういいだろう…浄化!
(豆トイチたち)あ〜あったか〜い。
気持ちい〜。
トイチが成仏しました。
すごい…。
おっちゃん…。
ふ〜…。
どうしたの?なんか疲れてるみたい。
少し…無理をし過ぎた。
バイブルコーナークラッシュは週に一度しか使えない大技なんだ…。
集中力とかいろいろ…。
心の声あの技はそんなに…。
それを私を守るために使ったのか。
どうして…。
…俺のせいで居場所をなくしたお前がさまよったあげくに悪霊の餌食になったんじゃ寝覚めが悪いからな。
…なんかいろいろすまなかった。
…いいよもう。
さて…どうする花子さん。
輪廻の輪に乗る気があるなら送ってあげるが…。
うん…。
成仏するのね花子さん…。
未練はなくなったし…。
ここにはもう…私の居場所は無いようだからな…。
…行くか。
りんね様戻る前に賞金とってこないと!ん?「ん?」じゃないでしょ〜。
10万円ですよ10万円っ!あぁそうだったな…。
忘れてたんですか?心の声正直途中からすっかり忘れていたな…でも10万円か…。
(十文字)真宮さん。
結局あいつは…。
なんていうのかな死神…みたいな?六道が…?うん。
人間みたいだけどね〜やさしい死神なんだよ。
心の声どうしてそんな顔をするんだ…まさか君は六道の事を…?え?10万円さっそく借金取りに差し押さえられたの?は〜。
憐れだね。
心の声…いや憐れみ?
(チャイム音)
(生徒)きり〜つ!・「騒がしいだけの証明にはさよならして」・「正しいものだけ」・「はじめましてをしていたいな」・「お願いどうしても」・「見たい触れたい思い通り」・「新しいものだらけ選ぶ勇気をくださいな」・「猫も杓子も右向け右の世界で」・「君と目が合うなんてこと」・「巡り会い巡れば巡る」・「くるりくるり隣り合わせ」・「偶然はわざと」・「運命の仕業と」・「いついつ出やる輪の上」・「後ろの正面だあれなんてね」・「振り向いて欲しいんだよ」・「同じ笑顔で待ってる」・「わたしに気がついて」
(真宮桜)祠?
(ミホ)うんこの近くにあるはずなんだ。
(リカ)祠って神様とか祭ってるヤツでしょ?なんでまたわざわざそんなもの?実はねこの前…。
回想ん?大丈夫ですか?
(女性)じ持病の癪が…背中をさすって頂けると…。
ありがとうございます。
お礼にいい事をお教えしましょう。
この辺りに祠があるのをご存じですか?え?奇妙な声が聞こえるという噂があるんですがぜぇぇぇ〜ったいに近づいてはいけませんよぉぉ〜…。
ってそう言われると逆に見たくならない?え〜…。
ああれじゃない?
(ミホ)やだ壊れてる…。
声なんかしないじゃない。
でもあの人の話じゃ…。
(子供の声)た〜す〜け〜て〜…。
(リカミホ)えっ!?心の声子供の声だ…。
(子供たちの声)たすけて〜…。
たすけて〜。
(ミホリカ)ぎゃああ〜…!心の声この声…一人じゃない。
二人…三人?え!?子供の手?心の声六道くんに…。
ちっ…。
・「ひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「言いかけたコトバまだ胸の中」・「通り過ぎてく季節も悲しみもさよなら」・「咲き乱れ輝く花びらに思わず見とれて」・「淡い色に心動くたび鼓動は高鳴る」・「ほら廻る廻る境界線」・「記憶をさあ呼び覚まして」・「あの日に見た世界があるから」・「ほらひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「今すぐその向こうへ」・「溢れる未来のカケラ」・「その手で強く抱きしめて」心の声
(十文字翼)六道は俺には祓えなかった霊を見事に浄化した…俺とアイツと何が違うというんだ…?回想やさしい死神なんだよ。
真宮さん…っ!何?え!あっいやっその…え〜と…そんな事よりなんでこんな所に。
…まさか俺の事を探して。
あいけない。
急いでたんだ。
え?六道くんのところに行くの!待つんだ真宮さんっ!六道くんいる?
