米Oculus VRの共同創業者、パルマー・ラッキー氏は1月6日(現地時間)、米ソーシャルニュースサイトredditの「Ask Me Anything(AMA、なんでも質問して、という意味)」で多数の質問に答えた。
Oculus VRは同日朝、VR HMD「Oculus Rift」の製品版の予約を開始した。Riftの価格は予約開始段階で初めて599ドル(為替換算では約7万円だが日本での価格は送料・税込みで9万4600円)と発表され、予想よりも高かったことから購入者などから不満の声が上がっている。
AMAでも価格についての質問に高い関心が集まった。「最先端の電子機器が高価になることは理解しているつもりだ。知りたいのは、これまで価格についてなぜもっとちゃんと予告してくれなかったかだ。あなたは以前、(開発者会議で)製品版の価格は350ドル(DK2の価格)とだいたい同じだと言ったが、599ドルは350ドルとだいたい同じではない」という質問に対し、ラッキー氏は価格についての予告が下手だったことを謝罪し、昨年同社がRiftを快適に使うにはPCと合わせて1500ドルは掛かる、と発表したことを、多くのメディアがRift単体が1500ドルかのように報じたので、1500ドルよりは350ドルに近いというニュアンスで「だいたい同じ」と言ってしまったと説明した(同社は2月に1499ドルでRift付きの「Oculus Ready PC」の予約を開始する計画)。
また、米MicrosoftのXbox Oneコントローラーやゲームのバンドルや、立派な化粧箱のパッケージングにはほとんどコストは掛かっておらず、この高価格の要因はHMD本体の高度なセンサーやディスプレイなどの技術のせいという。「はっきり言って、われわれのもうけはほとんどない」とラッキー氏。「コントローラーを売って足しにすることもできる」とも。
「599ドルは高いけれど、同じくらいの価格のスマートフォンやテレビよりもずっとお買い得だ」としつつ、「以前にも言ったことだが、10億台のRiftを販売できるとは思っていない。長期的には、テレビと同じようにさまざまなメーカーからさまざまな価格帯のHMDが登場するようになるだろう」と語った。
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