1月10日(日)に、誰もが0円で食事やお菓子や飲み物を楽しむことができる、フリーミールの飲食店『わたり食堂』を開催することになった。名前の由来は、前回のブログ記事で投稿した『わたり文庫』という名前の循環型図書館の発想が基盤にある。私は、かねてから「無料で飲食や宿泊できる機会が増えたら、人生の自由度は高まる」と思っていた。わたり食堂は、幾つもの優しさに支えられている。
1月10日(日)12時~19時に、第一回『わたり食堂(0円で食事やお菓子や飲み物を楽しむことができる、フリーミールの飲食店)』を開店します。熱海の山奥にある小さな古民家ですが、興味のある方は、どなたでも気軽に遊びにいらしてください。https://t.co/YtixG0fA9A
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2016, 1月 7
わたり食堂の開催を告知したら、富山在住の女子大生の方が「すごく行きたいのですが、学生身分でお金がないです!」という連絡が届いた。彼女は紅茶を淹れる達人だ。私は、各種SNSから「もしも青春18切符が余っていて『譲ってもいいよ!』という非常に気前の良い方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけると幸いです」という投稿をした。すると、驚いたことに20代後半の男性から「一回分余っているので、良かった使ってください」という連絡が届いた。
これだけでも非常にありがたいことなのに、更に、驚きは続く。なんと、静岡県の富士宮市に在住のこの男性Iさんは、翌日の早朝(つまり本日の早朝)に、始発の電車に乗って熱海まではるばる1時間以上をかけて、私の手元にまで切符を届けに来てくれたのだ。男性曰く「僕はこれから仕事があるために、富山まで速達便を出す時間がないので、それでは間に合わないかなと思って届けに来ました」とのこと。
なんということだろう。私は「そもそもで、富士宮から熱海までの往復交通費の分だけでも、残りの青春18切符を一回使えちゃうじゃないですか…それなのに、どうして!!」と吠えた。すると、男性は少しだけ微笑を浮かべながら「こういうのもいいかな、と思って」と答えた。ああ、素晴らしいぞ、こういうのもいいかな、素敵な言葉だ、なんて男前(おっとこまえ)な人間なのだろうかと思った私は、感動に打ち震えた。
朝焼けが綺麗だった。
「わたり文庫」の新しい展開
昨夜は、平塚のCちゃんが、わたり文庫の読者カード(仮)を携えて、40キロの道のりをはるばる徒歩で(!)熱海まで来てくれた。ことの発端は、私が「サドベリー教育ならぬマゾベリー教育(無駄に自分を酷使することで無駄な自信を獲得する教育)を発案したのだけれど、Cちゃん、平塚から熱海まで歩いて来てみない??」と迂闊にほざいてしまったことにある。健気なCちゃんは、足の裏をボロボロにしながら、果てしない道のりを突破して来てくれた。
読者カード(仮)を挟むと、このような形になる。この『ブッタとシッタカブッタ』というタイトルの4コマ漫画は、果てしなく面白く、最初は「なんだこのダサい表紙は!どうせ中身もたいしたことはないのだろう」などと思っていたのだけれど、読み続ける内にどはまりして、読後には最高の清涼感に包まれてしまった。これからは、ブログ読者の方々にも、随時様々な本を無償で郵送していきたいと思います(詳細は下記)。
読者カード(仮)には、小さな枠に自由な記入欄があり、本の感想と共に、任意で「名前」や「現在地」や「連絡先」や「各種SNSなどのアカウント」や「日付」などを記入して、次のひとに回していきます。この読者カード(仮)は、全国のセブンイレブンのネットプリントで、今日から1週間、誰でも自由にプリントアウトをすることが可能になります(別途印刷代が必要になります)。つまり、誰でも、何処でも、勝手に『わたり文庫』をつくってはじめることが可能になります。
❄︎ 必要なプリント予約番号は『65579666』です。
わたり文庫の新しい展開として、全国47都道府県にひとつずつ、飲食店や商店街などに『わたり文庫』の棚を併設してもらえたら面白くなるのかなと思っています。無理やりにでも誰かに読ませた本を集める場所、それを通じて、ひととひとが交流するきっかけの場所が増えたらいいなと思っているのですが、この点に関しては、これから徐々に煮詰めていきます(関心のある方はご連絡をください)。
また、遠方にお住いの方には、私が自腹で「おすすめの本」を郵送します。記念すべき第1回のおすすめ本が、この『ブッタとシッタカブッタ』になります。最高の一冊になります。もしも、この本を読んでみたいという方がいらっしゃいましたら、ブログ末尾の連絡先より何かしらの形でご連絡をいただければ幸いです。誠に申し訳ないことに、すべてのメールに返信はできないのですが(現在、スマホの速度制限がかかっている)、厳選なる抽選の上、当選された方に返信をさせていただきます(その際に改めて住所を伺うので、申し込みの段階では住所などの個人情報の記載は必要ありません)
生きるということは、多分、そういうことだ。
祖母が言った。「おまえはとっても正しいことをしたんだよ。なにかいいものを見つけたとき、まずしなくちゃならないのはね、それをだれでもいいから、出会った人に分けてあげて、一緒に喜ぶことなの。そうすれば、いいものはどこまでも広がっていく。それが正しい行いってものなんだ」【リトルトリー】
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2015, 12月 20
人間が感じる普遍的なよろこびには、どのようなものがあるだろうか。美味しいご飯を食べること、美しい風景を眺めること、身体を動かすこと、ものをつくること、大きな目標を達成すること、風呂にはいること、寝ること、仲間と一緒に笑い合うこと、静けさの中に身を置くこと、本を読むこと、夜道をひとりで歩くこと、様々なひとが、様々な形で、様々なよろこびを味わっている。
その中でも、不思議なことに「よろこびを他の誰かと分かち合う」ことの中にも、普遍的なよろこびがあるように思う。まずは、自分が心の底から楽しめるものを見つけること。そして、その楽しさを周囲のひとたちと共有していくこと。自分ひとりだけを楽しませるのではなく、同時に、その楽しさを周囲のひとたちと共有する。生きるということは、多分、そういうことだ。
自分を擦り減らすような相対的な比較や競争から距離を置くこと。絶対的な自分に集中すること。偶然を偶然と思わないこと。ふとした瞬間の閃きを大切に扱うこと。表面的な言葉や風景や態度の奥にある、見えない何かに届くまでしっかりと寄り添うこと。 pic.twitter.com/q6J52LWAeA
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2016, 1月 7
人生は続く。
静岡県熱海市伊豆山302
坂爪圭吾 KeigoSakatsume
TEL 08037252314 LINE ibaya
MAIL keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://goo.gl/s6F9wE