(六道りんね)真宮桜。
ミイラ男!?喰らえ聖は…っと!慌てるな十文字彼は依頼人だ。
(タロー)一年三組猫田タロー。
あの〜その包帯は?小学生の弟にやられた…。
数日前から人が変わったようになって家族全員困り果ててる。
ふ〜ん…。
で真宮桜俺に何か用か?うんちょっと相談があって…でもそっちが済んでからでいいよ。
心の声相談…?何か悩み事か俺もいるのにやはり六道がいいのか…。
弟のヒロシは小学五年生ちょっぴり気弱なフツーの子供だったんだが…。
ま〜…。
心の声なんだ?この邪気は…。
心の声悪霊か!?弟のヒロシだ。
(化けヒロシ)ママ〜もっとおサカナ食べたいニャ〜。
まあ…!こっこれは…!?
(母)一体どうしちゃったのヒロシ〜。
気のせいかネコっぽくなってしまって。
気のせいじゃないですよ。
心の声この子は…。
どうやら取り憑かれているようだな悪霊め!違う。
これは悪霊じゃない。
なに!?六文!
(六文)は〜いりんね様!
死神のカマ!長らく質入れされていたものを最近五千円をはたいて請け出したのだ!これがあれば除霊もラクラク!死神のマストアイテムなのだ!
お前弟ヒロシではないな!本物のヒロシはどこだ!?にゃ?
(父母)えぇ!?ヒロシじゃない!?ばっ化け猫!?え仲間じゃないんだ。
こいつからは人間の気配が一切しない。
化け猫が弟ヒロシになりすましているんだ!散歩の時間だにゃ〜。
あっ待てっ!六道くん!心配無用だ!死神のカマさえあればこの程度の敵恐るるに足らん!はああ〜っ!なっ…!?
(真宮六文十文字)折れた〜!?にゃんにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃっ!にゃ〜。
逃げた…!?ちっ!俺に任せろ!翼くん…。
あ〜あ〜あ〜…。
ぽっきりだったね…。
長い事質に入れてたせいで手入れを怠っていたからな…。
にしたって!こんな簡単に折れちゃうものじゃないはずですよ!う〜む…。
(店主)あっちゃ〜!?やられた。
カマクイ虫だ…!まあ折れたものはしょうがない。
修理すればなんとかなるだろう。
でもまたお金がかかりますよ。
…しかたあるまい。
とりあえず応急処置しておきますね。
しかし先ほどの化け猫散歩の時間だと言っていたが何の事だ?ここ数日毎晩のように外を出歩いてるんだ。
止めようとすると大暴れして…。
そういえばヒロシのクラスメートが何人か行方不明になっていると聞きました!ええっ!?
(母)ヒロシと仲良しで学習塾仲間四人組のうちユウジくんとコウジくんの二人が…あと一人タイチくんは無事だという事ですが…。
残る一人か…。
六文ちゃんちょっといい?にゃん。
心の声逃がしてなるものか。
今度こそ真宮さんにいいところを見せねば!心の声さっきのヒロシ的な化け猫が飛び込んだのは恐らくこの部屋…。
(呼び鈴)
(タイチ)は〜い?桜さま気になる事って…?うん。
本当は六道くんに相談しようと思ってたんだけど…。
(子供たちの声)た〜す〜け〜て〜。
こわいよ〜。
ええ〜!?子供の霊かなって思ったんだけど…。
でもいつも感じてる霊の雰囲気じゃないのよ。
もしかすると…中にいるのはヒロシくん?
(ヒロシ)僕の声が聞こえるの?化け猫に捕まって閉じ込められちゃったんだ〜。
心の声化け猫…!やっぱり。
お友達も一緒?
(ヒロシ)うん。
学習塾仲間のユウジとコウジとあとタイチくんも一緒だよ。
え…?タイチくんて確かまだ無事って…。
(タイチ)え?誰も来てないけど?ウソをつくとためにならんぞ。
確かに今この部屋のベランダに飛び込んできたはずなんだ!おにいさんどうしてソイツを追っかけてるの?奴の正体は化け猫。
放っておいては危険なんだ。
危険って…たとえば。
こういう事かにゃ?ごっつ…。
(化けタイチ)我らの正体を知ったからには生かしておけないにゃ〜。
くっ…もう一匹いたのか。
(手をたたく音)金縛り…!?必殺ネコ騙しにゃ!さ〜てこいつをどうしてくれようかにゃ〜。
く…。
動くな!十文字。
心の声言われなくても動けん!ちっ…。
心の声六道…。
(ヒロシ)いつもの塾帰り僕たちは怖い話で盛り上がってた。
そしたらこの祠のところに着物のおねえさんがいたんだ。
着物の女性…?
(ヒロシ)うん。
最初はホントにオバケが出たのかと思ってビックリしたんだけどそんな事はなくて…。
回想坊やたち知ってる?この祠の中には江戸時代の化け猫が封印されてるんだって!そのくらい知ってるよ。
でも俺は封印されたのは化けダヌキだって聞いたぞ。
え?僕はキツネだって聞いたよ?ああん。
そうねもしかしたらキツネだったかもしれないわねえ…。
でしょう?じゃあ中を見て確かめよ〜ぜ。
よしっ開いた!
(ヒロシ)壊れちゃったじゃん。
なんだよ空っぽだ。
(ユウジ)つまんね〜の。
フン。
(ヒロシ)でも結局中は空っぽで僕たちはそこで別れたんだ。
あのおねえさんなんだったんだろ…?
(虎丸)にゃ〜祠を壊してくれて礼を言うにゃ〜。
うわあああ〜!?…で一方そのころタイチくんも別の化け猫に襲われて…イモヅル式に全員捕まって祠に閉じ込められたと…。
(ヒロシ)そうなんだよ〜。
お願い助けておねえさ〜ん。
あありましたよ桜さま!
古今東西化け猫の事なら何でもござれの大百科。
六文の私物なのでなんと無料である
この祠に封じられていたのは二匹組の化け猫赤丸虎丸。
江戸時代に近隣の子供になりすまして悪さを繰り返していたと…封印する方法も書いてありますが…。
本当!?よかった。
早く六道くんに知らせなきゃ!やっと祠から出られたにゃ〜。
思う存分悪い事するにゃ〜。
「緩和トローチ」!これをなめていればじき金縛りは解ける。
ちなみに百五十円だ。
心の声礼は言わんぞ六道…どのみち言えんが。
心の声ちっカマが使えんとなると…試してみるか!火車!
(2匹)にゃにゃ!?
火車!以前真宮桜から借りた五百円で購入した超強力アイテムである!ちなみにその借金を返すアテはない!
火車裂断!
(2匹)にゃにゃにゃ。
(2匹)にゃ〜にゃ〜!あ…待て!
猫は動く物が大好きなのだ!
あっ!僕止めてきます!六文ちゃん!ふな〜ご。
(2匹)な〜ご!イテッ!あ〜!六文ちゃん!真宮桜六文!六道くん!化け猫をもう一度封印して!でないと子供たちが祠から出られないの。
封印か…。
心の声しかしどうする?火車も遊び道具にされている今他に有効な手段は…。
六道くん!封印する方法が分かったのよ!なにっ!?
化け猫に困り果てた人々は霊験あらたかな祠を建て化け猫の好物を入れました。
すると化け猫はまっしぐらに祠に飛び込みそのまま封印されたのです
大好物?それはいったい!?マグロ大トロ!却下だ!やっぱり無理か。
マグロ旨かったにゃ〜。
また食べたいにゃ〜くれるかにゃ〜?はっ!心の声くっ…他にないのか?安上がりで有効な…あった!真宮桜六文祠に案内しろ!バカだにゃ〜。
わしらは祠になんか近づかないにゃ〜。
これでもか!
(2匹)にゃにゃ!?ああっ!折れた死神のカマがまるで猫じゃらしのように!そそんな物に…。
わしらが引っ掛かるとでも…。
猫は動く物が大好きなのだ!

(2匹)にゃにゃにゃにゃ〜!よし!させるか〜い!
(子供たち)うわっ!六道くん!?あ〜あせっかく四人捕まえたのに一人ににゃっちゃった…。
このおねえさんだよ!僕たちに祠の事教えたの!バレちゃしょうがにゃいわね。
(ネコミミ)お察しのとおりあたしは堕魔死神よ!えっ!?堕魔死神だったの!?
全然察していなかった!
しかたにゃいわ。
この一人だけでもあの世に連れて行って…よいこらせ〜。
ぎゃっ!?ぎゃふっ!?うう…。
翼くん!…あの中に六道がいるのか。
助けてあげて!堕魔死神はまだ死んでない人もあの世に連れて行っちゃうの!このままじゃ六道くんが!心の声真宮さん…。
ハッ!
(壊れる音)
(2匹)にゃあ。
十文字!?これで借りは返したぞ。
六道…。
ちっ…。
やってくれたな堕魔死神!しかたにゃいアンタたちやっておしまい!なんで俺たちがお前の言う事聞かなくちゃいけないにゃ!え〜!?祠を開けるように人間に噂をバラまいたのはアタシなのにぃ〜!つまりそもそも化け猫入りの祠があってそれが人間ホイホイになると思った堕魔死神が祠の事をあちこちで噂に乗せてそれにホイホイ釣られた子供たちが祠を壊して化け猫を出してしまったと…結局勝手に利用しただけじゃん。
くっ…。
とはいえ我らの正体を知ったお前たちをほっておくわけにもいかないにゃ〜。
六道!ここは俺に任せろ。
分かった。
だがどうするつもりだ。
十文字?俺には奥の手がある。
(寿司屋)ちわ〜松寿司です。
先ほどご注文頂いた品お届けにあがりましたあ!見ろ!豪華絢爛!大トロづくしの握りセット三万円だぁ!なっ…!お…。
大トロにゃ…。
さあ化け猫ども!思う存分に喰らうがいい!これはお前たちのものだ!
(2匹)にゃにゃにゃ〜っ!また力ずくか!
(十文字)うるさい!奥の手があると言っただろうが!
(割れる音)ふにぁああ〜。
うにゅうう〜。
あ…ふにゃあ〜…。
これはまさか…!?そう!聖灰スペシャルフレーバー濃厚マタタビ風味だ!
マタタビは猫の大好物で与えると酔っ払ったようになるのにゃ!
いい気持ちにゃ…。
大トロも食べられたし…もう思い残す事はないにゃ…。
翼くんが化け猫を祓った…ううん成仏させたの…?こっこれは…。
どこへ行く?
(ネコミミ)いやああ〜ん!
こうして化け猫事件は解決しました
まさか翼くんが猫の好物をあげて成仏させるなんてね。
見事だった。
別にお前のやり方をまねたわけじゃない。
ありがとう。
イタズラしてごめんなさい…。
そうだな…この世にはうかつに触れてはいけないものがある。
それで思わぬ災厄を招いてしまう事も…だがあの化け猫たちも利用されたようなものだし結果成仏できたからこれはこれでよかったのかもしれない。
思えば気の毒な奴らだったんだな。
りんね様かっこいい…。
心の声「やさしい死神」か…。
僕たち反省します。
あのそれでおわびといってはなんだけど…千円あげるので許して下さい。
え!いいんですかお坊っちゃん!ありがとうございます。
りんね様かっこ悪い。
…絶対にあいつのやり方はまねたくない。
う〜ん修理コース五百円にするか千円にするか…。
この際千円でしょ〜。
(修理屋)早く決めてね。
(ネコミミ)だからぁノルマを達成できなかったのは変な死神に邪魔されたからなんです〜ぅぅ。
がんばって成績を上げて社長のお役に立とうと思ったのに…。
(鯖人)なあにその気持ちだけで十分だよ。
社長ぉ…。
(カマが突き刺さる音)
(美人秘書)社長お戯れもほどほどに。
ああそうだ。
その死神というのはどんな?えっとぉ…あっ社長みたいな赤い髪でした!へぇ…。
・「騒がしいだけの証明にはさよならして」・「正しいものだけ」・「はじめましてをしていたいな」・「お願いどうしても」・「見たい触れたい思い通り」・「新しいものだらけ選ぶ勇気をくださいな」・「猫も杓子も右向け右の世界で」・「君と目が合うなんてこと」・「巡り会い巡れば巡る」・「くるりくるり隣り合わせ」・「偶然はわざと」・「運命の仕業と」・「いついつ出やる輪の上」・「後ろの正面だあれなんてね」・「振り向いて欲しいんだよ」・「同じ笑顔で待ってる」・「わたしに気がついて」
(子供たちの笑い声)・「ひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「言いかけたコトバまだ胸の中」・「通り過ぎてく季節も悲しみもさよなら」・「咲き乱れ輝く花びらに思わず見とれて」・「淡い色に心動くたび鼓動は高鳴る」・「ほら廻る廻る境界線」・「記憶をさあ呼び覚まして」・「あの日に見た世界があるから」・「ほらひらりひらり風に舞う」・「光にさあ目を覚まして」・「思いよ今羽ばたけ」・「今すぐその向こうへ」・「溢れる未来のカケラ」・「その手で強く抱きしめて」
(ミホ)…ねえ知ってる?この前この辺りで二年の男子が事故ったらしいよ。
(リカ)へぇ〜。
(ミホ)なんかねバイクで彼女を迎えに行く途中だったんだって?それが電柱にぶつかって…。
うわ…死んじゃったの?
(轟レイジ)ん〜…。
心の声
(真宮桜)事故ったってこの人かなぁ…。
(羽の音)心の声え!?…何?心の声…コウモリ人間?
(魔狭人)おいお前このままじゃダメだろ…。
ん〜?…あ〜そう?祟るよな?な!祟るよな!ん〜?あ〜うん…。
祟るよな?じゃ約束な。
心の声祟るって…もしかして…漢字間違ってる?何見てるの桜ちゃん。
いや…。
心の声なんだろう…あんなの初めて見たな…。
おはよ〜六道くん。
(六道りんね)…真宮桜。
依頼の手紙…。
ま〜そうらしいんだが。
「助けてください。
祟られています。
私の彼は三日前にバイクで事故を起こしました。
くわしいことは屋上でお話しします」。
これってもしかして…。
ああ…これはゆゆしき問題だ。
六道くん…。
おさい銭もお供えも入ってなかった…。
そっちの問題…あ…漢字間違ってる。
心の声あれ?この筆跡って…。
あの二人がケチな依頼主か…。
(三波スズ)手紙くれたのあなたたち?え?話があるから屋上へ来いって。
何?ゆゆしき問題だ…まさか商売敵が…。
漢字間違ってる…六道くんこの手紙依頼の手紙と同じ筆跡だわ。
誰かのイタズラかしら…。
(只野トモヤ)ホントだ…。
でもどうして…彼が事故を起こしたのは本当の事よ。
え…。
あっあ!落〜ち〜ろ〜。
あの落書き…電柱の幽霊だわ!どうしたんだ三波!ちっ!
(三波)せいやあっ!
(轟)はぅあっ!お〜ぼ〜え〜て〜ろ〜。
大丈夫か三波!何かに首をつかまれた気がする。
(只野)ああっ!首に指の跡が!夢中で振り払ったけど怖い!君がレスリング部でなければ危ないところだったな!レスリング部か…すごい。
二年二組三波スズクラスメート只野トモヤそして先ほどの霊はスズの恋人の轟レイジ
レイジが霊になってさまよってる!?そんなバカな…ありえないわ。
でも本当なんです。
ううんそういう事じゃないの…だってレイジはまだ。
…生きているんですね。
え?生きてるって霊なのに…。
三日前レイジは私を迎えに来る途中バイク事故にあったんです。
バイクがガス欠を起こして歩いていて…つまづいたところに運悪く電柱が…ああっレイジ!心の声それってバイク事故?打ち所が悪かったのか…それ以来目が覚めないんです。
目が覚めるわけがない…生霊を体に戻してやらないと。
生霊!?生きたまま魂だけが抜け出した状態だ。
ここにある体はただの抜け殻。
目覚めさせるには生霊を探してこの体に戻してやる必要がある…。
六道くん私レイジさんの生霊を前にも見た事あるの。
何?本当か?うんそれで…コウモリみたいな人が連れて行ったの…。
コウモリ!?
(バイクの音)何だ?バイクの音。
心の声おかしい…これは霊によるラップ音だ。
なのにこの二人にも聞こえている。
(バイクの音)え!?え?レイジ!どうして。
二人にも霊が見えてる!?スズトモヤお前ら二人…俺が入院している間につきあい始めただろう!
(スズトモヤ)は?本当ですか。
(スズトモヤ)いやいやいやいや。
だまされるものか!祟ってやる〜!戻れ。
〜っ!?心の声え!?キャッシュカード?あ!あなたあの時の!お前の仕業か…悪質だな。
そう思うならば止めてみなよ…りんねくん。
心の声え…知り合い!?僕は一日たりともキミへの怨みを忘れた事はないよりんねくん。
怨むのは筋違いだ。
俺は悪魔を祓っただけだからな。
(2人)悪魔!?ふっ…そのとおり僕は悪魔だ…そして今日まで六道りんねを怨み続け復讐の時を待っていた。
復讐!?そんなどうして。
教えてやろう。
それは今から六年前…僕が悪魔小学校四年生の時の事だ…。
回想
(悪魔担任)みなさ〜ん明日から夏休みで〜す。
夏休みの宿題は地上の救われない魂を1体地獄に提出する事で〜す。
(生徒一同)は〜い。
(魔狭人)僕が選んだのはさみしくて死にかけていたウサギの魂だった…。
かわいそうにな…みんな今頃お前の事なんか忘れて楽しく遊んでいるよ。
生きていたってしょうがないよ。
さあ楽になろう…。
(魔狭人)あと少しでウサギの魂を獲れるその時だった。
そいつまだ死んでないだろ。
誰だっ!四年二組六道りんね生き物係だ。
あれ?なんか裕福そう。
まだおじいちゃんが生きてた頃だ…。
あのころは毎日のようにアイスキャンデー買ってたっけ…。
そんな思い出話はどうでもいい…。
回想大丈夫だよウサ子ちゃん。
みんなきみの事忘れてないよ。
はい。
ああっ!おのれ!せっかく死にかけていたのに。
くらえデビルフォーク。
お前悪魔か。
ならば!バカめ!そんなものにひるむかっ!ぐわっ!いでででででで!あの〜怨みってそれ…。
俺も子供だったから手加減を知らなかった。
宿直の先生に見つかりケンカをするなとこっぴどくしかられた。
保護者を呼び出されるかとヒヤヒヤした…。
それだけではない…お祭りで売れ残ったカラーヒヨコも…。
(魔狭人)誰も世話してない藻で緑色になった水槽の金魚も。
(魔狭人)孵化して二週間たった寿命直前のアブラゼミまで。
お前はことごとくボクのジャマをした…。
お前のせいでボクは宿題を提出できず二学期の初日に立たされたのだ…。
その時ボクは両手のバケツの重さに誓った…りんねくん必ず君に復讐をすると…。
ひどい!そんなくだらない事のためにレイジを巻き込んだの!ふっ…僕の名前は魔狭人…悪魔の「魔」に「狭」い「人」と書いて魔狭人だ。
心の狭さなら誰にも負けない。
あっ…漢字間違ってる。
自分の名前も書けないんだ…。
うるさい…こいつはあの時のウサギの代わりいずれは地獄へ連れて行く。
そんな!レイジをウサギと一緒にしないでよ。
ヒヨコと金魚とセミの魂に六年分の利息もついている。
そんな…細かい。
僕は魔狭人…心の狭さなら誰にも負けない。
逃がすか。
…消えた。
心の声霊道に逃げ込んだんだわ。
ふっ…くらえデビルファイア!くっ。
あっ!まずい!黄泉の羽織が燃えたら戦えない!ちっ逃がしたか…。
レイジはまだ生きているんだ。
なのに生霊を地獄へ連れて行くなんて…。
体から離れている時間が長引くとそれだけ生霊は体に戻りにくくなる。
ええ!?じゃあ急がないと。
一刻も早く戻すべきだ…だが魔狭人はレイジの魂にある事ない事吹き込んで生きながら悪霊化させようとしている。
それでレイジはあんな言いがかりを。
回想俺が入院している間につきあい始めただろう!…どうすればいいの?本人が戻りたいと思ってくれないと…。
そんな家出じゃあるまいし…。
楽しかった二人の思い出とかありませんか?…思い出?レイジさんに会った時それを話して思い出してもらうんです…。
そうすれば戻りたいと思うかもしれない…。
それは名案だ…。
楽しかった思い出…そうね…あれはつきあい始めた頃の事だわ…初めてのデートの日別れぎわにチョットいい雰囲気になって。
回想スズ好きだ〜。
せいや〜。
うげっ。
(スズ)テンパッちゃってついそり投げをかけたのグレコローマンスタイルだな。
実にキレイに決まったわ…大会なら5ポイント入った。
心の声それが楽しい思い出?他にもあるわ。
デートの時彼がクレープを買ってくれたんだけど…私がスカートにクリームを落としちゃって…。
回想シミにならないうちに拭こう。
せいや!
(スズ)いつものクセで俵投げをかけちゃったの…。
そこアスファルトだよな。
レイジさん悪くないですよね…。
それから私が彼にラブレターを渡そうとした時…あまりに恥ずかしくて気がついたらアルゼンチンバックブリーカーをかけていたわ。
回想ギブギブギブギブギブギブ…。
違う意味で楽しい思い出だな。
レスリングじゃなくプロレス技だし。
レイジさんよくつきあってくれてますね。
大事にしないと…。
あんなに幸せだったのに…。
幸せだったんだ…。
(六文)ええ〜!?りんね様タダ働きする気ですか〜!?しかたあるまい。
レイジさんは六道くんと魔狭人くんの問題に巻き込まれた被害者だしねえ。
そんな〜。
あそうだ…こんなの拾ったんだけど…。
これは悪魔銀行のキャッシュカード!魔狭人くんが投げっぱなしで病室に置いていったの。
不用心な奴め…全財産引き出して失望させてやりますか。
でも暗証番号が分からないわよ。
マヌケな事にここにメモってあります。
バカなの?罠なの?…五分五分だな。
覚えやすい番号ですね。
じゃ…なんでメモってるの?覚えられないからでは?バカなの?罠なの?七三だな。
八ニでは…。
…いずれにしてもバカなんだ。
真宮さん!どうしたんですか?スズ先輩…。
レイジの祟りが始まったの…。
え!?
(スズ)見て私のお弁当がこんなふうに!まあっ!地味だけどイヤだわ…。
微妙に食欲がなくなりますね…。
それに教科書に落書きが…。
パラパラマンガ?途中で書くの飽きたみたい…。
なんだか切ない気分になりますね…トモヤ先輩は?・
(只野)うぎゃ〜。
トモヤの声だわ!
(友人A)いきなり倒れたんだ。
(友人B)どうしてタイヤの跡が…。
…トモヤ。
ひどい!?
(バイクの音)心の声…最低。
スズ先輩には見えてない?悪魔に何を吹き込まれたか知らないけどバカじゃないの。
あ…あの…。
もう大っ嫌い!見舞いにも行ってあげない!ぐわあ〜ん。
トモヤしっかりして!うわ〜ん。
心の声レイジさん!ふっ。
人間の絆などもろいもの。
レイジの生霊は体に戻る事なく地獄行き。
そしてもうひとつ恐ろしい罠を仕掛けておいた。
りんねくんが貧しさに負けてキャッシュカードを使ったが最後…。
(オバケ)バーカバーカバーカ。
恐ろしい罠以上…
ちっくだらん…。
六道く〜ん…いないの?困ったな…急がないと。
おや?桜さま。
六文ちゃんちょうど良かった。
うう〜スズのバカーっ。
レイジさ〜んスズ先輩とトモヤ先輩に謝りに行きましょう!私も一緒に謝りますから!やだ〜!裏切ったのはアイツらの方だ!俺に隠れてつきあいやがって!それは魔狭人くんのウソです!このままじゃレイジさん体に戻れなくなっちゃいますよ!本当に死んじゃうかも。
こっこれは〜っスズとトモヤがキスしてるぅぅぅぅ!!?ふ…残念だなレイジもうこの世にきみの居場所はない…。
いやいやそれはムリでしょ…後ろの看板の左右が反転してるし背の高さも不自然だしあからさまな捏造。
どこの世界にこんなインチキ写真にだまされる人がいますか。
もう終わりだ〜。
ええ〜!?無駄ですよ桜さま…レイジの額に書かれた祟りの文字…漢字が間違ってますがあれでも一応悪魔の呪文…レイジの心を歪めている原因です。
ふ…ゴチャゴチャとうるさいな。
デビルキャッシュカードカッター!え!?六文ちゃんきゃ〜。
僕をジャマだてする者は何人たりとも許さない。
ん?待て!レイジ。
きゃ〜。
真宮桜!お前たち俺のいない間に何をしてるんだ…。
六道くん…。
魔狭人は特に女子供には手加減しない恐ろしい奴だぞ!うん…今わかったよ。
りんねくん…姿が見えないから逃げ出したと思っていたよ。
買い物に行っていた…。
シミとり紙!
シミとり紙。
呪いや祟りの呪文から衣類についた食べこぼしまで何でも吸い取る便利グッズである
悪魔の呪文が消えた。
これでレイジの歪められた心も戻るはず。
俺は…いったい…。
甘いなりんねくん。
たとえレイジが我に返ったところでレイジが恋人と親友に吐いた暴言と嫌がらせの数々は取り返しがつかない。
歪んだ人間関係は元に戻らないよ。
そうだ…俺は二人に嫌われた…。
…レイジさん。
スズに伝えてくれ…アレを見つけても捨ててくれと…。
え?ふっ…この世に未練がなくなったようだな。
レイジさんが!?六文!真宮桜をつれて下に降りろ。
はいりんね様!六道くん!じゃあなりんねくん約束どおりレイジの魂は地獄にもらっていく。
待て!
(スズ)ええ〜!?レイジの生霊が…。
地獄に連れ去られた?はいそれで気になる事が…。
回想スズに伝えてくれ…アレを見つけても捨ててくれと…。
そんな事を…。
何か思い当たる事ありませんか?さあ…ただレイジが事故った日は私の誕生日だったの。
誕生日…という事は…もしかして何か渡そうとしてたとか…そういえば初めて見た時レイジさん何か考え込んでる感じだった…。
心の声あの場所でその何かを無くしたのかもしれない…生霊になって探しに行くなんてよっぽど大切な物だったんじゃないかしら?六道くんに伝えなくちゃ…。
心の声まずいな…レイジがこの世への未練をなくしたとなると…元の体に戻すのが難しい…。
心の声ふ…追って来い…りんねくん昔の怨みを晴らさせてもらおう…ぼくのホーム地獄でな…。
・「騒がしいだけの証明にはさよならして」・「正しいものだけ」・「はじめましてをしていたいな」・「お願いどうしても」・「見たい触れたい思い通り」・「新しいものだらけ選ぶ勇気をくださいな」・「猫も杓子も右向け右の世界で」・「君と目が合うなんてこと」・「巡り会い巡れば巡る」・「くるりくるり隣り合わせ」・「偶然はわざと」・「運命の仕業と」・「いついつ出やる輪の上」・「後ろの正面だあれなんてね」・「振り向いて欲しいんだよ」・「同じ笑顔で待ってる」・「わたしに気がついて」という事で「境界のRINNE」一挙放送1日目はここまで!完全に途中で終わったな。
六文続きは?安心して下さいりんね様。
続きはあした見られますよ。
という事は2日連続でテレビ三昧。
いい正月だな六文。
まあうちにはテレビありませんけどね…。
ささああしたの見どころを紹介しますよ!りんね様。
あああ…。
あした放送「境界のRINNE」一挙放送2日目は第8話から第13話までをお送りします。
(鳳)見つけたぞ!そうか鳳が出てくるのか。
こいつのせいで真宮桜には誤解されるしいろいろ大変なんだよな…。
(真宮)なんかごめん。
急に来ちゃって。
そしてやっかいといえばついにこの人登場です。
げっオヤジ!新年早々縁起が悪いな。
(鯖人)りんねお前の預金全部使っちゃった。
この外道!りんね様との親子ゲンカは見ものですよね。
別に親子ゲンカは見どころじゃないだろ。
あしたも見逃せませんから是非お楽しみに!是非家族で見てもらいたいものだな六文。
ではまたあしたお会いしましょう!約束ですよ!2016/01/02(土) 10:00〜12:55
NHKEテレ1大阪
アニメ「境界のRINNE」一挙アンコール放送(1)第1話〜7話[字][デ]

死神少年・六道りんねと、幽霊が見える少女・真宮桜が巻き起こす学園&霊界ラブコメディー!メインキャラクターが続々登場する1〜7話を一挙アンコール。原作:高橋留美子

詳細情報
番組内容
りんねは学校中から寄せられる霊の悩みを解決し、その依頼料のおさい銭とお供えもので生活するが、とある事情でとても貧乏!死神道具も買えずに桜に借金する始末…。ある日、りんねと桜のもとに、黒猫の六文がやってきた。死神・りんねをサポートするため、契約を結ぼうとするが…。さらに、桜に恋心を抱く転校生・十文字翼や、りんねを恨む悪魔・魔狭人(まさと)が現れ、事態は混迷!りんねと桜の奇想天外な放課後が始まる!
出演者
【声】石川界人,井上麻里奈,生天目仁美,木村良平,柿原徹也,徳井青空,洲崎綾,ゆきのさつき,山口勝平,玄田哲章
原作・脚本
【原作】高橋留美子,【脚本】横手美智子,高山カツヒコ,柿原優子,吉野弘幸
監督・演出
【監督】菅原静貴

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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